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第一幕 オーク

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 俺は召喚され、悪魔と契約し、復讐するために戦い続けた。

 失ったものを補うために、大切なものを沢山手にした。

 だが、この世界はそんな俺の、俺自身を奪い去って行った。

 南の大陸でオークに身体と記憶を奪われた俺は、猫天人、草天人、鬼天人、月天人らあまひとがいることを知る。亜人は、ゴブリン、コボルト、ラビッツ、オーク、リザードがいるらしいことも猫人から聞いた。

 そんなオークになったばかりの俺は、オークにマソがある事を知り、魔族領で得た魔法の知識を用いて猫人一人を殺した。その後、押えられない性欲を感じ、魔族の女たちが性欲処理の道具として使われている場所へ、性欲処理を行うために向かっていた。

「いやぁあぁあああ!」

「オ、オークよ!」

「どうして!ここには猫天人しか来ないはずなのに!」

 魔族の女たちは胸が大きく、容姿もそれなりに良い。

「混在するマソを用いて、かの者の言葉を奪え、サイレス」

「誰か!だ……!……!」

 口をパクパクさせる女たち、無駄だ、この魔法は全ての言葉を奪う。

 ほぼ全員が全裸で、俺は一番近い女に近づいた。

 女はそこまで容姿に秀でているわけでもないのに、今まで会ったどの女よりも犯して貪りたい衝動に駆られる。

 悪臭を体から口から放ち、のしのしと女に歩み寄る。

 醜悪な容姿に女たちは部屋から逃げ出たり、ベットの横や下に隠れる。

 豚鼻をヒクヒクとさせて女の股に押し当てると、香水のように甘い刺激が鼻の奥にまで香る。

「あぁ、何ていい香りなんだ」

 ミミズのようにうねる舌で、股の間を舐めまわし、女が一度果てるのを確認した俺は、自身についている歪な根塊を容赦なくねじ込んだ。

 ただただその時は性欲を吐き捨てるように腰を振り続け、最初の女が動かなくなると次の女、また動かなくなると次の女へと相手を代えていった。

 その部屋に残っていた女を動かなくなるまでしてもし足りない、オークの性欲の深さは貪欲で、緩くなった穴では満足できず、女の尻の穴に突っ込んで、嫌がる女たちが再び動かなくなった頃には、空腹が勝って女たち用の冷めた食事を俺は食べていた。

 腹を満たしたら以前は考えへと移行で脳も、オークの場合は違うらしく、再び性欲が沸き上がってくる。

「女……」

 俺はそこに転がる女を無視して、建物の外へと出る。

 平屋を出て、オークの小屋と反対に女の匂いを感じて俺は歩き始めた。

 隠れている女の位置も分かっていたが、それ以上に良い女の匂いに釣られて俺は歩き続けた。

 約一キロほど歩いたのだろうか、ようやく匂いのする場所に到着した。

「こんな距離の匂いが分かるとは……オークは鼻がいいらしい」

 血の支配者ほどじゃないが、大体の位置は把握できて、女が処女かどうかも分かるし、今子どもが産める状態かも分かる。

 猫天人の匂い、おそらくは一人でいる。

 周囲に他の気配もない、質素な建物にささやかな納屋がある。

 俺が建物に近づいた時には、女はもう俺に気が付いているようだった。だが、女は逃げることなく扉を開ける。

「オークがここに何のようだい?どこから逃げてきたんだい」

「……女」

 女は怯むことなく俺に対してそう言うが、俺は女の体に触れようと右手を上げた。

「汚い手で触るんじゃないよ!」

 オークの巨体が女の手で数メートルほど吹き飛ぶと、ようやく女が怯まない事への理解ができた。猫天人よりオークの方が弱いのだ。

「まったく、管理の奴は何してるんだか……誰だったかね……ムリカのとこの子どもだったかね、それともアリカのとこの子だったかね」

 女が猫天人の中でもそれなりの年配であるのは分かっていた、だが、それでも女が美しく胸は小さいが抱きたい欲望にかられるのは間違いなかった。

 油断している女に、後ろから俊敏に押し倒すと、女は力で俺の体から這い出ようとする。

 しかし、俺は普通のオークとは違う。

「ん、な、何だいこいつ、関節を」

 俺は腕の関節を押さえ、女が腕を庇いにくると、その首に腕を回しゆっくりと絞めた。

「うぐっ」

 右腕で絞めつつ、尻尾を引っ張ると女は痛みで口を開けた。その瞬間何とも言えない感覚が俺の脳に染み渡ると、俺は徐に女の服を引き裂く。

 いくら力で勝っていようとも、抵抗させない方法などいくらでもある。

 関節もそうだが、呼吸もそうだ。

 女の意識が飛ぶ前に、腕を緩めると「ひゅー」と呼吸する音が聞こえる。

 その音が響く中で、徐にまたに根塊をねじ込むと、「うっ」と一瞬だけ声が聞こえる。

 その後は首を絞めたり、緩めたりで、女の呼吸音と濡れた穴から歪なものが出入りする音だけが響いた。

 建物の入り口で始まった行為は、女が威勢を失った頃には建物の中の女のベットに移動していた。女は何度もオークを侮辱する言葉を吐いたが、俺が舌を口にねじ込むと、それすらもしなくなってしまった。

 ベットが軋む音と、女が耐える声と、オークの鼻がブヒブヒと鳴く音だけがしばらく続いて、ようやくそれが止まっても、しばらくするとまた響き始める。

 夕暮れになった頃、建物に別の女の匂いが近づいてきて、俺は女を首を絞めたまま部屋の中で息を殺して隠れていた。

「お母さん?ありゃ、珍しいなどこか行ってるのか……あれ?ご飯の支度もまだなの」

 俺の腕の中の女が急に呼吸を荒くして、俺の腕に爪を立てた。

 食い込む爪は血を流すことはなく、ただただ肉に食い込んでいく。

 二人の関係が親子だとすぐに理解できたが、俺はただただ女を抱きたい想いで娘の猫天人が部屋へ入って来るのを待っていた。

「それにしても、何この臭い……寝室から臭ってる?」

 ゆっくりと開かれる扉、扉の影に俺と母がいるなど思いもしない娘が、ベットに触れた瞬間に母親を床に放す。

 ドタっという音と、バンと扉が閉まる音が合わさって、娘の驚愕の表情のままベットに押し倒し、服を引き千切り、暴れようとする腕を押さえ、首に手をかけて股を舐めまわした。

