29 / 113
誘拐事件の終わり
しおりを挟む
館に入ると、またあの執事が出迎えた。
「ソリティア様方がお待ちです。どうぞ」
先導する執事の後ろに立った瞬間に違和感を覚えた。
この臭いはまさか……。
……今はまだいいだろう。
大人しくそのまま、応接室に案内されると今回はすでにソリティアとプラムがいた。
入ってきた俺達を見るとソリティアは即座に頭を下げた。
「ありがとうございました! お2人がいなければ、私は命を落とし妹を助ける事もできなかったでしょう。妹は私に残された唯一の肉親です……この御礼は絶対に忘れません」
頭を下げる姉を見て、慌ててプラムも頭を下げる。
「……あの、私実は今まで魔法か何かで気絶させられていたみたいで、ほとんど何も覚えていないんですけど、お2人が私と御姉様を助けるために色々としてくださったと聞きました。本当にありがとうございました!」
「いえ、私は警備隊としての職務を全うしたまでです。それに始めにこの件に気付いたのもソリティア様の命を救ったのもヒトゥリ君ですし、どうかその感謝は彼に向けてください」
頭を上げた2人の視線がこちらに向けられる。
シャルロめ……どういうつもりだ?
「悪党の拠点襲撃で無駄足を踏ませてしまったお詫びだよ」
こっそりと耳打ちしてきた。
まったく……いらない気づかいだ。
どうせこの国にも必要以上に長く留まる気はないのだから、好感度稼ぎなんてむしろ足枷にしかならない。
どれ、前世不愛想なせいで職場の好感度最下位だった俺のテクニックを見せてやろう。
好感度下げだ。
「そんなに気にしないでくれ。俺も……ビジネスパートナーと友達の為にひと肌脱いだだけだからな。大した事はしていない。ただ2人が傷ついたら俺が困る。気を付けてくれ」
なるべく不愛想に、感情を籠めずに平坦に言い放つ。
そして危険に瀕していた2人に、巻き込まれて迷惑だと言わんばかりの物言い。
これは俺への好感度だだ下がりだな。
「ヒトゥリさん……私感激です! 実力を隠しているだけじゃなくて本当に謙虚な方なんですね!」
「ビジネスパートナーとして助けた、と言われてしまったら……優遇するしかありませんね。これからもよろしくお願いします。ヒトゥリさん」
2人が笑顔でこちらを見ている。
なんだか好感度の上がった音が聞こえた気がする。
そうか……。
人間って、人付き合いをしなさすぎると、自分への印象操作でさえ上手くできなくなるんだなぁ。
俺はもう人間じゃないけど。
気を付けよっと。
「ともかく……プラム嬢は事件に巻き込まれてお疲れでしょう。少しお休みになられてはいかがですか?」
現実逃避をしているとシャルロがプラムに休むように促す。
その目はこっそりとソリティアに向けられている。
ソリティアの方も何か察したのか、プラムに部屋に戻る様に言った。
「それではお2人とも、改めて今日はありがとうございました。御姉様おやすみなさい」
「ええ、プラムも今日はゆっくり休むのよ」
そうしてプラムが部屋から出て行くと、ソリティアはお茶を淹れて俺達に差し出した。
少し口を付けてみると、キャラメルのような香りがした。
普通のお茶に何かを混ぜてあるようだが……。
「お疲れでしょうから、甘味を溶かした物を用意させました。……それで、あの男は捕まえられそうですか?」
あの男……ソリティアはやはりこの件の真犯人が誰か分かっていたのか。
この話をするためにプラムを退出させたのか?
別にあの子に聞かせたって問題ないだろうに。
横目でシャルロを見た。
彼女は俺が同じような質問をした先程と違い、表情を崩さずに答えた。
「残念ながら見込みは薄いです。証人となる者はおらず、証拠も見つからないでしょう。相手が相手なだけに、客観的に見て確実な証拠が無ければ法的に返り討ちに合います。こちらの力不足です。申し訳ありません」
「シャルロの部下は証人にならないのか?」
隠密できる特殊なスキルを持っていた奴だ。
彼は悪党の拠点から幹部の男の屋敷までプラムの移送を見ていた。
先程聞いて答えて貰えなかった事を再び問う。
「彼は私の部下で、それに本来なら存在しない人間。そんな相手の証言は信用されないよ。仮に信用されたとしても、相手はどんな手を使ってでも――偽証でも偽装でもして、追及を逃れようとするだろうしね」
「結局、誘拐の指示を出した逃れようのない証拠が無ければどうにもならないって事か……」
仮にも権力者。
うかつに逮捕や裁判を行うよりも、先に証拠を集めなければ取り逃してしまうか。
「そうですか……。仕方ありません。今はプラムが帰ってきただけ良しとしましょう。あの男は私が、正攻法で蹴落としてみせますわ!」
ソリティアが胸を張って言った。
上品でお淑やかに振舞おうとする彼女らしくなかった。
「正攻法というと、次期会長争いですか……私もできる事があれば協力しますよ。犯罪者を権力の座に着かせるわけにもいきませんからね」
「申し出に感謝しますわ。ですがしばらくの間、特別何かを頼む事はないでしょう。シャルロさんは、あの男を法的に追い詰める準備をしてください」
商売の事は自分で何とかするという訳か……。
中々良いプライドを持っているじゃないか。
「任せてください。我々に目を付けられた事を後悔するでしょう」
シャルロはそう言って、悪い笑みを浮かべた。
被っていた猫が少し剥がれたな……。
ともかく、これで一件落着。
脅しをした悪人は正義の味方に目をつけられて終わる事だろう。
「それじゃあ俺は……この件にはもう無関係って事でいいか? 権力争いに巻き込まれるのはごめんだからな。もうこんな事がないように、プラムにも護衛をつけてやってくれ」
「あら、それならヒトゥリさんが護衛をして頂けませんか?」
「俺が? どうしてだ。巻き込まれるのはごめんだと言っただろ」
抗議の声を上げてソリティアの目を見るが、まったく怯まずにこちらを見返してくる。
流石の胆力だ。
ソリティアはお茶に口をつけ余裕をもって答えた。
「護衛をつけるには新しく人を雇う必要があります。会長争いのために人員を減らすわけにもいきませんから。でも、新しく雇った人間が信用に値するかどうかは……なので信用できるヒトゥリさんにお願いしたいのです。報酬は十分に出しますが、やって頂けませんか? ギルドへの送り迎えだけで十分ですので」
「……分かった。やるよ。ただ、権力争いには直接的に関わる事はない。本当に送り迎えだけだ。それでもいいのか?」
「ありがとうございます。それではこちらの契約書にサインを……これで契約完了ですわ」
俺はサインした契約書を笑顔で持つソリティアを見て、初めてここを訪れた時の事を思い出していた。
あの時も何だかんだ言って、プラムの事を頼まれたのに……攫われてしまったからな。
妹の事を心配する姉の気持ちは分かる。
大切な人が居なくなった人間がどうなるかも……。
俺とシャルロは一緒に帰る為に部屋を出た。
笑顔になったソリティアに見送られ、執事に馬車を呼んでもらった。
結局俺とシャルロの帰る方向は逆だったので、馬車はまだ仕事の残っているシャルロに譲って俺は徒歩で帰る事になった。
シャルロが馬車に乗る直前に思い出して聞いた。
「そういえば、もう俺を怪しんでいないって事でいいんだよな? 本性も教えてくれたんだし」
「そうだね……。ここ数週間の間で君が怪しい事をしている様子はなかったし、あの魔道具も商会が間に入ってからは、人間が扱える程度に効果が制限されるようになったから、もう君を探る事はないよ。たとえ君が後ろ暗い経歴を持っていたとしても、ね」
シャルロはそう言って馬車の中に乗り込もうとして、立ち止まった。
そして振り返って俺に近づいて、ささやいた。
「ああ、それにね。私の本性を知っているのは、秘密警察の関係者以外では祖父と君だけなんだ。だから君は私の特別な人……なんてね」
俺が唖然としている間に、いたずらっぽい笑みを浮かべてシャルロは馬車に乗り込んでしまった。
取り残された俺は呟いた。
「……あまり、うれしくないなぁ」
そして振り返り、玄関で見送りをしていた執事に近づき肩を叩いた。
「それはそうと、お前……名前も知らないが、忠告だ。後悔するような選択はもうするなよ」
「それは……どういう意味でしょう」
白々しく答える執事の顔も見ずに、俺は宿への帰路を進んだ。
『飛躍推理』は使わない、そう思いだしたばかりだったが、今回は必要だったという事にしよう。
恐らくこれであの姉妹が危険に晒される事はなくなった。
最善を尽くした俺は何も気にせず眠るとしよう。
「ソリティア様方がお待ちです。どうぞ」
先導する執事の後ろに立った瞬間に違和感を覚えた。
この臭いはまさか……。
……今はまだいいだろう。
大人しくそのまま、応接室に案内されると今回はすでにソリティアとプラムがいた。
入ってきた俺達を見るとソリティアは即座に頭を下げた。
「ありがとうございました! お2人がいなければ、私は命を落とし妹を助ける事もできなかったでしょう。妹は私に残された唯一の肉親です……この御礼は絶対に忘れません」
頭を下げる姉を見て、慌ててプラムも頭を下げる。
「……あの、私実は今まで魔法か何かで気絶させられていたみたいで、ほとんど何も覚えていないんですけど、お2人が私と御姉様を助けるために色々としてくださったと聞きました。本当にありがとうございました!」
「いえ、私は警備隊としての職務を全うしたまでです。それに始めにこの件に気付いたのもソリティア様の命を救ったのもヒトゥリ君ですし、どうかその感謝は彼に向けてください」
頭を上げた2人の視線がこちらに向けられる。
シャルロめ……どういうつもりだ?
「悪党の拠点襲撃で無駄足を踏ませてしまったお詫びだよ」
こっそりと耳打ちしてきた。
まったく……いらない気づかいだ。
どうせこの国にも必要以上に長く留まる気はないのだから、好感度稼ぎなんてむしろ足枷にしかならない。
どれ、前世不愛想なせいで職場の好感度最下位だった俺のテクニックを見せてやろう。
好感度下げだ。
「そんなに気にしないでくれ。俺も……ビジネスパートナーと友達の為にひと肌脱いだだけだからな。大した事はしていない。ただ2人が傷ついたら俺が困る。気を付けてくれ」
なるべく不愛想に、感情を籠めずに平坦に言い放つ。
そして危険に瀕していた2人に、巻き込まれて迷惑だと言わんばかりの物言い。
これは俺への好感度だだ下がりだな。
「ヒトゥリさん……私感激です! 実力を隠しているだけじゃなくて本当に謙虚な方なんですね!」
「ビジネスパートナーとして助けた、と言われてしまったら……優遇するしかありませんね。これからもよろしくお願いします。ヒトゥリさん」
2人が笑顔でこちらを見ている。
なんだか好感度の上がった音が聞こえた気がする。
そうか……。
人間って、人付き合いをしなさすぎると、自分への印象操作でさえ上手くできなくなるんだなぁ。
俺はもう人間じゃないけど。
気を付けよっと。
「ともかく……プラム嬢は事件に巻き込まれてお疲れでしょう。少しお休みになられてはいかがですか?」
現実逃避をしているとシャルロがプラムに休むように促す。
その目はこっそりとソリティアに向けられている。
ソリティアの方も何か察したのか、プラムに部屋に戻る様に言った。
「それではお2人とも、改めて今日はありがとうございました。御姉様おやすみなさい」
「ええ、プラムも今日はゆっくり休むのよ」
そうしてプラムが部屋から出て行くと、ソリティアはお茶を淹れて俺達に差し出した。
少し口を付けてみると、キャラメルのような香りがした。
普通のお茶に何かを混ぜてあるようだが……。
「お疲れでしょうから、甘味を溶かした物を用意させました。……それで、あの男は捕まえられそうですか?」
あの男……ソリティアはやはりこの件の真犯人が誰か分かっていたのか。
この話をするためにプラムを退出させたのか?
別にあの子に聞かせたって問題ないだろうに。
横目でシャルロを見た。
彼女は俺が同じような質問をした先程と違い、表情を崩さずに答えた。
「残念ながら見込みは薄いです。証人となる者はおらず、証拠も見つからないでしょう。相手が相手なだけに、客観的に見て確実な証拠が無ければ法的に返り討ちに合います。こちらの力不足です。申し訳ありません」
「シャルロの部下は証人にならないのか?」
隠密できる特殊なスキルを持っていた奴だ。
彼は悪党の拠点から幹部の男の屋敷までプラムの移送を見ていた。
先程聞いて答えて貰えなかった事を再び問う。
「彼は私の部下で、それに本来なら存在しない人間。そんな相手の証言は信用されないよ。仮に信用されたとしても、相手はどんな手を使ってでも――偽証でも偽装でもして、追及を逃れようとするだろうしね」
「結局、誘拐の指示を出した逃れようのない証拠が無ければどうにもならないって事か……」
仮にも権力者。
うかつに逮捕や裁判を行うよりも、先に証拠を集めなければ取り逃してしまうか。
「そうですか……。仕方ありません。今はプラムが帰ってきただけ良しとしましょう。あの男は私が、正攻法で蹴落としてみせますわ!」
ソリティアが胸を張って言った。
上品でお淑やかに振舞おうとする彼女らしくなかった。
「正攻法というと、次期会長争いですか……私もできる事があれば協力しますよ。犯罪者を権力の座に着かせるわけにもいきませんからね」
「申し出に感謝しますわ。ですがしばらくの間、特別何かを頼む事はないでしょう。シャルロさんは、あの男を法的に追い詰める準備をしてください」
商売の事は自分で何とかするという訳か……。
中々良いプライドを持っているじゃないか。
「任せてください。我々に目を付けられた事を後悔するでしょう」
シャルロはそう言って、悪い笑みを浮かべた。
被っていた猫が少し剥がれたな……。
ともかく、これで一件落着。
脅しをした悪人は正義の味方に目をつけられて終わる事だろう。
「それじゃあ俺は……この件にはもう無関係って事でいいか? 権力争いに巻き込まれるのはごめんだからな。もうこんな事がないように、プラムにも護衛をつけてやってくれ」
「あら、それならヒトゥリさんが護衛をして頂けませんか?」
「俺が? どうしてだ。巻き込まれるのはごめんだと言っただろ」
抗議の声を上げてソリティアの目を見るが、まったく怯まずにこちらを見返してくる。
流石の胆力だ。
ソリティアはお茶に口をつけ余裕をもって答えた。
「護衛をつけるには新しく人を雇う必要があります。会長争いのために人員を減らすわけにもいきませんから。でも、新しく雇った人間が信用に値するかどうかは……なので信用できるヒトゥリさんにお願いしたいのです。報酬は十分に出しますが、やって頂けませんか? ギルドへの送り迎えだけで十分ですので」
「……分かった。やるよ。ただ、権力争いには直接的に関わる事はない。本当に送り迎えだけだ。それでもいいのか?」
「ありがとうございます。それではこちらの契約書にサインを……これで契約完了ですわ」
俺はサインした契約書を笑顔で持つソリティアを見て、初めてここを訪れた時の事を思い出していた。
あの時も何だかんだ言って、プラムの事を頼まれたのに……攫われてしまったからな。
妹の事を心配する姉の気持ちは分かる。
大切な人が居なくなった人間がどうなるかも……。
俺とシャルロは一緒に帰る為に部屋を出た。
笑顔になったソリティアに見送られ、執事に馬車を呼んでもらった。
結局俺とシャルロの帰る方向は逆だったので、馬車はまだ仕事の残っているシャルロに譲って俺は徒歩で帰る事になった。
シャルロが馬車に乗る直前に思い出して聞いた。
「そういえば、もう俺を怪しんでいないって事でいいんだよな? 本性も教えてくれたんだし」
「そうだね……。ここ数週間の間で君が怪しい事をしている様子はなかったし、あの魔道具も商会が間に入ってからは、人間が扱える程度に効果が制限されるようになったから、もう君を探る事はないよ。たとえ君が後ろ暗い経歴を持っていたとしても、ね」
シャルロはそう言って馬車の中に乗り込もうとして、立ち止まった。
そして振り返って俺に近づいて、ささやいた。
「ああ、それにね。私の本性を知っているのは、秘密警察の関係者以外では祖父と君だけなんだ。だから君は私の特別な人……なんてね」
俺が唖然としている間に、いたずらっぽい笑みを浮かべてシャルロは馬車に乗り込んでしまった。
取り残された俺は呟いた。
「……あまり、うれしくないなぁ」
そして振り返り、玄関で見送りをしていた執事に近づき肩を叩いた。
「それはそうと、お前……名前も知らないが、忠告だ。後悔するような選択はもうするなよ」
「それは……どういう意味でしょう」
白々しく答える執事の顔も見ずに、俺は宿への帰路を進んだ。
『飛躍推理』は使わない、そう思いだしたばかりだったが、今回は必要だったという事にしよう。
恐らくこれであの姉妹が危険に晒される事はなくなった。
最善を尽くした俺は何も気にせず眠るとしよう。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる