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238.初陣6
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レドリアン導師は思案を巡らした。
3人、個別に部屋へ呼び込んでも
おかしく無い者たちがいた。
アルフレート、ヴェル、シエンナ。
そのうち、ヴェルとシエンナを呼び込むことにした。
何かと戦場でアーロンの後塵を拝するレドリアン導師は、
その息子に傷みを与えることにした。
「ヴェルナー・エンゲルス、入ります」
「よかろう」
威厳を感じさせる低く、重量感ある声が
部屋より聞えて来た。
ヴェルは、ごくりと喉をならし、レドリアン導師の部屋へ入室した
宮廷魔術師第三席、その地位に違わぬ威厳をヴェルは感じていた。
「先の戦に置いて、上官の指示がないにも関わらず、
また、その必要がない状況で率先して動いたね」
有無を言わさない雰囲気にヴェルは圧倒されて、
何も言えずに直立不動の姿勢を維持するだけでいっぱいだった。
レドリアン導師は、立ち上がるとヴェルに近づき、
右手を彼の頬に軽く当てて、そのまま右腕までゆっくりとなぞった。
ふむ、悪くない容姿だが、筋肉が付きすぎている。
レドリアン導師の好みでなった。つまらなそうに椅子に座った。
まあいい、確かこいつの姉は、キャロリーヌだったはず。
こいつをネタにあの女を抱くのも悪くないと考えた。
「まあいい、今のところ、軍律に則って裁くつもりない。
君も魔術院で学んでいる身だろう。
もう少し考えて行動したまえ。行きなさい」
鳥肌と悪寒が止まらないヴェルは、
一礼をすると部屋をでた。
そして、少しドアより離れた場所に背を預けた。
「よう」
「あれ、ヴェルも呼ばれたの?」
「おう、俺はおわったけど、あいつ、相当な変態だぜ。
気を付けろよ。容赦しなくていいぞ」
ヴェルはまだ、鳥肌が止まらないのか、
震えながら、シエンナを気遣っていた。
ヴェルの様子を見るにレドリアン導師に対する嫌悪だけで、
どうやら大事には至らなかったと思い、シエンナは軽口を叩いた。
「そっ、助言ありがとう。
ヴェルのはじめてがアレじゃ、アルが悲しむもんね」
「ばっ、何って言ってんの、おまえは!
そんなんないわ!それより何かあったら、大声で叫べよ」
シエンナは緊張の解れた事をヴェルに感謝しながら、入室した。
宮廷魔術師第三席、その地位に違わぬ威厳にシエンナは感心していた。
「先の戦に置いて、上官の指示がないにも関わらず、
また、その必要がない状況で率先して動いたね」
有無を言わさない雰囲気であったが、
シエンナは圧倒されることは無かった。
内心でこいつ、おろおろして何もできなかった癖に
と表情を変えずに内心であざ笑っていた。
3人、個別に部屋へ呼び込んでも
おかしく無い者たちがいた。
アルフレート、ヴェル、シエンナ。
そのうち、ヴェルとシエンナを呼び込むことにした。
何かと戦場でアーロンの後塵を拝するレドリアン導師は、
その息子に傷みを与えることにした。
「ヴェルナー・エンゲルス、入ります」
「よかろう」
威厳を感じさせる低く、重量感ある声が
部屋より聞えて来た。
ヴェルは、ごくりと喉をならし、レドリアン導師の部屋へ入室した
宮廷魔術師第三席、その地位に違わぬ威厳をヴェルは感じていた。
「先の戦に置いて、上官の指示がないにも関わらず、
また、その必要がない状況で率先して動いたね」
有無を言わさない雰囲気にヴェルは圧倒されて、
何も言えずに直立不動の姿勢を維持するだけでいっぱいだった。
レドリアン導師は、立ち上がるとヴェルに近づき、
右手を彼の頬に軽く当てて、そのまま右腕までゆっくりとなぞった。
ふむ、悪くない容姿だが、筋肉が付きすぎている。
レドリアン導師の好みでなった。つまらなそうに椅子に座った。
まあいい、確かこいつの姉は、キャロリーヌだったはず。
こいつをネタにあの女を抱くのも悪くないと考えた。
「まあいい、今のところ、軍律に則って裁くつもりない。
君も魔術院で学んでいる身だろう。
もう少し考えて行動したまえ。行きなさい」
鳥肌と悪寒が止まらないヴェルは、
一礼をすると部屋をでた。
そして、少しドアより離れた場所に背を預けた。
「よう」
「あれ、ヴェルも呼ばれたの?」
「おう、俺はおわったけど、あいつ、相当な変態だぜ。
気を付けろよ。容赦しなくていいぞ」
ヴェルはまだ、鳥肌が止まらないのか、
震えながら、シエンナを気遣っていた。
ヴェルの様子を見るにレドリアン導師に対する嫌悪だけで、
どうやら大事には至らなかったと思い、シエンナは軽口を叩いた。
「そっ、助言ありがとう。
ヴェルのはじめてがアレじゃ、アルが悲しむもんね」
「ばっ、何って言ってんの、おまえは!
そんなんないわ!それより何かあったら、大声で叫べよ」
シエンナは緊張の解れた事をヴェルに感謝しながら、入室した。
宮廷魔術師第三席、その地位に違わぬ威厳にシエンナは感心していた。
「先の戦に置いて、上官の指示がないにも関わらず、
また、その必要がない状況で率先して動いたね」
有無を言わさない雰囲気であったが、
シエンナは圧倒されることは無かった。
内心でこいつ、おろおろして何もできなかった癖に
と表情を変えずに内心であざ笑っていた。
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