異世界にもあった鬼畜な会社の鬼畜な業務異世界転移してきたのに変わらぬ社畜生活

ゆうた

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激おこ

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翌朝、8時より会議室で探索の結果報告が行われた。
加賀見と織多さんは、カーリンとロベリオは、
挟んで座っていた。
そして、お互いに何故か、会話を交わすことなく、
ミィーティングは、微妙な雰囲気に包まれていた。

詳細の内容は探索報告書で提出であるが、
簡単な報告が加賀見と織多さんより、事務局員に説明が行われた。
ムスッとした表情を崩さずに淡々と事務局の
メンバーに説明をする織多さん。
カーリンとロベリオは、たまに確認を
求められる程度で織多さんの説明への補足すら無かった。
説明が一段落すると、今回のミーティングに
参加していた副船長より、加賀見に質問が向けられた。
「まず、織多さん、非常にわかりやすい説明を
ありがとうございます。
加賀見さんは、何か補足することはありますか？」

加賀見は、補足することはなく、
今回の探索が有意義であったと伝えた。

「では、なぜ、二人は離れて
座っているのでしょうか？」
わざとらしく、不思議そうな顔で副船長は尋ねた。

「特に他意はありません。たまたま、会議室への
到着のタイミングでこの席次になっただけです」
と加賀見が伝えた。

「それならよいのですが、
残念なことにお二人の探索中に
かなりの企業のメンバー、いわゆる探索者の方々が
なくなりました。
我々としては、残った優秀なチームが
なるべく円滑に物事を進めて
貰えることを願っていますので」
にこやかに答える副船長。

織多さんは説明後、無言で下を
うつむいたままであったため、加賀見が再度、
「そのように努力します」
と当たり障りのないことを加賀見は答えた。

「わかりました、では、解散としましょう。
加賀見さんと織多さんは出来る限り早く、
報告書を提出するようにお願いします。
カーリン、ロベリオは、この後、
二人の報告書へ記載すべきことがあれば、伝えて、
通常の業務に戻ってください。以上」
と副船長が纏めて、事務局員は会議室を後にした。

「さて、先ほどのおりたの説明なら、
特に補足事項はないと判断していいかと」
とカーリンが話すと、ロベリオも賛成した。
織多さんは、顔をあげて、深刻な表情で
二人を見つめて、
「あなたがたの今回の本当の任務は、
私たち二人を母船から引き離すこと。
それと、さも大発見があったように
偽装することですよね。
そして、母船の事務局員が他の焦ったグループを
外部に誘いだすことですね。
シャワー室での逢引は、多分、私と加賀見さんの
思考を巧くこれらから引き離そうとするためですね。
残念ながら、その程度では、加賀見さんは欺けませんよ。
まあ、苛つくことに加賀見さんは楽しむことも
忘れなったようですけどねっ！」
と最後はすざまじい眼光で織多さんは、加賀見を睨み付けた。

加賀見は、織多さんの形相が恐ろしくなり、
下を俯きつつ、話始めた。
「美人が何の目的もなく、私に近寄ってくるとは
考えにくいですからね。可能な範囲でいいので、
よければ、ご説明をして頂けませんか？」

「あら、それは、シャワー室の情事の件？
モニターにちゃんと撮ってあるから、
彼女の前で見ながら、説明しましょうか？」
カーリンが馬鹿にしたように話すと、
織多さんが鬼の形相で睨み付けた。
その強烈な視線をカーリンは、受け止めることが
できずに目を逸らした。

「美人というなら、おりたもそうじゃん。
おりたの目的は、きいてないけどいいの？
何か秘密があるかもよぉ」
と話の論点をずらそうとロベリオが話しかけてきた。

「彼女はいいのです。十分に助けて貰っていますから。
それより、説明はして頂けませんか？」
と加賀見はブレずに話した。

「ふん、ロベリアの身体より、織多の尻が良かったようね。
つまりそういうことね。できてるわけね、あなたがたは。
まあ、いいわ、少しだけ話してあげるわ」
とカーリンは、下劣なことを言った。

「わわっ、何を言っているですか！何もないです。
何もしてないです。事故です！事故なんです。
って何でそれを知っているんですか？」
と加賀見の部屋での事故を思い出して、
あたふたし始める織多さん。

「まあ、予想はしていましたが、
随分と厳しい監視体制ですね。
プライバシーの侵害を訴えても無駄でしょうね」
と加賀見は淡々と話した。

「ええ、無駄ですよ。最初の契約に記載していますから。
そもそも何が起こるか分からないこの世界で
プライベートを優先させて、全滅とか
洒落にならないでしょう。
一部の職員が夜のお楽しみに
使っているのは少々問題ですがね」
とカーリンが淡々と話した。

「かがみぃーとおりたの朝の情事は、
面白かったよお。おりたも少しは
気持ち良さそうだったしね。
でもあれじゃ、かがみぃーは生殺しで
あんまりに惨めで、可哀そうだったから、
サービスで抜いてあげたの」
とロベリオがげらげら笑った。

織多さんの顔色が赤くなったり、
青くなったり、忙しく変化し、
最終的に能面の表情になり、
「とにかく、その話はもういいので、
知っていることを話しなさい」
と言った。

二人の美女はその表情に圧倒され、沈黙した。

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