21 / 25
第21話 時を超えて
しおりを挟む
「ウィンさん?」
「あ、いえ。私はウィンの弟のマティスです。ウィンは王子に付き添って、陛下のところへ行っております」
「陛下?」
「王子のお父上でございますが……」
「ドラの親父さんかぁ……」
俺は部屋を見渡しながら、ぼそっと呟いた。そしてマティスさんに視線を戻すと不思議そうな顔をして俺を見ていた。
「アルフレッドさまはもう起きても大丈夫なのですか?」
「えっ? アルフレッド……?」
「はい、王子からはそうお名前を伺っておりますが……違うのですか?」
「あ、俺の名前は悠。ところで二人はいつ戻ってくるん?」
なんでドラは俺のことをアルフレッドって……。
「そうでしたか、ハルさま……もう間もなく戻られると思います」
天蓋つきの大きなベッドへもう一度腰を下ろし天井を見上げた。
そういえば、ドラを迎えにドラゴンの世界へやって来て、この部屋にも入った記憶がある。でもどうして俺はまたこの世界へ来たんだ?
大きな音をたてて部屋のドアが開いた。聞き慣れた声が耳に届いた。
「アルぅ~」
銀色の髪とエメラルドの瞳をキラキラさせ、満面の笑顔で俺のところへ走りながら飛びついてきた。見慣れたはずなのに、なんだかとても懐かしい。
「もう起きても大丈夫なの? アルぅ?」
「えっ? アル?」
大きく見開いたエメラルド。俺の顔をしばらくじっと見つめた。どこか暖かい島の海を思わせる瞳は煌めいて、それでいてどこか寂しそうな色を帯びている。
「違う……アルフレッドじゃない」
ドラの言葉を聞いて、ウィンさんが俺たちの間に割って入った。
「王子、お下がりください!」
ヒヤリとして冷たい何かが俺の首筋にあてがわれた。えっ、何が起こってんの?
「大丈夫だってウィン。だってこの人は僕の未来の花嫁だから」
「「えっ……」」
俺とウィンさんの声がハモった。それに未来のって……そりゃ、まだ俺たちは結婚してないけど、でもなんか変だろ、それ。
「それじゃ、この方が……」
嬉しそうなドラの顔に、信じられないという顔のウィンさん。マティスさんはなるほどと相槌を打っている。状況がわかってないのは俺だけらしい。
「えーっと、どういうこと? 誰か分かるように説明しろって!」
ウィンさんが俺に近づきながら低い声で聞いてきた。
「お名前は?」
「えっ、だって俺のこと知ってんじゃん」
「はぁ、どこから説明しましょうか、王子」
「ん~そうだなぁ。まだ生まれてないってことかなぁ」
お願いだ、誰か分かるように順序立てて話してくれ。
「ハルさま。この方の名前です」
「ハルぅ~」
再びドラが俺に抱きついてきた。ふんわりとした良い香りが鼻をくすぐった。
「僕が必ず見つけるからね」
「えっ……ああ」
嬉しそうに笑うドラ。
「えーっと、ここってドラの世界だよな? どうしてみんなここにいるん?」
「ドラ……? ああ、ドラゴンの世界ってことですね。そんなことより場所より、いつの時代かを気にされた方が良いと思いますよ」
抱きついていたドラがマティスさんの声を聞くと、振り返って不安そうな声で答えた。
「そうだよね~。どうしよう……」
「いつの時代って……どういうこと?」
そういえば、さっきドラも『まだ生まれてない』って言ってたよな。それって誰が生まれてないってこと? まさか俺な訳?
「アルが生きていた時代だから……」
指で数えながら考えるドラの傍からウィンさんが答えた。
「たぶんですが、軽く見積もっても800年かと」
「そうだね。僕もちゃんと見たわけじゃないからわからないけど、ハルぅのいる時代から800年くらい前の時代だと思うよ」
ニコッと笑いながらドラが俺を見つめた。
800年くらい前って……本当にその世界、時代なのかよ。それにしてもどうしてまた、そんなところへ。
「アルぅがハルゥのことを呼んだんだと思うよ。たぶん……だけど」
「えーっと、さっきから気になってんだけど、アルさんって一体誰なん?」
「アルフレッドさまは王子の許嫁で、明日お二人は結婚されます」
「許嫁! 明日かよ!」
ウィンさんがぐいっと俺に近づき、なぜか睨みながら聞いてきた。
「で、本物のアルフレッドはどこにいる?」
そんなの知らねえよ。
「ウィン、ハルぅを怖がらせないでよ。それにここはアルぅの記憶の中、つまりハルぅの記憶の中だから」
俺の記憶の中?
「アルぅはハルぅの前世だから」
「……えーっと、その……」
ダメだ。何を言えばいいのか全然思いつかない。いきなり前世って言われても実感わかねぇ……そう言えば、洞窟でも同じように感じた。自分のことなんだろうけど、自分のことじゃない感覚。ドラはどこまで知ってんだよ。なんでなにも教えてくれねぇんだよ。
いきなりがシャンという大きな音がなった。
「王子、お逃げください!」
窓を見るとガラスが割れていた。また何枚か割れると同時に、ウィンさんかマティスさんのどちらかが叫んだ。
いくつもの石が窓ガラスを打ち破っていく。
腰を低くし、割れて散らばったガラスの欠片に気をつけながら窓へと近づいた。そっと外を覗いてみた。大勢の人が石をこちらへ向かって投げようとしていた。
「一体どうして石なんか」
同じように腰を低くし外を見ていたマティさんが答えた。
「あれは人間です。そしてアルフレッドさまはこの町の英雄なんです。そんのお方がドラゴンと結婚することに反対しているのです」
ウィンさんに付き添われ、部屋の隅にいるドラを見ると、とても悲しそうな顔で俯いていた。
マティスさんが話を続けた。
「しかし我々ドラゴン族は生まれて最初に見た者と結婚しないと死ぬ運命。それに王子は……この世界の時を司るドラゴン。その方を死なせるわけには参りません。しかしこのままだと……王子、やはり我々の世界へ戻った方が賢明です。陛下からも許しをもらったと聞いております」
「ちょっとまって……最初に見た者と結婚って……てことはアルフレッドがドラを最初に見た人ってこと?」
「はい、陛下からの命令で王子が生まれる前に卵を森へ隠しました。そこで卵から孵化した王子を最初に見つけたのがアルフレッドさまです」
なんだか俺の時と状況が一緒じゃねえか。もしかして育てたのもアルフレッドなのか?
「もしかして育てたのって……」
「アルフレッドさまです」
同じかよ!
まさに歴史は繰り返すってやつなのか?
それと死ぬって……。結婚しないと死ぬってなんだよ!
いままで起こったことが頭の中で回っている。ウィンさんの言った『王子には幸せになってもらいたい』というのも気になる。
「マティス、王子とアルフレッドさまを我々の世界へお連れしろ! ここは私が食い止める!」
「兄上、そんなことをしたら戦は避けられません!」
「そんなことを言ってる場合か!! 仕掛けてきたのは、人間たちの方だぞ!」
おいおい、何やら物騒になってきた。それになんだよ、戦って……。
窓から離れ、ドラの側でソワソワしていた俺にドラが静かに話しはじめた。
「アルぅはね、この地の英雄なんだ。町の人たちからしたら守り神っていうのかも。だって何度もここを他の民族や種族から守って救ってきたんだから。それだけじゃない、昔は仲の良かった僕らドラゴン族と人間との仲を再び取りもってくれたんだ。ドラゴンや人間だけじゃなく、この種族の間に生まれた子供たちの未来を築いた。でもそれなのにまだ互いに信用していない……一度壊れた信頼を取り戻すのは大変だよね」
まったく、なんて言えば良いんだ。つまり、そんなすげえやつが俺の前世って、マジかよ。
「僕はね、ハルぅ……アルにはここで幸せになって欲しいんだ」
「ならお前も一緒に住めばいいじゃん」
「……叶うなら、僕もそうしたい」
「ここにいたら王子は他の種族や人間からも狙われます」
「狙われるって……どうして?」
「王子は時を司るドラゴン。それがどういう意味かお分かりですか?」
俺は即座に首を横に振った。改めて言われると時を司るって何をするんだ?
「すなわち時間を支配し操る能力を王子はお持ちなのです」
「えーっと、つまりタイムトラベル出来ちゃったりするってこと?」
「その能力は、ほんの一部だと聞いております」
「ほんの一部って、それだけでもすげえのに……」
ドラに視線を移すと、俺たちが話していることに無関心なのか、窓の方ばかり見ている。
それにしても、なんてチート能力なんだ。タイムトラベル出来るってことは過去へも未来へも行けるってことだよな。
そうだ! 俺はいま過去にいるんだから、ドラに未来へ連れて行ってもらえば帰れるのかもしれない。いや、ドラがドラ以外のだれかを連れていけるのか分からないし、それにこの世界はアルフレッドの記憶の世界って、さっきドラが言ってたから無理かもな。そもそも、どうして俺は記憶の世界にいるんだよ!
突然背後から肩をポンと軽く叩かれた。振り返ると——。えっ?! もう一人の俺?
「あ、いえ。私はウィンの弟のマティスです。ウィンは王子に付き添って、陛下のところへ行っております」
「陛下?」
「王子のお父上でございますが……」
「ドラの親父さんかぁ……」
俺は部屋を見渡しながら、ぼそっと呟いた。そしてマティスさんに視線を戻すと不思議そうな顔をして俺を見ていた。
「アルフレッドさまはもう起きても大丈夫なのですか?」
「えっ? アルフレッド……?」
「はい、王子からはそうお名前を伺っておりますが……違うのですか?」
「あ、俺の名前は悠。ところで二人はいつ戻ってくるん?」
なんでドラは俺のことをアルフレッドって……。
「そうでしたか、ハルさま……もう間もなく戻られると思います」
天蓋つきの大きなベッドへもう一度腰を下ろし天井を見上げた。
そういえば、ドラを迎えにドラゴンの世界へやって来て、この部屋にも入った記憶がある。でもどうして俺はまたこの世界へ来たんだ?
大きな音をたてて部屋のドアが開いた。聞き慣れた声が耳に届いた。
「アルぅ~」
銀色の髪とエメラルドの瞳をキラキラさせ、満面の笑顔で俺のところへ走りながら飛びついてきた。見慣れたはずなのに、なんだかとても懐かしい。
「もう起きても大丈夫なの? アルぅ?」
「えっ? アル?」
大きく見開いたエメラルド。俺の顔をしばらくじっと見つめた。どこか暖かい島の海を思わせる瞳は煌めいて、それでいてどこか寂しそうな色を帯びている。
「違う……アルフレッドじゃない」
ドラの言葉を聞いて、ウィンさんが俺たちの間に割って入った。
「王子、お下がりください!」
ヒヤリとして冷たい何かが俺の首筋にあてがわれた。えっ、何が起こってんの?
「大丈夫だってウィン。だってこの人は僕の未来の花嫁だから」
「「えっ……」」
俺とウィンさんの声がハモった。それに未来のって……そりゃ、まだ俺たちは結婚してないけど、でもなんか変だろ、それ。
「それじゃ、この方が……」
嬉しそうなドラの顔に、信じられないという顔のウィンさん。マティスさんはなるほどと相槌を打っている。状況がわかってないのは俺だけらしい。
「えーっと、どういうこと? 誰か分かるように説明しろって!」
ウィンさんが俺に近づきながら低い声で聞いてきた。
「お名前は?」
「えっ、だって俺のこと知ってんじゃん」
「はぁ、どこから説明しましょうか、王子」
「ん~そうだなぁ。まだ生まれてないってことかなぁ」
お願いだ、誰か分かるように順序立てて話してくれ。
「ハルさま。この方の名前です」
「ハルぅ~」
再びドラが俺に抱きついてきた。ふんわりとした良い香りが鼻をくすぐった。
「僕が必ず見つけるからね」
「えっ……ああ」
嬉しそうに笑うドラ。
「えーっと、ここってドラの世界だよな? どうしてみんなここにいるん?」
「ドラ……? ああ、ドラゴンの世界ってことですね。そんなことより場所より、いつの時代かを気にされた方が良いと思いますよ」
抱きついていたドラがマティスさんの声を聞くと、振り返って不安そうな声で答えた。
「そうだよね~。どうしよう……」
「いつの時代って……どういうこと?」
そういえば、さっきドラも『まだ生まれてない』って言ってたよな。それって誰が生まれてないってこと? まさか俺な訳?
「アルが生きていた時代だから……」
指で数えながら考えるドラの傍からウィンさんが答えた。
「たぶんですが、軽く見積もっても800年かと」
「そうだね。僕もちゃんと見たわけじゃないからわからないけど、ハルぅのいる時代から800年くらい前の時代だと思うよ」
ニコッと笑いながらドラが俺を見つめた。
800年くらい前って……本当にその世界、時代なのかよ。それにしてもどうしてまた、そんなところへ。
「アルぅがハルゥのことを呼んだんだと思うよ。たぶん……だけど」
「えーっと、さっきから気になってんだけど、アルさんって一体誰なん?」
「アルフレッドさまは王子の許嫁で、明日お二人は結婚されます」
「許嫁! 明日かよ!」
ウィンさんがぐいっと俺に近づき、なぜか睨みながら聞いてきた。
「で、本物のアルフレッドはどこにいる?」
そんなの知らねえよ。
「ウィン、ハルぅを怖がらせないでよ。それにここはアルぅの記憶の中、つまりハルぅの記憶の中だから」
俺の記憶の中?
「アルぅはハルぅの前世だから」
「……えーっと、その……」
ダメだ。何を言えばいいのか全然思いつかない。いきなり前世って言われても実感わかねぇ……そう言えば、洞窟でも同じように感じた。自分のことなんだろうけど、自分のことじゃない感覚。ドラはどこまで知ってんだよ。なんでなにも教えてくれねぇんだよ。
いきなりがシャンという大きな音がなった。
「王子、お逃げください!」
窓を見るとガラスが割れていた。また何枚か割れると同時に、ウィンさんかマティスさんのどちらかが叫んだ。
いくつもの石が窓ガラスを打ち破っていく。
腰を低くし、割れて散らばったガラスの欠片に気をつけながら窓へと近づいた。そっと外を覗いてみた。大勢の人が石をこちらへ向かって投げようとしていた。
「一体どうして石なんか」
同じように腰を低くし外を見ていたマティさんが答えた。
「あれは人間です。そしてアルフレッドさまはこの町の英雄なんです。そんのお方がドラゴンと結婚することに反対しているのです」
ウィンさんに付き添われ、部屋の隅にいるドラを見ると、とても悲しそうな顔で俯いていた。
マティスさんが話を続けた。
「しかし我々ドラゴン族は生まれて最初に見た者と結婚しないと死ぬ運命。それに王子は……この世界の時を司るドラゴン。その方を死なせるわけには参りません。しかしこのままだと……王子、やはり我々の世界へ戻った方が賢明です。陛下からも許しをもらったと聞いております」
「ちょっとまって……最初に見た者と結婚って……てことはアルフレッドがドラを最初に見た人ってこと?」
「はい、陛下からの命令で王子が生まれる前に卵を森へ隠しました。そこで卵から孵化した王子を最初に見つけたのがアルフレッドさまです」
なんだか俺の時と状況が一緒じゃねえか。もしかして育てたのもアルフレッドなのか?
「もしかして育てたのって……」
「アルフレッドさまです」
同じかよ!
まさに歴史は繰り返すってやつなのか?
それと死ぬって……。結婚しないと死ぬってなんだよ!
いままで起こったことが頭の中で回っている。ウィンさんの言った『王子には幸せになってもらいたい』というのも気になる。
「マティス、王子とアルフレッドさまを我々の世界へお連れしろ! ここは私が食い止める!」
「兄上、そんなことをしたら戦は避けられません!」
「そんなことを言ってる場合か!! 仕掛けてきたのは、人間たちの方だぞ!」
おいおい、何やら物騒になってきた。それになんだよ、戦って……。
窓から離れ、ドラの側でソワソワしていた俺にドラが静かに話しはじめた。
「アルぅはね、この地の英雄なんだ。町の人たちからしたら守り神っていうのかも。だって何度もここを他の民族や種族から守って救ってきたんだから。それだけじゃない、昔は仲の良かった僕らドラゴン族と人間との仲を再び取りもってくれたんだ。ドラゴンや人間だけじゃなく、この種族の間に生まれた子供たちの未来を築いた。でもそれなのにまだ互いに信用していない……一度壊れた信頼を取り戻すのは大変だよね」
まったく、なんて言えば良いんだ。つまり、そんなすげえやつが俺の前世って、マジかよ。
「僕はね、ハルぅ……アルにはここで幸せになって欲しいんだ」
「ならお前も一緒に住めばいいじゃん」
「……叶うなら、僕もそうしたい」
「ここにいたら王子は他の種族や人間からも狙われます」
「狙われるって……どうして?」
「王子は時を司るドラゴン。それがどういう意味かお分かりですか?」
俺は即座に首を横に振った。改めて言われると時を司るって何をするんだ?
「すなわち時間を支配し操る能力を王子はお持ちなのです」
「えーっと、つまりタイムトラベル出来ちゃったりするってこと?」
「その能力は、ほんの一部だと聞いております」
「ほんの一部って、それだけでもすげえのに……」
ドラに視線を移すと、俺たちが話していることに無関心なのか、窓の方ばかり見ている。
それにしても、なんてチート能力なんだ。タイムトラベル出来るってことは過去へも未来へも行けるってことだよな。
そうだ! 俺はいま過去にいるんだから、ドラに未来へ連れて行ってもらえば帰れるのかもしれない。いや、ドラがドラ以外のだれかを連れていけるのか分からないし、それにこの世界はアルフレッドの記憶の世界って、さっきドラが言ってたから無理かもな。そもそも、どうして俺は記憶の世界にいるんだよ!
突然背後から肩をポンと軽く叩かれた。振り返ると——。えっ?! もう一人の俺?
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説


侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。

【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

初恋はおしまい
佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。
高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。
※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。
【完結】雨降らしは、腕の中。
N2O
BL
獣人の竜騎士 × 特殊な力を持つ青年
Special thanks
illustration by meadow(@into_ml79)
※素人作品、ご都合主義です。温かな目でご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる