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追放と加入
第6話 ギルドマスターの意思(ヴォルフ視点)
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今日の昼頃、イレーネが俺に話があると訪ねてきた。イレーネが1人でギルドに来る事は珍しくない…が、俺に直接話があると言ったのは初めてだった。何事かと思い話を聞いてみれば、イレーネが東の勇者パーティから追い出されたと言うのだ。
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
アイツらは馬鹿なのか?イレーネほどの人物を追放するなんて………
だが、俺達からしてみれば、パーティを追い出されたのは僥倖だった。
(アイツにも教えてやるか)
通信用魔道具を発動させて、友人に連絡を取る。
『 なんだ』
コール無しに、すぐ繋がる。
「なんだとは、ご挨拶だな。レオ」
『 お前からの連絡は碌なことが無いからな』
「今回は吉報だぞ」
『 どうだか』
ガタタッガッシャーン!!
『 良いから出せよ!居るんだろ?!』
下が騒がしいな。
何があった?
『 どうした?何か騒がしいようだが…?』
「分からん。おい、フヨウ!何があった?」
「はわわわ!マスターさん!勇者ですよォ東の勇者が、イレーネさんを出せって騒いでますですよォ」
(またか!アイツらは何回問題を起こせば気が済むんだ!)
「フヨウ!お前は、イレーネの様子を見てこい!降りてこようもんなら、足止めしとけ!連れてくんじゃねぇぞ!」
「はいですよぅ!」
「悪いな、レオ、また後で連絡する!」
『 構わん、また後でな』
通信用魔道具をオフにして、急いで階段を降りる。ロビーに出れば、ザハルとゴドが椅子を蹴り飛ばしていた。
蹴り飛ばされた椅子は、壁に当たり足が折れ使い物にならなくなっていた。
(はぁ~)
『 さっさと出て来い!イレーネ!ポーションを寄越せ!』
イレーネは、フヨウが行ってるから大丈夫だと思うが……
問題は、こっちだな。
冒険者達が集まってきやがった。
まぁ、全員イレーネをよく思ってる連中だから、問題なのはコイツらだな。
『 くっそ!居るのは、分かってんだぞ!』
「騒がしいぞ!何があった?!」
ザハルが俺に気付いて、胸ぐらを掴む勢いでやって来た。
「おい!ギルドマスター!イレーネが居るだろ?出せ」
「急にやって来て、何を言い出すかと思えば、出せと言われて出す馬鹿が何処にいる?寝言は寝てから言え」
「な、何だと~!!」
ゴドも、俺のそばに詰め寄ってくるが、その手が胸元を掴む前にサッと避ける。
ザハルも、憎々しげにこちらを睨んでくるが、俺は気付かないふりをして無視する。
だいたい、メンバーから外した癖に、ポーションを寄越せとか、頭沸いてるんじゃないのか?それに、イレーネの話から、奴らは休養すると言う話だったはずだ。……急な依頼でも入ったか?
「お前らは、イレーネをメンバーから外したんだろ?頼るのは筋違いじゃないのか?」
「はあ?頼る?」
なに馬鹿な事言ってやがると、ゴドが口を出す。
「俺達は勇者一行だぜ?助けるのは当たり前なんじゃねぇのか!」
「使えないから、メンバーから外した……が、ポーションは渡してもらう。当然だろ?勇者の俺様が、言ってんだからな」
「解放する気は無い。今までも…、これからもな」
ザハルが、ニヤリと笑う。
一呼吸置いてから、放たれた奴の言葉に、この場に居合わせた冒険者達から殺気が立ち上る。もちろん、俺もだ。
(食い物にする気か!イレーネを!)
クソが!仲間をなんと思ってやがる!奴の顔面を殴ってボコボコにしてやりたいが、ギルド本部でマスターたる俺が問題を起こす訳にはいかねぇ。
(クソ!)
イレーネを傷付けたら国が黙ってないぞ!
「下衆ね!」
「最低だな…!」
冒険者達の間から、避難の声が上がるが……
「勇者の俺に楯突くのか?レベルも低い冒険者如きが、俺に叶うとでも?マスター!てめぇも、分かってんだろ?俺に逆らったら、どうなるか…!良いから出せよ、イレーネを」
(チッ)
確かに、ギルドとしては勇者に逆らうのは問題がある。だが、常識ある冒険者達は、ギルド登録した者は皆仲間という認識がある!
この場にいる者達は、イレーネを大切に思ってる連中だ。こんな扱いを許せる筈がない!
ましてや、コイツらの評判は最悪最低、地に落ちている。国も神殿も庇いきれないほどに。レオと結託し、東の勇者の解任を目論むほどに。
だいたいレオが大切にしている女の子を、あんな扱いしてたら恨まれるだろ。鬼の形相をしたレオが目に浮かぶぜ。
「戯けが!出すわけがないだろう!」
「なっ!」
断るとは思ってなかったんだろう。
奴らの顔が、驚き固まった。
「我々は、イレーネを守ると決めたのでな」
「ふふ、そういう事、坊やは帰っておねんねしてなさい?」
「国に言い付けますか?貴方達の評判は悪いですから、話聞いて下さると良いですね?」
冒険者達の援護射撃にザハルとゴドは、拳をプルプルさせて、近くにあった机に叩きつけた。その後、冒険者の間を縫って出ようとするから、一声かけてやる。
「イレーネのポーションが欲しかったら、買っていけばいい!買えるのならな」
それを聞いたのか、聞いてないのか分からないが、大股でギルドを出て行った。
「全く、何考えてるのかしらね」
「あれは、イレーネ殿を食い潰す気でしたよ。絶対に」
「ああ、いい加減ぶっ潰してぇが…」
冒険者の一部が、俺を見てくる。俺だって、叩き潰すのには反対じゃねぇが、まだ時期じゃねぇ。
だが、イレーネは開放されたし、やっと動けるな。
『 そうか、そんな事があったか』
「ああ、今日は帰って行ったが…早々に片をつけたほうがいいだろう」
今日あったことを、レオに報告する。
『 イレーネの様子は?』
「塞ぎ込んではいたが、フヨウが夕飯を持ってた時にそばに居てやるよう言っておいた」
『 …………』
「大丈夫だ、言ったろ?吉報があるって」
『 そういえば、言ってたな』
「さっきの話で、イレーネが東の勇者のパーティから外されたのは分かったろ?」
『 ああ』
「イレーネな、今度は北の勇者のパーティに入れるなら入りたいと言っていてな」
『フォルか!? 』
「ああ、これで、安心できるだろ?フォルスなら、イレーネを守ってくれる」
『 そうだな…ザハルに関しては、連絡を怠らないよう頼むぞ』
「分かってる」
『 ……イレーネの事、頼んだぞ』
「ああ、お前の大切な妹は、俺達が必ず守るさ。……信じろ」
『……ふ 』
微かに笑ったのが分かった。
俺もニカッと笑う。
「では、次の報告を待っててくれ、……王弟殿下」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
アイツらは馬鹿なのか?イレーネほどの人物を追放するなんて………
だが、俺達からしてみれば、パーティを追い出されたのは僥倖だった。
(アイツにも教えてやるか)
通信用魔道具を発動させて、友人に連絡を取る。
『 なんだ』
コール無しに、すぐ繋がる。
「なんだとは、ご挨拶だな。レオ」
『 お前からの連絡は碌なことが無いからな』
「今回は吉報だぞ」
『 どうだか』
ガタタッガッシャーン!!
『 良いから出せよ!居るんだろ?!』
下が騒がしいな。
何があった?
『 どうした?何か騒がしいようだが…?』
「分からん。おい、フヨウ!何があった?」
「はわわわ!マスターさん!勇者ですよォ東の勇者が、イレーネさんを出せって騒いでますですよォ」
(またか!アイツらは何回問題を起こせば気が済むんだ!)
「フヨウ!お前は、イレーネの様子を見てこい!降りてこようもんなら、足止めしとけ!連れてくんじゃねぇぞ!」
「はいですよぅ!」
「悪いな、レオ、また後で連絡する!」
『 構わん、また後でな』
通信用魔道具をオフにして、急いで階段を降りる。ロビーに出れば、ザハルとゴドが椅子を蹴り飛ばしていた。
蹴り飛ばされた椅子は、壁に当たり足が折れ使い物にならなくなっていた。
(はぁ~)
『 さっさと出て来い!イレーネ!ポーションを寄越せ!』
イレーネは、フヨウが行ってるから大丈夫だと思うが……
問題は、こっちだな。
冒険者達が集まってきやがった。
まぁ、全員イレーネをよく思ってる連中だから、問題なのはコイツらだな。
『 くっそ!居るのは、分かってんだぞ!』
「騒がしいぞ!何があった?!」
ザハルが俺に気付いて、胸ぐらを掴む勢いでやって来た。
「おい!ギルドマスター!イレーネが居るだろ?出せ」
「急にやって来て、何を言い出すかと思えば、出せと言われて出す馬鹿が何処にいる?寝言は寝てから言え」
「な、何だと~!!」
ゴドも、俺のそばに詰め寄ってくるが、その手が胸元を掴む前にサッと避ける。
ザハルも、憎々しげにこちらを睨んでくるが、俺は気付かないふりをして無視する。
だいたい、メンバーから外した癖に、ポーションを寄越せとか、頭沸いてるんじゃないのか?それに、イレーネの話から、奴らは休養すると言う話だったはずだ。……急な依頼でも入ったか?
「お前らは、イレーネをメンバーから外したんだろ?頼るのは筋違いじゃないのか?」
「はあ?頼る?」
なに馬鹿な事言ってやがると、ゴドが口を出す。
「俺達は勇者一行だぜ?助けるのは当たり前なんじゃねぇのか!」
「使えないから、メンバーから外した……が、ポーションは渡してもらう。当然だろ?勇者の俺様が、言ってんだからな」
「解放する気は無い。今までも…、これからもな」
ザハルが、ニヤリと笑う。
一呼吸置いてから、放たれた奴の言葉に、この場に居合わせた冒険者達から殺気が立ち上る。もちろん、俺もだ。
(食い物にする気か!イレーネを!)
クソが!仲間をなんと思ってやがる!奴の顔面を殴ってボコボコにしてやりたいが、ギルド本部でマスターたる俺が問題を起こす訳にはいかねぇ。
(クソ!)
イレーネを傷付けたら国が黙ってないぞ!
「下衆ね!」
「最低だな…!」
冒険者達の間から、避難の声が上がるが……
「勇者の俺に楯突くのか?レベルも低い冒険者如きが、俺に叶うとでも?マスター!てめぇも、分かってんだろ?俺に逆らったら、どうなるか…!良いから出せよ、イレーネを」
(チッ)
確かに、ギルドとしては勇者に逆らうのは問題がある。だが、常識ある冒険者達は、ギルド登録した者は皆仲間という認識がある!
この場にいる者達は、イレーネを大切に思ってる連中だ。こんな扱いを許せる筈がない!
ましてや、コイツらの評判は最悪最低、地に落ちている。国も神殿も庇いきれないほどに。レオと結託し、東の勇者の解任を目論むほどに。
だいたいレオが大切にしている女の子を、あんな扱いしてたら恨まれるだろ。鬼の形相をしたレオが目に浮かぶぜ。
「戯けが!出すわけがないだろう!」
「なっ!」
断るとは思ってなかったんだろう。
奴らの顔が、驚き固まった。
「我々は、イレーネを守ると決めたのでな」
「ふふ、そういう事、坊やは帰っておねんねしてなさい?」
「国に言い付けますか?貴方達の評判は悪いですから、話聞いて下さると良いですね?」
冒険者達の援護射撃にザハルとゴドは、拳をプルプルさせて、近くにあった机に叩きつけた。その後、冒険者の間を縫って出ようとするから、一声かけてやる。
「イレーネのポーションが欲しかったら、買っていけばいい!買えるのならな」
それを聞いたのか、聞いてないのか分からないが、大股でギルドを出て行った。
「全く、何考えてるのかしらね」
「あれは、イレーネ殿を食い潰す気でしたよ。絶対に」
「ああ、いい加減ぶっ潰してぇが…」
冒険者の一部が、俺を見てくる。俺だって、叩き潰すのには反対じゃねぇが、まだ時期じゃねぇ。
だが、イレーネは開放されたし、やっと動けるな。
『 そうか、そんな事があったか』
「ああ、今日は帰って行ったが…早々に片をつけたほうがいいだろう」
今日あったことを、レオに報告する。
『 イレーネの様子は?』
「塞ぎ込んではいたが、フヨウが夕飯を持ってた時にそばに居てやるよう言っておいた」
『 …………』
「大丈夫だ、言ったろ?吉報があるって」
『 そういえば、言ってたな』
「さっきの話で、イレーネが東の勇者のパーティから外されたのは分かったろ?」
『 ああ』
「イレーネな、今度は北の勇者のパーティに入れるなら入りたいと言っていてな」
『フォルか!? 』
「ああ、これで、安心できるだろ?フォルスなら、イレーネを守ってくれる」
『 そうだな…ザハルに関しては、連絡を怠らないよう頼むぞ』
「分かってる」
『 ……イレーネの事、頼んだぞ』
「ああ、お前の大切な妹は、俺達が必ず守るさ。……信じろ」
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