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本編
永遠に君と(仲間)※R15指定※
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グレンが、丘の上に向かって走ってる時ラティルは、武器庫に向かっていた。
「だー!痛い……ッスよ!…アルト先輩の馬鹿ッ!」
文句を吐き出しながら、武器庫を漁る。
「爆弾……爆…弾っと、つっ」
箱に沢山の爆弾を入れ、持ち上げる……
「うげっ!力、込める…と、傷が……ッ」
ダメッす!ダメッす、ダメッす!
踏んばるッスよ!
火事場の馬鹿力っス!
「グレン先輩も頑張ってる……っス!隊長もっス、アルト先輩…も、辛いっス!俺だけ楽出来ないっスよ!」
箱を持って城内を走る。
城門に行って、幾つかセットして、騎士宿舎、厨房、謁見室、食料庫。
武器庫と各施設を何度も何度も往復する。
武器を持った奴らがこっちに向かってくるが、俺を素通りして角を曲がって行った。
俺っちに気付くことなく、奴らは『国王は何処だ!?』『聖女を殺せ!』と怒鳴りながら駆けていく。
俺っちには、特殊スキルがあるっス。
敵から身を隠す力っす。
(ステルスのスキル持ってて良かったっス~!)
でも……
斬られた傷から、尋常じゃないぐらい血が出てる。止血してる時間がないから、無視してたけど……結構ヤバいと思うっス。
でも、もう終わりっス。
後は、この箱の中身を丘の上に続く道にセットして終わり…………っス
丘に向かって走ってると、死体の数が少しずつ増えていた。
足の踏み場が無くなってくる程に、沢山の死体が転がっていた。兵士だけじゃなく、反乱軍や使用人と思われる人達のだ。
隊長が、向かってくる人間を容赦なく切り捨てたという事は、直ぐに分かった。
(くぅ……目が、……霞んできた…っス)
「っ、ダメ……ス」
全力で走ってた足が、床に転がっていた死体に躓いた。
前のめりに倒れそうになる。
だけど、何とか踏み出した足に力を入れ持ち堪える。
(はぁ、はぁ……)
この先の角を曲がって奥庭に出て、さらに奥の洞窟を抜けたら丘っス!
洞窟に爆薬仕掛けたら、終わりっス!!
!!
奥庭に出たら、剣を合わせた様な金属音が聞こえてきた。
誰かが戦ってる?!
考えるまでもなく、隊長が戦ってる事くらい分かるっスけど……苦戦してる……っスか?
魔力がもう残り少ない…ス
スキルの持続時間は、長くないと考えた方がいいっス。
戦ってる隊長達を抜けないと、丘には行けないっス……気配を消してチャンスを窺わないと……!
※※※※※※※
グレンを先に行かせ、俺は襲ってくる国民を切り伏せていく。立ち塞がる者は、兵士だろうと、使用人だろうと殺していく。
数え切れないぐらい殺しても、後から後から湧いてくる。
「クソっ!キリがねぇ!」
先に行かせたグレンが心配だ。レティ様の体に傷が増えてないといい。
ラティルは、無事に爆弾をセットし終えただろうか……
アルトは、狂化から、回復するだろうか……
まだ、半狂化だった。
完全化じゃないなら、希望はある。
アイツは、戻ってくる!
必ず、俺達やレティ様の元に!
辺りの敵を一掃し、丘に続く奥庭に向かう。
そこで……
「!!!」
気配も殺気もなく、後ろから飛んできた斬撃を大剣で薙ぎ払う。
「誰だ!!!?」
「おや?、あれを薙ぎ払うとは……やりますねぇ」
「誰だ、てめぇは!?」
「私は、シーザ。彼らを城に導いた者、ですよ」
「反乱軍か……
何が目的だ?」
「……国王を殺しに……ですかね」
「・・・この先に、国王はいない。引き返せ」
「……では、誰がいるのです?」
「・・・」
「私としては、聖女も殺したいのですがね」
「・・・生きた聖女は、いない。引け」
ドスが効いた低い声音で、ラルフは答えた。
シーザと答えた男は、顎に手を当て思案し始めた……が
「・・・お断り、しますよ」
「チィッ」
「貴方の仰ってる事が真実とは、限りませんから…ね」
「………なら、どうする」
・・・・・・・・・
-力を求めよ-
「…力ずくで、通させて頂きますよ」
シーザは、曲刀を構えた。
俺も、大剣を構える。
距離を保ち一気に間合いを詰めると、剣と剣が激しくぶつかり合った。
シーザが舞うように斬撃を繰り返す。
縦横無尽に繰り返される攻撃を、何とか受け止め切り返すが避けられる。
「クソ!勝てねぇ!どうする?!」
(マジ、どうするっス~?!!!全然!隙もチャンスもないっスよ~!!)
近くの茂みに身を潜め、隊長の戦闘を見守るラティル。隙あらば、2人の横を通り過ぎようと伺っていた。
でも……
ラティルの魔力は、もう殆ど残されていなかった。
隙もチャンスもなく、焦りから茂みに手を置いてしまい、カサっと音が出てしまう。
(しまっ……!)
「・・・?
!!!」
隊長が、こっちをチラッと見やった。
シーザが隊長の動きに気付き、訝しげに振り向いたが、そこには何も無く再び隊長に向き合った。
(気付かれなかった……スか?)
(……ラティル…か?
だとしたら……行かせてやらねぇと)
シーザの意識を俺に集中させる必要がある。
剣を構え直し、奴の頭上に振り下ろした。
それを、難なく躱したシーザが、曲刀で下から斬りあげたのを大剣を駆使してかわす。
一度距離を取り、再び踏み込んで、斬る動作をしながらしゃがみ、シーザの足元を払い転ばせ、奴の腹に膝を落とす。咳き込むシーザの腹を蹴り飛ばし道を作る。
(行け!ラティル!)
(今っス……!)
全力で、隊長達の傍を走り抜けた。
スキルは限界だ、途中で魔力が尽き姿が現れる。それでも、足は止めない走りきる。
(隊長が作ってくれたチャンスを、無駄にしちゃダメっす・・・!)
「なっ!『ドコヘイクぅ?!』」
「てめぇの相手は俺だろうが!」
隊長が俺とアイツの間に立ち「行け!」と叫ぶ。立ち止まる訳には行かなかった。ラティルの力で勝てる相手じゃなかったからだ。
隊長が苦戦を強いられている相手に、自分如きが勝てるなどと思うわけが無い。
勝てるとすれば……隊長と同格の……
先輩!
先輩! 先輩! 先輩!
隊長をお願いしますっス!!
「ふ、ふふふ、アハハハハ!
やりますねぇ~・・・
もう遠慮はしません……
闇に属する狂気の力よ!私に力を!!」
その声に呼応するかのように、闇が膨れ上がりシーザの体を包み込んでいく。
『良かろう・・・汝に我が力を授ける』
闇の衣を纏うと、シーザの体に異常が起きた。腕や足が浅黒く変色し2倍に膨れ上がり、服が破れたのだ。
次の瞬間、そこに奴はいなかった。
「グァ・・・ハ!」
気が付いた時には俺の目の前にいて、蹴り飛ばされ城壁に叩き付けられた。スピードが尋常じゃない!壁にのめり込んだまま2発目を食らう。
「グッ」
(クソがぁ!)
ただでさえ、勝てなかったのに、更に強くなり、勝ち目がない事を悟った。
だが……!
「アハハハ!ドウシマシタ?
手モ足モデマセンカァ?!
ココデェ!シニマスカァァァ!?」
(ここで死ぬ?……冗談じゃねぇ!)
剣と剣が打ち合い、足を払っては避けられ、再び打ち込んでくる剣を柄で受け止め押し返す。狂気に蝕まれ、奴の攻撃が単調化してきた。
攻撃の威力が格段に跳ね上がったが、俺の攻撃を避けなくなった。
「ぅア・・・ァァァ…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」
シーザの顔に、模様が浮かび上がる。
既に狂気に侵され、理性が保てなくなった彼は奇声をあげる事しか出来なくなっていた。
言葉を失い、暴れまくり
『オ゛オ゛オ゛、オォオレノォ、カラダァ』
狂気の声が響く。
その時だ……
俺の目の前に、剣が突き付けられた。
狂気化したシーザを、気配も殺気もなく後ろから剣を突き刺したのは……俺の良く知る人物で、待ち望んでいた腐れ縁。
「待たせたな……ラルフ」
「来んのが、おせーんだよ・・・おめぇはよ」
「アルト」
「だー!痛い……ッスよ!…アルト先輩の馬鹿ッ!」
文句を吐き出しながら、武器庫を漁る。
「爆弾……爆…弾っと、つっ」
箱に沢山の爆弾を入れ、持ち上げる……
「うげっ!力、込める…と、傷が……ッ」
ダメッす!ダメッす、ダメッす!
踏んばるッスよ!
火事場の馬鹿力っス!
「グレン先輩も頑張ってる……っス!隊長もっス、アルト先輩…も、辛いっス!俺だけ楽出来ないっスよ!」
箱を持って城内を走る。
城門に行って、幾つかセットして、騎士宿舎、厨房、謁見室、食料庫。
武器庫と各施設を何度も何度も往復する。
武器を持った奴らがこっちに向かってくるが、俺を素通りして角を曲がって行った。
俺っちに気付くことなく、奴らは『国王は何処だ!?』『聖女を殺せ!』と怒鳴りながら駆けていく。
俺っちには、特殊スキルがあるっス。
敵から身を隠す力っす。
(ステルスのスキル持ってて良かったっス~!)
でも……
斬られた傷から、尋常じゃないぐらい血が出てる。止血してる時間がないから、無視してたけど……結構ヤバいと思うっス。
でも、もう終わりっス。
後は、この箱の中身を丘の上に続く道にセットして終わり…………っス
丘に向かって走ってると、死体の数が少しずつ増えていた。
足の踏み場が無くなってくる程に、沢山の死体が転がっていた。兵士だけじゃなく、反乱軍や使用人と思われる人達のだ。
隊長が、向かってくる人間を容赦なく切り捨てたという事は、直ぐに分かった。
(くぅ……目が、……霞んできた…っス)
「っ、ダメ……ス」
全力で走ってた足が、床に転がっていた死体に躓いた。
前のめりに倒れそうになる。
だけど、何とか踏み出した足に力を入れ持ち堪える。
(はぁ、はぁ……)
この先の角を曲がって奥庭に出て、さらに奥の洞窟を抜けたら丘っス!
洞窟に爆薬仕掛けたら、終わりっス!!
!!
奥庭に出たら、剣を合わせた様な金属音が聞こえてきた。
誰かが戦ってる?!
考えるまでもなく、隊長が戦ってる事くらい分かるっスけど……苦戦してる……っスか?
魔力がもう残り少ない…ス
スキルの持続時間は、長くないと考えた方がいいっス。
戦ってる隊長達を抜けないと、丘には行けないっス……気配を消してチャンスを窺わないと……!
※※※※※※※
グレンを先に行かせ、俺は襲ってくる国民を切り伏せていく。立ち塞がる者は、兵士だろうと、使用人だろうと殺していく。
数え切れないぐらい殺しても、後から後から湧いてくる。
「クソっ!キリがねぇ!」
先に行かせたグレンが心配だ。レティ様の体に傷が増えてないといい。
ラティルは、無事に爆弾をセットし終えただろうか……
アルトは、狂化から、回復するだろうか……
まだ、半狂化だった。
完全化じゃないなら、希望はある。
アイツは、戻ってくる!
必ず、俺達やレティ様の元に!
辺りの敵を一掃し、丘に続く奥庭に向かう。
そこで……
「!!!」
気配も殺気もなく、後ろから飛んできた斬撃を大剣で薙ぎ払う。
「誰だ!!!?」
「おや?、あれを薙ぎ払うとは……やりますねぇ」
「誰だ、てめぇは!?」
「私は、シーザ。彼らを城に導いた者、ですよ」
「反乱軍か……
何が目的だ?」
「……国王を殺しに……ですかね」
「・・・この先に、国王はいない。引き返せ」
「……では、誰がいるのです?」
「・・・」
「私としては、聖女も殺したいのですがね」
「・・・生きた聖女は、いない。引け」
ドスが効いた低い声音で、ラルフは答えた。
シーザと答えた男は、顎に手を当て思案し始めた……が
「・・・お断り、しますよ」
「チィッ」
「貴方の仰ってる事が真実とは、限りませんから…ね」
「………なら、どうする」
・・・・・・・・・
-力を求めよ-
「…力ずくで、通させて頂きますよ」
シーザは、曲刀を構えた。
俺も、大剣を構える。
距離を保ち一気に間合いを詰めると、剣と剣が激しくぶつかり合った。
シーザが舞うように斬撃を繰り返す。
縦横無尽に繰り返される攻撃を、何とか受け止め切り返すが避けられる。
「クソ!勝てねぇ!どうする?!」
(マジ、どうするっス~?!!!全然!隙もチャンスもないっスよ~!!)
近くの茂みに身を潜め、隊長の戦闘を見守るラティル。隙あらば、2人の横を通り過ぎようと伺っていた。
でも……
ラティルの魔力は、もう殆ど残されていなかった。
隙もチャンスもなく、焦りから茂みに手を置いてしまい、カサっと音が出てしまう。
(しまっ……!)
「・・・?
!!!」
隊長が、こっちをチラッと見やった。
シーザが隊長の動きに気付き、訝しげに振り向いたが、そこには何も無く再び隊長に向き合った。
(気付かれなかった……スか?)
(……ラティル…か?
だとしたら……行かせてやらねぇと)
シーザの意識を俺に集中させる必要がある。
剣を構え直し、奴の頭上に振り下ろした。
それを、難なく躱したシーザが、曲刀で下から斬りあげたのを大剣を駆使してかわす。
一度距離を取り、再び踏み込んで、斬る動作をしながらしゃがみ、シーザの足元を払い転ばせ、奴の腹に膝を落とす。咳き込むシーザの腹を蹴り飛ばし道を作る。
(行け!ラティル!)
(今っス……!)
全力で、隊長達の傍を走り抜けた。
スキルは限界だ、途中で魔力が尽き姿が現れる。それでも、足は止めない走りきる。
(隊長が作ってくれたチャンスを、無駄にしちゃダメっす・・・!)
「なっ!『ドコヘイクぅ?!』」
「てめぇの相手は俺だろうが!」
隊長が俺とアイツの間に立ち「行け!」と叫ぶ。立ち止まる訳には行かなかった。ラティルの力で勝てる相手じゃなかったからだ。
隊長が苦戦を強いられている相手に、自分如きが勝てるなどと思うわけが無い。
勝てるとすれば……隊長と同格の……
先輩!
先輩! 先輩! 先輩!
隊長をお願いしますっス!!
「ふ、ふふふ、アハハハハ!
やりますねぇ~・・・
もう遠慮はしません……
闇に属する狂気の力よ!私に力を!!」
その声に呼応するかのように、闇が膨れ上がりシーザの体を包み込んでいく。
『良かろう・・・汝に我が力を授ける』
闇の衣を纏うと、シーザの体に異常が起きた。腕や足が浅黒く変色し2倍に膨れ上がり、服が破れたのだ。
次の瞬間、そこに奴はいなかった。
「グァ・・・ハ!」
気が付いた時には俺の目の前にいて、蹴り飛ばされ城壁に叩き付けられた。スピードが尋常じゃない!壁にのめり込んだまま2発目を食らう。
「グッ」
(クソがぁ!)
ただでさえ、勝てなかったのに、更に強くなり、勝ち目がない事を悟った。
だが……!
「アハハハ!ドウシマシタ?
手モ足モデマセンカァ?!
ココデェ!シニマスカァァァ!?」
(ここで死ぬ?……冗談じゃねぇ!)
剣と剣が打ち合い、足を払っては避けられ、再び打ち込んでくる剣を柄で受け止め押し返す。狂気に蝕まれ、奴の攻撃が単調化してきた。
攻撃の威力が格段に跳ね上がったが、俺の攻撃を避けなくなった。
「ぅア・・・ァァァ…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」
シーザの顔に、模様が浮かび上がる。
既に狂気に侵され、理性が保てなくなった彼は奇声をあげる事しか出来なくなっていた。
言葉を失い、暴れまくり
『オ゛オ゛オ゛、オォオレノォ、カラダァ』
狂気の声が響く。
その時だ……
俺の目の前に、剣が突き付けられた。
狂気化したシーザを、気配も殺気もなく後ろから剣を突き刺したのは……俺の良く知る人物で、待ち望んでいた腐れ縁。
「待たせたな……ラルフ」
「来んのが、おせーんだよ・・・おめぇはよ」
「アルト」
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