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折り紙
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「それでは今週も初めていきましょう」
「皆さん手元に紙がありますね」
子供向けの折り紙講座は毎週開いている。子供が飽きてしまわないように、作るものはその時々で変えなければならないが、そこがまたやりがいでもあって、これが中々楽しいのだ。
「先週は鶴を作ったので、今日は狐を作りましょう」
「まずは紙を半分に折って折り目をつけてから、斜めに折ってください」
「…で完成です!」
30分もすると、ほぼ全員が狐を作り終えていた。しかし、1人の男の子が苦戦しているようだった。
「手伝うから、一緒に頑張ろう!」
男の子は何か言いたげだったが、あまり時間が押してもこちらが困るのだ。
半ば強引に折り紙をひったくった。
「この三角が耳になるからここで折ると…」
そう言って折った瞬間に、叫び声が聞こえた。
「おいおい、嘘だろ?叫び声は手元の折り紙から聞こえてきた気がしたぞ!」
手元の狐は確かにないていた。
文字通り狐に化かされた気になり、訳がわからないまま男は倒れてしまった。
「折り紙にだって関節はあるってことをアイツは知らないのか!おかげで僕の耳は変な方向に曲がっちまったぞ!後で人間に変身して治療費をふんだくってやる!」
「皆さん手元に紙がありますね」
子供向けの折り紙講座は毎週開いている。子供が飽きてしまわないように、作るものはその時々で変えなければならないが、そこがまたやりがいでもあって、これが中々楽しいのだ。
「先週は鶴を作ったので、今日は狐を作りましょう」
「まずは紙を半分に折って折り目をつけてから、斜めに折ってください」
「…で完成です!」
30分もすると、ほぼ全員が狐を作り終えていた。しかし、1人の男の子が苦戦しているようだった。
「手伝うから、一緒に頑張ろう!」
男の子は何か言いたげだったが、あまり時間が押してもこちらが困るのだ。
半ば強引に折り紙をひったくった。
「この三角が耳になるからここで折ると…」
そう言って折った瞬間に、叫び声が聞こえた。
「おいおい、嘘だろ?叫び声は手元の折り紙から聞こえてきた気がしたぞ!」
手元の狐は確かにないていた。
文字通り狐に化かされた気になり、訳がわからないまま男は倒れてしまった。
「折り紙にだって関節はあるってことをアイツは知らないのか!おかげで僕の耳は変な方向に曲がっちまったぞ!後で人間に変身して治療費をふんだくってやる!」
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