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第1章 爆裂令嬢、爆誕!!
第13話 クーリャ11:美容も大事! 石鹸にコンディショナーも作るの!
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春から夏に移る、一年を通じて一番過ごしやすい季節。
しかし、わたしは屋敷の中、2階の学習室でみっちり勉強をしている。
「うー。調子に乗って外に出過ぎましたのぉ。なんとか、お父様達を説得できるネタが欲しいのぉ」
「姫様、まずは勉学が一番でございます。こと、社交界系の事は姫様はマダマダでございます。学院入学までに、最低限度はこなせないとお困りになるのが、姫様ですよ」
しばらく情報収集のためにフィールドワーク、わたしが外に行く事が多かったのが、ハウスキーパーのデボラの目に付いた。
カティがお弁当を頻繁にコックに頼むので、バレたのだろう。
そこからお母様経由で、先生はわたしと一緒の屋敷外への外出が暫く禁止されている。
もちろん、わたしも自宅軟禁状態なのだ。
……デボラってわたしの事考えてくれてはいると思うけど、小姑さんなのよ。頭固いのよねぇ……
デボラは、古くから当家に仕えてくれているハウスキーパー。
お父様が独身時代に王都におられた時からのメイドで、そのまま昇格して家を仕切ってくれている。
夫を早く亡くした、王都近郊出身庶民の四十路女性で既に子供も独立し、その力をわたし達に全部使ってくれている。
……わたしのやる事は皆を守る為の事なのに、分かってくれないのは困るの。と、言ってお父様やお母様以上に頭が固いデボラにアタシの前世なんて話したら、どうなるか分からないしね。
「そ、それは分かっています。学院にて仲間を増やすにも、社交は大事ですものね」
「姫様、頑張って! アタシ、美味しいお茶入れますね」
巻き込まれたにも係らず、わたしに対して苦情を一切言わない先生。
そして同じくデボラに叱られただろうにも、笑顔を絶やさないカティ。
……2人の好意は、絶対裏切れないの! よーし、お母様達を唸らせるレディになってやるの!
「2人とも、ありがとう存じます! さあ、次の課題をどうぞですぅ!」
「意気込みは買いますが、一休みしませんか、姫様? もう2時間近く頑張られていますよ?」
「そ、そうなの? では、カティ。御願いしますわ」
「はい!」
◆ ◇ ◆ ◇
「姫様。姫様が勉強なさっています間に、ゲッツさんは砂鉄集めをなさっているようですね」
「それは助かりますの。材料を最初から集めるのと、あらかじめあるのでは手間が随分違いますもの」
軟禁状態になった直後、わたしはカティを通じてゲッツに天然磁石になっていた磁鉄鉱を渡していた。
今後、たたら製鉄をする際にも材料があったほうが良いからだ。
また砂をザルにとって振るい、重い粒を残す方法も教えた。
「他ですが、農園での製紙は順調とのこと。石鹸の製造も同時に展開中で、香料入りの牛乳石鹸は周辺貴族内でも好評だそうです」
「それは、良かったですわ。お金もそうですが、当家が健在でないと入手できない高級品があれば、それを愛用する方々は敵に回る危険性も減りますものね」
わたしは、アタシの記憶を使い、貴族向けに高級石鹸を作った。
今までの動物脂肪由来で無く、植物油と少しの牛乳を使い、塩析と香料添加をされた石鹸は、女性、貴夫人たちへのウケがとても良かった。
「あの石鹸だけは、わたくしの作業に口うるさいお母様も絶賛していましたものね。井戸水、硬水では石鹸の泡立ちが動物石鹸ですと悪いのですけれど、植物石鹸は泡立ちが良いですからね。さて、またお母様が喜びそうな物を作らなきゃですわ」
「井戸水を使うと鍋にも石が付きますし、髪を洗ってもキシキシになりますもの。これが硬水の影響なのですか?」
「アタシの髪も、すぐにピョンピョンになるの!」
井戸水は、地上の水、表流水よりは汚染されにくいけれども、沢山のミネラル、硬度分が溶け込んでいて、釜石の原因や髪や肌荒れの原因になる。
更にアルカリ性の石鹸で髪を洗うと、キューティクルが開きっぱなしになって、髪の毛がパサパサになる。
「なら、グリセリンが良いかも。石鹸を作ったときの廃液がクリセリンだから、それと香油とクエン酸、ビネガーでも良いけど、薄い酸をあわせて乳液やコンディショナーを作れば良いの! 先生、カティ。レシピを書くので、石鹸工場で作ってきてもらえませんか? これはお母様も先生達も喜ぶものですの!」
「はいはい、姫様。カティ御願いしますね」
「りょーかいですぅ」
苦笑する先生に頼まれたカティが飛び出すように学習室を出た後、庭から大きな声が聞こえてきた。
「ちきしょー!!」
「あら、この声はローベルトですか?」
「そのようですね、姫様。あら、彼は剣を地面に叩きつけてますの?」
先生は、2階の窓から下を見下ろしている。
確かにキンキンという金属音も聞こえてくる。
ローベルト・カリーニン。
彼は、当家に仕える、ただ1人の正式な騎士。
学院では魔法騎士として優秀な成績を残したものの、貧乏騎士爵の家系だったために、就職先に困ったのをお父様が拾った。
普段は物静かなイケメンなのに、彼の咆哮はそれには似合わない。
「ふむ。これはわたくしの出番ですわね。わたくしの役目は困った人を助ける事、ノブレス・オブリージュは貴族の義務。先生、わたくし今から庭の花を見に行きたいのですが? 庭は屋敷内ですわよね?」
「はぁ。姫様がそう言い出したら止まりませんものね。では、気分転換に庭に行きましょうか。薔薇の精油は、石鹸などの香りつけにも良さそうですしね」
「はい!」
苦笑いをする先生を横目にわたしは、ワクワクして勉強机から立ち上がった。
しかし、わたしは屋敷の中、2階の学習室でみっちり勉強をしている。
「うー。調子に乗って外に出過ぎましたのぉ。なんとか、お父様達を説得できるネタが欲しいのぉ」
「姫様、まずは勉学が一番でございます。こと、社交界系の事は姫様はマダマダでございます。学院入学までに、最低限度はこなせないとお困りになるのが、姫様ですよ」
しばらく情報収集のためにフィールドワーク、わたしが外に行く事が多かったのが、ハウスキーパーのデボラの目に付いた。
カティがお弁当を頻繁にコックに頼むので、バレたのだろう。
そこからお母様経由で、先生はわたしと一緒の屋敷外への外出が暫く禁止されている。
もちろん、わたしも自宅軟禁状態なのだ。
……デボラってわたしの事考えてくれてはいると思うけど、小姑さんなのよ。頭固いのよねぇ……
デボラは、古くから当家に仕えてくれているハウスキーパー。
お父様が独身時代に王都におられた時からのメイドで、そのまま昇格して家を仕切ってくれている。
夫を早く亡くした、王都近郊出身庶民の四十路女性で既に子供も独立し、その力をわたし達に全部使ってくれている。
……わたしのやる事は皆を守る為の事なのに、分かってくれないのは困るの。と、言ってお父様やお母様以上に頭が固いデボラにアタシの前世なんて話したら、どうなるか分からないしね。
「そ、それは分かっています。学院にて仲間を増やすにも、社交は大事ですものね」
「姫様、頑張って! アタシ、美味しいお茶入れますね」
巻き込まれたにも係らず、わたしに対して苦情を一切言わない先生。
そして同じくデボラに叱られただろうにも、笑顔を絶やさないカティ。
……2人の好意は、絶対裏切れないの! よーし、お母様達を唸らせるレディになってやるの!