 処女であることは分かっていた、夢中になって舐めまわしていると、舌の先が膜に当たって、そのままの勢いで舌で膜を破った。

「ひぎぃぃいい」

 娘の悲鳴に、俺は一瞬また脳内を満たす何を感じ、そのまま夢中で穴を舐めまわした。

 女がヨダレを垂らして小刻みに腰を振り始めた頃、床に倒れている母親を抱えて娘の隣に寝かせると、そのまま二人を抱きしめて娘の穴に根塊をねじ込んだ。

「いぎゃぁあ」

 余程痛かったのかそう叫んだ娘の声に、母親が目を覚まして、「キユネ」と名前を呼んだ。

 時間はいくらでもあった、腹が減ったら自分で飯を作ってチャーハンもどきを食べ、キユネとキサハを抱き続けた。

 オークは繁殖力が高い、だが、魔法でキユネとキサハが子どもができないようにしていたおかげで、二人が妊娠することは絶対ないと確信があった。

「キユネ……大丈夫?」

「……分かんない……臭くて……痛くて……でも、もう分かんないよ……お母さん」

 腹を満たせばまた女を抱く、オークは思考するよりも先に行動するのかもしれない。

 俺は二人を抱き寄せると、座ったままでキユネに根塊を入れて、左手でキサハの股を弄りながら激しく一定のリズムで上下させ続けた。

「あっ」
「……ぁぁぁぁぁっぁぁぁ」

 狂ったように喘ぐキユネとは違い、キサハは物足りなさを感じているのか、自分でも腰を阿り始めた。

 臭くても、視覚的に醜悪でも、快楽を前に勝てる者はまずいない。

 猫天人は魔族の女とは比べものにならない肉欲をもたらす。

 気絶することも、穴が緩くなることもない。

 丈夫な体に、猫耳、猫の尻尾、尻尾の付け根にも性感帯がある。尻尾全体に毛があるが、根元にはそれがなく、神経が集中しているために、舐めたり弄ったりすると悶え始める。

「イグぅううう!」

 キハサはもう尻尾を弄るだけで絶頂するほどに感度が高いが、キユネはまだ少し感度が低いようで、二人の経験の差が感じ取れた。

 二人の夫であり父である男はおそらくは、まだどこかに行っているのだろう。男が帰ってくる前に、二人を連れて別のところへ連れていくことを考え始めた俺は、一瞬だけ自身本当の体を奪った男が、大切な人を抱いているのを想像したが、嫌悪よりも先にまた性欲が脳を満たし始めて、二人を抱くことに集中することにした。

 一夜明かして、俺は二人を抱えたまま、その家を出て別の寝床を探し始めることにした。

 周囲にニオイはないが、遠くで微かに同じような匂いがして、更に遠くに微かだがとても上質な匂いがして、思わず俺はそっちへと向かい始めた。

 服など着ないまま、ノシノシと時々キハサかキユネに根塊を突っ込みつつ向かっていると、明らかに兵士と思える男たち、猫天人たちに行く手を阻まれた。

「キハサ!キユネ!」

「……ぁ」
「……」

 二人の夫であり父であろう男の他に二人。

 キハサとキユネは男の言葉に一瞬反応をしたが、視線を向けることはなく、まるで現実であることを拒むように体から力を抜いた。

「オーク如きが……絶対に許さん!」

 そう吠えた男だが、俺のライトニングブラストによって三人とも一瞬で黒こげになってしまう。そして、その屍を踏みつけながら、俺はキハサが一瞬呟いた言葉を聞いた。

「あんた……」

 オークの体には大量のマソがある、だが、魔法を使うための言葉がなくてはただの宝の持ち腐れだ。だから、あのオークもこの肉体を持ちながら、嫌悪するオークの雌に根塊を突っ込むだけの日々を送っていた。

 だがしかし、俺は魔法の知識を持っている。

 簡単な初級魔法から、アーシャが魔法使いであるベルダンテのスキルを参考に形にした破滅系魔法も扱える。

 残念なのは転移や移動系の魔法が無いことくらいだ。

 俺は復讐したい気持ちもあったが、それ以上に今はこの体に慣れるために、その欲望に身を任せて行動することにした。

 歩き続けていると、小さな村のような場所があって、そこが何かは分からないが、とてもいい匂いのする女がいることだけは分かった。

 オークが虐げられる存在なのは分かっていて、その気持ちも記憶も十二分にある俺は、その建物から匂う女には少しだけ執着があった。

 この体の持ち主も一度だけ見かけたことがあるだけで、その一度だけを思い返しながら、オークの雌を孕ませていたのは記憶の共有で理解していた。

「ここにあのエルフのような女がいるのか……」

 細長く尖った耳が垂れていて、男も女も美しい容姿をしている。

 草天人と呼ばれるのは、彼らが植物の魔法を扱うからだ。

 キハサとキユネの体も臭いがしだした、さすがに俺自身の臭いも一層臭い、そう思うと入浴を考えるのは当然で、俺は村の中で一番距離がある家を選んでそこに魔法を使う。

「スリープ」

 その魔法により、家主の老人は眠りについて、そのまま首を折り絶命した。

 たまたま湯が入れられていた湯舟に二人を抱えたまま入ると、どっと疲れが湧き出る感覚に襲われた。

 二人も勝手に口に湯を含んでその場で吐き出したり、キハサは俺の口の中に指を突っ込んで勝手に洗い始めた。

 俺は脱力したまま好きなようにさせていたが、どうやら余程口が臭いらしいのか、何度も湯を口に流し込まれた。

 その間も俺は二人を抱きかかえていたが、洗うこと以外には何も行動しなかった。

 どうやら二人は逃げることを諦めて、俺に抱かれることを甘んじて受けるつもりらしく、俺が二人から手を離すと、今度は根塊を置いてあった毛の荒いブラシで二人で擦り始めた。

 痛覚がほぼ無いオークの肉体には、多少乱暴に扱われても平気だった。

 そうして醜悪な臭いは多少なりとも抑えられ、俺の息も吹きかけた瞬間に顔を背けていたが、今では少し苦虫を噛み潰したような顔をするだけに留まるようにまで抑えられたらしい。

 耐えられないことから、耐えられることへの変化は、彼女たちにとっては少しだけ心に余裕を持てる出来事だったらしく。

「……お腹空いた」
「有り合わせで何か作ります」

 キハサがそう言うため好きなようにさせてみた。可能性としては毒を盛ったりすること、逃げ出すことが想定されたが、彼女はちゃんと料理を作り、俺はそれを食した。

「……少し薄いな……」
「では、これをかけて見て下さい」

 従順な振りなのか、それとも本当に従順なのかはどうでもよかった。

 ただ、オークの舌と猫天人の舌では味の感じ方が違うのは間違いなく、オークの舌は刺激に強く鈍感で、常に少し辛過ぎたり、苦過ぎたり、甘すぎたり。

 とにかく濃いものを好むようだった。

 前日や今朝、二人が俺の作った飯を食い渋った原因もそれだろう。

 自分ために作ったとあれば、これは従順ではなく自己管理の一種出しかないのだと分かる。

 自分と娘の為であれば、こうして料理をしたがる。

 腹を満たせば再び三人で性に浸る時間がきて、二人の反応も大分変わっていた。

 キハサはキユネを庇って常に俺に跨ろうとするようになり、対してキユネは自分から物欲しそうに腰を俺に擦り付け、自身で尻尾の付け根や尻の穴を弄るようになった。

 そんなキユネを見てキハサは庇うのを諦めると、自らも快楽を求めて自分で弄り始める。

 胸の先端も弄ったり、色々気持ちよくなろうと勝手にする。

 そんな彼女らの尻尾を時々引っ張って痛みを与えるともちろん痛がり、舌を口に入れると苦しむが、それらを快楽に混ぜているうちに次第に痛みの中にも快楽を見つけ始めた。

「痛い」

 そう言っていた二人が。

「良い、もっと」

 と言い出す頃には周囲がすっかり静まり返っていた。

 俺はこの村が寝静まったのを確かめるように、外へと出歩き、一人で一つ一つの建物へ近づいて眠っているであろうところへスリープでさらに眠りに誘い、建物へと侵入していく。

 一物を確認して男だと分かると首をへし折る、女なら抱えてキハサとキユネがいる所へ連れて行く。それを繰り返して女だけを集めると十二人は集まった。

 中には老体であろう女がいたが、老体であっても容姿は美しく、ただ、最近はめっきり性に体を使っていないようで、俺はベットをいくつかこの家に抱えて入れると、寝ているエルフたちを全裸にし、体を縛って寝かせていった。

 建物内がベットと女でギュウギュウになると、処女三人を除いて次々と貪り始めた。

 処女を除いた理由は、膜を破った時の反応が見たいがためで、その愉悦を覚えてしまった俺は、三人が起きるまで他のエルフで欲を満たしていた。

「……ん……はぇ、え!おっオーク!」

 起きた者は大概オークであることに顔を歪め、既に濡れて快楽に浸る体に意識を引き摺られていくと、その内オークである事実から目を逸らすように瞳を瞑った。

 そうしていると、処女の三人も徐々に覚醒して、俺を見て悲鳴を上げるとそれぞれに母の名を呼んでは母もその名を呼んだ。

「リュイ、ごめんなさい……あなたを守れないわ」
「母さん……怖いよ」

 最初の一人、リュイを仰向けからその股を俺の口元へと近づけて、舌で処女を味わいながら、ゆっくりと膜を破る瞬間の表情を視覚でも楽しんだ。

「あぎぃぃい」

 苦悶の表情を見届けると、しばらく穴の拡張をして根塊が通るだけの道を開拓し、そうして入口に押し当てた瞬間の表情も楽しむと、ようやく次の処女へと移る。

「止めて、アノイには手を出さないで」
「母様!いぎぁぁぁあ!」

 同じように楽しむといよいよ最後の一人。

「オーク如きが!」

 随分と威勢のいい、母親もおそらくはこの威勢のよかった態度の大きな奴だろうと、俺は傍へと引っ張ってくる。

「シュナイ!草天人として、オークに屈するのではないぞ」
「分かってます母上!」

 そうして彼女は苦悶の表情の中、声を殺して耐えることを選択した。

 その反抗心はむしろ俺のオークとしての何かを擽り、しばらくはシュナイの体とその母で欲を満たしていた。

 その日の昼過ぎになれば、シュナイは快感に喘ぐようになり、その様子を隣で見守る母は苦悶の表情で見守っていた。

「ぎぃぃぃぃイグぅぅうう!」
「シュナイ!ダメよ!屈してはダメ!」

 快楽に抗おうとすればするほど、快楽に堕ちた時の反動は大きくなる。

 それから二日、そこで滞在していると、さすがに俺が暴れていることが周知されたようで、何人ものエルフや猫人、それに角の生えたおそらくは鬼天人が討伐を称してやってきた。

「オークが鬼天人に勝てるわけがないぞ、抵抗するだけ無駄だ」

 そう言う鬼天人の男を含め、鬼天人は四人いる。

 その中の一人は女で、俺はヨダレを垂らすほどの香りに、思わず舌なめずりをしてしまった。

 ノシノシと建物を出ると、既に臨戦態勢のようで、エルフの男たちも猫人たちも鬼のような形相をしている。

 対して、鬼天人はヘラヘラとする三人に、女は退屈そうに俺を見ていた。

「オークに襲われるなんて、草も猫もだらしないわね」

 女が言い終わると一人の鬼天人が俺に駆け寄り足蹴りする。

 スローモーションで俺はその蹴りが当たると、一瞬で数十メートルの距離を飛んで誰かしらの家に穴を開けた。

「蹴り応えのある的だ~」

 遊び半分の男の声、ダメージは?いいや、そんなことを考えなくてもこの体に魔法による回復が合わされば、負傷さえも元通りになってしまう。

「もう死んじまったんじゃないだろうな~」

 俺がノシノシと出て行くと、建物は一部が倒壊してしまう。

 俺に恐れを感じているエルフと猫人たちは一歩退いて、鬼たちは一歩前に出た。

「中々に頑丈じゃないか~」

 普通のオークなら簡単に倒せただろうな、魔法による身体強化、身体補助に身体限界突破を重ねがけし続けているのだから当然だ。

「どうしたオーク?このままやられるだけか?」

 挑発は強者ではなく弱者による交戦方法の類であると理解して言っていたなら、彼の行動は理に適っている。

「……殺しだ……」

「何だって?」

 その瞬間、鬼たちの内二人の頭がオークの拳の中で潰れると、体から力が一瞬で抜ける。

「な!鬼神技!アマズカグラ!」

 スキルなのか、そういう技術なのかは分からないが、俺の魔法リフレクトとカウンターを合わせて使えば、その攻撃を倍にして対象へと返せる。

「ぐぁあ!」

「皆殺しだ」

 鬼天人が三人が一瞬でやられるなど想定外だったのは、痛みで丸々男を踏み潰したのを見て、女の鬼天人が逃げた時に周囲も察する。

「ライトニングブラスト」

 エルフも猫人も雷撃に焦げ焦げになり、鬼天人の女も雷撃で痺れて倒れると、俺はその女を捕まえて顔に息を吹きかける。

「お前、本当にオークか?」

 気が強く、だが、俺が強いと分かると逃げ出す女。

 角が生えている以外特に人と変わりはないが、ライトニングブラストを受けて体が耐えたあたりは、多少の痛みには耐えられるのだろう。

「ぐはぁっいぎっやっぎぃっやめぇろぉ」

 俺は何度も女の腹や胸、肩やアゴを殴っていた。

 痛みに表情が曇る女は、数分で謝り始めた。

「ご、ごめんなさい、もう痛くしないでぇぇ」

 女の表情に俺のオークとしての脳が何かに満足すると、俺は女を抱えてエルフの家へと帰ることにした。

 建物に入ると、エルフが全員首から血を流して死んでいた。

「……自殺か?」

 キハサとキユネはただただ彼女らの行動を見ていただけだったのだろう、それに対して特に行動もしなかった。

「首を斬って血を流して死んだ……だが、この程度ならまだぬるいな」

 俺の回復魔法があれば、死んだばかりの者を生き返らせることなど簡単だと分かっていた。

 回復魔法をかけて数分で六人だけを蘇生した。

 リノアとリュイ親子、メノアとアノイ親子、リャヒアとシュナイ親子だ。

 子どもを殺してまで自殺した親子を生き返らせたのは、その反応を楽しむためだ。

 死ぬ時の恐怖で子どもの中には母から離れ、俺にしがみ付くアノイのような子もいる。

「アノイ……ごめんなさい」
「……」

 親を睨み付けるアノイに根塊をねじ込むと、死ぬ前とは全然反応が変わり、自らも楽しもうとする反応の変化があった。

 耳元でアノイは、「母様が私を殺そうとするの」と弱弱しく言う。

 健気な様子に、俺は耳元で彼女にだけ聞こえるように囁く。

「俺を気持ちよくさせろ、そうすればお前を守ってやるぞ」

 すると、アノイは一度だけ頷いて、自らオークの口元を舐め始めた。

 気持ち良くはないが、その行動がとてもオークの脳に響いて、俺はただただアノイに根塊をねじ込み続けていた。

 アノイが喘ぎ始めた頃に、ようやく俺の尻に敷いていた鬼の存在を思い出す。

 重みに苦しんでいた鬼の女は、いつの間にか気を失っていて、処女ではないがその股に舌を突っ込んだ。

 舐めまわしながらアノイを激しく揺すっていると、キハサとキユネがゆっくりと近づいてきて、自ら股を俺に向けて開いた。

「オーク様……私たちも」
「下さい」

 名前も名乗っていないために彼女らは俺をオーク様と呼び、根塊をねだりはじめたことに、オークの脳がまた満たされる感覚に包まれ、俺はアノイを隣に寝かせたまま、二人に順番に根塊をねじ込んだ。

 ブヒブヒと鼻を鳴らしながら腰を振ると、甘い喘ぎ声で二人が啼く。

 アノイ以外のエルフたちには、魔法で感じる部分に強弱をつけた電気を流し続けていた。

 発狂したり、悶えたり、声を押し殺したりするエルフたち。

 鬼の女は次に目覚めたら後悔するほどの快楽を教え込むつもりで、今はただただエルフたちよりも浅い電撃魔法で感じさせ続けていた。

 翌朝になると、エルフたちは全員が俺の言いなりになるほどに電撃魔法責めを拒絶するようになり、アノイはすっかり俺以外には近づかなくなって、キハサとキユネは従順に家事や雑用をこなすようになっていた。

 二人も電撃魔法に対して興味はあるようだが、エルフたちみたいに壊れかけた人形のようになってしまうのは勿体ないため、空気を波動として放つ魔法を最小で扱うことで振動を根塊をさせる方法で、更なる快楽の扉を開いてやるとまるで愛する者を見る目で見てくるようになった。だが、俺はその目を冷たく見返して、今まで同様の態度で接していると、彼女たちは俺の信用を得ようと更に従順になっていくのを感じた。

「やめろ、やめろって、ムリムリムリムリぃぃぃぃぃいいいい!」

 鬼の女、名はキヨネと言うが、彼女に今行っているのは、時間経過を遅くする【スロー】の魔法をかけて、数時間快楽を与えた後、時間経過を早くする【クイック】の魔法をかけて、数時間分の快楽を一瞬で感じさせる方法だ。

「あぁあぁああああぁあああぁああぁああぁああああ」

 完全に快楽に狂わされたキヨネは、両足をまっすぐピンと伸ばして、潮を吹きながら痙攣している。その様子を見ていた俺は、徐に彼女の股に根塊をねじ込むと膣の痙攣と締め付けを感じつつ、まだイキ続けているその体を激しく突き続けた。

 俺は気が付けば笑っていた。

「は!は!は!は!は!は!は!は!」

 大きな声で、ゆっくりと笑う俺に、次第に周囲の女たちもクスクスと笑い始める。

 狂気なのか、それとも鬼天人がオークにイカされている事実に笑っているのかは分からないが、確かに彼女たちは声に出してヘラヘラと笑い続けていた。
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