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森の獣 2章 召喚されたけど、獣が討伐されていたので、やることないから、気ままに異世界を楽しんでみる
趣味に興じる
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才籐は、報告会に参加していた。
ルナリオンは、才籐にまず、問うた。
「才籐、君の目から見て、元の世界で九之池は、
優秀だったのだろうか?
そして、元の世界から、この世界への
技術・文化といった知識の運び手と
なり得るだろうか?」
「正直、俺以上に無理っすわ」
と短く簡潔に答えた。
その答えに周囲を囲む司祭クラスの者たちは、ざわついた。
「才籐、君より10歳以上は年長の彼が、
君が召喚された年齢のときより劣ると?」
ルナリオンは、目を細めて、再度、問うた。
召喚された当時の才籐を知るルナリオンだからこそ、
才籐の発言を疑ったのだろう。
「はっ、あのおっさんは、20年の年月を
変わらず同じことをしてたんだよ。
老公のような学識才能は持ってない。
そして、年月を経て得る経験もない。
まだ、稲生の方がましだよ」
と断言した。
「ふむ、わかった。お主もこの場所では
嘘・偽りが通じぬことは理解しているだろうから、
その言を受け入れよう」
とルナリオンは納得した。
その後、九之池たちが出会った異形の者たちに
ついて詳細の報告が行われた。
幾人かの高官が呟いた。
「器ねぇ。そのようなことが可能なのだろうか」
「奴らに関しては、調査を継続するべきであるかな」
「九之池に関しては、各地域の教会に伝達して、
行動を補足しておくべきですな」
「国内のざわつきがなければ、
メープルもしくは才籐を同行させたいのだがな」
「よしっ、各教会に協力を申し付けることにする。
メープルと才籐は、戦士とともに
地域慰撫に向かってもらう。
恐らく手紙でよこしたようなことが各地で頻発している」
とルナリオンが纏めて、報告会は終了となった。
「あーまた、どさ回りかぁ。
しかし、実際、あのもどきどもと会敵したら、
余程の戦士を連れて行かないと、死ぬぞ、司祭」
と才籐が退室しながら、声をかけた。
メープルは考え事をしていたのか、
才籐に返事をするのが遅れた。
「ん、うん、そうですね。
強力な人材を選抜すべきですね」
「どうした司祭?稲生のことでも考えてたのか?」
と才籐が茶化した。
「いえ、彼等のしていることは、
老公の望んだことなのでしょうか?
それとも、彼らの望みなのでしょうか?
そこらへんが何とも判断つかずに。
死ぬリスクもあった獣の討伐に
自ら投じた老公が復活を望むものでしょうか?」
と思いの他、真面目な返答が返ってきたために
才藤も真面目な表情で答えた。
「その辺は何とも分からないな。
敢えて、死ぬ必要があったのかもしれないし、
その辺は、事が進むにつれて
分かってくるんじゃないかな。
取り敢えず、今は、地域の慰撫に集中すべきだな」
と才籐が言った。
「才籐の言う通りですね。
答えのでないことを考えるより、
余程、建設的ですね。
才籐には悪いけど、また、しばらく、
ビルギットに会えなくなります」
と言って、頭を下げた。
「くっ、どいつもこいつもそれは関係ねぇー」
と仏頂面を無理やり作って、答える才籐だった。
その頃、九之池とルージェナは、
ベルトゥル公国への報告内容を検討していた。
「これで、いいやもう」
と九之池が飽きたように言った。
「ちょっ、これでは、どのように
そのくみ上げ式ポンプが
作られるのか全然、分かりませんよ」
とルージェナが指摘した。
「ええええええええええええ、そう?そうかなぁ」
と九之池は大げさに驚いてみせた。
「大公やシリア卿への報告は、それでいいとしても
いざ製作に入るとしたら、色々な人に
具体的な説明が必要になりますよ。
その時の準備もしておきましょう」
とルージェナが次のステップについて言った。
「うーん、それはそうだけど、それは明日だね。
今日は、もう十分だよ」
ぎりぎりまでやる気が出ない九之池の悪い癖が出始めていた。
「駄目です。あと、一刻はできますので
その絵を描いてみてください」
と譲らないルージェナであった。
九之池はしぶしぶであったが、絵を描き始めた。
九之池が幼少期を過ごした村には、
手動くみ上げ式ポンプがいくつもあったため、
絵心は別として、外観を描くことは
難しいことではなかった。
そして、描き上げた絵に大きさが
分かるように大まかに寸法を
書き込んでいく九之池。
その表情は珍しく、真剣そのものであった。
「九之池さん、絵が上手ですね」
とルージェナが話しかけた。
「えっそう?まあ、ちょっとね。
見るだけでじゃなくて、描くのも好きだったからね」
と九之池は言った。ルージェナは
主語のない説明に何のことか分からず、
取り敢えず、絵を描くのが好きだと理解した。
「むむっ、今日はここまで!
さてと、久々に趣味の時間を過ごすかな」
と九之池が言うと、
「そうですね、また、明日にしましょう。
夕食まで部屋でゆっくりと過ごしますか?」
とルージェナが尋ねると、
「そうだっ!ルージェナ、そこへ座って」
と言って、ルージェナを席に座らせた。
そして、真剣な目つきで彼女を見つめて、筆を走らせる。
「ちょっ、九之池さん。恥ずかしいですよ」
とルージェナが言うと、珍しく九之池が強い口調で
「静かに。今、君を描いているから」
と言って、軽快に筆を走らせていた。
半刻ほど過ぎて、九之池が
「ルージェナ、ありがとう。
なんか久々にリラックスできた気がするよ」
と言って、ルージェナに見られないように
描いた絵を仕舞おうとした。
「九之池さん、それ、見せて下さい」
「えっ?見せるようなもんじゃないよ」
「いーえ、見せてください」
と言って、ずいっと近づくルージェナ。
今だに女性に慣れない九之池は、
突然のことに慌てて、落としてしまった。
ひらりと宙に舞い、床に落ちた紙には、
ルージェナと思わしき人物がこの世界では
見たこともないような露出度の高い服に
短いスカートを身に纏い描かれていた。
ルージェナは絵をしばらく凝視して、
次に九之池を見つめて、言った。
「これは、九之池のいた世界の女性の服ですか?
元の世界では随分と女性が肌を露出しているんですね」
「まっまあ、一部の歌い手や女性の英雄が
こんな感じなんですよ」
と焦りに焦って、答える九之池であった。
「うーん、ちょっと恥ずかしいかな、
この服装で出歩くのは。
でも、これって、随分と美人に描かれていませんか?」
とルージェナが恥ずかしそうに感想を述べた。
九之池は首をふるふると震わし、誤魔化すように
「片づけて、食事を取りに外出しませんか?」
と言った。
ルナリオンは、才籐にまず、問うた。
「才籐、君の目から見て、元の世界で九之池は、
優秀だったのだろうか?
そして、元の世界から、この世界への
技術・文化といった知識の運び手と
なり得るだろうか?」
「正直、俺以上に無理っすわ」
と短く簡潔に答えた。
その答えに周囲を囲む司祭クラスの者たちは、ざわついた。
「才籐、君より10歳以上は年長の彼が、
君が召喚された年齢のときより劣ると?」
ルナリオンは、目を細めて、再度、問うた。
召喚された当時の才籐を知るルナリオンだからこそ、
才籐の発言を疑ったのだろう。
「はっ、あのおっさんは、20年の年月を
変わらず同じことをしてたんだよ。
老公のような学識才能は持ってない。
そして、年月を経て得る経験もない。
まだ、稲生の方がましだよ」
と断言した。
「ふむ、わかった。お主もこの場所では
嘘・偽りが通じぬことは理解しているだろうから、
その言を受け入れよう」
とルナリオンは納得した。
その後、九之池たちが出会った異形の者たちに
ついて詳細の報告が行われた。
幾人かの高官が呟いた。
「器ねぇ。そのようなことが可能なのだろうか」
「奴らに関しては、調査を継続するべきであるかな」
「九之池に関しては、各地域の教会に伝達して、
行動を補足しておくべきですな」
「国内のざわつきがなければ、
メープルもしくは才籐を同行させたいのだがな」
「よしっ、各教会に協力を申し付けることにする。
メープルと才籐は、戦士とともに
地域慰撫に向かってもらう。
恐らく手紙でよこしたようなことが各地で頻発している」
とルナリオンが纏めて、報告会は終了となった。
「あーまた、どさ回りかぁ。
しかし、実際、あのもどきどもと会敵したら、
余程の戦士を連れて行かないと、死ぬぞ、司祭」
と才籐が退室しながら、声をかけた。
メープルは考え事をしていたのか、
才籐に返事をするのが遅れた。
「ん、うん、そうですね。
強力な人材を選抜すべきですね」
「どうした司祭?稲生のことでも考えてたのか?」
と才籐が茶化した。
「いえ、彼等のしていることは、
老公の望んだことなのでしょうか?
それとも、彼らの望みなのでしょうか?
そこらへんが何とも判断つかずに。
死ぬリスクもあった獣の討伐に
自ら投じた老公が復活を望むものでしょうか?」
と思いの他、真面目な返答が返ってきたために
才藤も真面目な表情で答えた。
「その辺は何とも分からないな。
敢えて、死ぬ必要があったのかもしれないし、
その辺は、事が進むにつれて
分かってくるんじゃないかな。
取り敢えず、今は、地域の慰撫に集中すべきだな」
と才籐が言った。
「才籐の言う通りですね。
答えのでないことを考えるより、
余程、建設的ですね。
才籐には悪いけど、また、しばらく、
ビルギットに会えなくなります」
と言って、頭を下げた。
「くっ、どいつもこいつもそれは関係ねぇー」
と仏頂面を無理やり作って、答える才籐だった。
その頃、九之池とルージェナは、
ベルトゥル公国への報告内容を検討していた。
「これで、いいやもう」
と九之池が飽きたように言った。
「ちょっ、これでは、どのように
そのくみ上げ式ポンプが
作られるのか全然、分かりませんよ」
とルージェナが指摘した。
「ええええええええええええ、そう?そうかなぁ」
と九之池は大げさに驚いてみせた。
「大公やシリア卿への報告は、それでいいとしても
いざ製作に入るとしたら、色々な人に
具体的な説明が必要になりますよ。
その時の準備もしておきましょう」
とルージェナが次のステップについて言った。
「うーん、それはそうだけど、それは明日だね。
今日は、もう十分だよ」
ぎりぎりまでやる気が出ない九之池の悪い癖が出始めていた。
「駄目です。あと、一刻はできますので
その絵を描いてみてください」
と譲らないルージェナであった。
九之池はしぶしぶであったが、絵を描き始めた。
九之池が幼少期を過ごした村には、
手動くみ上げ式ポンプがいくつもあったため、
絵心は別として、外観を描くことは
難しいことではなかった。
そして、描き上げた絵に大きさが
分かるように大まかに寸法を
書き込んでいく九之池。
その表情は珍しく、真剣そのものであった。
「九之池さん、絵が上手ですね」
とルージェナが話しかけた。
「えっそう?まあ、ちょっとね。
見るだけでじゃなくて、描くのも好きだったからね」
と九之池は言った。ルージェナは
主語のない説明に何のことか分からず、
取り敢えず、絵を描くのが好きだと理解した。
「むむっ、今日はここまで!
さてと、久々に趣味の時間を過ごすかな」
と九之池が言うと、
「そうですね、また、明日にしましょう。
夕食まで部屋でゆっくりと過ごしますか?」
とルージェナが尋ねると、
「そうだっ!ルージェナ、そこへ座って」
と言って、ルージェナを席に座らせた。
そして、真剣な目つきで彼女を見つめて、筆を走らせる。
「ちょっ、九之池さん。恥ずかしいですよ」
とルージェナが言うと、珍しく九之池が強い口調で
「静かに。今、君を描いているから」
と言って、軽快に筆を走らせていた。
半刻ほど過ぎて、九之池が
「ルージェナ、ありがとう。
なんか久々にリラックスできた気がするよ」
と言って、ルージェナに見られないように
描いた絵を仕舞おうとした。
「九之池さん、それ、見せて下さい」
「えっ?見せるようなもんじゃないよ」
「いーえ、見せてください」
と言って、ずいっと近づくルージェナ。
今だに女性に慣れない九之池は、
突然のことに慌てて、落としてしまった。
ひらりと宙に舞い、床に落ちた紙には、
ルージェナと思わしき人物がこの世界では
見たこともないような露出度の高い服に
短いスカートを身に纏い描かれていた。
ルージェナは絵をしばらく凝視して、
次に九之池を見つめて、言った。
「これは、九之池のいた世界の女性の服ですか?
元の世界では随分と女性が肌を露出しているんですね」
「まっまあ、一部の歌い手や女性の英雄が
こんな感じなんですよ」
と焦りに焦って、答える九之池であった。
「うーん、ちょっと恥ずかしいかな、
この服装で出歩くのは。
でも、これって、随分と美人に描かれていませんか?」
とルージェナが恥ずかしそうに感想を述べた。
九之池は首をふるふると震わし、誤魔化すように
「片づけて、食事を取りに外出しませんか?」
と言った。
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