「2人とも、ありがとう存じます! さあ、次の課題をどうぞですぅ!」
「意気込みは買いますが、一休みしませんか、姫様? もう2時間近く頑張られていますよ?」
「そ、そうなの? では、カティ。御願いしますわ」
「はい!」
◆ ◇ ◆ ◇
「姫様。姫様が勉強なさっています間に、ゲッツさんは砂鉄集めをなさっているようですね」
「それは助かりますの。材料を最初から集めるのと、あらかじめあるのでは手間が随分違いますもの」
軟禁状態になった直後、わたしはカティを通じてゲッツに天然磁石になっていた磁鉄鉱を渡していた。
今後、たたら製鉄をする際にも材料があったほうが良いからだ。
また砂をザルにとって振るい、重い粒を残す方法も教えた。
「他ですが、農園での製紙は順調とのこと。石鹸の製造も同時に展開中で、香料入りの牛乳石鹸は周辺貴族内でも好評だそうです」
「それは、良かったですわ。お金もそうですが、当家が健在でないと入手できない高級品があれば、それを愛用する方々は敵に回る危険性も減りますものね」
わたしは、アタシの記憶を使い、貴族向けに高級石鹸を作った。
今までの動物脂肪由来で無く、植物油と少しの牛乳を使い、塩析と香料添加をされた石鹸は、女性、貴夫人たちへのウケがとても良かった。
「あの石鹸だけは、わたくしの作業に口うるさいお母様も絶賛していましたものね。井戸水、硬水では石鹸の泡立ちが動物石鹸ですと悪いのですけれど、植物石鹸は泡立ちが良いですからね。さて、またお母様が喜びそうな物を作らなきゃですわ」
「井戸水を使うと鍋にも石が付きますし、髪を洗ってもキシキシになりますもの。これが硬水の影響なのですか?」
「アタシの髪も、すぐにピョンピョンになるの!」
井戸水は、地上の水、表流水よりは汚染されにくいけれども、沢山のミネラル、硬度分が溶け込んでいて、釜石の原因や髪や肌荒れの原因になる。
更にアルカリ性の石鹸で髪を洗うと、キューティクルが開きっぱなしになって、髪の毛がパサパサになる。
「なら、グリセリンが良いかも。石鹸を作ったときの廃液がクリセリンだから、それと香油とクエン酸、ビネガーでも良いけど、薄い酸をあわせて乳液やコンディショナーを作れば良いの! 先生、カティ。レシピを書くので、石鹸工場で作ってきてもらえませんか? これはお母様も先生達も喜ぶものですの!」
「はいはい、姫様。カティ御願いしますね」
「りょーかいですぅ」
苦笑する先生に頼まれたカティが飛び出すように学習室を出た後、庭から大きな声が聞こえてきた。
「ちきしょー!!」
「あら、この声はローベルトですか?」
「そのようですね、姫様。あら、彼は剣を地面に叩きつけてますの?」
先生は、2階の窓から下を見下ろしている。
確かにキンキンという金属音も聞こえてくる。
ローベルト・カリーニン。
彼は、当家に仕える、ただ1人の正式な騎士。
学院では魔法騎士として優秀な成績を残したものの、貧乏騎士爵の家系だったために、就職先に困ったのをお父様が拾った。
普段は物静かなイケメンなのに、彼の咆哮はそれには似合わない。
「ふむ。これはわたくしの出番ですわね。わたくしの役目は困った人を助ける事、ノブレス・オブリージュは貴族の義務。先生、わたくし今から庭の花を見に行きたいのですが? 庭は屋敷内ですわよね?」
「はぁ。姫様がそう言い出したら止まりませんものね。では、気分転換に庭に行きましょうか。薔薇の精油は、石鹸などの香りつけにも良さそうですしね」
「はい!」
苦笑いをする先生を横目にわたしは、ワクワクして勉強机から立ち上がった。
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