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森の獣 2章 召喚されたけど、獣が討伐されていたので、やることないから、気ままに異世界を楽しんでみる

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 ルージェナと開発の件について話していると
2刻のときが過ぎていたのか、
エドァールとヘーグマンが戻ってきた。
九之池は、ルージェナと話すとあまりにも
時が過ぎるのを早く感じていた。
「九之池、何か案はあるのか?」
とエドァールは開口一番、高圧的に九之池へ言った。

「そんなことより、ヘーグマンさん、
シリア卿への手土産は必要ですか?」
と九之池がエドァールの質問を遮り、勢いよく尋ねた。

「くっ九之池、貴様、手土産とか、
ふざけているのか?」
とエドゥアールが眉間に皺を寄せて言った。

「九之池さん、言葉が足りないですよ。
私たちは、先ほど、話していましたから、
わかりますけど、二人にはちゃんと説明しないと」
と遥か年下の女性に九之池は、諭されてしまった。

「うっ、そうだね。すまそ、エドァール。
大公へのご説明する開発と別に
そのたぐいのものをシリア卿にも
用意した方がいいですか?」
と九之池は、先ほどのルージェナとの会話で
自分の案に自信があるのか、少し調子にのっていた。

「おっおまえはぁー私をなめているのか?」
とプルプルしながら、エドァールが言った。

「すみません、エドァールさん、
時間が惜しいので、少々、静かにして
貰えませんか?」
と九之池はしごくまともなことを言うが、
火に油を注ぐ結果となった。

「きっ貴様、、、、」
とエドゥアールがブルブルと震えて、
話を続けようとすると、ヘーグマンが
助け船を出した。

「九之池殿、いい加減にしなさい。
エドァールも落ち着きなさい。
どうもあなたは、九之池殿のこととなると、
冷静さを失いますな。
シリア卿への手土産はあるに
越したことはございませんが、
強いてそれに時間を取る必要はございません。
私やエドァールからの報告で十分でしょう」
とヘーグマンが言うと、多少、落ち着いたのか
エドァールも軽く頷いた。

九之池は納得したのか、稲生との面会での
プランを説明した。
理論整然として説明などできるはずもなく、
途中、ルージェナがフォローしながら話を進めた。

「九之池にしては、まあ、まともな案だな。
しかし、ルージェナはこいつを上手く誘導するなぁ」
とエドゥアールが感想を述べた。
ヘーグマンもにこやかに重畳、重畳と言って、
特に何も言わず、内容に了解した。

その夜、メープルにも話、彼女もその内容に
納得したようだった。
あまり、形式にとらわれた場ではないので、
気楽にお話をして、問題ないと助言を
メープルが九之池に伝えた。

九之池は緊張の極致のためか、翌朝、
寝汗でびっしょりとなっていた。
年相応の加齢臭と合わさって、
才籐が異臭騒ぎを起こしていた。

「才藤さん、あと、10年もすれば、
あなたもそうなりますよ。
油ものばかりを食べていると、そうなりますよ」
と九之池が助言した。

「油か、、、、ふう、背脂の浮いたラーメンが食べたいな。
おっさん、稲生にちょっと相談してみるか?
聞いてみてくれよ。あれなら、できそうだろ?」
とリクエストした。

「いや、無理無理。というか才藤さんも
参加するから、稲生さんに直接聞きなさいよ」
と九之池が迷惑そうに言った。

「ふん、奴に聞くことはない。
あのすけこま野郎にはな」
と視線を九之池から、外して吐き捨てる様に言った。
九之池は改めて、才籐と稲生の面倒事に
巻き込まれないようにせねばと心に強く刻んだ。


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