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第1章 蛇神と少女と蜘蛛神
出会い
しおりを挟むなんで、こんな状況になってるのかな…?
なんで、生きてるのかな……?
なんで、目の前に白くて大きな蛇がいるんだろ?
「大丈夫か?」
その大きな蛇が、舌をちょろちょろ出して話しかけてきた!!?
「話した!!??」
「…………」
「…………ごめんなさい」
「いや、いい」
そう言って、大きな蛇は大きな体を縮めて部屋を出ていった。
部屋?
この時初めて、周りを見た。
白い綺麗な石で出来た部屋?空間?
大きな部屋の中央に私が寝るベッドがあって、横に棚?があった。
「……戻って来ない」
さっきまで居た大きな蛇さんは、戻って来なかった……。きっと、私の態度が悪かったんだ……それで怒って出てっちゃったんだ。
わたし……く わ れ ち ゃ う の かな?
【………………】
あれ?何か……思い出したような?
う~~ん?
それにしても……
「わたし、なんで、ココにいるんだろ?」
大きな蛇さんが戻って来ないから、目が覚める前の事を思い返してみる。
確か……
・
・
・
・
「やーい!!名無し!てめぇみてぇな余所もん出てけっ!」
「出てけ~!!」
そう言って3人の子供に石を投げられる。
頭や腕に石が当たって血が出てくる。
(…いたい)
でも泣いたらダメ、もっと投げられちゃうから。でも痛くて、辛くて走って逃げたの。
昼間でも暗くて大きい森の中を……
村の皆は薄気味悪くて不気味だって言うけど、私は何だか落ち着く気がして好きだった。
いつも辛いことがあると、この先にある泉に逃げていた。
誰もいないけど、誰かが話を聞いてくれてるような気がして…ずっとずっと話し続けてたの。
その日も、泉に行こうと思って森に向かって歩いてた時だった。
そしたら、村長さんの家の子と婚約者?の女の子と友達の子が来て、地面に落ちてた石を拾って投げ始めたの。
んー、……婚約者ってなんだろ?
よく分かんないけど、可愛い女の子なの。
でも、その子も私を見るととても怖い顔になって、男の子達と一緒に石を投げてくるの。
いつもの事だけど、今日は森の中まで追いかけて来て……
「消えなさいよっ!あんたみたいな名無し、村には必要ないのよ!」
「今日は、村に偉い人が来るんだ!お前みたいな汚い奴がいたら迷惑なんだよっ!」
「出てけ~、出てけ~」
泉に辿り着いても、投げる手を止めてはくれなくて…それどころか、小さかった石だったのが大きめの石に変わり始めてて…。
「痛いよ。止めてよ。」
「消えろ!」
男の子が投げた大きめの石が額に当たった瞬間……
わたしは、泉に向かって、落ちていた。
「あ」
落ちている私に、尚も石を投げ続けるみんな。
「化物に食われてしまえ!!」
ば け も の
バッシャーーーン
冷たい泉の中、私を見下ろし笑っている子達。
指をさして、笑い転げる男の子。
お腹を抱えて笑っている女の子。
涙を流しながらも笑う男の子。
ああ、食われるんだ……
「ああ、わたし、くわれるんだ」
水の中、声は出ず、口をパクパクさせるだけだけど……私の言葉に答える声があった。
「誰が食うか」
すると、私の体が何かに包まれた。
最後に見えたのは……
※※※
初めて、キャラ文芸書きます。間違ってたら教えて下さいませ:(;゙゚'ω゚'):
他ジャンルに手を出すのは、とても勇気が要りますね…!
練習の為、短めで完結させる予定です。
ざまぁ展開は無しかな?
少し、復習ではないですけど、村には仕返し?します。
素人作品ですので、ご都合展開は大目に見て下さいませm(_ _)m
※※※
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