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旅立ち、樹海へ
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朝、まだ日も登らぬ冷たい空気の中、ドラゴンが1人、地を這うようにして里の境界線まで来ていた。
赤茶けた鱗のまだ幼いドラゴン――そう、俺ことヒトゥリさんだ。
『剣技』の検証が終わった翌日に衝動的に出てくる事になったけど、なに、旅立ちというのはこういうのでいいんだよ。
ここまで、誰にも見られていない、だがそろそろ年寄り連中が起き出す時間だ……。
「よし、少しリスクが高いけどもういいだろう」
境界線をまたいだその瞬間、俺の体は驚くほどに軽くなった。
翼を広げ空をつかみ、天に昇る。
――これが自由か。
全身に当たる風の壁を感じながら、思うがままに空を舞う。
地の果てには人間達の建てた塔や城壁がそびえ立ち、天の向こう側には地球では見たこともない巨大な星々が蠢いていた。
ああ、ここはやはり俺の居た地球ではないのだ。俺の知る者はもう何もない。
――そして、もう俺は人間ではない。責任や義務だらけのドラゴンの里も今抜け出した!
自由! 解放! 浪漫!
見て! 行って! 楽しむ!
今の俺は何でもできる気がする。だって自由なんだからな!
しばらくの間、そうやって気ままに空を飛んでいると天業竜山の麓まで降りてきているのに気づいた。
俺は目に付いた樹海の中に入って身を隠した。
ドラゴンの中には目の良い者もいる。空を飛んで移動していれば、見つかってしまうだろう。もし連れ戻されたらどんな事になるのか、傷つけられるような事はないと思いたいが、面倒な事になるのは想像できるからな。
この辺りで仮の住処を探そう。
あまり遠くに行って、1人で出歩いている幼竜の俺の事が噂になると困る。
それなら天業竜山の近くで身を潜めるのがいいだろう。巨大なこの山で幼竜がどこに行ったか探すのなんて砂場からコンタクトレンズを捜すようなものだ。
静かに暮らしている限りは、そう見つかる事はないだろう。
……念のために人間形態になっておくか。
体に魔力を通して少し念じれば、俺の体は縮み20歳くらいの男の姿になった。前世よりも少し若いし、髪の色も赤茶で容姿も若干イケメンになったかな?
人間の形はともかく、この容姿だけはまだ慣れないな。
「ふう……。おっと、いい所に洞窟があるじゃないか」
岩壁に俺が入るのに適した大きさの穴が空いている。
中に入ってみると、若干冷たいが通り抜けていった。
「おい、誰かいないか! いないのなら、ここは俺の住処にするぞ!」
洞窟の中に呼び掛けてしばらく。返事が返ってこないので、無事ここは俺の住処となった。
壁に流れ出る湧き水や通り抜ける冷たい風、そして薄暗い事を除けば良い住処だ。
ふふふ。転生して1年経たない0歳児にして一国一城の主になってしまった……。自分の成長の早さが怖いぜ。その内本物の城でも作ってやろうか。ゲームの悪いドラゴンが住むのに相応しい巨大な遺跡みたいな城を。
冗談だ。この世界で初めての自由を手に入れて、ちょっとテンションが上がっているみたいだ。落ち着こう。
深呼吸……。
「クアアアア……」
おっと、落ち着いたらあくびが出てしまった。
……それにしても、眠い。慣れない早起きをしたせいだろう。育ち盛りのドラゴンに短時間睡眠は無理があったか。
よし、寝るか。
俺は岩を枕に静かに眠りについた。
さあ、今日から俺は自由だ。
もう朝か。洞窟の外から光が差し込んできている。
……なんだか、外が騒がしいな?
誰かが何かを大声でわめいている。
「……こい! 出てこい! 出てこい新参者!」
「何だ……」
こんな朝から大声で。頭に響く……。
ウッ。休日の朝にモーニングコールしてくる上司の声が……。
洞窟の中から、大声の主の姿を確認する。
そいつは俺と同じドラゴンだった。黒と白のまだらの鱗を持ち形は俺と同じ、里では見かけないタイプのドラゴンだ。
俺を連れ戻しに来た……?いや違う、だったら俺の知っている奴をよこすはず。
「誰だ?」
「それはこちらのセリフだ! 貴様、人間の癖に俺のナワバリに入ってきて堂々と洞窟で寝るなんていい度胸だなッ! 死ねぇ!」
そのドラゴンは重い頭を抱えながら、洞窟から這い出そうとする俺に問答無用で襲い掛かってきた。
そして驚いて俺は、思わず右手だけドラゴンに戻して反射的に叩いてしまった。
「ギャアアアアアアアアア!」
黒と白のまだらのドラゴンは叩いただけで、吹き飛んでしまった。
凄いよ。ドラゴンの巨体が吹き飛ぶと、そこらにある木々が全部なぎ倒されるんだぜ。
おっと感心している場合じゃない。ピクピクしてるあいつに手を貸してやらないといけない。
「大丈夫か?」
「……ハッ! あ、はい! 大丈夫っス! あなた様のような純血種ドラゴンの方に失礼しましたあああ!」
ドラゴンは俺の差し出した手には目もくれずに行ってしまった。何なんだアレは。
まあいい。目も覚めたし、朝飯を調達しに行くか。
美味そうな獣の臭いを辿って、俺は今日を始めた。
この時、俺は何か変な奴に絡まれた程度にしか思っていなかった。ナワバリの主を自称する変なドラゴンだったが、一度返り討ちにしたのだからもう二度と絡んではこないだろうと。
しかし、これは間違いだった。向こうは俺を気に入ってしまったようで、それから数日間俺の事を陰から見たり、捧げ物のつもりなのか獣の死骸を置いて行くようになった。
何だか猫か犬みたいだな……。
何日か放っておけば、そのうちやめるだろうと思っていたのだが、一向にやめる気配はない。
仕方ないか。
「おい、そこのドラゴン」
「……えっ、はい! 私っスか?」
「そうだ。こっちに来てくれ」
俺が呼びかけると、そのドラゴンは素直にこちらに来た。
俺よりデカいという事は、俺よりも年上なのだろうか。多分そうだろう。
「なあ、とりあえずその敬語みたいなのをやめてくれないか。喋りづらい」
「そ、そんな! 無理っスよ。私みたいな雑種のレッサードラゴンが、あなた様のような純血種の方にタメきくなんて……」
何だこいつチンピラか?それにしても、こんなにかしこまれると話しづらい。
……あ、後輩の事思い出した。あいつも最初は平身低頭だったけど、段々横暴になっていったんだよなぁ。最終的には会社辞めて行ったし。
駄目だ。過去の事はもう、気にしないようにしよう。いちいちダメージ喰らってたら心が持たない。
こいつの言っている雑種とか純血種はドラゴンの種類の事だ。オーラのような原種やそれから生まれた純血のドラゴン同士の子を純血と言い、それ以外の生物と交わって出来た子供を雑種と呼ぶ。
犬みたいな分類だがドラゴンの中では、これは結構重要らしく肉体的・魔法的な強さにも関連してくるらしい。
「それでも、そんなにかしこまらなくていい。俺がやりづらい。それと俺はヒトゥリだ」
「そ、そうっスか。分かったス、ヒトゥリ様」
お互いの間に、微妙な沈黙が流れる。
……うん?
「それでお前の名前は何て言うんだ?」
「え? 無いっスよ? 嫌だなぁヒトゥリ様。私みたいな雑種のレッサードラゴンに名前なんてあるわけないじゃないっスか」
忘れていた。
そういえば、老竜の講義で魔物に名前が付いていることは稀で、自分よりも上位の存在に名付けられる事が進化の条件にもなっていると聞いた。
オーラもアレは偽名で、神に付けてもらった真命があるのだと聞いたことがある。
ともかく魔物にとっては【名】とは、時には隠さなければならない程に重要な物だ。
「そうか……すまん。不躾な質問だったな」
「いいえ! とんでもないっス! ヒトゥリ様は私みたいな中級の魔物に会う事がなかったんスよね!」
それで、何だったか。前世の事なんて思い出したせいで、本来の話を忘れてしまった……。
ああ、そうだ思い出した。
「俺を陰から見たり、住処の前に獣の死骸を置いたりするのをやめろ。監視されているようで落ち着かない」
「ホワァッ! 私の仕業って気づいてたっスか? すみません! 嫌だったら、もう二度としないので許してほしいっス! だから命だけは……」
「分かればいい」
「ホワァッ?」
それから俺はもう用件が終わったので、自分のための飯を調達したりしていたのだが、あのレッサードラゴンは俺の後をついて回るようになった。
次の日も、その次の日も。
ついてきている間、こちらは別に反応もしないのに話しまくるが、あいつは満足なんだろうか。
俺も飯の調達の間は暇なので、興味のないラジオを聞くような感覚で聞いてはいるのだが。
その話の中で分かった事は、3つ。
1、あのレッサードラゴンは本当にこの樹海の一部の主らしい。
2、この付近でレッサードラゴンに勝てるのは天業竜山のドラゴンだけらしい。
3、あのレッサードラゴンはメスらしい。
正直半分くらいはどうでも良い話だったが、この3つは俺の興味を引いた。
1と2は大体この辺りの強さのレベルが分かった。要するに俺は今のままでもこの樹海に限るのなら最強レベルって事だ。
そして3は……。
本当に、ドラゴンの性別とか外見のどこで判断すればいいんだ?
教えてくれよ委員長……。一度聞いたらビンタ(と言っていいのか?)を受けたから、もう聞かないけど。
それと、呼ぶ時に不便だが名付けはしない事にした。
少し期待されている気はしたけど、名付けをすれば親子の関係ができる。面倒事のきっかけとか進んで作りたくないしな。
赤茶けた鱗のまだ幼いドラゴン――そう、俺ことヒトゥリさんだ。
『剣技』の検証が終わった翌日に衝動的に出てくる事になったけど、なに、旅立ちというのはこういうのでいいんだよ。
ここまで、誰にも見られていない、だがそろそろ年寄り連中が起き出す時間だ……。
「よし、少しリスクが高いけどもういいだろう」
境界線をまたいだその瞬間、俺の体は驚くほどに軽くなった。
翼を広げ空をつかみ、天に昇る。
――これが自由か。
全身に当たる風の壁を感じながら、思うがままに空を舞う。
地の果てには人間達の建てた塔や城壁がそびえ立ち、天の向こう側には地球では見たこともない巨大な星々が蠢いていた。
ああ、ここはやはり俺の居た地球ではないのだ。俺の知る者はもう何もない。
――そして、もう俺は人間ではない。責任や義務だらけのドラゴンの里も今抜け出した!
自由! 解放! 浪漫!
見て! 行って! 楽しむ!
今の俺は何でもできる気がする。だって自由なんだからな!
しばらくの間、そうやって気ままに空を飛んでいると天業竜山の麓まで降りてきているのに気づいた。
俺は目に付いた樹海の中に入って身を隠した。
ドラゴンの中には目の良い者もいる。空を飛んで移動していれば、見つかってしまうだろう。もし連れ戻されたらどんな事になるのか、傷つけられるような事はないと思いたいが、面倒な事になるのは想像できるからな。
この辺りで仮の住処を探そう。
あまり遠くに行って、1人で出歩いている幼竜の俺の事が噂になると困る。
それなら天業竜山の近くで身を潜めるのがいいだろう。巨大なこの山で幼竜がどこに行ったか探すのなんて砂場からコンタクトレンズを捜すようなものだ。
静かに暮らしている限りは、そう見つかる事はないだろう。
……念のために人間形態になっておくか。
体に魔力を通して少し念じれば、俺の体は縮み20歳くらいの男の姿になった。前世よりも少し若いし、髪の色も赤茶で容姿も若干イケメンになったかな?
人間の形はともかく、この容姿だけはまだ慣れないな。
「ふう……。おっと、いい所に洞窟があるじゃないか」
岩壁に俺が入るのに適した大きさの穴が空いている。
中に入ってみると、若干冷たいが通り抜けていった。
「おい、誰かいないか! いないのなら、ここは俺の住処にするぞ!」
洞窟の中に呼び掛けてしばらく。返事が返ってこないので、無事ここは俺の住処となった。
壁に流れ出る湧き水や通り抜ける冷たい風、そして薄暗い事を除けば良い住処だ。
ふふふ。転生して1年経たない0歳児にして一国一城の主になってしまった……。自分の成長の早さが怖いぜ。その内本物の城でも作ってやろうか。ゲームの悪いドラゴンが住むのに相応しい巨大な遺跡みたいな城を。
冗談だ。この世界で初めての自由を手に入れて、ちょっとテンションが上がっているみたいだ。落ち着こう。
深呼吸……。
「クアアアア……」
おっと、落ち着いたらあくびが出てしまった。
……それにしても、眠い。慣れない早起きをしたせいだろう。育ち盛りのドラゴンに短時間睡眠は無理があったか。
よし、寝るか。
俺は岩を枕に静かに眠りについた。
さあ、今日から俺は自由だ。
もう朝か。洞窟の外から光が差し込んできている。
……なんだか、外が騒がしいな?
誰かが何かを大声でわめいている。
「……こい! 出てこい! 出てこい新参者!」
「何だ……」
こんな朝から大声で。頭に響く……。
ウッ。休日の朝にモーニングコールしてくる上司の声が……。
洞窟の中から、大声の主の姿を確認する。
そいつは俺と同じドラゴンだった。黒と白のまだらの鱗を持ち形は俺と同じ、里では見かけないタイプのドラゴンだ。
俺を連れ戻しに来た……?いや違う、だったら俺の知っている奴をよこすはず。
「誰だ?」
「それはこちらのセリフだ! 貴様、人間の癖に俺のナワバリに入ってきて堂々と洞窟で寝るなんていい度胸だなッ! 死ねぇ!」
そのドラゴンは重い頭を抱えながら、洞窟から這い出そうとする俺に問答無用で襲い掛かってきた。
そして驚いて俺は、思わず右手だけドラゴンに戻して反射的に叩いてしまった。
「ギャアアアアアアアアア!」
黒と白のまだらのドラゴンは叩いただけで、吹き飛んでしまった。
凄いよ。ドラゴンの巨体が吹き飛ぶと、そこらにある木々が全部なぎ倒されるんだぜ。
おっと感心している場合じゃない。ピクピクしてるあいつに手を貸してやらないといけない。
「大丈夫か?」
「……ハッ! あ、はい! 大丈夫っス! あなた様のような純血種ドラゴンの方に失礼しましたあああ!」
ドラゴンは俺の差し出した手には目もくれずに行ってしまった。何なんだアレは。
まあいい。目も覚めたし、朝飯を調達しに行くか。
美味そうな獣の臭いを辿って、俺は今日を始めた。
この時、俺は何か変な奴に絡まれた程度にしか思っていなかった。ナワバリの主を自称する変なドラゴンだったが、一度返り討ちにしたのだからもう二度と絡んではこないだろうと。
しかし、これは間違いだった。向こうは俺を気に入ってしまったようで、それから数日間俺の事を陰から見たり、捧げ物のつもりなのか獣の死骸を置いて行くようになった。
何だか猫か犬みたいだな……。
何日か放っておけば、そのうちやめるだろうと思っていたのだが、一向にやめる気配はない。
仕方ないか。
「おい、そこのドラゴン」
「……えっ、はい! 私っスか?」
「そうだ。こっちに来てくれ」
俺が呼びかけると、そのドラゴンは素直にこちらに来た。
俺よりデカいという事は、俺よりも年上なのだろうか。多分そうだろう。
「なあ、とりあえずその敬語みたいなのをやめてくれないか。喋りづらい」
「そ、そんな! 無理っスよ。私みたいな雑種のレッサードラゴンが、あなた様のような純血種の方にタメきくなんて……」
何だこいつチンピラか?それにしても、こんなにかしこまれると話しづらい。
……あ、後輩の事思い出した。あいつも最初は平身低頭だったけど、段々横暴になっていったんだよなぁ。最終的には会社辞めて行ったし。
駄目だ。過去の事はもう、気にしないようにしよう。いちいちダメージ喰らってたら心が持たない。
こいつの言っている雑種とか純血種はドラゴンの種類の事だ。オーラのような原種やそれから生まれた純血のドラゴン同士の子を純血と言い、それ以外の生物と交わって出来た子供を雑種と呼ぶ。
犬みたいな分類だがドラゴンの中では、これは結構重要らしく肉体的・魔法的な強さにも関連してくるらしい。
「それでも、そんなにかしこまらなくていい。俺がやりづらい。それと俺はヒトゥリだ」
「そ、そうっスか。分かったス、ヒトゥリ様」
お互いの間に、微妙な沈黙が流れる。
……うん?
「それでお前の名前は何て言うんだ?」
「え? 無いっスよ? 嫌だなぁヒトゥリ様。私みたいな雑種のレッサードラゴンに名前なんてあるわけないじゃないっスか」
忘れていた。
そういえば、老竜の講義で魔物に名前が付いていることは稀で、自分よりも上位の存在に名付けられる事が進化の条件にもなっていると聞いた。
オーラもアレは偽名で、神に付けてもらった真命があるのだと聞いたことがある。
ともかく魔物にとっては【名】とは、時には隠さなければならない程に重要な物だ。
「そうか……すまん。不躾な質問だったな」
「いいえ! とんでもないっス! ヒトゥリ様は私みたいな中級の魔物に会う事がなかったんスよね!」
それで、何だったか。前世の事なんて思い出したせいで、本来の話を忘れてしまった……。
ああ、そうだ思い出した。
「俺を陰から見たり、住処の前に獣の死骸を置いたりするのをやめろ。監視されているようで落ち着かない」
「ホワァッ! 私の仕業って気づいてたっスか? すみません! 嫌だったら、もう二度としないので許してほしいっス! だから命だけは……」
「分かればいい」
「ホワァッ?」
それから俺はもう用件が終わったので、自分のための飯を調達したりしていたのだが、あのレッサードラゴンは俺の後をついて回るようになった。
次の日も、その次の日も。
ついてきている間、こちらは別に反応もしないのに話しまくるが、あいつは満足なんだろうか。
俺も飯の調達の間は暇なので、興味のないラジオを聞くような感覚で聞いてはいるのだが。
その話の中で分かった事は、3つ。
1、あのレッサードラゴンは本当にこの樹海の一部の主らしい。
2、この付近でレッサードラゴンに勝てるのは天業竜山のドラゴンだけらしい。
3、あのレッサードラゴンはメスらしい。
正直半分くらいはどうでも良い話だったが、この3つは俺の興味を引いた。
1と2は大体この辺りの強さのレベルが分かった。要するに俺は今のままでもこの樹海に限るのなら最強レベルって事だ。
そして3は……。
本当に、ドラゴンの性別とか外見のどこで判断すればいいんだ?
教えてくれよ委員長……。一度聞いたらビンタ(と言っていいのか?)を受けたから、もう聞かないけど。
それと、呼ぶ時に不便だが名付けはしない事にした。
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