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落陽の里
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岩山、低地、平原、森と移り変わる景色を横目に進み続けた先に、その野山はあった。
山の上に広がる空は高く、夕日が山の際に沈もうとしている。
四方を山に囲まれた低地の田畑を、山の際から微かに漏れる陽の光が照らしていた。
その風景は何とも親しみのある日本の田園風景に酷似している。
「ここが【落陽の里】か。なんだか日本にそっくりだな」
「そうね。だからこそあの噂にも信ぴょう性がある。そうでしょ?」
俺の独り言にマリーは反応を返す。
マリーの仕入れた情報によれば、この土地に異世界帰りの伝承があるのだという。
その帰ったと言う異世界人が俺と同郷だとすれば、確かにこの日本に似た土地に所縁を持とうとするのもうなずける。
「それもそうだな。後はさっさと住人を見つけて話を聞ければ……っとあそこに畑を耕してる奴がいる。あいつに聞こう。なあちょっと」
「へえへえ。どちら様で?」
畑の縁に立って声を掛けると、住人が手に持っていた鍬を置いて振り返る。
黒い瞳と大きい鼻がまるで滑り落ちたかの様に離れた面長な顔、頭頂部から延びた2つの長い耳、明らかに人間の顔ではない。
いやこの世界風に言うと獣人か、それにしては獣寄りの気がするが。
……違うな、誤魔化しはやめよう。
こいつは明らかに二足歩行の馬の姿をした魔物だ。
なぜかその魔物が畑を耕して、人間達の言葉で会話をしている。
「魔物が……喋ってる。人間の言葉を……」
固まっている俺達の中でいち早く声を上げたのは、クリエだった。
幸いな事にも、魔物が好意的に話しかけてくるというあまりにも現実離れした光景に、即座に行動はしていないが、それでもクリエは唯の人間だ。
このまま放っておけばパニックになってもおかしくはない。
よし、ここは俺が先陣を切ろう。
「あの……私の顔がどうかしたかい?」
「ああ、すみませんね。ちょっとこちらに慣れていなかったので驚きました。東エルクスでは人間と魔物が共存していると聞いたが、てっきり交易とかをするぐらいかと思ってたので」
「ああ、なるほど! 西の方から来たお客さんかい。確かにこの里は……そっちでいう魔物だとか獣人だったかい。それらの区別付けずに馬族とか鹿族とか狐族とか狸族とか呼んどるからねぇ」
安心した。
若干無礼な事を言ってしまった気がするが、怒っていないらしい。
俺は最初にあったこの馬族――名前を聞き忘れたので仮にUとするが、Uに案内してもらい馬族の空き家を貸してもらう事にした。
ちなみに俺の眷属達はあまりに大人数で押しかけても警戒されるだろうと、この手前の森で一度別れた。
用があればすぐに呼んで下さいと、鼻息荒くしながら息巻いていたが。
「ところでヒトゥリ、貴方この里の人達が魔物だって知らなかったの?」
馬族の空き家へ向かう道中、唐突にそう言われ俺は驚いた。
「いやだって……小さい共同体ならともかく魔物が里を作るとか普通思わないだろ」
「人間だけで生きてる里の伝承を交易をする程度の魔物が知ってると思う? 異世界帰りの伝承だって元々この里に住んでいた魔物から聞いた情報よ」
知る由もない事を責められた気がしてちょっとムキになって答えると、マリーに呆れた様に笑われた。
少し納得できない。
俺やフェイの様な例があるんだから、別に知っている魔物が居たっていいじゃないか。
そう返すと更に呆れた様子で、貴方達や魔族は特例だと言われた。
そんな事はともかくとして、クリエも最初とは打って変わり、歩いて話をする内にここの魔物が人間と大して変わりのない文化を持っていると知って打ち解けたみたいだ。
少し嬉しい。
だって旅をつづける以上、いつかはクリエにも俺達の正体について話さないといけないからな。
「俺達はここに異世界帰りの伝承を聞きに来たんだが……それについて詳しい人を紹介してくれないか?」
空き家を貸してもらったその晩に、俺は食事を振舞ってくれたUにそう尋ねた。
Uはしばらく首をひねると、口を開けて考えているのかボーっとしているのか分からない表情を見せた。
困惑した俺が声を掛けようとすると、ようやくUは口唇を震わせて動き始めた。
「いえいえ、少し考えてみましたけどね。私達の中にそんな伝承を知っている者はおらんですよ」
Uの言葉を受けて、俺はマリーと目を合わせる。
だがそれは妙だ。
この情報を持ってきたマリーは『この里に住んでいた魔物から聞いた』とそう言った。
その魔物がこの里の重要人物だとかではない限り、里に一般に出回っている情報のはずだが、なぜ隠す?
「なあ、本当の事を話して――」
内臓が一瞬浮いた。
そんな感覚を巻き起こす程の、揺れと地響きが鳴り続ける。
「な、なんスか!? 敵襲!?」
晩飯を平らげて寝転がっていたフェイが飛び上がり、玄関の扉を開ける。
と、同時に室内に押し掛けてきた大軍に土埃と共に飲み込まれていく。
「のわーッ!」
「フェイ!」
本当に敵かと日本刀を抜き払おうと掴み上げ、気付く。
こいつら、馬族だ。
「リーダー! ここに居たんですか……ウマ! 早く僕達も祭りの準備をしないと、また負けるウマ!」
なんて?
事態を飲み込めずに待機する俺達をよそに、リーダーと呼ばれた男Uはゆっくりと立ち上がり玄関の方へと歩んでいく。
「だから安易な語尾はやめろと言っとるだろ。……すみません、お客さん方。私達はちょっと用事がありますから、これで失礼。ではおやすみなさい」
すたすたと何事も無かったかのように、嵐は去って行った。
後に残ったのは巻き起こされた土埃と、玄関で唖然とするフェイだけだった。
山の上に広がる空は高く、夕日が山の際に沈もうとしている。
四方を山に囲まれた低地の田畑を、山の際から微かに漏れる陽の光が照らしていた。
その風景は何とも親しみのある日本の田園風景に酷似している。
「ここが【落陽の里】か。なんだか日本にそっくりだな」
「そうね。だからこそあの噂にも信ぴょう性がある。そうでしょ?」
俺の独り言にマリーは反応を返す。
マリーの仕入れた情報によれば、この土地に異世界帰りの伝承があるのだという。
その帰ったと言う異世界人が俺と同郷だとすれば、確かにこの日本に似た土地に所縁を持とうとするのもうなずける。
「それもそうだな。後はさっさと住人を見つけて話を聞ければ……っとあそこに畑を耕してる奴がいる。あいつに聞こう。なあちょっと」
「へえへえ。どちら様で?」
畑の縁に立って声を掛けると、住人が手に持っていた鍬を置いて振り返る。
黒い瞳と大きい鼻がまるで滑り落ちたかの様に離れた面長な顔、頭頂部から延びた2つの長い耳、明らかに人間の顔ではない。
いやこの世界風に言うと獣人か、それにしては獣寄りの気がするが。
……違うな、誤魔化しはやめよう。
こいつは明らかに二足歩行の馬の姿をした魔物だ。
なぜかその魔物が畑を耕して、人間達の言葉で会話をしている。
「魔物が……喋ってる。人間の言葉を……」
固まっている俺達の中でいち早く声を上げたのは、クリエだった。
幸いな事にも、魔物が好意的に話しかけてくるというあまりにも現実離れした光景に、即座に行動はしていないが、それでもクリエは唯の人間だ。
このまま放っておけばパニックになってもおかしくはない。
よし、ここは俺が先陣を切ろう。
「あの……私の顔がどうかしたかい?」
「ああ、すみませんね。ちょっとこちらに慣れていなかったので驚きました。東エルクスでは人間と魔物が共存していると聞いたが、てっきり交易とかをするぐらいかと思ってたので」
「ああ、なるほど! 西の方から来たお客さんかい。確かにこの里は……そっちでいう魔物だとか獣人だったかい。それらの区別付けずに馬族とか鹿族とか狐族とか狸族とか呼んどるからねぇ」
安心した。
若干無礼な事を言ってしまった気がするが、怒っていないらしい。
俺は最初にあったこの馬族――名前を聞き忘れたので仮にUとするが、Uに案内してもらい馬族の空き家を貸してもらう事にした。
ちなみに俺の眷属達はあまりに大人数で押しかけても警戒されるだろうと、この手前の森で一度別れた。
用があればすぐに呼んで下さいと、鼻息荒くしながら息巻いていたが。
「ところでヒトゥリ、貴方この里の人達が魔物だって知らなかったの?」
馬族の空き家へ向かう道中、唐突にそう言われ俺は驚いた。
「いやだって……小さい共同体ならともかく魔物が里を作るとか普通思わないだろ」
「人間だけで生きてる里の伝承を交易をする程度の魔物が知ってると思う? 異世界帰りの伝承だって元々この里に住んでいた魔物から聞いた情報よ」
知る由もない事を責められた気がしてちょっとムキになって答えると、マリーに呆れた様に笑われた。
少し納得できない。
俺やフェイの様な例があるんだから、別に知っている魔物が居たっていいじゃないか。
そう返すと更に呆れた様子で、貴方達や魔族は特例だと言われた。
そんな事はともかくとして、クリエも最初とは打って変わり、歩いて話をする内にここの魔物が人間と大して変わりのない文化を持っていると知って打ち解けたみたいだ。
少し嬉しい。
だって旅をつづける以上、いつかはクリエにも俺達の正体について話さないといけないからな。
「俺達はここに異世界帰りの伝承を聞きに来たんだが……それについて詳しい人を紹介してくれないか?」
空き家を貸してもらったその晩に、俺は食事を振舞ってくれたUにそう尋ねた。
Uはしばらく首をひねると、口を開けて考えているのかボーっとしているのか分からない表情を見せた。
困惑した俺が声を掛けようとすると、ようやくUは口唇を震わせて動き始めた。
「いえいえ、少し考えてみましたけどね。私達の中にそんな伝承を知っている者はおらんですよ」
Uの言葉を受けて、俺はマリーと目を合わせる。
だがそれは妙だ。
この情報を持ってきたマリーは『この里に住んでいた魔物から聞いた』とそう言った。
その魔物がこの里の重要人物だとかではない限り、里に一般に出回っている情報のはずだが、なぜ隠す?
「なあ、本当の事を話して――」
内臓が一瞬浮いた。
そんな感覚を巻き起こす程の、揺れと地響きが鳴り続ける。
「な、なんスか!? 敵襲!?」
晩飯を平らげて寝転がっていたフェイが飛び上がり、玄関の扉を開ける。
と、同時に室内に押し掛けてきた大軍に土埃と共に飲み込まれていく。
「のわーッ!」
「フェイ!」
本当に敵かと日本刀を抜き払おうと掴み上げ、気付く。
こいつら、馬族だ。
「リーダー! ここに居たんですか……ウマ! 早く僕達も祭りの準備をしないと、また負けるウマ!」
なんて?
事態を飲み込めずに待機する俺達をよそに、リーダーと呼ばれた男Uはゆっくりと立ち上がり玄関の方へと歩んでいく。
「だから安易な語尾はやめろと言っとるだろ。……すみません、お客さん方。私達はちょっと用事がありますから、これで失礼。ではおやすみなさい」
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