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麻窟
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男を殺した犯人に目星がついた所で、アルベルトが急かしてきたので、拾った髪の毛を手から滑り落とし、ついて行く。
薄暗く迷路の様な道を歩く途中ふと、空気の流れの中に甘い匂いが漂っているのに気づいた。
鼻を通してそのまま脳にゆったりと流れ込んでくるような、不快ながらも病みつきになる香り……。
「失礼、言い忘れていました。ヒトゥリ様。ここではあまり深い呼吸をしない方がよろしいかと」
首元を力強く叩かれて、吸い込んだ空気がすべて吐き出される。
いつの間にかぼやけていた視界が、明瞭になる。
危なかった……今のは麻薬か?
「意識はしっかりとしているようですね。良かった……。深呼吸などしだすので肝が冷える思いでしたよ。大丈夫ですか?」
「ああ、うん。今のは麻薬か? すげえトンだぜ?」
「麻薬ですが、おふざけはやめてください。正気なのか判別しかねます」
「すまん……」
アルベルトは隅に落ちていた男を探ると、小さな袋を取り出す。
まるで置物の様に動かないので、人間だと気づかなかったが、よく見れば辺りには大量の人間が転がっている。
麻薬を売られてダメになった人間達か。
表通りで見た事のある人間さえ、転がっている。
「薬物の中毒者です。この袋の中に入った精製済みの粉末をそのまま服用したり、水に溶かして蒸発させたりしているようですね」
「その蒸気が漂ってるのか。お前は大丈夫なのか?」
ドラゴンである俺は元より薬の周りが悪い。
深呼吸してもダメにならなかったのは、そのおかげだろうが、アルベルトはただの人間だ。
薄い呼吸でさえ、致命的な作用を起こす可能性がある。
「私は大丈夫です。特殊な呼吸法を使っていますから。といってもこんな所は長居すべきではありませんね。先を急ぎましょう」
「そうだな」
こんな所にいるのを、知り合いに顔なんて見られたくないしな。
中毒者達は、あいつがいるのなら罰も手当ても両方どうにかしてくれるだろう。
多分俺達が手を出す事じゃない。
しかし、肝心のあいつはどこにいるんだろう。
迷路の様な構造のせいで顔を合わせていないだけなのか?
最悪俺達までグルだと思われかねないから、事情だけでも話しておきたい。
そう考えて進んでいたが、何処まで行っても敵の姿も、あいつの姿も見えない。
あるのは胡乱な中毒者と、時たまの刺殺死体だけだった。
「さて、ここが奥ですか。……全員、同士討ちでもしたのでしょうかね?」
「お前も冗談を言うんだな。俺達以外に侵入者がいるんだろ」
先に進み続けると、中毒者達が見られなくなり、やがて犯罪者達の居住区に出た。
そこには今までの様な中毒者の代わりに、大量の犯罪者達の死体が転がっていた。
「あった。これか、改造された魔道具は」
死体の1体が、机の上に手を掛けたまま倒れているのを見つけ、その先を辿ってみると大量の魔道具の入った袋があった。
変質した俺の魔力と、フィランジェット家と俺の刻印、間違いない。
「それです。しかし量が少ないですね。おそらく、倉庫か何処かに未改造の魔道具が保管してあるはずです。見つかると厄介ですから、それも持ち去りましょう。証拠は徹底的に消すんです」
「分かった……アルベルト! 後ろだ!」
俺の声に反応して跳んだアルベルトの背後で、机が割れ土埃が巻き立つ。
敵だ。
土埃の中から、2本足の巨大な狼が現れた。
狼はそのまま空中に跳んだアルベルトを追いかけて、爪を振るう。
「く……こんな所になぜ魔物が!」
アルベルトも、持っていたナイフと、どこからか取り出した爪付きの手甲で抑えるも、狼の膂力には敵わずに吹き飛ばされる。
着地した狼は部屋の中を見回して、倒れた犯罪者達を見て1つ吼えた。
「ちくしょうが! 3馬鹿がダンジョンで死んで、次はこれか? ツイテないにも程がある!」
「お前、ここのボスだな。狼の獣人か?」
俺がそう問うと、狼は俺をにらんで牙をむき出しにして唸る。
そして何が気に食わなかったのか、一息に俺に跳びかかってきた。
対応しようと背中に手を回して、そこに何もない事を思い出した。
グレイブは持ってきてない!
まただ。
街中で戦う時はいつも武器を持っていない。
というよりも、街中で戦うような事態がこんなに多いのがおかしいんだ。
普通戦いは街の外でするものだろ。
「『炎弾』! どうした、何が気に入らなかった?」
炎の弾を相手の鼻にぶつけて、怯ませる。
その間に俺は距離を取って、アルベルトと俺の間に位置するように狼を誘導する。
「気に入らない、だと? 気に入らねえも何も、今お前は俺様の事を獣人だと言いやがった! ウェアウルフである、この俺様をだ! 可哀そうにも獣人の群れから追い出された、この俺様をだ! 許せねえ! 絶対にぶち殺してやる!」
ウェアウルフは言い終わると同時に、走り出し腕を振るった。
鋭い爪が下から走り、迫ってくる。
人間よりは素早いが、この程度なら軽くかわせる。
だが、こいつには俺が誰なのか知ってもらわないとな。
「『竜人化』」
発動と共にまとった竜の鱗が、ウェアウルフの爪を食い止める。
「な、なに! 俺の爪で切り裂けないだと……。その魔力と魔法、お前もしかして、あの魔道具の制作者か!?」
「その通りだ。お前にも何か事情があるようだが、それでも俺に迷惑が掛かるような事をされると少しだけ困るんだよ!」
お返しにこちらも竜の爪を振るう。
が、当たる寸前で引かれてしまった。
後ろに跳んだウェアウルフを攻撃しようと、アルベルトがナイフを持った手を構えるが、それも寸前で横跳びにかわされてしまう。
気付いていたのか……。
中々強いぞこの狼。
「うるせえ! これはお前への報復でもあるんだよ! ラット、スニック、ヴェウェック! あの3馬鹿を殺しただろう、アレは俺の部下だ!」
「俺はあいつらを殺してないぞ! 殺したのはレイオンっていう勇者だ!」
「知るかよ。あいつらはお前を殺しに行った。それで死んだ。お前に殺されたような物だ。だからお前を殺す! 何か間違いがあるか?」
滅茶苦茶だ。
言ってる事の道理が通っていない。
こいつはただ金稼ぎと、八つ当たりがしたいだけだ。
獣人に追い出されたと言っていたし、迫害を受けた過去があるのだろうが、それほど同情できない。
適当に痛めつけて警備隊に突き出そう。
薄暗く迷路の様な道を歩く途中ふと、空気の流れの中に甘い匂いが漂っているのに気づいた。
鼻を通してそのまま脳にゆったりと流れ込んでくるような、不快ながらも病みつきになる香り……。
「失礼、言い忘れていました。ヒトゥリ様。ここではあまり深い呼吸をしない方がよろしいかと」
首元を力強く叩かれて、吸い込んだ空気がすべて吐き出される。
いつの間にかぼやけていた視界が、明瞭になる。
危なかった……今のは麻薬か?
「意識はしっかりとしているようですね。良かった……。深呼吸などしだすので肝が冷える思いでしたよ。大丈夫ですか?」
「ああ、うん。今のは麻薬か? すげえトンだぜ?」
「麻薬ですが、おふざけはやめてください。正気なのか判別しかねます」
「すまん……」
アルベルトは隅に落ちていた男を探ると、小さな袋を取り出す。
まるで置物の様に動かないので、人間だと気づかなかったが、よく見れば辺りには大量の人間が転がっている。
麻薬を売られてダメになった人間達か。
表通りで見た事のある人間さえ、転がっている。
「薬物の中毒者です。この袋の中に入った精製済みの粉末をそのまま服用したり、水に溶かして蒸発させたりしているようですね」
「その蒸気が漂ってるのか。お前は大丈夫なのか?」
ドラゴンである俺は元より薬の周りが悪い。
深呼吸してもダメにならなかったのは、そのおかげだろうが、アルベルトはただの人間だ。
薄い呼吸でさえ、致命的な作用を起こす可能性がある。
「私は大丈夫です。特殊な呼吸法を使っていますから。といってもこんな所は長居すべきではありませんね。先を急ぎましょう」
「そうだな」
こんな所にいるのを、知り合いに顔なんて見られたくないしな。
中毒者達は、あいつがいるのなら罰も手当ても両方どうにかしてくれるだろう。
多分俺達が手を出す事じゃない。
しかし、肝心のあいつはどこにいるんだろう。
迷路の様な構造のせいで顔を合わせていないだけなのか?
最悪俺達までグルだと思われかねないから、事情だけでも話しておきたい。
そう考えて進んでいたが、何処まで行っても敵の姿も、あいつの姿も見えない。
あるのは胡乱な中毒者と、時たまの刺殺死体だけだった。
「さて、ここが奥ですか。……全員、同士討ちでもしたのでしょうかね?」
「お前も冗談を言うんだな。俺達以外に侵入者がいるんだろ」
先に進み続けると、中毒者達が見られなくなり、やがて犯罪者達の居住区に出た。
そこには今までの様な中毒者の代わりに、大量の犯罪者達の死体が転がっていた。
「あった。これか、改造された魔道具は」
死体の1体が、机の上に手を掛けたまま倒れているのを見つけ、その先を辿ってみると大量の魔道具の入った袋があった。
変質した俺の魔力と、フィランジェット家と俺の刻印、間違いない。
「それです。しかし量が少ないですね。おそらく、倉庫か何処かに未改造の魔道具が保管してあるはずです。見つかると厄介ですから、それも持ち去りましょう。証拠は徹底的に消すんです」
「分かった……アルベルト! 後ろだ!」
俺の声に反応して跳んだアルベルトの背後で、机が割れ土埃が巻き立つ。
敵だ。
土埃の中から、2本足の巨大な狼が現れた。
狼はそのまま空中に跳んだアルベルトを追いかけて、爪を振るう。
「く……こんな所になぜ魔物が!」
アルベルトも、持っていたナイフと、どこからか取り出した爪付きの手甲で抑えるも、狼の膂力には敵わずに吹き飛ばされる。
着地した狼は部屋の中を見回して、倒れた犯罪者達を見て1つ吼えた。
「ちくしょうが! 3馬鹿がダンジョンで死んで、次はこれか? ツイテないにも程がある!」
「お前、ここのボスだな。狼の獣人か?」
俺がそう問うと、狼は俺をにらんで牙をむき出しにして唸る。
そして何が気に食わなかったのか、一息に俺に跳びかかってきた。
対応しようと背中に手を回して、そこに何もない事を思い出した。
グレイブは持ってきてない!
まただ。
街中で戦う時はいつも武器を持っていない。
というよりも、街中で戦うような事態がこんなに多いのがおかしいんだ。
普通戦いは街の外でするものだろ。
「『炎弾』! どうした、何が気に入らなかった?」
炎の弾を相手の鼻にぶつけて、怯ませる。
その間に俺は距離を取って、アルベルトと俺の間に位置するように狼を誘導する。
「気に入らない、だと? 気に入らねえも何も、今お前は俺様の事を獣人だと言いやがった! ウェアウルフである、この俺様をだ! 可哀そうにも獣人の群れから追い出された、この俺様をだ! 許せねえ! 絶対にぶち殺してやる!」
ウェアウルフは言い終わると同時に、走り出し腕を振るった。
鋭い爪が下から走り、迫ってくる。
人間よりは素早いが、この程度なら軽くかわせる。
だが、こいつには俺が誰なのか知ってもらわないとな。
「『竜人化』」
発動と共にまとった竜の鱗が、ウェアウルフの爪を食い止める。
「な、なに! 俺の爪で切り裂けないだと……。その魔力と魔法、お前もしかして、あの魔道具の制作者か!?」
「その通りだ。お前にも何か事情があるようだが、それでも俺に迷惑が掛かるような事をされると少しだけ困るんだよ!」
お返しにこちらも竜の爪を振るう。
が、当たる寸前で引かれてしまった。
後ろに跳んだウェアウルフを攻撃しようと、アルベルトがナイフを持った手を構えるが、それも寸前で横跳びにかわされてしまう。
気付いていたのか……。
中々強いぞこの狼。
「うるせえ! これはお前への報復でもあるんだよ! ラット、スニック、ヴェウェック! あの3馬鹿を殺しただろう、アレは俺の部下だ!」
「俺はあいつらを殺してないぞ! 殺したのはレイオンっていう勇者だ!」
「知るかよ。あいつらはお前を殺しに行った。それで死んだ。お前に殺されたような物だ。だからお前を殺す! 何か間違いがあるか?」
滅茶苦茶だ。
言ってる事の道理が通っていない。
こいつはただ金稼ぎと、八つ当たりがしたいだけだ。
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