18 / 113
入都審査
しおりを挟む
森でさっと人間化して街道に戻ってきた。進んで街の門の近くまで来ると、なにやら騒がしい。
沢山の馬車や旅人が立ち往生している。
どうやら兵士、警備員……何か門番っぽい人が、立ち塞がっていて門の中に入れないようだ。
近くの旅人に話しかけてみるか。
「何があったんだ?」
「おん? あんたも足止め食らってんのか。なんか近くでドラゴンが出たようでよ、確認が取れるまで中に入るなって」
俺のせいか。
ここは随分と安全確認を大切にしている都みたいだな。
「あんた来たタイミングが良かったな。もう列が動いてる。それじゃ俺はお先に、武器持ってるし多分あんた俺と同じ冒険者だろ? 次会った時は飲もうぜー、俺はジョンってんだ!」
男は手を振って先に行ってしまった。
冒険者な。覚えておこう。ロマンがあるし。
この世界の冒険者は俺の思ってる通りの職業だろうか。魔物を討伐したり、薬草探したり、護衛をしたり、ダンジョンを冒険したりして日銭を稼いで生きているちょっと危険な奴らみたいな……。
さっきの男、ジョンのイメージとは一致するな。あいつは日銭を稼いでふらふらして生きてそうな奴だ。
「次の方、前へ進んでください!」
そんな事を考えていると、列がどんどん進んで行って俺の番になった。
門のそばには幾つもの机が置いてある。なんだか高速の料金所か空港の通行所みたいだ。
さて、どうしたものか。
俺の前に門を通った人々は通行証か身分証を出していた。俺はどちらも持っていない。
冒険者の事じゃなくて、ここを通る方法を考えるべきだったな……。
「どうした? 早くこちらに!」
脇に控えていた槍を持った門番がこちらに近寄ってきた。
しょうがない、大人しくついていくか。
「さあ通行証か身分証を……どちらも持っていない? 田舎者かよ、めんどくせえな……」
机に座っていた男が紙片を出してペンを置いた。
紙には名前や職業、滞在目的を書くスペースがある。
これを書けば仮通行証を出してくれるのだろう。
幸い文字は老竜とレッサードラゴンから勉強した。
すらすらと書いて提出すると、男はそれを仮通行証に書き写し、渡してくれた。
「随分と古くさい文字を書くんだな。俺の曾祖父の代くらいか? まあどうでもいい。ほら、これで中に入れるぞ」
「おい待てよ。危険物検査を忘れてるぜ。ちょっと動くなよ、若いの」
門番が俺に近づいて先の膨らんだ棒をかざしてくる。
うっとうしい。
ピーピー甲高い音を鳴らしながらつま先から頭頂部まで全部を調べられた。
魔力を流して反響で危険物を探知してるのか?
しばらくすると、門番が棒を戻して眺めている。
「危険物はなし、通っていい……ちょっと待て、何だこの魔力量!」
なんだ?
門番が男を呼んで何か話し合っている。
話し終わって、門番がこっちに来たな。
「ちょっとついて来てくれ。話を聞かせてもらう」
先導する門番と新しく来た門番2人に挟まれて、門の内側の小屋に入らされた。
そして取調室のような所に入って椅子に座らされたかと思うと、若干偉そうな制服を着たおっさんが現れた。
「えー、こんにちは。少しお話を聞かせて頂きます。貴方は王都に入りたいという事でしたが、目的は何でしたっけ?」
「え……さっき渡された紙に書いたと思いますが、職を探すためです」
「あーはいはい、そうでしたね。申請書はこれか」
「はい……」
沈黙が流れる。
これは、アレだ。
俺不審者と思われてね?
なんでだ。何を間違った?
完璧に街に入れる流れだったろ、あの検査を受けるまでは……。
あの検査のせいか。魔力量が何だとか言ってたな。
おそらく人間の姿にしては魔力の量が多すぎて不審に思われたのだろう。
魔力は抑えておくべきだったか。
とはいえ、ここで後悔しても遅い。次に活かすとして、今はここを乗り切ろう。
「それで、ヒトゥリさんですか。出身はどこですか? 職を探しに来たと言っていましたし、東のフェルケン地方辺りですか?」
「はい、そうです」
「そうですか……」
おっさんは俺の返答を聞いて、紙片に何か書き込んでいく。
何か返答を間違えたか。
クソっ……。この沈黙が苦しいっ……。
まるで前世での上司との面談のようだ。
吐き気までしてきやがった……。
誰か助けて。
「あの、すみません俺ちょっと体調が悪いので、トイレに……」
「おっと、どこへ行くんだい? 貴方が珍しい田舎者か、まだ外に出てはいけないよ」
外に出ようと席を立ちあがった所で、亜麻色の長い髪を編み込み一つ結びにした女とぶつかりそうになった。
これもう完璧に囲まれてるな。
もう絶対に外に出さない気だよ。どうしよう。
「ふうん。フェルケン地方出身ねえ……よし、貴方は街に入っていいよ」
「えっ、何を言っているんですか警備隊長! この男はあまりにも怪しく、そもそもフェルケン地方は……」
警備隊長と呼ばれた女がおっさんの肩に手を置いた。
「うっ、分かりました……。どうぞこれは仮の通行証です。職を探しているとの事でしたので、街の中で職を得れば身分証明書の申請ができますので、その時に返してください」
おっさんから仮通行証を貰った。
すまないおっさん。だが上司の命令には逆らえないな……。同情するよ。
俺は貰った通行証をしまって、警備隊長に礼を言った。
「ありがとう、知っているかもしれないが俺はヒトゥリだ。この礼はいつかさせてほしい」
「どういたしまして、私はシャルロ。男みたいな名前だよね。気軽にシャルかシャロか好きな方で呼んでくれ。そして、気にする事はないよ。私も田舎の出身なんだ、初めてここに来た時は同じように事情聴取を受けたんだよ。さあ、気にせずに行くといい。君の道に幸福があらんことを」
俺はシャルに頭を下げて、外に出た。
そして一息ついた。
まったくこんな事になるなんて思わなかった。
危うく街の中に入る前に、危険人物扱いで捕らわれる所だった。
そうして街の中に入ろうと足を前に出した所で、俺の耳に声が届いた。
「良かったのですか? 警備隊長。あの男の魔力量は異常でした。何か危険物を隠し持っているか、出現報告のあったドラゴンと関係があると考えますが。それにフェルケン地方は……」
「連邦に繋がる街道だけで村なんてない、だろ?」
どういう事だ?
俺は引き返して小屋の裏側で耳を澄ませる。
ここなら誰にも見られないし、声も良く聞こえる。
「だからだよ。異常な魔力量に、存在しない出身地を答えるあからさまに不審な人物。そんな人物にここで暴れられても困るし、ここで知り合っておけば監視もしやすいでしょ」
「なるほど。そういう訳でしたか。私の考えが足りていませんでした。感服致します、秘密警察隊長シャルロ様」
「あはは、世辞はよしてくれ。それに……」
思いっきり机を叩くような音がした。
その直後におっさんのうめき声が……。
「私の本職を軽々しく口にしないでくれ。国のために存在を隠し、国に害を為す者を監視するのが私の役目なんだから」
俺はその場を離れた。
急いで街の中に入って、人混みの中に紛れ込んだ。
大勢の人の中にいるのは苦手だけど、今は心地良かった。
あれと知り合うべきじゃなかった。
決して優しそうな人だとか、惚れそうだとか考えるんじゃなかった。
もう、今はあれの事を忘れたい。
今日のこの出来事は俺の人生の中の失敗リストの2番目くらいに位置するだろう。
1番は勿論ブラック企業に入った事だ。
沢山の馬車や旅人が立ち往生している。
どうやら兵士、警備員……何か門番っぽい人が、立ち塞がっていて門の中に入れないようだ。
近くの旅人に話しかけてみるか。
「何があったんだ?」
「おん? あんたも足止め食らってんのか。なんか近くでドラゴンが出たようでよ、確認が取れるまで中に入るなって」
俺のせいか。
ここは随分と安全確認を大切にしている都みたいだな。
「あんた来たタイミングが良かったな。もう列が動いてる。それじゃ俺はお先に、武器持ってるし多分あんた俺と同じ冒険者だろ? 次会った時は飲もうぜー、俺はジョンってんだ!」
男は手を振って先に行ってしまった。
冒険者な。覚えておこう。ロマンがあるし。
この世界の冒険者は俺の思ってる通りの職業だろうか。魔物を討伐したり、薬草探したり、護衛をしたり、ダンジョンを冒険したりして日銭を稼いで生きているちょっと危険な奴らみたいな……。
さっきの男、ジョンのイメージとは一致するな。あいつは日銭を稼いでふらふらして生きてそうな奴だ。
「次の方、前へ進んでください!」
そんな事を考えていると、列がどんどん進んで行って俺の番になった。
門のそばには幾つもの机が置いてある。なんだか高速の料金所か空港の通行所みたいだ。
さて、どうしたものか。
俺の前に門を通った人々は通行証か身分証を出していた。俺はどちらも持っていない。
冒険者の事じゃなくて、ここを通る方法を考えるべきだったな……。
「どうした? 早くこちらに!」
脇に控えていた槍を持った門番がこちらに近寄ってきた。
しょうがない、大人しくついていくか。
「さあ通行証か身分証を……どちらも持っていない? 田舎者かよ、めんどくせえな……」
机に座っていた男が紙片を出してペンを置いた。
紙には名前や職業、滞在目的を書くスペースがある。
これを書けば仮通行証を出してくれるのだろう。
幸い文字は老竜とレッサードラゴンから勉強した。
すらすらと書いて提出すると、男はそれを仮通行証に書き写し、渡してくれた。
「随分と古くさい文字を書くんだな。俺の曾祖父の代くらいか? まあどうでもいい。ほら、これで中に入れるぞ」
「おい待てよ。危険物検査を忘れてるぜ。ちょっと動くなよ、若いの」
門番が俺に近づいて先の膨らんだ棒をかざしてくる。
うっとうしい。
ピーピー甲高い音を鳴らしながらつま先から頭頂部まで全部を調べられた。
魔力を流して反響で危険物を探知してるのか?
しばらくすると、門番が棒を戻して眺めている。
「危険物はなし、通っていい……ちょっと待て、何だこの魔力量!」
なんだ?
門番が男を呼んで何か話し合っている。
話し終わって、門番がこっちに来たな。
「ちょっとついて来てくれ。話を聞かせてもらう」
先導する門番と新しく来た門番2人に挟まれて、門の内側の小屋に入らされた。
そして取調室のような所に入って椅子に座らされたかと思うと、若干偉そうな制服を着たおっさんが現れた。
「えー、こんにちは。少しお話を聞かせて頂きます。貴方は王都に入りたいという事でしたが、目的は何でしたっけ?」
「え……さっき渡された紙に書いたと思いますが、職を探すためです」
「あーはいはい、そうでしたね。申請書はこれか」
「はい……」
沈黙が流れる。
これは、アレだ。
俺不審者と思われてね?
なんでだ。何を間違った?
完璧に街に入れる流れだったろ、あの検査を受けるまでは……。
あの検査のせいか。魔力量が何だとか言ってたな。
おそらく人間の姿にしては魔力の量が多すぎて不審に思われたのだろう。
魔力は抑えておくべきだったか。
とはいえ、ここで後悔しても遅い。次に活かすとして、今はここを乗り切ろう。
「それで、ヒトゥリさんですか。出身はどこですか? 職を探しに来たと言っていましたし、東のフェルケン地方辺りですか?」
「はい、そうです」
「そうですか……」
おっさんは俺の返答を聞いて、紙片に何か書き込んでいく。
何か返答を間違えたか。
クソっ……。この沈黙が苦しいっ……。
まるで前世での上司との面談のようだ。
吐き気までしてきやがった……。
誰か助けて。
「あの、すみません俺ちょっと体調が悪いので、トイレに……」
「おっと、どこへ行くんだい? 貴方が珍しい田舎者か、まだ外に出てはいけないよ」
外に出ようと席を立ちあがった所で、亜麻色の長い髪を編み込み一つ結びにした女とぶつかりそうになった。
これもう完璧に囲まれてるな。
もう絶対に外に出さない気だよ。どうしよう。
「ふうん。フェルケン地方出身ねえ……よし、貴方は街に入っていいよ」
「えっ、何を言っているんですか警備隊長! この男はあまりにも怪しく、そもそもフェルケン地方は……」
警備隊長と呼ばれた女がおっさんの肩に手を置いた。
「うっ、分かりました……。どうぞこれは仮の通行証です。職を探しているとの事でしたので、街の中で職を得れば身分証明書の申請ができますので、その時に返してください」
おっさんから仮通行証を貰った。
すまないおっさん。だが上司の命令には逆らえないな……。同情するよ。
俺は貰った通行証をしまって、警備隊長に礼を言った。
「ありがとう、知っているかもしれないが俺はヒトゥリだ。この礼はいつかさせてほしい」
「どういたしまして、私はシャルロ。男みたいな名前だよね。気軽にシャルかシャロか好きな方で呼んでくれ。そして、気にする事はないよ。私も田舎の出身なんだ、初めてここに来た時は同じように事情聴取を受けたんだよ。さあ、気にせずに行くといい。君の道に幸福があらんことを」
俺はシャルに頭を下げて、外に出た。
そして一息ついた。
まったくこんな事になるなんて思わなかった。
危うく街の中に入る前に、危険人物扱いで捕らわれる所だった。
そうして街の中に入ろうと足を前に出した所で、俺の耳に声が届いた。
「良かったのですか? 警備隊長。あの男の魔力量は異常でした。何か危険物を隠し持っているか、出現報告のあったドラゴンと関係があると考えますが。それにフェルケン地方は……」
「連邦に繋がる街道だけで村なんてない、だろ?」
どういう事だ?
俺は引き返して小屋の裏側で耳を澄ませる。
ここなら誰にも見られないし、声も良く聞こえる。
「だからだよ。異常な魔力量に、存在しない出身地を答えるあからさまに不審な人物。そんな人物にここで暴れられても困るし、ここで知り合っておけば監視もしやすいでしょ」
「なるほど。そういう訳でしたか。私の考えが足りていませんでした。感服致します、秘密警察隊長シャルロ様」
「あはは、世辞はよしてくれ。それに……」
思いっきり机を叩くような音がした。
その直後におっさんのうめき声が……。
「私の本職を軽々しく口にしないでくれ。国のために存在を隠し、国に害を為す者を監視するのが私の役目なんだから」
俺はその場を離れた。
急いで街の中に入って、人混みの中に紛れ込んだ。
大勢の人の中にいるのは苦手だけど、今は心地良かった。
あれと知り合うべきじゃなかった。
決して優しそうな人だとか、惚れそうだとか考えるんじゃなかった。
もう、今はあれの事を忘れたい。
今日のこの出来事は俺の人生の中の失敗リストの2番目くらいに位置するだろう。
1番は勿論ブラック企業に入った事だ。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる