巻き込まれた脇役は砂糖と塩と共に

2章 脇役と不死の王龍

2章の説明

―――前回のあらすじと二章の説明―――


妹の真里亜まりあとともに異世界召喚に巻き込まれた、左都志央さと　しおう。

妹はこの世界を脅かす”瘴気”と呼ばれる災いを浄化できる聖女だった！
しかし歓迎された妹とは対照的に、兄のシオウは魔力ゼロ。さらに与えられた加護は、「右手からは塩、左手からは砂糖を生成できる」とイマイチ用途不明で、さらにシオウは異世界の言葉も通じない―――！


「は、ここはどこ？」

気が付くとシオウは自分達を召喚した国”マクミラン”を追い出され、ひとり【死の森】と呼ばれる恐ろしい森に捨てられていた。
そこは毒の植物しか生息していない迷路のような森。
しかし、シオウは奇跡的に生還する。
死の森の中で出会った、騎士一行のおかげだ。


「シオウ」
「はい！」

おおいに勘違いもありつつ、騎士達と交流を交わして絆を深めるシオウ。
そしてマクミランに戻るのだと思っていたら、親しくなった一行は隣国シュヴァルの騎士達だった！

マクミランとは違い、シオウの存在を歓迎したシュヴァル国。
城にも歓迎されたものの色々あり、信頼している騎士達と一緒に騎士舎でお世話になること（居座る）ことを選んだシオウ。



平穏に過ごしつつも、いつか妹の元に行くと心に決めているシオウ。


―――――――しかし、静かにも瘴気の闇は蠢く。

失われないように光は導く。


【シオウ。君は死の森に行かねばならない。そうでなければ大事なものを失う】


新しい出会いとシオウの冒険。

そして、



「え……　俺の娘！？」



そんな二章の開幕です。