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二人の様子を見ながら、
尾賀はため息をつき、答えた。
「大学を含む公的機関、国内・外資の企業と
言うことでいいわね。
採用後については、責任は持たないわよ」
「いえ、5年は彼女が不利益を
被らないように責任を持って貰います。
ただ紹介したでは、採用後に希望の研究どころか、
総務、人事、営業と関係ない部署に
配属されるかもしれませんので」
鋭い視線が尾賀と加賀見の間で交錯した。
そして、尾賀はたま、ため息をつき、答えた。
「加賀見、あなたも結果はどうであれ、
就職活動を経たのでしょう。現実はご存じよね?
随分と世間知らずな娘に甘いんじゃない?」
「ええ、知っているからこその提案です。
それに彼女は、ここにいる以上、それなりに
辛酸は舐めているかと。
くだらないことで、この才能を埋もれさすのは損失ですよ」
加賀見は、尾賀に反論で応じた。
「ふん、確かに才能はあるわね。
ただ、ライバルを出し抜くという点では、
どうも心許無いわ。
こんな提案をするところ見ると、
副船長の意を受けた事務局員に騙されて、
策士でも気取って、あなたに返り討ちにでもなったのかしら?」
尾賀は両腕を組んで、織多さんを睨みつけた。
織多さんは、図星を突かれたせいか、
ぷるぷると小刻みに震えていた。
加賀見は、苦笑していた。
「まあいいわ、受けるわよ。
研究に集中させている限り、
一先ずは、織多も有能だしね。
いいでしょう、その条件をのみましょう」
きっぱりと言い切った尾賀であった。
しかし、織多さんが恐る恐ると言う感じで話だした。
「あっあのう、それは加賀見さんが
地球に無事に到着できたらと言うことですよね?」
「そうよ、報酬が半分に減るようだったら、
この話はなしね。当たり前でしょう。
そもそも二人と私が帰還して、金を
スターテクノロジーズからふんだくることが
出来たらと言う前提よ」
何か言いたげな織多さんを加賀見が後押しした。
「織多さん、言うべきことは言っておかないと、
後々にとんでもないことになりますよ」
「はっはい、そうですよね。
その管理者の方たちの話ですけど、
副船長が随分と加賀見さんに
ご執心な半面、死んでほしいような
そんな感じだそうです。
その無事に帰還できるのかなと
ちょっと心配で」
と織多さんは、恐る恐る話し、
心配の点を殊更、強調して答えた。
尾賀と加賀見は、その話を聞いて、
一瞬、顔を見合わせて、大いに笑い出した。
驚いた織多さんは、慌てて、二人の笑いを
止める様に務めたが、効果がなかった。
しばらくして、笑いが止まると、
まず、尾賀が話し出した。
「心配無用よ。アレは気にする必要がないわ。
20日くらい前までなら、それなりの手駒があって、
脅威だったでしょうけど、今となっては、
使える手駒が少なすぎるわ。
アレ自体に大した能力もないしね」
「でっですが、地球に帰還出来たとしても
上手くやっておかないと、色々な嫌がらせや
妨害があるんじゃないですか?
それ相応の立場の方ですし」
織多さんが焦ったように反論した。
管理者に相当、色々と言われたのだろう。
「織多さん、その点は心配無用です。
彼より地位が高く、我々と仲良くしたい勢力は
必ずあります。
彼の首根っこを押さえつけようとする人物は
必ずいますよ。
そもそもここへ副船長として
派遣されていますから
地球でそれ相応の立場で
あったでしょうね。
しかし、組織内で疎まれていたんですよ」
「それなりの立場の人ですよ。
航海を成功とはいかないまでも
完了させる人物ですよ。
ぞんざいな扱いになるわけないですよ」
織多さんが声のトーンを一段、下げて答えた。
管理者から聞いた話が妄言に
思えてきたのだろう。
「ふっ、そうね。
私なら、見栄えのいい閑職を用意するわ。
元々、彼のついていたポジションは
別の人間がよろしくやっているでしょうし、
他のポジションも空きが
都合よくある訳ないでしょうからね。
そもそも彼のいたポジションを他の派閥が欲しくて、
追い出したのかもしれないわ。
つまるところ、彼も加賀見と違った意味で負け組よ」
尾賀がぴしゃりと淀みなく言い切った。
織多さんは、慌てて、彼女の発言を
繕おうとしたが、直ぐに加賀見に遮られた。
「ちょっ、尾賀さん、これもモニターされ、ファッ」
「織多さん、もう気にする必要はありませんよ。
この状況では最早、誰もリスクを
犯そうとしませんよ。
何かを示唆された人間も
やったというアリバイ作りをするだけです。
気にする必要はありません。
彼自身が部下を率いて直接、
仕掛けてくれば別ですが」
事務局員は地球への帰還へ向けて、
各員、余裕が全くない状況であった。
動けるのは管理者の2名と副船長くらいであった。
しかし、彼等には各部署や企業への
多少の調整能力はあっても実務能力は期待できなかった。
管理センターでは、カーリンとロベリオを
含むオペレータが作業をしながら、
彼らの様子をモニター越しに見ていた。
「うひゃひゃひゃぁぉ、面白過ぎるよ、あの三人!
もう、最高っ、ねっ、カーリン」
とゲラゲラと笑うロベリオだった。
カーリンは彼らの矯激な発言に眉を顰めていた。
「カーリン、これ副船長に報告する?
おもしろ過ぎるよ。
尾賀と加賀見は、報告されてもされなくても
どっちになってもいいように
準備しているでしょうね。
どちらの結末が見てみたい?」
心底、面白そうに最終判断をカーリンにゆだねた。
「ここでもう、もめ事を増やすわけにはいきません。
そんなことに注力するなら、出来得る限り帰還に
注力すべきでしょう。
彼らの感想をいちいち、報告してられません」
カーリンは、表情を一切変えずに忙しそうに
操作しながら、答えた。
ロベリオは、その答えにうんうん、
と笑いながら、頷いていた。
尾賀はため息をつき、答えた。
「大学を含む公的機関、国内・外資の企業と
言うことでいいわね。
採用後については、責任は持たないわよ」
「いえ、5年は彼女が不利益を
被らないように責任を持って貰います。
ただ紹介したでは、採用後に希望の研究どころか、
総務、人事、営業と関係ない部署に
配属されるかもしれませんので」
鋭い視線が尾賀と加賀見の間で交錯した。
そして、尾賀はたま、ため息をつき、答えた。
「加賀見、あなたも結果はどうであれ、
就職活動を経たのでしょう。現実はご存じよね?
随分と世間知らずな娘に甘いんじゃない?」
「ええ、知っているからこその提案です。
それに彼女は、ここにいる以上、それなりに
辛酸は舐めているかと。
くだらないことで、この才能を埋もれさすのは損失ですよ」
加賀見は、尾賀に反論で応じた。
「ふん、確かに才能はあるわね。
ただ、ライバルを出し抜くという点では、
どうも心許無いわ。
こんな提案をするところ見ると、
副船長の意を受けた事務局員に騙されて、
策士でも気取って、あなたに返り討ちにでもなったのかしら?」
尾賀は両腕を組んで、織多さんを睨みつけた。
織多さんは、図星を突かれたせいか、
ぷるぷると小刻みに震えていた。
加賀見は、苦笑していた。
「まあいいわ、受けるわよ。
研究に集中させている限り、
一先ずは、織多も有能だしね。
いいでしょう、その条件をのみましょう」
きっぱりと言い切った尾賀であった。
しかし、織多さんが恐る恐ると言う感じで話だした。
「あっあのう、それは加賀見さんが
地球に無事に到着できたらと言うことですよね?」
「そうよ、報酬が半分に減るようだったら、
この話はなしね。当たり前でしょう。
そもそも二人と私が帰還して、金を
スターテクノロジーズからふんだくることが
出来たらと言う前提よ」
何か言いたげな織多さんを加賀見が後押しした。
「織多さん、言うべきことは言っておかないと、
後々にとんでもないことになりますよ」
「はっはい、そうですよね。
その管理者の方たちの話ですけど、
副船長が随分と加賀見さんに
ご執心な半面、死んでほしいような
そんな感じだそうです。
その無事に帰還できるのかなと
ちょっと心配で」
と織多さんは、恐る恐る話し、
心配の点を殊更、強調して答えた。
尾賀と加賀見は、その話を聞いて、
一瞬、顔を見合わせて、大いに笑い出した。
驚いた織多さんは、慌てて、二人の笑いを
止める様に務めたが、効果がなかった。
しばらくして、笑いが止まると、
まず、尾賀が話し出した。
「心配無用よ。アレは気にする必要がないわ。
20日くらい前までなら、それなりの手駒があって、
脅威だったでしょうけど、今となっては、
使える手駒が少なすぎるわ。
アレ自体に大した能力もないしね」
「でっですが、地球に帰還出来たとしても
上手くやっておかないと、色々な嫌がらせや
妨害があるんじゃないですか?
