3 / 4
スーパー編
しおりを挟む
パチンコ屋を後にし、近所のスーパー「フードセール」に向かった康太。
この時間なら、50%offの値札がほぼすべての総菜に
貼られているはずであった。
「少し、出遅れたかな。あんまり、良いのないや」
パチンコにお金を使わず、定価で買う時間帯ならば問題ないはずだが、
そこには思い至らず、独り愚痴を呟く。
棚の明かりのせいか、いまだに新鮮に見える刺身セットをチョイスし、
安い酎ハイを一缶、購入して、帰宅した。
ワンルームのアパートに戻ると、なんとなくテレビを付け、
冷凍庫のおにぎりをレンジで解凍する。
その間に刺身セットを開封し、食事の準備を終わらせる。
毎日がほぼ変わり映えのない生活サイクルであり、
違うのは、テレビの番組だけであった。
萎びた刺身とおにぎりを食べ終え、酎ハイを片手にぼやっとテレビを見る。
なんの番組か、契約社員の実情を暴くフレーズと共に小芝居が展開されていた。
くだらない、聞きかじった話しで、構成しているのがまるわかりだった。
テレビを付けたまま、スマホをいじっていると、22時を回っていた。
お酒に強くない康太は、酎ハイでほろ酔い気分になり、万年床に潜り込む。
仕事は、6時開始のため、5時には起きる必要がある。
そのため、もう、就寝しないと遅刻の恐れが生じる。
康太は、湿っぽい布団のなかで、スマホをいじっていると、
いつの間にか寝てしまった。
この時間なら、50%offの値札がほぼすべての総菜に
貼られているはずであった。
「少し、出遅れたかな。あんまり、良いのないや」
パチンコにお金を使わず、定価で買う時間帯ならば問題ないはずだが、
そこには思い至らず、独り愚痴を呟く。
棚の明かりのせいか、いまだに新鮮に見える刺身セットをチョイスし、
安い酎ハイを一缶、購入して、帰宅した。
ワンルームのアパートに戻ると、なんとなくテレビを付け、
冷凍庫のおにぎりをレンジで解凍する。
その間に刺身セットを開封し、食事の準備を終わらせる。
毎日がほぼ変わり映えのない生活サイクルであり、
違うのは、テレビの番組だけであった。
萎びた刺身とおにぎりを食べ終え、酎ハイを片手にぼやっとテレビを見る。
なんの番組か、契約社員の実情を暴くフレーズと共に小芝居が展開されていた。
くだらない、聞きかじった話しで、構成しているのがまるわかりだった。
テレビを付けたまま、スマホをいじっていると、22時を回っていた。
お酒に強くない康太は、酎ハイでほろ酔い気分になり、万年床に潜り込む。
仕事は、6時開始のため、5時には起きる必要がある。
そのため、もう、就寝しないと遅刻の恐れが生じる。
康太は、湿っぽい布団のなかで、スマホをいじっていると、
いつの間にか寝てしまった。
10
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。


隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる