159 / 251
森の獣 2章 召喚されたけど、獣が討伐されていたので、やることないから、気ままに異世界を楽しんでみる
卑屈
しおりを挟む
翌朝、ルージェナはビルギットのお店に
魔石を作るために向かった。
九之池は久しぶりに一人で部屋にいた。
ヘーグマンたちは、今日も会議のようだった。
村が壊滅した県は、かなり大事になっているようだった。
ベルトゥル公国からそれなりの立場の人物が
派遣される可能性もあるようだった。
政治のことなど全くわからぬ九之池は、
フーンの一言で終わってしまった。
インドア派の九之池とは言え、スマホも
PCないこの部屋ではゴロゴロするだけだった。
「暇、暇すぎる」
ゴロゴロしながら、独り言をつぶやく九之池だった。
「あーあー、魔物に壊滅された村かぁ」
この世界ではあることだし、特に思い入れが
ある村でもなかった。
だが、あの惨状がどうも鮮明に残っていた。
毎日、人を殺して、その死体を見つめていたときとは、
また、違った感じだった。
いずれ旅をしていれば、また、会敵するかもしれない。
積極的に探すことはないが、出会ったら、
なんとかしたいとぼんやりと考えていた。
「そうだ、防具を見て来よう。
そうしよう。それと魚だ!魚を見てみよう」
と独り思い立ち、店に向かった。
「海ってあるのかな?
何となく川魚しかいそうな雰囲気がないなぁ。
ん、塩が安っ。なんでだ、どういうこと?」
心の中で思っていることが、独り言で
だだ洩れしている九之池だった。
「それはですね、天然の岩塩が
産出されるからです。
限りある資源なので、いつかは
なくなってしまいます。
それなのに塩を精製する方法を
何も検討していませんわ」
ふうっ突然、右から、メープルが話かけてきた。
「びぎゃ、ひっ、すっすみません」
突然のことに動揺する九之池だった。
「えっ、えっ???九之池さんですよね」
とメープル。
「そうです、司祭でしたか。
すみません、あまり女性に慣れてないので、
突然、話し掛けられると
どうも動揺してしまって」
と言って、額の汗を拭う九之池だった。
「司祭はどうしてここに?」
知り合いとわかって、落ち着いたのか、
九之池は尋ねたが、視線はどうも
少し開かれた胸元に固定されていた。
そう言った視線に慣れているのか、
少し眉間に皺を寄せて、言った。
「今日は武具の修理のため、
知り合いの鍛冶屋に行こうかと。
ただ、少しラフな服装でしたね」
「えっ、あっと、すみません」
と言って、慌てて視線を逸らした。
「九之池さんはどちらへ?」
とメープルは言った。
「市場に魚を見に来ました。
可能であれば、海の幸でもと
思いましてね」
どうしても彼女の腰回りや胸元に
なぜか視線が誘導されてしまう九之池だった。
「帝都ですと、どうしても川魚が主になります。
新鮮な魚を望むのでしたら、郊外に捕獲へ
向かわないと難しいです」
と言ったが、目を合わせずにちらちらと
覗き見る九之池の視線に
いい加減イライラが募ってきた。
「ええ、そうですか」
九之池は、股間が熱くなり、悟られまいと必死だった。
「九之池さん、いい加減、情けない態度を
取らずに目を見て、お話ししませんか?
男性のそういう視線もあまりに
続きますと、不快ですわ」
メープルが少し不快感を露わにして言った。
メープルは、同じ世界からの召喚者でも
森の英雄や才籐より、随分と歳上のこの男は
どうしてこんなにも卑屈なのだろうと
思ってしまった。
先日の強烈なインパクトより、
どうも卑屈な態度がしっくりくるのは
長年に渡ってしみ込んだ態度だから
であろうと判断した。
「すみません、もう行きますね。
すみません。では」
と身をかがめて、逃げるように
メープルから離れていった。
メープルはあの男とキリアまで
同行することに暗澹たる気分になってしまった。
魚を取り扱う店の前で、九之池は
惨めな気分になっていた。
少しは変わったと思っていたが、
本質は何も変わっていなかった。
目の前に並べられている腐った魚の目が
自分の目を見ているようで嫌な気分になった。
身体の震えが止まらず、あの力を
自在に使えるようになれば、あんな女、
組み伏せてやるのにと暗い感情が
心を支配しつつあるとき、店員が話しかけてきた。
「おい、さっきから、陰気に立っていられたら、
困るんだよ、買わないなら、どっかいけ」
と九之池に言った。
「えっ、すみません。
もう少し新鮮な魚は置いていませんか?
これ、腐りかけていませんか?」
と店員に尋ねた。
「あっ、なんだよ、仕事の邪魔をするだけでなく、
商品に言いがかりかよ。ざけんな」
と言いながら、九之池の右肩をどついた。
「ぎゃ」
そんな悲鳴を上げて、後方に倒れる九之池。
九之池の心は真っ黒に染まりそうだった。
どの世界でも扱いはさして変わらない。
立ち上がり、あの力で、こいつを殺すころすコロス。
ここの叫びに身体が呼応しようとした瞬間、
背中に大きなやわらかい双丘を感じ、
耳元で何かを囁かれていた。
九之池は、落ち着きを取り戻したが、
股間は相変わらず、熱を帯びたままだった。
否、更に熱を帯びていた。
「九之池さん、落ち着きましたか?」
後方から、抱きしめる司祭がそう言った。
「すっすみません、本当にすみません」
とうろたえるように九之池は、司祭に伝えた。
「すぐにとは言いませんが、
強く心をもってください。
でないとあなた自身の力で、
周りを不幸にします。
アンカシオン教の司祭として、
あなたがより良い方向に向かうことを
祈ることはできますが、最後は九之池さん、
あなた自身が決めることです」
と言って、九之池から離れた。
「そ、れ、と!九之池さん。
あの魚は腐っていません。ああいうものなのです。
思ったままを口にするのはどうかと思います。
んーそうですね、今日はお昼に
魚料理を作りましょう。
ルージェナさんと教団本部に来てください。
ごちそうします」
そう言うと、先ほどの店員に二言三言、伝えて、
魚を購入すると、メープルは去っていた。
店員が頭を下げたので、九之池も
店員に頭を下げると、宿に一旦、戻った。
魔石を作るために向かった。
九之池は久しぶりに一人で部屋にいた。
ヘーグマンたちは、今日も会議のようだった。
村が壊滅した県は、かなり大事になっているようだった。
ベルトゥル公国からそれなりの立場の人物が
派遣される可能性もあるようだった。
政治のことなど全くわからぬ九之池は、
フーンの一言で終わってしまった。
インドア派の九之池とは言え、スマホも
PCないこの部屋ではゴロゴロするだけだった。
「暇、暇すぎる」
ゴロゴロしながら、独り言をつぶやく九之池だった。
「あーあー、魔物に壊滅された村かぁ」
この世界ではあることだし、特に思い入れが
ある村でもなかった。
だが、あの惨状がどうも鮮明に残っていた。
毎日、人を殺して、その死体を見つめていたときとは、
また、違った感じだった。
いずれ旅をしていれば、また、会敵するかもしれない。
積極的に探すことはないが、出会ったら、
なんとかしたいとぼんやりと考えていた。
「そうだ、防具を見て来よう。
そうしよう。それと魚だ!魚を見てみよう」
と独り思い立ち、店に向かった。
「海ってあるのかな?
何となく川魚しかいそうな雰囲気がないなぁ。
ん、塩が安っ。なんでだ、どういうこと?」
心の中で思っていることが、独り言で
だだ洩れしている九之池だった。
「それはですね、天然の岩塩が
産出されるからです。
限りある資源なので、いつかは
なくなってしまいます。
それなのに塩を精製する方法を
何も検討していませんわ」
ふうっ突然、右から、メープルが話かけてきた。
「びぎゃ、ひっ、すっすみません」
突然のことに動揺する九之池だった。
「えっ、えっ???九之池さんですよね」
とメープル。
「そうです、司祭でしたか。
すみません、あまり女性に慣れてないので、
突然、話し掛けられると
どうも動揺してしまって」
と言って、額の汗を拭う九之池だった。
「司祭はどうしてここに?」
知り合いとわかって、落ち着いたのか、
九之池は尋ねたが、視線はどうも
少し開かれた胸元に固定されていた。
そう言った視線に慣れているのか、
少し眉間に皺を寄せて、言った。
「今日は武具の修理のため、
知り合いの鍛冶屋に行こうかと。
ただ、少しラフな服装でしたね」
「えっ、あっと、すみません」
と言って、慌てて視線を逸らした。
「九之池さんはどちらへ?」
とメープルは言った。
「市場に魚を見に来ました。
可能であれば、海の幸でもと
思いましてね」
どうしても彼女の腰回りや胸元に
なぜか視線が誘導されてしまう九之池だった。
「帝都ですと、どうしても川魚が主になります。
新鮮な魚を望むのでしたら、郊外に捕獲へ
向かわないと難しいです」
と言ったが、目を合わせずにちらちらと
覗き見る九之池の視線に
いい加減イライラが募ってきた。
「ええ、そうですか」
九之池は、股間が熱くなり、悟られまいと必死だった。
「九之池さん、いい加減、情けない態度を
取らずに目を見て、お話ししませんか?
男性のそういう視線もあまりに
続きますと、不快ですわ」
メープルが少し不快感を露わにして言った。
メープルは、同じ世界からの召喚者でも
森の英雄や才籐より、随分と歳上のこの男は
どうしてこんなにも卑屈なのだろうと
思ってしまった。
先日の強烈なインパクトより、
どうも卑屈な態度がしっくりくるのは
長年に渡ってしみ込んだ態度だから
であろうと判断した。
「すみません、もう行きますね。
すみません。では」
と身をかがめて、逃げるように
メープルから離れていった。
メープルはあの男とキリアまで
同行することに暗澹たる気分になってしまった。
魚を取り扱う店の前で、九之池は
惨めな気分になっていた。
少しは変わったと思っていたが、
本質は何も変わっていなかった。
目の前に並べられている腐った魚の目が
自分の目を見ているようで嫌な気分になった。
身体の震えが止まらず、あの力を
自在に使えるようになれば、あんな女、
組み伏せてやるのにと暗い感情が
心を支配しつつあるとき、店員が話しかけてきた。
「おい、さっきから、陰気に立っていられたら、
困るんだよ、買わないなら、どっかいけ」
と九之池に言った。
「えっ、すみません。
もう少し新鮮な魚は置いていませんか?
これ、腐りかけていませんか?」
と店員に尋ねた。
「あっ、なんだよ、仕事の邪魔をするだけでなく、
商品に言いがかりかよ。ざけんな」
と言いながら、九之池の右肩をどついた。
「ぎゃ」
そんな悲鳴を上げて、後方に倒れる九之池。
九之池の心は真っ黒に染まりそうだった。
どの世界でも扱いはさして変わらない。
立ち上がり、あの力で、こいつを殺すころすコロス。
ここの叫びに身体が呼応しようとした瞬間、
背中に大きなやわらかい双丘を感じ、
耳元で何かを囁かれていた。
九之池は、落ち着きを取り戻したが、
股間は相変わらず、熱を帯びたままだった。
否、更に熱を帯びていた。
「九之池さん、落ち着きましたか?」
後方から、抱きしめる司祭がそう言った。
「すっすみません、本当にすみません」
とうろたえるように九之池は、司祭に伝えた。
「すぐにとは言いませんが、
強く心をもってください。
でないとあなた自身の力で、
周りを不幸にします。
アンカシオン教の司祭として、
あなたがより良い方向に向かうことを
祈ることはできますが、最後は九之池さん、
あなた自身が決めることです」
と言って、九之池から離れた。
「そ、れ、と!九之池さん。
あの魚は腐っていません。ああいうものなのです。
思ったままを口にするのはどうかと思います。
んーそうですね、今日はお昼に
魚料理を作りましょう。
ルージェナさんと教団本部に来てください。
ごちそうします」
そう言うと、先ほどの店員に二言三言、伝えて、
魚を購入すると、メープルは去っていた。
店員が頭を下げたので、九之池も
店員に頭を下げると、宿に一旦、戻った。
0
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる