4 / 5
第3話
しおりを挟む
彼らの大切な少女……
アリステラ
私は彼女を奪った最低な女
ミヤノ ソラ
最初は戸惑いながらも優しく接してくれた人達が冷たくなりました。
当然ですよね……私はアリステラじゃないのだもの……
だから、返そうと思いました。
あの人の大切な人を……
たとえ、それで私が死んでも……
大好きだから……愛して、しまったから……
あの人の悲しい顔を見たくない
あの人の辛い顔は、もう見たくないの
だから、私は魔法陣を発動させた。
この魔法陣には、離魂の陣とアリステラの魂を呼び戻す陣が組み込んである。
アリステラの魂を呼び戻す為に、生贄として私の魂を捧げる。
強い魔力の奔流が起こり、陣を中心に魔力の風によって部屋は荒れた。
その瞬間
けたたましい音を響かせて、あの人が入ってきた。肩で息をしていてるから、凄く急いで駆け付けてくれたんだろうと思う。
私にじゃなくて、アリステラのために……
「はぁ、はぁ、やめて下さいっ!お嬢様っ」
「大丈夫~」
私の脳天気な返事に、彼は怒りの表情を浮かべ咎めるように言い放つ。
「貴方は!分かっているですか!その魔法は……っ!」
「しってるよ、私の魂を殺すまほう」
私が言うと、彼は顔を顰め辛そうに
「知っていて!……なぜ!?」
「これで、返してあげられる。私の魂を生け贄に、貴方の、貴方達の大切な人は帰ってくる……」
心臓の辺りに激痛が走り、アリステラの体は地面に倒れた。体が叩き付けられないよう、あの人の大切な人の体に傷がつかないよう、膝を付き手をついて倒れた。
そして、私の魂はアリステラの体から離れた。
「っ?!……止めてくれ!俺はそんな事、望んでいないっ!」
(うそ)
嘘よ、だって……私を見る度に辛く悲しい顔をする貴方を、ずっと見てきたんだもん。
﹣大丈夫~、わかってるもの。あなたの顔を見れば、私の事をよく思ってないの、わかってる…から……﹣
魔法陣の輝きが変わり、脱力感に襲われる。
「くそっ!どうすれば……どうすればいいんだ!」
彼の声が、遠くに聞こえる。
焦った顔が…
(あんな表情、初めてみる……な)
キュアンは、何とかして魔法陣を止めようとしていた。
(大丈夫、これでやっと笑顔のあなたを見れる……)
ソラの体が、下から少しづつ消えていく…
その時、ドアが蹴破られた。
ソラの意識は既に混濁しており、全ての事が遠い世界の出来事のようだった。
「キュアンっ!魔法陣からステラを出すんだ!」
「っ!!」
誰かの切羽詰まった声が響く。
この声は知ってる……アリステラを大切に思ってる人の1人で…魔法士の……ノクトだ……
それから、色々な人の声も聞こえる。
みんな、アリステラを大事に大切に思ってる人達……
「待ってろっ!お嬢様を助けたら、お前もっ!」
要らない……
助けは、要らない……
「急げっ!」
大丈夫、アリステラを連れて行かれても…
この陣は私を生け贄にするだけ…
彼女は戻ってくる……
「神のイタズラか分からんが、もう1つの世界で死んだ人間が、ステラの体に入ったのは事実みたいだっ!ただっ!ステラがそれを許さない限り、神でも他の魂を入れるなんて芸当は不可能だっ!つまりっ!」
「お嬢様が!アリステラ様がっ!それを望んだっという事だなっ!」
「あぁ!」
彼女の体は、胸の辺りまで消えていた。
急がなければ、本当に消えて……死んでしまう…っ
「おいっ!」
俺は、彼女の名前を知らない…いや、聞いたのかも知れない……だが…
アリステラ様のことしか、考えてこなかったから…食事の時も、散歩の時も、アリステラ様の好きな事を彼女に強要しただけだ。
お嬢様ならこうした。
お嬢様なら、完璧にこなせていた。
お嬢様なら……
彼女とお嬢様を比べ、出来ないことを責めた。俺の大切なお嬢様を……と。
もし、お嬢様が戻ってきた時に、努力して身につけた全てが衰えていたらどうしてくれるっ!と……
彼女が悪いわけじゃない
悪いわけじゃなかった……
死んだ彼女の魂を神が呼び、お嬢様が納得した上で彼女の魂を受け入れたなら……
俺は……っ!
「目を覚ませっ!女っ!」
ウトウトしていた意識が少しづつ浮上する……
誰かが……呼んでる気がしたから……
ふと、目を開けて自分を見下ろせば、私の体は胸の辺りまで消えていた。
﹣もうすぐね﹣
「お前の魂はっ!元の体には戻らないっ!分かってるだろう!お前の本来の体は死んで……」
﹣しってる…わ、じ、こにあったの……あの時に感じた痛みは、いまも、おぼえている…わ﹣
「ならっ!」
﹣しんでも、いいかな?って思ったの﹣
あなたが、笑ってくれるなら……
どうせ、私は……望まれていない…
これで……いいの…
でも、そう覚悟を決めたのに……
「魔法陣から出ろっ!早くっ」
あの人が叫ぶ……
私の右手が消え始めた……
「ステラの事は、俺が何とかするからっ!」
ノクトも叫ぶ……
私の右手は消え、左手も消え始めた……
「っ……はやく!そこから出てっ」
聞いた事のある女の人の声……
確か、私の朝の支度を手伝ってくれてた人…文句を言いながらも、完璧にこなしてくれてた。
「でてっ!消えちゃうっ!」
泣きながら叫んでるのは、私のご飯を作ってくれた人……アリステラの好物じゃなくて、私の好みを探して作ってくれた人。
「お願いですからっ!来て下さいっ!」
この人は……キュアンとは違う執事の人…
いつも怖い顔をしていたのに…何だか、悲しそう……?
左手も消えた頃、一際大きく
「たのむからっ!!」
彼の懇願が聞こえたのだ……
その瞬間、私の頬に温かな感触……霊体の私に触れる事など出来るはず無いのに…彼の大きく温かい手の感触が頬に感じる。
「くっ!」
私の頭を抱えるようにして、彼は魔法陣から飛び出した。
﹣どうして、触れ……?﹣
「俺の魔力をキュアンの手に纏わせたっ」
ノクトは、アリステラに魔力?を注いでいるみたい。
私はボーッとしながらも、周りを見てキュアンを見つめた。
私を嫌ってたはずの使用人の人達が、涙を流しながら私の無事?を喜んでいた。
﹣なんで?消えて欲しかったんじゃないの?﹣
消えかけていた私の体は、今度は少しづつ元の形に戻ろうとしていた。
後ろを向けば、さっきまであった魔力の奔流はなくなり魔法陣は消えていた。
私の魂は、アリステラに戻らなかった。
当然だ、離魂の術は成功している。
だけど、私という生け贄は無くなり、彼女の魂が戻ってくるかは分からなかった。
けれど……
「ん……」
アリステラの体から微かに声が漏れた。
私と言う生け贄がなくても、ちゃんと魂は戻ってきたみたいだ。
﹣よかったね……﹣
「っ?!……良い訳ないだろうがっ!何故こんな真似をしたっ?!お前が死ぬ事を、本当に俺が望んでいると思ったのか?!」
﹣?﹣
私に怒る彼の顔は真剣だった……
﹣なぜ?だって、あなたの大切な人は帰ってくるよ﹣
「そういう問題じゃないだろうっ!」
そう言って、私を抱きしめるキュアン。
微かに肩が震えている……
(ないてるの?)
「良かった…お前が死ななくて……本当に、よかった…っ」
彼は小さく、「お前が死んでたら、俺は一生後悔した…」と呟いた。
それから数日後、ノクトが魔法人形を作ってくれた。私の本来の姿に似せて……
私がその中に入ってノクトが呪文を唱えると、魂が定着し魔法人形の体を私は自在に動かせるようになった。
中々言葉は話せなかったけど、でも優秀な魔法士が作った人形だけあって、魔法も使えるし、身体能力も高かった。
傷がついても、人形だから痛みはないし……
でも、痛みはないって言ってるのに、周りの人達が凄く過保護になった。
アリステラは、私が出たあと直ぐに目を覚まし、私を見て笑ってくれた。
『良かった、貴方が無事で』
と、そして私達はお友達になった。
キュアンは相変わらず、ステラの護衛騎士で執事も兼任していた。
ノクトはステラの家に住みこみ、私のメンテナンスを買って出てくれた。
使用人の皆さんも、普通に接してくれるようになった。
……実は、私は気付かなかったんです。
彼らは本当は私を嫌ってなどいない事に…
私がそう思い込んでいただけで、本当はどう接していいか分からなかっただけという事…
キュアンも、怒ってた訳じゃなく心配してただけだという事…を。
アリステラ
私は彼女を奪った最低な女
ミヤノ ソラ
最初は戸惑いながらも優しく接してくれた人達が冷たくなりました。
当然ですよね……私はアリステラじゃないのだもの……
だから、返そうと思いました。
あの人の大切な人を……
たとえ、それで私が死んでも……
大好きだから……愛して、しまったから……
あの人の悲しい顔を見たくない
あの人の辛い顔は、もう見たくないの
だから、私は魔法陣を発動させた。
この魔法陣には、離魂の陣とアリステラの魂を呼び戻す陣が組み込んである。
アリステラの魂を呼び戻す為に、生贄として私の魂を捧げる。
強い魔力の奔流が起こり、陣を中心に魔力の風によって部屋は荒れた。
その瞬間
けたたましい音を響かせて、あの人が入ってきた。肩で息をしていてるから、凄く急いで駆け付けてくれたんだろうと思う。
私にじゃなくて、アリステラのために……
「はぁ、はぁ、やめて下さいっ!お嬢様っ」
「大丈夫~」
私の脳天気な返事に、彼は怒りの表情を浮かべ咎めるように言い放つ。
「貴方は!分かっているですか!その魔法は……っ!」
「しってるよ、私の魂を殺すまほう」
私が言うと、彼は顔を顰め辛そうに
「知っていて!……なぜ!?」
「これで、返してあげられる。私の魂を生け贄に、貴方の、貴方達の大切な人は帰ってくる……」
心臓の辺りに激痛が走り、アリステラの体は地面に倒れた。体が叩き付けられないよう、あの人の大切な人の体に傷がつかないよう、膝を付き手をついて倒れた。
そして、私の魂はアリステラの体から離れた。
「っ?!……止めてくれ!俺はそんな事、望んでいないっ!」
(うそ)
嘘よ、だって……私を見る度に辛く悲しい顔をする貴方を、ずっと見てきたんだもん。
﹣大丈夫~、わかってるもの。あなたの顔を見れば、私の事をよく思ってないの、わかってる…から……﹣
魔法陣の輝きが変わり、脱力感に襲われる。
「くそっ!どうすれば……どうすればいいんだ!」
彼の声が、遠くに聞こえる。
焦った顔が…
(あんな表情、初めてみる……な)
キュアンは、何とかして魔法陣を止めようとしていた。
(大丈夫、これでやっと笑顔のあなたを見れる……)
ソラの体が、下から少しづつ消えていく…
その時、ドアが蹴破られた。
ソラの意識は既に混濁しており、全ての事が遠い世界の出来事のようだった。
「キュアンっ!魔法陣からステラを出すんだ!」
「っ!!」
誰かの切羽詰まった声が響く。
この声は知ってる……アリステラを大切に思ってる人の1人で…魔法士の……ノクトだ……
それから、色々な人の声も聞こえる。
みんな、アリステラを大事に大切に思ってる人達……
「待ってろっ!お嬢様を助けたら、お前もっ!」
要らない……
助けは、要らない……
「急げっ!」
大丈夫、アリステラを連れて行かれても…
この陣は私を生け贄にするだけ…
彼女は戻ってくる……
「神のイタズラか分からんが、もう1つの世界で死んだ人間が、ステラの体に入ったのは事実みたいだっ!ただっ!ステラがそれを許さない限り、神でも他の魂を入れるなんて芸当は不可能だっ!つまりっ!」
「お嬢様が!アリステラ様がっ!それを望んだっという事だなっ!」
「あぁ!」
彼女の体は、胸の辺りまで消えていた。
急がなければ、本当に消えて……死んでしまう…っ
「おいっ!」
俺は、彼女の名前を知らない…いや、聞いたのかも知れない……だが…
アリステラ様のことしか、考えてこなかったから…食事の時も、散歩の時も、アリステラ様の好きな事を彼女に強要しただけだ。
お嬢様ならこうした。
お嬢様なら、完璧にこなせていた。
お嬢様なら……
彼女とお嬢様を比べ、出来ないことを責めた。俺の大切なお嬢様を……と。
もし、お嬢様が戻ってきた時に、努力して身につけた全てが衰えていたらどうしてくれるっ!と……
彼女が悪いわけじゃない
悪いわけじゃなかった……
死んだ彼女の魂を神が呼び、お嬢様が納得した上で彼女の魂を受け入れたなら……
俺は……っ!
「目を覚ませっ!女っ!」
ウトウトしていた意識が少しづつ浮上する……
誰かが……呼んでる気がしたから……
ふと、目を開けて自分を見下ろせば、私の体は胸の辺りまで消えていた。
﹣もうすぐね﹣
「お前の魂はっ!元の体には戻らないっ!分かってるだろう!お前の本来の体は死んで……」
﹣しってる…わ、じ、こにあったの……あの時に感じた痛みは、いまも、おぼえている…わ﹣
「ならっ!」
﹣しんでも、いいかな?って思ったの﹣
あなたが、笑ってくれるなら……
どうせ、私は……望まれていない…
これで……いいの…
でも、そう覚悟を決めたのに……
「魔法陣から出ろっ!早くっ」
あの人が叫ぶ……
私の右手が消え始めた……
「ステラの事は、俺が何とかするからっ!」
ノクトも叫ぶ……
私の右手は消え、左手も消え始めた……
「っ……はやく!そこから出てっ」
聞いた事のある女の人の声……
確か、私の朝の支度を手伝ってくれてた人…文句を言いながらも、完璧にこなしてくれてた。
「でてっ!消えちゃうっ!」
泣きながら叫んでるのは、私のご飯を作ってくれた人……アリステラの好物じゃなくて、私の好みを探して作ってくれた人。
「お願いですからっ!来て下さいっ!」
この人は……キュアンとは違う執事の人…
いつも怖い顔をしていたのに…何だか、悲しそう……?
左手も消えた頃、一際大きく
「たのむからっ!!」
彼の懇願が聞こえたのだ……
その瞬間、私の頬に温かな感触……霊体の私に触れる事など出来るはず無いのに…彼の大きく温かい手の感触が頬に感じる。
「くっ!」
私の頭を抱えるようにして、彼は魔法陣から飛び出した。
﹣どうして、触れ……?﹣
「俺の魔力をキュアンの手に纏わせたっ」
ノクトは、アリステラに魔力?を注いでいるみたい。
私はボーッとしながらも、周りを見てキュアンを見つめた。
私を嫌ってたはずの使用人の人達が、涙を流しながら私の無事?を喜んでいた。
﹣なんで?消えて欲しかったんじゃないの?﹣
消えかけていた私の体は、今度は少しづつ元の形に戻ろうとしていた。
後ろを向けば、さっきまであった魔力の奔流はなくなり魔法陣は消えていた。
私の魂は、アリステラに戻らなかった。
当然だ、離魂の術は成功している。
だけど、私という生け贄は無くなり、彼女の魂が戻ってくるかは分からなかった。
けれど……
「ん……」
アリステラの体から微かに声が漏れた。
私と言う生け贄がなくても、ちゃんと魂は戻ってきたみたいだ。
﹣よかったね……﹣
「っ?!……良い訳ないだろうがっ!何故こんな真似をしたっ?!お前が死ぬ事を、本当に俺が望んでいると思ったのか?!」
﹣?﹣
私に怒る彼の顔は真剣だった……
﹣なぜ?だって、あなたの大切な人は帰ってくるよ﹣
「そういう問題じゃないだろうっ!」
そう言って、私を抱きしめるキュアン。
微かに肩が震えている……
(ないてるの?)
「良かった…お前が死ななくて……本当に、よかった…っ」
彼は小さく、「お前が死んでたら、俺は一生後悔した…」と呟いた。
それから数日後、ノクトが魔法人形を作ってくれた。私の本来の姿に似せて……
私がその中に入ってノクトが呪文を唱えると、魂が定着し魔法人形の体を私は自在に動かせるようになった。
中々言葉は話せなかったけど、でも優秀な魔法士が作った人形だけあって、魔法も使えるし、身体能力も高かった。
傷がついても、人形だから痛みはないし……
でも、痛みはないって言ってるのに、周りの人達が凄く過保護になった。
アリステラは、私が出たあと直ぐに目を覚まし、私を見て笑ってくれた。
『良かった、貴方が無事で』
と、そして私達はお友達になった。
キュアンは相変わらず、ステラの護衛騎士で執事も兼任していた。
ノクトはステラの家に住みこみ、私のメンテナンスを買って出てくれた。
使用人の皆さんも、普通に接してくれるようになった。
……実は、私は気付かなかったんです。
彼らは本当は私を嫌ってなどいない事に…
私がそう思い込んでいただけで、本当はどう接していいか分からなかっただけという事…
キュアンも、怒ってた訳じゃなく心配してただけだという事…を。
8
お気に入りに追加
177
あなたにおすすめの小説
王子様と過ごした90日間。
秋野 林檎
恋愛
男しか爵位を受け継げないために、侯爵令嬢のロザリーは、男と女の双子ということにして、一人二役をやってどうにか侯爵家を守っていた。18歳になり、騎士団に入隊しなければならなくなった時、憧れていた第二王子付きに任命されたが、だが第二王子は90日後・・隣国の王女と結婚する。
女として、密かに王子に恋をし…。男として、体を張って王子を守るロザリー。
そんなロザリーに王子は惹かれて行くが…
本篇、番外編(結婚までの7日間 Lucian & Rosalie)完結です。

【完結】魔女は、千年の眠りについた……筈だった
紫宛
恋愛
婚約破棄の物語ではありません。ざまぁ展開無しです。
紛らわしい事してすみませんm(_ _*)m゛
ざまぁ展開は、ありません。
この国には、魔女と呼ばれる女性達がいた。
敵を打ち砕き戦いに特化した黒魔女。
味方を癒し守りに特化した白魔女。
研究に明け暮れ魔具を生み出す黄魔女。
中でも黒魔女は、国民に嫌われていた。
炎、水、風、土……全ての魔法は、攻撃に特化していたから、いつ自分に向けられるか怖かったからだ。
だが、彼らは知らない。
黒、白、黄……この中でも、1番穏やかなのは、黒魔女だと言うことを。
1人の黒魔女が、婚約者から婚約破棄を言い渡され悲しみに暮れた。
生きている意味を見失った黒魔女は、ただ一人、深い眠りについた。
だが……
※素人作品、ご都合主義、ゆるふわ設定、リハビリ作品※

【完結】エンディングのその後~ヒロインはエンディング後に翻弄される~
かのん
恋愛
え?これは、悪役令嬢がその後ざまぁする系のゲームですか?それとも小説ですか?
明らかに乙女ゲームのような小説のような世界観に生まれ変わったヒロインポジションらしきソフィア。けれどそれはやったことも、読んだこともない物語だった。
ソフィアは予想し、回避し、やっと平和なエンディングにたどり着いたと思われたが・・・
実は攻略対象者や悪役令嬢の好感度を総上げしてしまっていたヒロインが、翻弄される物語。最後は誰に捕まるのか。
頭をからっぽにして、時間あるし読んでもいいよーという方は読んでいただけたらと思います。ヒロインはアホの子ですし、コメディタッチです。それでもよければ、楽しんでいただければ幸いです。
初めの土日は二話ずつ更新。それから毎日12時更新です。完結しています。短めのお話となります。
感想欄はお返事が出来ないのが心苦しいので閉じてあります。豆腐メンタルの作者です。

処刑から始まる私の新しい人生~乙女ゲームのアフターストーリー~
キョウキョウ
恋愛
前世の記憶を保持したまま新たな世界に生まれ変わった私は、とあるゲームのシナリオについて思い出していた。
そのゲームの内容と、今の自分が置かれている状況が驚くほどに一致している。そして私は思った。そのままゲームのシナリオと同じような人生を送れば、16年ほどで生涯を終えることになるかもしれない。
そう思った私は、シナリオ通りに進む人生を回避することを目的に必死で生きた。けれど、運命からは逃れられずに身に覚えのない罪を被せられて拘束されてしまう。下された判決は、死刑。
最後の手段として用意していた方法を使って、処刑される日に死を偽装した。それから、私は生まれ育った国に別れを告げて逃げた。新しい人生を送るために。
※カクヨムにも投稿しています。

【本編完結】発明家を目指したら、見初められました!?
もわゆぬ
恋愛
エルフィング=アンバートは疲れていた。
侯爵という地位、そして次期宰相候補という肩書きに群がる淑女の皆様からの猛烈なアピールに。
癒しが欲しい、と街へ向かうと一人の女性と出会う。
それは偶然だった。
見た目は可憐でお淑やかな女性。
それなのに、頭と手には変な道具。
偉大な祖父に憧れ、発明家を目指している彼女。
鞄の中から取り出される幾つもの珍しい何かと、それを語る彼女にいつの間にかとても癒されていた。
そこで、彼は考えた。
彼女を妻にすれば毎日癒されるのでは無いか、と………
☆カダール王国シリーズ第二弾☆
アンバート家長男、エルフィング=アンバート編

乙女ゲームは見守るだけで良かったのに
冬野月子
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した私。
ゲームにはほとんど出ないモブ。
でもモブだから、純粋に楽しめる。
リアルに推しを拝める喜びを噛みしめながら、目の前で繰り広げられている悪役令嬢の断罪劇を観客として見守っていたのに。
———どうして『彼』はこちらへ向かってくるの?!
全三話。
「小説家になろう」にも投稿しています。

【完結】みそっかす転生王女の婚活
佐倉えび
恋愛
私は幼い頃の言動から変わり者と蔑まれ、他国からも自国からも結婚の申し込みのない、みそっかす王女と呼ばれている。旨味のない小国の第二王女であり、見目もイマイチな上にすでに十九歳という王女としては行き遅れ。残り物感が半端ない。自分のことながらペットショップで売れ残っている仔犬という名の成犬を見たときのような気分になる。
兄はそんな私を厄介払いとばかりに嫁がせようと、今日も婚活パーティーを主催する(適当に)
もう、この国での婚活なんて無理じゃないのかと思い始めたとき、私の目の前に現れたのは――
※小説家になろう様でも掲載しています。
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる