26 / 40
本編
*22* 魔の森再び
しおりを挟む
身体中あんこまみれとか、それどんな大惨事だよと思ったりもしたけど、驚いたことにわらびの中身は良心的な餡(?)だった。
「わー、なんか見覚えあるぞぉ、この風景」
ベタつくどころか、デオドラントスプレーを吹きかけた後みたいな清涼感あふれる爽快気分。
存外サラサラとした、ひんやり気持ちいい餡からぺっ! と吐き出されたあたしは、目の前で生い茂る青々とした木々に、早くも悟りを開いた。
「ここは、『嘆きの森』だよね……」
「複数人を一度に転移させるなど、ただのスライムではないな」
「ビッ……!」
「あっ待って! 斬らないで!」
「レディー」
「お願いします……ダメ?」
「……仰せのままに」
元の手のひらサイズまで縮んだわらびが、ぴゅーんとあたしの首の後ろへ回り込む。
険しい表情で腰の剣へ手をかけたヴィオさんだけど、慌てて両手を広げて制止すれば、警戒は解かないながらも、ひとまずは見逃してくれた。
ありがとうございますってお礼を言いたかったのに、それより早く視界を遮るものがある。
ゼノだ。しなやかな腕で囲い込むようにして、ヴィオさんからあたしを隠している。
身動きの取りづらい中、なんとか見上げることに成功するも、視線を合わせてくれない。何も言ってくれない。
「幼子の癇癪のような悋気だな、見苦しいぞ」
「何とでも」
ぴしゃりとひと言のみを放ったゼノは、それ以上の会話を拒絶していた。
初対面があぁだったから仲良くしろっていうのも難しいとは思うけど、それにしたってゼノとヴィオさんのふたりは、険悪すぎでは?
「心配かけちゃってごめんね。ヴィオさんも、リアンさんも、オリーヴも、みんないい人なの。だから責めないであげて? お願い」
「母さんは人が良すぎるよ! 無理やり誘拐されたってわかってる!? オレがどんな思いをしたのかも、知らないでしょ!?」
わらびのおかげか、少し頭も冷えたんだろう。
あたしの肩をつかんで詰め寄るジュリのふた粒の夜空は、じわりとにじんでいた。
「母さんが、オレのたったひとりの家族なのに……オレは、母さんの一番には、なれないの……?」
一方的なモノローグじゃない。心の叫び、あたしへの訴えだ。これなら受け止めて、返せるね。
「ごめんね、寂しかったよね……大丈夫、あたしはジュリを置いて行ったりしないよ」
「うそつき……」
「ほんとだってば。機嫌直して。ねぇ、どうしたら許してくれる?」
「なら……ハグして、キスして」
「うん?」
「オレばっかで、母さんからしてもらったこと、ないから……」
段々消え入る語尾。
やっちまった……と、内心頭を抱えていた。
しっかり者で、いつも笑っていたジュリも、やっぱり本当は寂しくて、甘えたかったんだね。
「毎日美味しいごはんを作ってくれたり、面白い魔法を見せてくれたり、笑わせてくれたり、ありがとね」
「……うん」
「頑張ってるねぇ、すごいねぇ、ジュリは」
「……うん」
「大好き。あたしの、かわいいかわいいジュリ。愛してる」
ジュリを抱き寄せて、そっと頬に口づける。
気恥ずかしいとか、そんな気持ちは一切なかった。
「っ、うんっ……オレも、愛してる……っ!」
あたしよりも背の高いジュリへ腕を回すと、より強い力で抱きしめ返される。
かあさん、かあさん……と舌足らずな声であたしを呼びながら、繰り返し頬にキスを落とされる。
その度にぽろぽろとこぼれる涙が、夜空からこぼれ落ちた、お星様みたいだった。
啜り泣くジュリを宥めているとき、ぱちりとかち合ったのは、こがねの瞳だ。
「ゼノ──」
「セリ様は、悪くありません。私の……私が不出来で未熟な、がらくただったせいです」
ようやく聞けた、彼の本心。
申し訳ありません、と絞り出された声は、震えていた。
「こら、自分を卑下しないの。必死になって助けに来てくれたじゃない。あたしね、正直泣きそうだった」
「ご迷惑……でしたか」
「ううん、嬉しかったの。ゼノはあたしの、立派な騎士だよ」
「セリ様、の……」
夢中で繰り返したゼノは、唇を噛みしめ、言葉を噛みしめる。
