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777.南方戦機24
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キャロリーヌほどのめりはりのある身体、
シエンナほどの抱き心地のよい身体ではないが、
サリナから醸し出される淫靡な雰囲気の身体は、
戦場という場所も相まって、誠一を興奮させた。
二人にできないような下劣なことを
サリナで十分に堪能して、彼女の身体を貪った誠一は、
精も根も尽き果ててしまった。
用済みとなったサリナを先に帰し、
生臭い臭いが充満する闇の中で、誠一が貪った女たちが
眠る方を見つめていた。
そして誠一は呟いた。
「あとはアミラだな」
自然と出たその言葉に誠一は愕然とした。
天啓を受けた訳でもなく、その欲望は誠一自身のものであった。
誠一の理性は自然に出たその言葉を全力で否定した。
しかし、親友の女を寝取るというそのシチュエーションに
誠一の股間は熱く反応していた。
「ここはゲームの世界じゃない。
ここはゲームの世界じゃない。現実だ!現実の世界だ。
エロゲやハーレムエンド、異世界小説の様に
都合の良く進む訳ない。現実だぞ、誠一!目を覚ませ」
必死に自分に言い聞かせながら、誠一は野営地に戻っていった。
いつの間にか誠一にとってこの世界は、
『森の国編 ヴェルトゥール王国戦記』というゲームの世界から
現実のものという認識が強くなっていた。
十分に女を貪り、堪能し、欲望を満たした誠一だったが、
どうにも後味の悪い夜となってしまった。
再び陽が昇り、誠一たちはモレロン軍が
籠る居城を包囲した。
実のところ、一体誰が指揮し、抗戦しているのか
誠一には皆目見当がつかなかった。
城壁に近づけは、矢や魔術による散発的な攻撃を
誠一たちは受けた。
「スケードの吹雪か炎で攻撃できればいいだけど」
誠一はぼやいた。城にはそれなりの抗魔術が
施されているようで魔術による効果は
あまり高くなさそうであった。
攻城兵器など誠一は用意しておらず、
強引に力攻めすれば落とせそうであったが、
被害も大きそうだった。
「ごめんなさいです。
つまらぬと言って、スケードは餌を探しにいったきりです」
申し訳なさそうなアミラだった。
「いや、頼り過ぎるのも良くないしね。気にしなくていいよ」
と誠一は言うと、ごく自然にアミラの頭を撫でようと右手を伸ばした。
バッシっ、激しい音が響いた。
手を払いのけるにしては、少々、力が籠り過ぎていた。
「何をするです!
私に触れていい殿方は、ヴェルナー・エンゲルスだけです」
一瞬、呆然とした誠一だったが、
次の瞬間、憎悪に心が染まった。
おろおろするヴェルの方を見ると、
誠一の口元がつり上がった。
この二人が結ばれないようにしてやる。
昨夜と違い、その思いを誠一が否定することはなかった。
異常な状況の戦場が誠一の心を摩耗させ、
疲弊させていた。決して心の強くない誠一だった。
普段、押さえつけている誠一の悪い面が
剥き出しになりつつあった。
シエンナほどの抱き心地のよい身体ではないが、
サリナから醸し出される淫靡な雰囲気の身体は、
戦場という場所も相まって、誠一を興奮させた。
二人にできないような下劣なことを
サリナで十分に堪能して、彼女の身体を貪った誠一は、
精も根も尽き果ててしまった。
用済みとなったサリナを先に帰し、
生臭い臭いが充満する闇の中で、誠一が貪った女たちが
眠る方を見つめていた。
そして誠一は呟いた。
「あとはアミラだな」
自然と出たその言葉に誠一は愕然とした。
天啓を受けた訳でもなく、その欲望は誠一自身のものであった。
誠一の理性は自然に出たその言葉を全力で否定した。
しかし、親友の女を寝取るというそのシチュエーションに
誠一の股間は熱く反応していた。
「ここはゲームの世界じゃない。
ここはゲームの世界じゃない。現実だ!現実の世界だ。
エロゲやハーレムエンド、異世界小説の様に
都合の良く進む訳ない。現実だぞ、誠一!目を覚ませ」
必死に自分に言い聞かせながら、誠一は野営地に戻っていった。
いつの間にか誠一にとってこの世界は、
『森の国編 ヴェルトゥール王国戦記』というゲームの世界から
現実のものという認識が強くなっていた。
十分に女を貪り、堪能し、欲望を満たした誠一だったが、
どうにも後味の悪い夜となってしまった。
再び陽が昇り、誠一たちはモレロン軍が
籠る居城を包囲した。
実のところ、一体誰が指揮し、抗戦しているのか
誠一には皆目見当がつかなかった。
城壁に近づけは、矢や魔術による散発的な攻撃を
誠一たちは受けた。
「スケードの吹雪か炎で攻撃できればいいだけど」
誠一はぼやいた。城にはそれなりの抗魔術が
施されているようで魔術による効果は
あまり高くなさそうであった。
攻城兵器など誠一は用意しておらず、
強引に力攻めすれば落とせそうであったが、
被害も大きそうだった。
「ごめんなさいです。
つまらぬと言って、スケードは餌を探しにいったきりです」
申し訳なさそうなアミラだった。
「いや、頼り過ぎるのも良くないしね。気にしなくていいよ」
と誠一は言うと、ごく自然にアミラの頭を撫でようと右手を伸ばした。
バッシっ、激しい音が響いた。
手を払いのけるにしては、少々、力が籠り過ぎていた。
「何をするです!
私に触れていい殿方は、ヴェルナー・エンゲルスだけです」
一瞬、呆然とした誠一だったが、
次の瞬間、憎悪に心が染まった。
おろおろするヴェルの方を見ると、
誠一の口元がつり上がった。
この二人が結ばれないようにしてやる。
昨夜と違い、その思いを誠一が否定することはなかった。
異常な状況の戦場が誠一の心を摩耗させ、
疲弊させていた。決して心の強くない誠一だった。
普段、押さえつけている誠一の悪い面が
剥き出しになりつつあった。
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