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本編
*9* 瑠璃空とプリズム
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応接間や書斎に始まり、会食堂、礼拝堂、オペラハウス、温室etc.……
普通に生活していたらまず耳にしないような施設や部屋が、4階建ての各階に、いい感じに配置されているらしい。
その総数、なんと1000部屋以上。
へぇ、すごいなぁ。
東京ドーム○個分って説明されて、いまいちピンと来てないけどすごいってのはわかる、あんな感じの心境だ。
「ここまでで、何かご質問はありますか?」
さらさらと、瑠璃空色の髪が揺れている。
不謹慎だなと思いつつも、話の内容よりそっちに意識が行ってしまう。
「ウィンローズ騎士団って、やっぱりすごく忙しいんだろうなぁ」
「はい……?」
お屋敷を案内されているのに、脈絡のない返しをしてしまった自覚はある。
少しの沈黙を挟んで、何を思ったのだろうか。
「賓客の護衛も、我々の職務です。マザー・セントへレムのお気にかけていただく必要はありません」
「あ、それはほんとにありがたいなって思ってます。単純にどんなお仕事をしてるんだろって、気になって」
だから、変に遠慮してるわけじゃなくて。
そういった発言の意図を、理解してもらえたんだろうか。
「我々の職務は、マザーを守り、市民を守ることです。屋敷の警備、街の巡回。有事の際にはいち早く駆けつけ、災害救助や取り締まりなどを行います」
「あとは……モンスター退治、とか?」
すらすらと流暢な説明がなされるけれど、そう問いかけたとき、規則的に響いていた革靴の底が、コツリと大理石の床に留め置かれた。
「そうですね。民を悩ませる悪質なモンスター討伐のために、遠征任務へ赴くこともございます」
再び紡がれた言葉は相変わらず流暢だけど、その声音は、硬い。
「……これは、一介の騎士の独り言なのですが」
冗談を好まなさそうな人が、あえてそんな断りを入れる理由なんて、深く考えるまでもなくて。
「人々が悲しみや不安を抱く。ゆえに、そうした負の感情を好物とする悪しきモンスターが跋扈する──マザーの聖なる力をもってすれば、充分に防ぎ得ること。もっと視野を、世界を広げるべきだ」
最後の言葉には、主語がない。
なくたってわかる今に、自嘲してしまう。
「そっか……そうだよね。その通りだ」
噛みしめるように、自分へ言い聞かせる。あたしには反論の余地なんてないんだから。
「……こちらへ。じきに到着でございます」
針の落ちる音すら聞こえそうな静寂の中、規則的な足音が再開する。
さらさらと揺れる瑠璃空色の髪を見つめながら、一歩後ろを、無言でついてゆく。
同じように見えるロングギャラリーの行く先に現れたシックな黒いドアが、ぎこちない空間の終わりを告げた。
コン、コン、コン。
ノックは、3回。
「ネモです。お申しつけ通り、マザー・セントへレムをお連れしました。失礼いたします」
部屋の主が在室していると確信を持った発言だった。その上で、返答は待たない。
開かれたドアの先へ促されるままに足を踏み入れれば、陽光に煌めくダークブロンドの後ろ姿が、窓際に。
静かに振り返ったペリドットが、瑠璃空色を捉え、す……と細まる。
「そんなことを申しつけた覚えはないが」
「リアン姉様のご意向です、ヴィオ姉様」
「またリアンか……まったく」
何か書き物でもしていたのだろうか。デスクに向かっていたヴィオさんは万年筆を置くと、ため息混じりに椅子から立ち上がる。
「ネモ、おまえも、リアンの言葉を真に受けなくていいのだからね?」
「でも、リアン姉様はたまに大事なことを言うから、よくわからないです」
「ごくごくたまに、だ。そうそうない。いたずらも程々にと伝えておきなさい」
「わかりました。では、失礼します」
この流れだと、ヴィオさんのお小言をリアンさんのもとへ届けに行くつもりなんだろう。
会釈を残して部屋の外へ向かう背中へ、とっさに声をあげていた。
「あの! ありがとう!」
「……はい?」
お屋敷を案内してくれたこともそうだけど、何より。
「お話できて、よかった!」
これに勝るものは、ない。
──セントへレム?
──あすこは色んなとこでモンスターが出没して、取引先にパピヨン・メサージュの1羽も届きやしないから、商売にならないって。
あのときはジュリが話題を変えてくれたけど、花屋のおばさんに言われたことは、街を出てからも胸に引っかかっていた。
『嘆きの森』に迷い込んで、ウィンローズの街を目の当たりにして、実感したよ。
セントへレムでは、あたしがジュリのフレンチトーストを食べて幸せになっている瞬間にも、涙を流している人がいるのかもしれないって。
「上手いことは言えないんだけど、あたしも、あたしにできることで頑張ろうって思った。だから、ありがとう!」
みんなあたしを甘やかしすぎるからさ、背中、押してもらったよ。
自分の力で歩けるようになってみせるから、見ていてほしい。
そう伝えたつもりだったんだけど。
「いえ……どうか……お忘れください」
困惑したように震える声。
「先ほどは……申し訳、ありませんでした」
深々と腰を折った拍子に、瑠璃空色の髪が宙を滑る。
「いやいや、謝る必要はないですからね!」
直角なんだけど。なんだかこっちが申し訳なくなってくる。
とはいえ、言っても顔を上げてくれなさそうだから、ここは最終手段だ。
「マザーとか騎士とか関係なくて、自然体な君とお友だちになりたいって思うのは、あたしのわがままかな」
俯く頭へ右手を伸ばし、顔を覆い隠す髪へふれる。
「せっかく綺麗な顔してるんだから、どうせなら笑ってみせてよ──ね、ネモちゃん?」
瑠璃色の空の向こうから現れたのは、プリズムみたいにお陽さまの光を反射する、ペリドット。
ウィンローズ騎士団に所属する人たちは、全員女性だって聞いた。
そしてヴィオさんやリアンさんのことを「姉様」と呼ぶからには、「妹」なわけで。
ふたりの「妹」なら、めちゃくちゃ美人なのも、当然なわけで。
自信を持って仕掛けた勝負は、見事勝利をおさめたらしい。
「…………っ!!」
「あ、あれ!? ネモちゃん!?」
カッと頬を上気させたネモちゃんが、ペリドットの瞳を隠すように瑠璃空の髪を乱暴に掻き乱す。
それから呼び止める暇もなく、軍服を翻して駆け出してしまった。
「そんなに、あたしと話したくなかったの……?」
「セリ様は時折、私たちの予想を軽々と超える無自覚を発揮なさいますよね」
「やっぱり失礼なこと言って、怒らせちゃったかな」
「そうではありません」
「えぇ? じゃあどういうことだろう」
「セリ様に怒っているわけではないんですよ。あの子は、恥ずかしがりやなんです」
「あらー! それは申し訳ないことをしちゃったかも!」
初対面の人間からいきなりパーソナルスペースに踏み込まれて、びっくりしたよね。距離感をはかり違えたかもしれない。
次に会うときはちゃんと謝ろう。よし。で。
「またもやリアンのお節介に、してやられたわけなのですが」
「みたいですね」
現状の確認をする。
ここはもしかしなくても、ヴィオさんの私室。そこへ呼んでもないのに(不本意ながら)押しかけてきたあたし。
お暇するしか選択肢なくね?
ヴィオさんも整理がついたのか、ひとつうなずいてから、口を開いた。
「せっかくの機会です、活用させてもらうとしましょう」
「ヴィオさんったら冗談が上手いんですから、アハハ」
「本気ですが?」
「……本気?」
ヒク、と攣ってしまった頬を、するりと撫でる長い指先があって。
「ネモとお楽しみだったようですから、今度は私とおしゃべりをしましょうか、セリ様?」
にっこり。
こんなに満面の笑みを浮かべたヴィオさん、はじめて見ました。
普通に生活していたらまず耳にしないような施設や部屋が、4階建ての各階に、いい感じに配置されているらしい。
その総数、なんと1000部屋以上。
へぇ、すごいなぁ。
東京ドーム○個分って説明されて、いまいちピンと来てないけどすごいってのはわかる、あんな感じの心境だ。
「ここまでで、何かご質問はありますか?」
さらさらと、瑠璃空色の髪が揺れている。
不謹慎だなと思いつつも、話の内容よりそっちに意識が行ってしまう。
「ウィンローズ騎士団って、やっぱりすごく忙しいんだろうなぁ」
「はい……?」
お屋敷を案内されているのに、脈絡のない返しをしてしまった自覚はある。
少しの沈黙を挟んで、何を思ったのだろうか。
「賓客の護衛も、我々の職務です。マザー・セントへレムのお気にかけていただく必要はありません」
「あ、それはほんとにありがたいなって思ってます。単純にどんなお仕事をしてるんだろって、気になって」
だから、変に遠慮してるわけじゃなくて。
そういった発言の意図を、理解してもらえたんだろうか。
「我々の職務は、マザーを守り、市民を守ることです。屋敷の警備、街の巡回。有事の際にはいち早く駆けつけ、災害救助や取り締まりなどを行います」
「あとは……モンスター退治、とか?」
すらすらと流暢な説明がなされるけれど、そう問いかけたとき、規則的に響いていた革靴の底が、コツリと大理石の床に留め置かれた。
「そうですね。民を悩ませる悪質なモンスター討伐のために、遠征任務へ赴くこともございます」
再び紡がれた言葉は相変わらず流暢だけど、その声音は、硬い。
「……これは、一介の騎士の独り言なのですが」
冗談を好まなさそうな人が、あえてそんな断りを入れる理由なんて、深く考えるまでもなくて。
「人々が悲しみや不安を抱く。ゆえに、そうした負の感情を好物とする悪しきモンスターが跋扈する──マザーの聖なる力をもってすれば、充分に防ぎ得ること。もっと視野を、世界を広げるべきだ」
最後の言葉には、主語がない。
なくたってわかる今に、自嘲してしまう。
「そっか……そうだよね。その通りだ」
噛みしめるように、自分へ言い聞かせる。あたしには反論の余地なんてないんだから。
「……こちらへ。じきに到着でございます」
針の落ちる音すら聞こえそうな静寂の中、規則的な足音が再開する。
さらさらと揺れる瑠璃空色の髪を見つめながら、一歩後ろを、無言でついてゆく。
同じように見えるロングギャラリーの行く先に現れたシックな黒いドアが、ぎこちない空間の終わりを告げた。
コン、コン、コン。
ノックは、3回。
「ネモです。お申しつけ通り、マザー・セントへレムをお連れしました。失礼いたします」
部屋の主が在室していると確信を持った発言だった。その上で、返答は待たない。
開かれたドアの先へ促されるままに足を踏み入れれば、陽光に煌めくダークブロンドの後ろ姿が、窓際に。
静かに振り返ったペリドットが、瑠璃空色を捉え、す……と細まる。
「そんなことを申しつけた覚えはないが」
「リアン姉様のご意向です、ヴィオ姉様」
「またリアンか……まったく」
何か書き物でもしていたのだろうか。デスクに向かっていたヴィオさんは万年筆を置くと、ため息混じりに椅子から立ち上がる。
「ネモ、おまえも、リアンの言葉を真に受けなくていいのだからね?」
「でも、リアン姉様はたまに大事なことを言うから、よくわからないです」
「ごくごくたまに、だ。そうそうない。いたずらも程々にと伝えておきなさい」
「わかりました。では、失礼します」
この流れだと、ヴィオさんのお小言をリアンさんのもとへ届けに行くつもりなんだろう。
会釈を残して部屋の外へ向かう背中へ、とっさに声をあげていた。
「あの! ありがとう!」
「……はい?」
お屋敷を案内してくれたこともそうだけど、何より。
「お話できて、よかった!」
これに勝るものは、ない。
──セントへレム?
──あすこは色んなとこでモンスターが出没して、取引先にパピヨン・メサージュの1羽も届きやしないから、商売にならないって。
あのときはジュリが話題を変えてくれたけど、花屋のおばさんに言われたことは、街を出てからも胸に引っかかっていた。
『嘆きの森』に迷い込んで、ウィンローズの街を目の当たりにして、実感したよ。
セントへレムでは、あたしがジュリのフレンチトーストを食べて幸せになっている瞬間にも、涙を流している人がいるのかもしれないって。
「上手いことは言えないんだけど、あたしも、あたしにできることで頑張ろうって思った。だから、ありがとう!」
みんなあたしを甘やかしすぎるからさ、背中、押してもらったよ。
自分の力で歩けるようになってみせるから、見ていてほしい。
そう伝えたつもりだったんだけど。
「いえ……どうか……お忘れください」
困惑したように震える声。
「先ほどは……申し訳、ありませんでした」
深々と腰を折った拍子に、瑠璃空色の髪が宙を滑る。
「いやいや、謝る必要はないですからね!」
直角なんだけど。なんだかこっちが申し訳なくなってくる。
とはいえ、言っても顔を上げてくれなさそうだから、ここは最終手段だ。
「マザーとか騎士とか関係なくて、自然体な君とお友だちになりたいって思うのは、あたしのわがままかな」
俯く頭へ右手を伸ばし、顔を覆い隠す髪へふれる。
「せっかく綺麗な顔してるんだから、どうせなら笑ってみせてよ──ね、ネモちゃん?」
瑠璃色の空の向こうから現れたのは、プリズムみたいにお陽さまの光を反射する、ペリドット。
ウィンローズ騎士団に所属する人たちは、全員女性だって聞いた。
そしてヴィオさんやリアンさんのことを「姉様」と呼ぶからには、「妹」なわけで。
ふたりの「妹」なら、めちゃくちゃ美人なのも、当然なわけで。
自信を持って仕掛けた勝負は、見事勝利をおさめたらしい。
「…………っ!!」
「あ、あれ!? ネモちゃん!?」
カッと頬を上気させたネモちゃんが、ペリドットの瞳を隠すように瑠璃空の髪を乱暴に掻き乱す。
それから呼び止める暇もなく、軍服を翻して駆け出してしまった。
「そんなに、あたしと話したくなかったの……?」
「セリ様は時折、私たちの予想を軽々と超える無自覚を発揮なさいますよね」
「やっぱり失礼なこと言って、怒らせちゃったかな」
「そうではありません」
「えぇ? じゃあどういうことだろう」
「セリ様に怒っているわけではないんですよ。あの子は、恥ずかしがりやなんです」
「あらー! それは申し訳ないことをしちゃったかも!」
初対面の人間からいきなりパーソナルスペースに踏み込まれて、びっくりしたよね。距離感をはかり違えたかもしれない。
次に会うときはちゃんと謝ろう。よし。で。
「またもやリアンのお節介に、してやられたわけなのですが」
「みたいですね」
現状の確認をする。
ここはもしかしなくても、ヴィオさんの私室。そこへ呼んでもないのに(不本意ながら)押しかけてきたあたし。
お暇するしか選択肢なくね?
ヴィオさんも整理がついたのか、ひとつうなずいてから、口を開いた。
「せっかくの機会です、活用させてもらうとしましょう」
「ヴィオさんったら冗談が上手いんですから、アハハ」
「本気ですが?」
「……本気?」
ヒク、と攣ってしまった頬を、するりと撫でる長い指先があって。
「ネモとお楽しみだったようですから、今度は私とおしゃべりをしましょうか、セリ様?」
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