「……えぇ。私のすべては、セリ様のもの。これからもおそばに置いてくださいね」
最近、わかってきたことがある。
物静かで、何を考えているのかわかりにくいゼノだけど、色んなことを見て、考えて、わかろうとしてくれてる、歩み寄ろうとしてくれてるって。
それと生真面目なイメージが強い一方で、褒め言葉に弱くて、ちょっと笑いかけただけでさっと頬を赤らめては頭を撫でられるのを待っている、シャイな子犬みたいなひとだってことも。
「よしよし」
「ずるいー! オレもぉー!」
「うーん、そうだねぇ、よしよーし!」
腕を伸ばしたら、俯いたゼノの頭へちょうどいい感じに乗っかったので、そのまま癖のある濡れ羽色の髪をわしゃわしゃ掻き回す。
すぐにジュリから抗議あり。自由だったあたしの左手をさらっては、自分の頭に乗っけてふくれている。
なんだ、このかわいい生き物は。おかしくなりながら、撫でくり回してやった。
ジュリもゼノも、そこからじっと動かないで、あたしのいいようにされている。
自分より大きなわんこと、じゃれてるみたいな感覚だった。
「ふふ、微笑ましいですねぇ」
「そうだな」
「あら、何を拗ねているのかしら? ヴィオ」
「別に」
少し離れた場所では、くすくすと笑みをこぼすリアンさんが、隣で腕組みをしたヴィオさんに、何やら話しかけていた。
眉間に皺を寄せたヴィオさんがなんて返したのかは、聞こえなかったけど。
「あ……あの!」
ひとしきりジュリとゼノの頭を撫で回したところで、頃合いを見計らったように声が張り上げられた。
オリーヴだった。その顔色は赤いのに青くもあって、華奢な肩がぷるぷると小刻みに震えている。
人見知りが治ったわけじゃないと思うんだけど……
「わ、わたくしは、西の大地から参りました、オリヴェイラと、申します」
「その独特な魔力反応は……もしかしてあなたが、マザー・ウィンローズ?」
「その通りで、ございます」
ふと顔を上げたジュリのオニキスが、背後を返り見る。次いで、ゼノのこがね色も。
泳ぎまくっているペリドットとは、なかなか交わらなかったんだけど……
「ジュリ様、ゼノ様、おふたりに、申し上げねばならないことがございます。──ごめんなさいっ!」
「はっ……?」
身構えていたジュリだから、まさかのまさか、がばっと物凄い勢いでほぼ直角に低頭されるとは、思いもしなかったらしく。
「わたくしのわがままのせいで、セリに無理を強いてしまい、おふたりにも心労をおかけしました……本当の本当に、ごめんなさいっ!」
続くオリーヴの告白に、頭を抱えるジュリ。
すっと右手を挙げて、こう提案した。
「オーケー、ちょっと落ち着いて、話をしよう」
「わー、なんか見覚えあるぞぉ、この風景」
ベタつくどころか、デオドラントスプレーを吹きかけた後みたいな清涼感あふれる爽快気分。
存外サラサラとした、ひんやり気持ちいい餡からぺっ! と吐き出されたあたしは、目の前で生い茂る青々とした木々に、早くも悟りを開いた。
「ここは、『嘆きの森』だよね……」
「複数人を一度に転移させるなど、ただのスライムではないな」
「ビッ……!」
「あっ待って! 斬らないで!」
「レディー」
「お願いします……ダメ?」
「……仰せのままに」
元の手のひらサイズまで縮んだわらびが、ぴゅーんとあたしの首の後ろへ回り込む。
険しい表情で腰の剣へ手をかけたヴィオさんだけど、慌てて両手を広げて制止すれば、警戒は解かないながらも、ひとまずは見逃してくれた。
ありがとうございますってお礼を言いたかったのに、それより早く視界を遮るものがある。
ゼノだ。しなやかな腕で囲い込むようにして、ヴィオさんからあたしを隠している。
身動きの取りづらい中、なんとか見上げることに成功するも、視線を合わせてくれない。何も言ってくれない。
「幼子の癇癪のような悋気だな、見苦しいぞ」
「何とでも」
ぴしゃりとひと言のみを放ったゼノは、それ以上の会話を拒絶していた。
初対面があぁだったから仲良くしろっていうのも難しいとは思うけど、それにしたってゼノとヴィオさんのふたりは、険悪すぎでは?
「心配かけちゃってごめんね。ヴィオさんも、リアンさんも、オリーヴも、みんないい人なの。だから責めないであげて? お願い」
「母さんは人が良すぎるよ! 無理やり誘拐されたってわかってる!? オレがどんな思いをしたのかも、知らないでしょ!?」
わらびのおかげか、少し頭も冷えたんだろう。
あたしの肩をつかんで詰め寄るジュリのふた粒の夜空は、じわりとにじんでいた。
「母さんが、オレのたったひとりの家族なのに……オレは、母さんの一番には、なれないの……?」
一方的なモノローグじゃない。心の叫び、あたしへの訴えだ。これなら受け止めて、返せるね。
「ごめんね、寂しかったよね……大丈夫、あたしはジュリを置いて行ったりしないよ」
「うそつき……」
「ほんとだってば。機嫌直して。ねぇ、どうしたら許してくれる?」
「なら……ハグして、キスして」
「うん?」
「オレばっかで、母さんからしてもらったこと、ないから……」
段々消え入る語尾。
やっちまった……と、内心頭を抱えていた。
しっかり者で、いつも笑っていたジュリも、やっぱり本当は寂しくて、甘えたかったんだね。
「毎日美味しいごはんを作ってくれたり、面白い魔法を見せてくれたり、笑わせてくれたり、ありがとね」
「……うん」
「頑張ってるねぇ、すごいねぇ、ジュリは」
「……うん」
「大好き。あたしの、かわいいかわいいジュリ。愛してる」
ジュリを抱き寄せて、そっと頬に口づける。
気恥ずかしいとか、そんな気持ちは一切なかった。
「っ、うんっ……オレも、愛してる……っ!」
あたしよりも背の高いジュリへ腕を回すと、より強い力で抱きしめ返される。
かあさん、かあさん……と舌足らずな声であたしを呼びながら、繰り返し頬にキスを落とされる。
その度にぽろぽろとこぼれる涙が、夜空からこぼれ落ちた、お星様みたいだった。
啜り泣くジュリを宥めているとき、ぱちりとかち合ったのは、こがねの瞳だ。
「ゼノ──」
「セリ様は、悪くありません。私の……私が不出来で未熟な、がらくただったせいです」
ようやく聞けた、彼の本心。
申し訳ありません、と絞り出された声は、震えていた。
「こら、自分を卑下しないの。必死になって助けに来てくれたじゃない。あたしね、正直泣きそうだった」
「ご迷惑……でしたか」
「ううん、嬉しかったの。ゼノはあたしの、立派な騎士だよ」
「セリ様、の……」
夢中で繰り返したゼノは、唇を噛みしめ、言葉を噛みしめる。
「……えぇ。私のすべては、セリ様のもの。これからもおそばに置いてくださいね」
最近、わかってきたことがある。
物静かで、何を考えているのかわかりにくいゼノだけど、色んなことを見て、考えて、わかろうとしてくれてる、歩み寄ろうとしてくれてるって。
それと生真面目なイメージが強い一方で、褒め言葉に弱くて、ちょっと笑いかけただけでさっと頬を赤らめては頭を撫でられるのを待っている、シャイな子犬みたいなひとだってことも。
「よしよし」
「ずるいー! オレもぉー!」
「うーん、そうだねぇ、よしよーし!」
腕を伸ばしたら、俯いたゼノの頭へちょうどいい感じに乗っかったので、そのまま癖のある濡れ羽色の髪をわしゃわしゃ掻き回す。
すぐにジュリから抗議あり。自由だったあたしの左手をさらっては、自分の頭に乗っけてふくれている。
なんだ、このかわいい生き物は。おかしくなりながら、撫でくり回してやった。
ジュリもゼノも、そこからじっと動かないで、あたしのいいようにされている。
自分より大きなわんこと、じゃれてるみたいな感覚だった。
「ふふ、微笑ましいですねぇ」
「そうだな」
「あら、何を拗ねているのかしら? ヴィオ」
「別に」
少し離れた場所では、くすくすと笑みをこぼすリアンさんが、隣で腕組みをしたヴィオさんに、何やら話しかけていた。
眉間に皺を寄せたヴィオさんがなんて返したのかは、聞こえなかったけど。
「あ……あの!」
ひとしきりジュリとゼノの頭を撫で回したところで、頃合いを見計らったように声が張り上げられた。
オリーヴだった。その顔色は赤いのに青くもあって、華奢な肩がぷるぷると小刻みに震えている。
人見知りが治ったわけじゃないと思うんだけど……
「わ、わたくしは、西の大地から参りました、オリヴェイラと、申します」
「その独特な魔力反応は……もしかしてあなたが、マザー・ウィンローズ?」
「その通りで、ございます」
ふと顔を上げたジュリのオニキスが、背後を返り見る。次いで、ゼノのこがね色も。
泳ぎまくっているペリドットとは、なかなか交わらなかったんだけど……
「ジュリ様、ゼノ様、おふたりに、申し上げねばならないことがございます。──ごめんなさいっ!」
「はっ……?」
身構えていたジュリだから、まさかのまさか、がばっと物凄い勢いでほぼ直角に低頭されるとは、思いもしなかったらしく。
「わたくしのわがままのせいで、セリに無理を強いてしまい、おふたりにも心労をおかけしました……本当の本当に、ごめんなさいっ!」
続くオリーヴの告白に、頭を抱えるジュリ。
すっと右手を挙げて、こう提案した。
「オーケー、ちょっと落ち着いて、話をしよう」
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説

【本編完結】異世界再建に召喚されたはずなのにいつのまにか溺愛ルートに入りそうです⁉︎
sutera
恋愛
仕事に疲れたボロボロアラサーOLの悠里。
遠くへ行きたい…ふと、現実逃避を口にしてみたら
自分の世界を建て直す人間を探していたという女神に
スカウトされて異世界召喚に応じる。
その結果、なぜか10歳の少女姿にされた上に
第二王子や護衛騎士、魔導士団長など周囲の人達に
かまい倒されながら癒し子任務をする話。
時々ほんのり色っぽい要素が入るのを目指してます。
初投稿、ゆるふわファンタジー設定で気のむくまま更新。
2023年8月、本編完結しました!以降はゆるゆると番外編を更新していきますのでよろしくお願いします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。

タジタジ騎士公爵様は妖精を溺愛する
雨香
恋愛
美醜の感覚のズレた異世界に落ちたリリがスパダリイケメン達に溺愛されていく。最終話まで書き終わったので7:00と19:00の1日2回に戻します!
ヒーロー大好きな主人公と、どう受け止めていいかわからないヒーローのもだもだ話です。
「シェイド様、大好き!!」
「〜〜〜〜っっっ!!???」
逆ハーレム風の過保護な溺愛を楽しんで頂ければ。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる