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おまけ(龍神王)
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我はいま、ニィナの祖国ティルセルムに来ておる。やり残したことがあるのだ。
だが、我は長くニィナの傍を離れることは叶わぬ。故に、ニィナの夫であるルーファスに許可を貰い、お忍びで来たのだ。
この国はいま、我が加護と、地の龍の加護を得ている。
かつてこの国には、我ら龍神に真摯に祈った娘がいた。荒れ果てた大地に実りはなく、雨もない……このままでは、人々は、死を待つだけだと。
雨を降らし、大地に実りをと、心の底から願う声に我ら二龍は降り立った。
大地の龍は基本誰とも契約せぬ、我もこの時は契約はせなんだ。だが、娘の祈りに心打たれた我らは、この国に加護を与えた。
我が加護は、天の龍を巡回し心清き者には契約出来るように。
地の加護は、地脈を整え大地を潤し作物が実りやすいように。
けれど、年月が経つにつれて、我ら天の龍と契約出来る者は少なくなり、ようやく現れたのがニィナだった。
もう、加護を与え続ける意味もない。
だから、我はこの国に来る必要があったのだ。
『ニィナ、すまぬ。付き合わせての』
「大丈夫ですよ。家族に会うわけじゃありませんから。それに……」
そう言ってニィナは、後ろに視線を流す。
そこには、胡散臭い笑顔を浮かべたザインと、無愛想なサディークがいた。更に、女性の兵士ターラがいた。
ルーファスが自分は行けぬからと、腕の立つ兵士を選りすぐりニィナにつけたのだ。
ザインは、ニィナの家族に面が割れておる。
あまり長居はせぬように、急がねばならぬな。
「ニィナ様、ヴェールは深めに被っていて下さい」
「は、はい」
ザインが、ニィナのヴェールに触れて、さらに深く被るように下に引っ張っている。
ニィナの家族は、既に強制送還で戻って来ておる筈だ。天の龍神王を呼んだと、この国の王にもバレておるはず。
連れ戻そうと考えても、おかしくないゆえ警護は万全が良い。
我は人の世には疎いゆえな。
『では、ニィナ、我は地のに会ってくる。直ぐに戻ってくるゆえ、ザイン達の傍から決して離れてはならぬ。良いな?何かあれば、念話で呼ぶのだぞ』
「はい」
「お任せを、決して傷付けはさせません。何かあっても守ります」
ザインとサディーク、ターラが胸に手を当てて頭を下げた。
我は、彼らにニィナを任せ、地の龍がいる異空間に飛んだ。
大地の奥深く、核の中にそれは居た。
岩を繋ぎ合わせたような、とても大きくごつい龍神が。
彼の名はイクバール。
かつて、ティルセルムに加護を与えた龍神王の1人だ。
『そろそろ来る頃だと思っていた……久しいなハイルよ』
『なんだ、バレておったのか。久しいなイクバールよ』
『うむ、其方の要件は分かっておる。我も潮時と思っていところだからな』
『そうか……あの娘の魂の片鱗は、もう?』
彼女は命を失っても、ティルセルムの未来を憂いていた。その魂は天に昇らず、大地と共にずっとこの地を守っていた。
『おらぬ……もはや、この国に、あの娘の気配は何一つ無し』
『そうか』
ならば、もう本当に思い残す事は無いな。
その頃、地上では。
「ニィナ様ですね」
「!!」
「陛下がお待ちです。一緒に来て頂けますか?」
ティルセルムの騎士を連れて、宰相様が来た。どこで知ったのか分かりませんが、私の正体は知られているみたいです。もしかしたら、ずっと張っていたのかも知れません。
「お断りします」
そう答えたのはザインで、サディークは何も言わず剣に手を添えて、ニィナの前に出た。
ターラは、ニィナの傍で周囲を警戒していた。
「貴女方には聞いておりません。さぁ、ニィナ様、参りましょうか」
「い、嫌ですっ」
「彼らに毒されましたか?ニィナ様は、この国の民なのですから、王の召還は絶対です」
「ニィナ様は、我が国の王妃です。誘拐でもするつもりですか?」
いつの間にか、周りには多くの騎士が囲っていた。サディークの眉間に皺がより、何時でも剣を抜けるように構えをとった。
「あれは、ニィナ様の家族が勝手に行った事で、無効でしょう。ですが、抵抗するというのならば、こちらも本気を出すまでです」
「サディーク、殺さないように!ニィナ様の目を汚す訳にはいきませんよ」
「ああ」
目にも止まらない速さで、サディークは騎士達を倒していく。剣を抜かずに、鞘に収めたままで殴って昏倒させていく。
ザインは周囲に気を張り、決してニィナの傍に騎士を近寄らせなかった。
「まだやりますか?」
全ての騎士を地面に倒れ伏したのを確認すると、ザインは宰相に問いかけた。
「くっ」
『全く、我がおらぬ間に接触するとはな』
「ハイル様!」
『前にも言ったであろうが、我らは今後、この国に加護はやらぬ。お主らがどうなろうが、我らは一切の関与はせぬ。自力で何とかするのだな』
「そんな!困りますっ!龍神王様は我が国の民を見捨てるのですか?!」
『先に見捨てたのは、其方らであろうに。龍神の巫女も今後、この国には生まれぬ。天の龍も、この国には留まらぬ』
そして、龍神王はニィナを促し、ティルセルムを去っていった。
2人が国境を超えると、ティルセルム側の大地が大きく揺れた。
地の龍神王が、ティルセルムを去った音だった。
『また、どこかで会おうぞ』
ハイルは、どこかに向けて言葉をかけた。
その後、ティルセルムは、地と天の龍神の加護を無くし、定期的に降っていた雨は降らず、枯れることのなかった作物は枯れることが多くなった。
人々は自然とティルセルムを離れ、この国は滅びを迎えた。サンドリアとは違う隣国に攻め落とされ、王族は皆処刑されたとルーファスの元に報告がいったのだった。
~龍神王編完~
─────
これで、おまけ全て完結しました。
最後まで読んで頂きありがとうございます(ᴗ͈ˬᴗ͈⸝⸝)
だが、我は長くニィナの傍を離れることは叶わぬ。故に、ニィナの夫であるルーファスに許可を貰い、お忍びで来たのだ。
この国はいま、我が加護と、地の龍の加護を得ている。
かつてこの国には、我ら龍神に真摯に祈った娘がいた。荒れ果てた大地に実りはなく、雨もない……このままでは、人々は、死を待つだけだと。
雨を降らし、大地に実りをと、心の底から願う声に我ら二龍は降り立った。
大地の龍は基本誰とも契約せぬ、我もこの時は契約はせなんだ。だが、娘の祈りに心打たれた我らは、この国に加護を与えた。
我が加護は、天の龍を巡回し心清き者には契約出来るように。
地の加護は、地脈を整え大地を潤し作物が実りやすいように。
けれど、年月が経つにつれて、我ら天の龍と契約出来る者は少なくなり、ようやく現れたのがニィナだった。
もう、加護を与え続ける意味もない。
だから、我はこの国に来る必要があったのだ。
『ニィナ、すまぬ。付き合わせての』
「大丈夫ですよ。家族に会うわけじゃありませんから。それに……」
そう言ってニィナは、後ろに視線を流す。
そこには、胡散臭い笑顔を浮かべたザインと、無愛想なサディークがいた。更に、女性の兵士ターラがいた。
ルーファスが自分は行けぬからと、腕の立つ兵士を選りすぐりニィナにつけたのだ。
ザインは、ニィナの家族に面が割れておる。
あまり長居はせぬように、急がねばならぬな。
「ニィナ様、ヴェールは深めに被っていて下さい」
「は、はい」
ザインが、ニィナのヴェールに触れて、さらに深く被るように下に引っ張っている。
ニィナの家族は、既に強制送還で戻って来ておる筈だ。天の龍神王を呼んだと、この国の王にもバレておるはず。
連れ戻そうと考えても、おかしくないゆえ警護は万全が良い。
我は人の世には疎いゆえな。
『では、ニィナ、我は地のに会ってくる。直ぐに戻ってくるゆえ、ザイン達の傍から決して離れてはならぬ。良いな?何かあれば、念話で呼ぶのだぞ』
「はい」
「お任せを、決して傷付けはさせません。何かあっても守ります」
ザインとサディーク、ターラが胸に手を当てて頭を下げた。
我は、彼らにニィナを任せ、地の龍がいる異空間に飛んだ。
大地の奥深く、核の中にそれは居た。
岩を繋ぎ合わせたような、とても大きくごつい龍神が。
彼の名はイクバール。
かつて、ティルセルムに加護を与えた龍神王の1人だ。
『そろそろ来る頃だと思っていた……久しいなハイルよ』
『なんだ、バレておったのか。久しいなイクバールよ』
『うむ、其方の要件は分かっておる。我も潮時と思っていところだからな』
『そうか……あの娘の魂の片鱗は、もう?』
彼女は命を失っても、ティルセルムの未来を憂いていた。その魂は天に昇らず、大地と共にずっとこの地を守っていた。
『おらぬ……もはや、この国に、あの娘の気配は何一つ無し』
『そうか』
ならば、もう本当に思い残す事は無いな。
その頃、地上では。
「ニィナ様ですね」
「!!」
「陛下がお待ちです。一緒に来て頂けますか?」
ティルセルムの騎士を連れて、宰相様が来た。どこで知ったのか分かりませんが、私の正体は知られているみたいです。もしかしたら、ずっと張っていたのかも知れません。
「お断りします」
そう答えたのはザインで、サディークは何も言わず剣に手を添えて、ニィナの前に出た。
ターラは、ニィナの傍で周囲を警戒していた。
「貴女方には聞いておりません。さぁ、ニィナ様、参りましょうか」
「い、嫌ですっ」
「彼らに毒されましたか?ニィナ様は、この国の民なのですから、王の召還は絶対です」
「ニィナ様は、我が国の王妃です。誘拐でもするつもりですか?」
いつの間にか、周りには多くの騎士が囲っていた。サディークの眉間に皺がより、何時でも剣を抜けるように構えをとった。
「あれは、ニィナ様の家族が勝手に行った事で、無効でしょう。ですが、抵抗するというのならば、こちらも本気を出すまでです」
「サディーク、殺さないように!ニィナ様の目を汚す訳にはいきませんよ」
「ああ」
目にも止まらない速さで、サディークは騎士達を倒していく。剣を抜かずに、鞘に収めたままで殴って昏倒させていく。
ザインは周囲に気を張り、決してニィナの傍に騎士を近寄らせなかった。
「まだやりますか?」
全ての騎士を地面に倒れ伏したのを確認すると、ザインは宰相に問いかけた。
「くっ」
『全く、我がおらぬ間に接触するとはな』
「ハイル様!」
『前にも言ったであろうが、我らは今後、この国に加護はやらぬ。お主らがどうなろうが、我らは一切の関与はせぬ。自力で何とかするのだな』
「そんな!困りますっ!龍神王様は我が国の民を見捨てるのですか?!」
『先に見捨てたのは、其方らであろうに。龍神の巫女も今後、この国には生まれぬ。天の龍も、この国には留まらぬ』
そして、龍神王はニィナを促し、ティルセルムを去っていった。
2人が国境を超えると、ティルセルム側の大地が大きく揺れた。
地の龍神王が、ティルセルムを去った音だった。
『また、どこかで会おうぞ』
ハイルは、どこかに向けて言葉をかけた。
その後、ティルセルムは、地と天の龍神の加護を無くし、定期的に降っていた雨は降らず、枯れることのなかった作物は枯れることが多くなった。
人々は自然とティルセルムを離れ、この国は滅びを迎えた。サンドリアとは違う隣国に攻め落とされ、王族は皆処刑されたとルーファスの元に報告がいったのだった。
~龍神王編完~
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最後まで読んで頂きありがとうございました。今回の事を教訓とし、精進したく思います。