それ相応の立場の方ですし」
織多さんが焦ったように反論した。
管理者に相当、色々と言われたのだろう。
「織多さん、その点は心配無用です。
彼より地位が高く、我々と仲良くしたい勢力は
必ずあります。
彼の首根っこを押さえつけようとする人物は
必ずいますよ。
そもそもここへ副船長として
派遣されていますから
地球でそれ相応の立場で
あったでしょうね。
しかし、組織内で疎まれていたんですよ」
「それなりの立場の人ですよ。
航海を成功とはいかないまでも
完了させる人物ですよ。
ぞんざいな扱いになるわけないですよ」
織多さんが声のトーンを一段、下げて答えた。
管理者から聞いた話が妄言に
思えてきたのだろう。
「ふっ、そうね。
私なら、見栄えのいい閑職を用意するわ。
元々、彼のついていたポジションは
別の人間がよろしくやっているでしょうし、
他のポジションも空きが
都合よくある訳ないでしょうからね。
そもそも彼のいたポジションを他の派閥が欲しくて、
追い出したのかもしれないわ。
つまるところ、彼も加賀見と違った意味で負け組よ」
尾賀がぴしゃりと淀みなく言い切った。
織多さんは、慌てて、彼女の発言を
繕おうとしたが、直ぐに加賀見に遮られた。
「ちょっ、尾賀さん、これもモニターされ、ファッ」
「織多さん、もう気にする必要はありませんよ。
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何かを示唆された人間も
やったというアリバイ作りをするだけです。
気にする必要はありません。
彼自身が部下を率いて直接、
仕掛けてくれば別ですが」
事務局員は地球への帰還へ向けて、
各員、余裕が全くない状況であった。
動けるのは管理者の2名と副船長くらいであった。
しかし、彼等には各部署や企業への
多少の調整能力はあっても実務能力は期待できなかった。
管理センターでは、カーリンとロベリオを
含むオペレータが作業をしながら、
彼らの様子をモニター越しに見ていた。
「うひゃひゃひゃぁぉ、面白過ぎるよ、あの三人!
もう、最高っ、ねっ、カーリン」
とゲラゲラと笑うロベリオだった。
カーリンは彼らの矯激な発言に眉を顰めていた。
「カーリン、これ副船長に報告する?
おもしろ過ぎるよ。
尾賀と加賀見は、報告されてもされなくても
どっちになってもいいように
準備しているでしょうね。
どちらの結末が見てみたい?」
心底、面白そうに最終判断をカーリンにゆだねた。
「ここでもう、もめ事を増やすわけにはいきません。
そんなことに注力するなら、出来得る限り帰還に
注力すべきでしょう。
彼らの感想をいちいち、報告してられません」
カーリンは、表情を一切変えずに忙しそうに
操作しながら、答えた。
ロベリオは、その答えにうんうん、
と笑いながら、頷いていた。
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