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外伝:オーガの長と竜もどき
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ヒトゥリの眷属となったオーガの長は、今日も仲間を引き連れ狩りをしていた。
いつもは高揚するこの時も、ゴブリン達と成果を分け合わなければならないと思うと、気分が滅入っていた。
オーガの長は新しい主が嫌いであった。
彼らは天業竜山の麓、天業樹海に4カ月ほど前に移り住み、この土地でも食物連鎖の上位になれると思っていた。
彼ら赤肌の一族は移動と狩猟を主な生活の軸としている。生まれついてから狩りを行い、獲物となる獣や人間がいなくなれば、また別の土地に移動をする。
樹海に来る前は平原、その前は沼地を平らげて来た。魔物は食わないが、餌が無くなればそこに棲む者達は滅びる。
なので土地を食うように移動を繰り返す赤肌の一族は嫌われ者で、だからこそ彼らは誇り高い魔物の一族として振舞ってきた。
毎度の事だが、土地には先住民がいる。平原にいたコボルトや沼地のリザードマンのようにその土地に定住をする魔物達だ。
そういう先に住む魔物達にオーガ達から手出しをする事はない。ないのだが、餌の取り合いになれば別だ。
今回はゴブリンがそれだった。
オーガと比べれば力のない下級の魔物。主と呼ばれているレッサードラゴンが厄介だが、それでも火も吹けぬドラゴンもどき。一族の力を合わせれば勝てるとオーガの長は踏んでいた。
それが、いきなり現れたヒトゥリが強引に従えてしまった。
そういう事もあって、オーガの長はヒトゥリを嫌っていた。
「しまった……。仲間とはぐれたか。狩りをしている時に集中を切らすなんて、半人前みたいな事を……」
オーガの長は1人歩いた。樹海はまだ4カ月。未だそこに棲む獣にも土地にも慣れていない。
慣れない土地で1人、これは魔物の彼にとっても死活問題だ。
1人では夜、獣に襲われれば対処できない。
1人では衣、食、住を賄う事はできない。
(夜になる前に同胞の元に戻らなければ……)
しかし歩けど仲間の姿は見えない。それどころか樹海の木々が、目印となる日光まで覆い隠してしまう。
これが樹海の恐ろしい所である。一度道に迷えば自分がどこにいるかも分からないのに、前に進むしかなくなってしまう。
そうする内に体力はなくなり、気力も削がれ、いつしか自分が数分前にどこから来たのかさえ分からなくなる。
「チッ、完全に迷ったか」
木の根を枕にしてオーガの長は寝そべった。
彼は自分の死後の事を考えた。同胞達は生きていけるだろうかと。
オーガの長以外には大した力の差もない。個の名を持たない魔物の集まりでは力だけが、個体を見分ける唯一の手段である。
長が死ねば、差のない彼らの中から次の長を見つけ出すのは難しいだろう。
しかし。
「……俺はもういらないのか?」
その通りだ。オーガの長が死んでも、一族の長が見出せずとも、面倒見の良いレッサードラゴンがオーガ達をまとめるだろう。
彼はそれを悟り、静かに目を瞑った。
死ぬにはまだ時間がいるが、既に彼には立ち上がる気力はなかった。
時間でも獣でもどちらでも俺の命を奪えと、彼は諦めたのだ。
しばらく、彼がまどろんでいると強い風と地響きが眠気を吹き飛ばした。
「――災害か!」
長年の生きるための経験が体に染みついていたのか、彼は飛び起きてその正体を探った。
断続的に起こるそれらに集中してみれば、一定のリズムがある。
「……いや、これは何者かが起こしているのか? この辺りでこんな事ができるのは、あいつくらいか」
オーガの長は風と地響きの元へ向かった。迷ってしまったのだと、助けを求めるためではなかった。
彼にあったのは、あの気に入らない主が何をしているのか確かめてやろうという、ちょっとした好奇心だった。
彼がそこに辿り着いた時、ヒトゥリは跳躍と滑空、着地を繰り返していた。
「何をしているんだ……? 正気じゃないのか、あいつ」
「オーガの長ではないか。お前もヒトゥリ様を見に来たのか?」
「竜もど……レッサードラゴンか。俺はただ道に迷っただけだ。ヒトゥリ様は何をしているんだ?」
オーガの長は横にレッサードラゴンがいたのに気づいた。最初からそこにいたようだったが、ヒトゥリに気を取られ気づけなかったようだ。
レッサードラゴンはヒトゥリを見た。彼は再び空に向けて跳び上がっていた。
「ヒトゥリ様のアレか……。あの方は『鍛えている』と言っていた。スキルを得るために必要な行為らしい」
「『鍛えている』か。あんな事で強者になれるのなら、俺だってやるさ。1日で強くなれるはずがないだろう」
オーガの長はしまったと、レッサードラゴンの方を見た。彼女の瞳はヒトゥリを映していた。彼は安心した。
レッサードラゴンはヒトゥリを見ていて、オーガの長の話はほとんど聞いていなかった。
「ああ、今回はもう4日になるな。この頃人間の文化に興味を示していたのだが、そちらが一段落ついたらしく、また鍛え始めたのだ」
「たった4日か……日に数度繰り返した程度でスキルが得られる訳がないだろうに」
レッサードラゴンは首をオーガの長の方へと曲げた。何か失言したかとオーガの長は彼女の表情を見たが、彼女はドラゴンなので表情に写る感情は分からなかった。
彼女は不思議そうな声で言った。
「何か勘違いをしているようだな? ヒトゥリ様は4日間ずっと、あれを繰り返しているのだ」
オーガの長がレッサードラゴンの言葉を理解するのには、少し時間が掛かった。
そしてヒトゥリが4日の間、昼夜アレをしているのだと理解し、自分の持つあのドラゴンへのイメージと異なる事に気づいた。
あのドラゴンは怠惰で異質で天業竜山を追放された孤独なドラゴンだと思っていた。それが、孤独を埋めるために自らより弱者の者達を率いて群れを作っているのだと。
「なぜヒトゥリ様はここに。なぜ俺達のような、せいぜいが中級の魔物の相手をしている?」
オーガの長は問いを投げかけた。彼の中のヒトゥリと、レッサードラゴンの中のヒトゥリのズレを確かめようとした。
質問を投げられたレッサードラゴンは悲しさを滲ませた声に答える。
「俺が……私が縋り付いたからだ。お前達との仲裁も、眷属契約を結んだのも、ヒトゥリ様は乗り気じゃなかった。」
「……ヒトゥリ様の意志ではなかったのか」
俺と同じじゃないか。
オーガの長はつい出てきそうになった言葉に戸惑った。
同じ? 一体何が同じというのか。
彼は少し考え、そして理解した。
「ああ、俺も長になりたかったわけじゃ、ねえんだよな……」
柔らかな若草を踏みしめ、ただ必死に獣を追っていた。捕らえ、逃げ出そうとする獣の首を自らの手で折った。共に戦った仲間を讃えて肉を貪った。
彼の幼い頃の記憶だ。今のように同胞を養う事や一族のプライド、つまらない嫉妬心などに囚われていなかった頃の、記憶。
長になりたかったわけじゃない。
ただ、誰よりも前を進んでいたら、いつの間にか仲間は後ろについてくるようになっていた。誰も彼の横に立とうとしなくなっただけだ。
「ヒトゥリ様も俺と同じじゃねえか……いや、あの人は本当に孤高の人なんだな」
彼の口調はいつの間にか、幼い頃に戻っていた。
ただ自分の思うがままに振舞い、そして里を出て1人孤独に我が道を征く。
自分とヒトゥリは同じようで違う。自分は仲間に縛られたが、あの人にはそうあってほしくはない。
オーガの長はそう思った。
「なあ、レッサードラゴン。ヒトゥリ様はいつか俺達の元を去るって分かってんだろ?」
「ヒトゥリ様はこんな狭い土地に収まるような器じゃない! ……そもそも私が無理に縛らなければ」
ヒトゥリ様は世界を見ているだろう。
顔をうつむかせ、後悔するようにこぼすレッサードラゴンに、オーガの長は言った。
「なら、俺達がその時までヒトゥリ様を支えればいいんじゃねえのか?」
レッサードラゴンが弾かれたように顔を上げると、オーガの長は常時しかめっ面の顔を無邪気な子供のようにしていた。
そして、どちらからともなく彼らは笑った。
同じ主に使える眷属でありながら、正反対の忠誠を持っていた彼らは、その日初めて互いを友と思えた。
「長! 長! ここにいたのか!」「オーガのオサ、ユクエフメイ」「ミつけた」
彼らもヒトゥリの出す音に釣られてきたのか、赤肌のオーガとゴブリン達がやってきた。
オーガの長は顔を引き締め、長に相応しい顔を作った。
同胞の1人が、近付いて言った。
「長、この音はなんだ?」
「ああ、見ろ。俺達の主だ」
いつもは高揚するこの時も、ゴブリン達と成果を分け合わなければならないと思うと、気分が滅入っていた。
オーガの長は新しい主が嫌いであった。
彼らは天業竜山の麓、天業樹海に4カ月ほど前に移り住み、この土地でも食物連鎖の上位になれると思っていた。
彼ら赤肌の一族は移動と狩猟を主な生活の軸としている。生まれついてから狩りを行い、獲物となる獣や人間がいなくなれば、また別の土地に移動をする。
樹海に来る前は平原、その前は沼地を平らげて来た。魔物は食わないが、餌が無くなればそこに棲む者達は滅びる。
なので土地を食うように移動を繰り返す赤肌の一族は嫌われ者で、だからこそ彼らは誇り高い魔物の一族として振舞ってきた。
毎度の事だが、土地には先住民がいる。平原にいたコボルトや沼地のリザードマンのようにその土地に定住をする魔物達だ。
そういう先に住む魔物達にオーガ達から手出しをする事はない。ないのだが、餌の取り合いになれば別だ。
今回はゴブリンがそれだった。
オーガと比べれば力のない下級の魔物。主と呼ばれているレッサードラゴンが厄介だが、それでも火も吹けぬドラゴンもどき。一族の力を合わせれば勝てるとオーガの長は踏んでいた。
それが、いきなり現れたヒトゥリが強引に従えてしまった。
そういう事もあって、オーガの長はヒトゥリを嫌っていた。
「しまった……。仲間とはぐれたか。狩りをしている時に集中を切らすなんて、半人前みたいな事を……」
オーガの長は1人歩いた。樹海はまだ4カ月。未だそこに棲む獣にも土地にも慣れていない。
慣れない土地で1人、これは魔物の彼にとっても死活問題だ。
1人では夜、獣に襲われれば対処できない。
1人では衣、食、住を賄う事はできない。
(夜になる前に同胞の元に戻らなければ……)
しかし歩けど仲間の姿は見えない。それどころか樹海の木々が、目印となる日光まで覆い隠してしまう。
これが樹海の恐ろしい所である。一度道に迷えば自分がどこにいるかも分からないのに、前に進むしかなくなってしまう。
そうする内に体力はなくなり、気力も削がれ、いつしか自分が数分前にどこから来たのかさえ分からなくなる。
「チッ、完全に迷ったか」
木の根を枕にしてオーガの長は寝そべった。
彼は自分の死後の事を考えた。同胞達は生きていけるだろうかと。
オーガの長以外には大した力の差もない。個の名を持たない魔物の集まりでは力だけが、個体を見分ける唯一の手段である。
長が死ねば、差のない彼らの中から次の長を見つけ出すのは難しいだろう。
しかし。
「……俺はもういらないのか?」
その通りだ。オーガの長が死んでも、一族の長が見出せずとも、面倒見の良いレッサードラゴンがオーガ達をまとめるだろう。
彼はそれを悟り、静かに目を瞑った。
死ぬにはまだ時間がいるが、既に彼には立ち上がる気力はなかった。
時間でも獣でもどちらでも俺の命を奪えと、彼は諦めたのだ。
しばらく、彼がまどろんでいると強い風と地響きが眠気を吹き飛ばした。
「――災害か!」
長年の生きるための経験が体に染みついていたのか、彼は飛び起きてその正体を探った。
断続的に起こるそれらに集中してみれば、一定のリズムがある。
「……いや、これは何者かが起こしているのか? この辺りでこんな事ができるのは、あいつくらいか」
オーガの長は風と地響きの元へ向かった。迷ってしまったのだと、助けを求めるためではなかった。
彼にあったのは、あの気に入らない主が何をしているのか確かめてやろうという、ちょっとした好奇心だった。
彼がそこに辿り着いた時、ヒトゥリは跳躍と滑空、着地を繰り返していた。
「何をしているんだ……? 正気じゃないのか、あいつ」
「オーガの長ではないか。お前もヒトゥリ様を見に来たのか?」
「竜もど……レッサードラゴンか。俺はただ道に迷っただけだ。ヒトゥリ様は何をしているんだ?」
オーガの長は横にレッサードラゴンがいたのに気づいた。最初からそこにいたようだったが、ヒトゥリに気を取られ気づけなかったようだ。
レッサードラゴンはヒトゥリを見た。彼は再び空に向けて跳び上がっていた。
「ヒトゥリ様のアレか……。あの方は『鍛えている』と言っていた。スキルを得るために必要な行為らしい」
「『鍛えている』か。あんな事で強者になれるのなら、俺だってやるさ。1日で強くなれるはずがないだろう」
オーガの長はしまったと、レッサードラゴンの方を見た。彼女の瞳はヒトゥリを映していた。彼は安心した。
レッサードラゴンはヒトゥリを見ていて、オーガの長の話はほとんど聞いていなかった。
「ああ、今回はもう4日になるな。この頃人間の文化に興味を示していたのだが、そちらが一段落ついたらしく、また鍛え始めたのだ」
「たった4日か……日に数度繰り返した程度でスキルが得られる訳がないだろうに」
レッサードラゴンは首をオーガの長の方へと曲げた。何か失言したかとオーガの長は彼女の表情を見たが、彼女はドラゴンなので表情に写る感情は分からなかった。
彼女は不思議そうな声で言った。
「何か勘違いをしているようだな? ヒトゥリ様は4日間ずっと、あれを繰り返しているのだ」
オーガの長がレッサードラゴンの言葉を理解するのには、少し時間が掛かった。
そしてヒトゥリが4日の間、昼夜アレをしているのだと理解し、自分の持つあのドラゴンへのイメージと異なる事に気づいた。
あのドラゴンは怠惰で異質で天業竜山を追放された孤独なドラゴンだと思っていた。それが、孤独を埋めるために自らより弱者の者達を率いて群れを作っているのだと。
「なぜヒトゥリ様はここに。なぜ俺達のような、せいぜいが中級の魔物の相手をしている?」
オーガの長は問いを投げかけた。彼の中のヒトゥリと、レッサードラゴンの中のヒトゥリのズレを確かめようとした。
質問を投げられたレッサードラゴンは悲しさを滲ませた声に答える。
「俺が……私が縋り付いたからだ。お前達との仲裁も、眷属契約を結んだのも、ヒトゥリ様は乗り気じゃなかった。」
「……ヒトゥリ様の意志ではなかったのか」
俺と同じじゃないか。
オーガの長はつい出てきそうになった言葉に戸惑った。
同じ? 一体何が同じというのか。
彼は少し考え、そして理解した。
「ああ、俺も長になりたかったわけじゃ、ねえんだよな……」
柔らかな若草を踏みしめ、ただ必死に獣を追っていた。捕らえ、逃げ出そうとする獣の首を自らの手で折った。共に戦った仲間を讃えて肉を貪った。
彼の幼い頃の記憶だ。今のように同胞を養う事や一族のプライド、つまらない嫉妬心などに囚われていなかった頃の、記憶。
長になりたかったわけじゃない。
ただ、誰よりも前を進んでいたら、いつの間にか仲間は後ろについてくるようになっていた。誰も彼の横に立とうとしなくなっただけだ。
「ヒトゥリ様も俺と同じじゃねえか……いや、あの人は本当に孤高の人なんだな」
彼の口調はいつの間にか、幼い頃に戻っていた。
ただ自分の思うがままに振舞い、そして里を出て1人孤独に我が道を征く。
自分とヒトゥリは同じようで違う。自分は仲間に縛られたが、あの人にはそうあってほしくはない。
オーガの長はそう思った。
「なあ、レッサードラゴン。ヒトゥリ様はいつか俺達の元を去るって分かってんだろ?」
「ヒトゥリ様はこんな狭い土地に収まるような器じゃない! ……そもそも私が無理に縛らなければ」
ヒトゥリ様は世界を見ているだろう。
顔をうつむかせ、後悔するようにこぼすレッサードラゴンに、オーガの長は言った。
「なら、俺達がその時までヒトゥリ様を支えればいいんじゃねえのか?」
レッサードラゴンが弾かれたように顔を上げると、オーガの長は常時しかめっ面の顔を無邪気な子供のようにしていた。
そして、どちらからともなく彼らは笑った。
同じ主に使える眷属でありながら、正反対の忠誠を持っていた彼らは、その日初めて互いを友と思えた。
「長! 長! ここにいたのか!」「オーガのオサ、ユクエフメイ」「ミつけた」
彼らもヒトゥリの出す音に釣られてきたのか、赤肌のオーガとゴブリン達がやってきた。
オーガの長は顔を引き締め、長に相応しい顔を作った。
同胞の1人が、近付いて言った。
「長、この音はなんだ?」
「ああ、見ろ。俺達の主だ」
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