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燃える村
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風が重い膜になり、踏みつける地面が雪のように抉れていく。
こんなに速く走ったのは生れて初めてかもしれない。
俺が連邦軍の拠点に着いたのは、あれから数時間もしない内だった。
だが、連邦軍の指揮官から返って来た答えは、なんとも悠長な物だった。
「軍が到着するのは3日後だと? コルク村までは30kmもないだろ。こっちは一刻を争う状態だぞ。何そんな悠長な事言ってるんだ!」
走って来た熱をそのままに、激情を机に叩きつけて指揮官の魔人の男を睨む。
男は青い瞳を宙に向け、どこを見ているのか、何を考えているのか、ふらふらと視線を彷徨わせながら答える。
「そうは言ってもなァ。今は勇者と勇者の争いを補助するために、ほとんど出払っちゃってるしなァ。この拠点を守る戦力は動かせないし……」
「だったら取り逃した隊を探してる奴らを送ればいいだろ!」
「その元々取り逃しを探していた奴らを呼び戻すのには1日。更に補給をして殲滅に向かうのに1日。夜間に出発したとしても、到着は3日後になるって事だよ。まァ、皇国兵達も略奪をしている訳じゃないンだろ? それまで持ちこたえられるでしょ」
こいつ……!
状況を分かってるのか?
皇国軍がいつまでも村にいる訳がないし、そもそもあの村には対抗手段がない。
急がないと村が1つ潰されるかもしれないんだぞ。
「あいつらは、まだ手負いの兵も多い。この5000人いる拠点から100人程度出してくれれば、奇襲を掛けられる。それすら出すつもりはないのか?」
「ないね。ない。我々の任務はこの拠点を死守する事。勇者様が帰り補給する場所を守り、また戦いに行かせる事さ」
そう言って男は机の上に置かれ、少し中身の零れた茶をすすった。
こいつはコルク村の事なんて、どうでもいいんだろう。
村1つの壊滅を戦争での損失として、すでに勘定に入れてしまっている。
間に合って助けられれば上々。
失敗しても、街道から外れた村なんて大した損失にはならないと考えている。
王国の貴族も、こいつらは気にしてないんだ。
「指揮官としては正しい判断だ。だが勇者がこれを知ったら、どう思うだろうな。……これ以上ここにいても無駄だな。失礼したよ」
「報告ご苦労様。まァ、3日後には応援が行くから。準備しといてくれよ」
準備だと?
死なない様にしろってか?
俺は何も答えずにテントを出た。
急いで帰って、マリーに魔道具で軍の到着が遅れる事を伝えないと。
これから俺達は3日間、皇国軍に怪しまれない様に軍の到着を待たないといけない。
というか、連邦軍を信用していいのだろうか。
あの態度を見るに、本当に3日後に到着するのかどうか怪しい。
こっちは失敗したら無力な村人を数十人抱えて、持ちこたえないといけないんだぞ?
そうなったら、もう俺が全部蹴散らした方が早いな。
考えをまとめ、連邦軍の拠点から離れた所で、村に向かって全力で走る。
まさか、ソリティアもこんなに連邦軍がコルク村を軽視しているとは思ってもいなかっただろう。
急ごう。
計画の練り直しだ。
全力で走った俺は、日が暮れるよりも前に村の近くにいた。
俺はコルク村を背負う山の中に入り、タイタンベアとフィアの戦いの結果を確認しようと、バリスタのある山頂に登った。
「バリスタが完全に壊れてるな……。それにタイタンベアの死体もある。フィアの血の匂いはしないから、無事なはずだが。一体狩りの成果を放ってどこに行ったんだ?」
とりあえず、俺は村に降りようとした。
タイタンベアの死体を担いで、山の傾斜を滑る様に下って行った。
俺はそこでフィアが無理に通ったせいで作られた道と、そしてもう1つ信じられない物を見た。
燃えているのだ。
村が。
「……何があった!?」
赤々と夕日に包まれたが如く、火の粉と悲鳴が舞っている。
思わずタイタンベアの死体をその場に落として、村の中を走る。
目に付くのは家から飛び出そうとして、間に合わずに燃えた死体とそして。
「クソ! あんなのがいるなんて聞いてねえぞ! せめて食い物と金になりそうな物だけは持っていけ!」
略奪を行う皇国兵。
体が先に動いていた。
周りの兵に指揮を出している男に拳を入れる。
男の体は宙を舞い、そして燃え盛る廃墟の中に消えた。
なぜこんな事に?
それはどうでも良かった。
今は目の前の人間が、約束を違えて村を焼き、弱者を殺している。
それが俺の怒りに火をつけた。
「ブルッグ隊長! チッ、雇われの冒険者か。お前ら、集まれ! こいつを殺――」
聖から貰った刀は振りやすかった。
略奪者共の首をまるで、何もない隙間に刃を通してるように斬り落としていった。
そして初めての人殺しは、怒りによって塗りつぶされていた。
数回刀を振っただけで、略奪者の姿は見えなくなった。
もう周りには燃え盛る火の音しか聞こえなかった。
「……違う。落ち着け。まずは状況を把握しないと。それと生き残りの救出だ。これ以上人が死ぬ前に消火もしないと『属性魔法・天気雨』」
魔力によって形成された雨が、俺を中心に降り注ぐ。
雨は俺の頭を冷やし、そして住居に延焼した火を鎮めていく。
よし、落ち着いた。
「辺りに人間の気配はなし。皇国兵のキャンプがあった場所から、鎮火とマリーの魔力を確認……。マリーがいるのなら向こうは大丈夫そうだ。となれば俺の行くべき場所はあそこだ」
俺はマリーとは別方向へ向かう。
村の奥、村長の家へ。
燃えてはいないようだが、人間の気配がする。
村人なら救出しないと、皇国兵なら殺さないと。
こんなに速く走ったのは生れて初めてかもしれない。
俺が連邦軍の拠点に着いたのは、あれから数時間もしない内だった。
だが、連邦軍の指揮官から返って来た答えは、なんとも悠長な物だった。
「軍が到着するのは3日後だと? コルク村までは30kmもないだろ。こっちは一刻を争う状態だぞ。何そんな悠長な事言ってるんだ!」
走って来た熱をそのままに、激情を机に叩きつけて指揮官の魔人の男を睨む。
男は青い瞳を宙に向け、どこを見ているのか、何を考えているのか、ふらふらと視線を彷徨わせながら答える。
「そうは言ってもなァ。今は勇者と勇者の争いを補助するために、ほとんど出払っちゃってるしなァ。この拠点を守る戦力は動かせないし……」
「だったら取り逃した隊を探してる奴らを送ればいいだろ!」
「その元々取り逃しを探していた奴らを呼び戻すのには1日。更に補給をして殲滅に向かうのに1日。夜間に出発したとしても、到着は3日後になるって事だよ。まァ、皇国兵達も略奪をしている訳じゃないンだろ? それまで持ちこたえられるでしょ」
こいつ……!
状況を分かってるのか?
皇国軍がいつまでも村にいる訳がないし、そもそもあの村には対抗手段がない。
急がないと村が1つ潰されるかもしれないんだぞ。
「あいつらは、まだ手負いの兵も多い。この5000人いる拠点から100人程度出してくれれば、奇襲を掛けられる。それすら出すつもりはないのか?」
「ないね。ない。我々の任務はこの拠点を死守する事。勇者様が帰り補給する場所を守り、また戦いに行かせる事さ」
そう言って男は机の上に置かれ、少し中身の零れた茶をすすった。
こいつはコルク村の事なんて、どうでもいいんだろう。
村1つの壊滅を戦争での損失として、すでに勘定に入れてしまっている。
間に合って助けられれば上々。
失敗しても、街道から外れた村なんて大した損失にはならないと考えている。
王国の貴族も、こいつらは気にしてないんだ。
「指揮官としては正しい判断だ。だが勇者がこれを知ったら、どう思うだろうな。……これ以上ここにいても無駄だな。失礼したよ」
「報告ご苦労様。まァ、3日後には応援が行くから。準備しといてくれよ」
準備だと?
死なない様にしろってか?
俺は何も答えずにテントを出た。
急いで帰って、マリーに魔道具で軍の到着が遅れる事を伝えないと。
これから俺達は3日間、皇国軍に怪しまれない様に軍の到着を待たないといけない。
というか、連邦軍を信用していいのだろうか。
あの態度を見るに、本当に3日後に到着するのかどうか怪しい。
こっちは失敗したら無力な村人を数十人抱えて、持ちこたえないといけないんだぞ?
そうなったら、もう俺が全部蹴散らした方が早いな。
考えをまとめ、連邦軍の拠点から離れた所で、村に向かって全力で走る。
まさか、ソリティアもこんなに連邦軍がコルク村を軽視しているとは思ってもいなかっただろう。
急ごう。
計画の練り直しだ。
全力で走った俺は、日が暮れるよりも前に村の近くにいた。
俺はコルク村を背負う山の中に入り、タイタンベアとフィアの戦いの結果を確認しようと、バリスタのある山頂に登った。
「バリスタが完全に壊れてるな……。それにタイタンベアの死体もある。フィアの血の匂いはしないから、無事なはずだが。一体狩りの成果を放ってどこに行ったんだ?」
とりあえず、俺は村に降りようとした。
タイタンベアの死体を担いで、山の傾斜を滑る様に下って行った。
俺はそこでフィアが無理に通ったせいで作られた道と、そしてもう1つ信じられない物を見た。
燃えているのだ。
村が。
「……何があった!?」
赤々と夕日に包まれたが如く、火の粉と悲鳴が舞っている。
思わずタイタンベアの死体をその場に落として、村の中を走る。
目に付くのは家から飛び出そうとして、間に合わずに燃えた死体とそして。
「クソ! あんなのがいるなんて聞いてねえぞ! せめて食い物と金になりそうな物だけは持っていけ!」
略奪を行う皇国兵。
体が先に動いていた。
周りの兵に指揮を出している男に拳を入れる。
男の体は宙を舞い、そして燃え盛る廃墟の中に消えた。
なぜこんな事に?
それはどうでも良かった。
今は目の前の人間が、約束を違えて村を焼き、弱者を殺している。
それが俺の怒りに火をつけた。
「ブルッグ隊長! チッ、雇われの冒険者か。お前ら、集まれ! こいつを殺――」
聖から貰った刀は振りやすかった。
略奪者共の首をまるで、何もない隙間に刃を通してるように斬り落としていった。
そして初めての人殺しは、怒りによって塗りつぶされていた。
数回刀を振っただけで、略奪者の姿は見えなくなった。
もう周りには燃え盛る火の音しか聞こえなかった。
「……違う。落ち着け。まずは状況を把握しないと。それと生き残りの救出だ。これ以上人が死ぬ前に消火もしないと『属性魔法・天気雨』」
魔力によって形成された雨が、俺を中心に降り注ぐ。
雨は俺の頭を冷やし、そして住居に延焼した火を鎮めていく。
よし、落ち着いた。
「辺りに人間の気配はなし。皇国兵のキャンプがあった場所から、鎮火とマリーの魔力を確認……。マリーがいるのなら向こうは大丈夫そうだ。となれば俺の行くべき場所はあそこだ」
俺はマリーとは別方向へ向かう。
村の奥、村長の家へ。
燃えてはいないようだが、人間の気配がする。
村人なら救出しないと、皇国兵なら殺さないと。
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