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カタストロフィ編
37話 太一力(不採用)、ルールブレイカー(採用)、主力(選考外)。
しおりを挟む柚夏奈たちと合流して宿屋に向かった俺たちは、着くなり飛び出てしまったエンドを見て柚夏奈も美衣香も心優も困惑していた。
ペノーは、「かわいいですね!精霊種ですか?」とこちらの人間らしい反応でエンドを握る。
「ちっこいの、我の名はメキドナリマエステルである、頭が高い」
「……どうもこんにちは私はペノーです」
おお、ペノーはエンドの事を分かっても怖がらないのか。
「ドワーフちゃん、言っておくけどその小さいのは最悪の使徒そのものよ。名前を騙る妖精族などではないわ」
「……そんなわけないじゃないですか、こんなに小さいし、私でも触れているし」
「いいや、そこの女の言う通り、我こそは最悪の使徒であるぞ、だから我よりももう少し小さくなれちっこいの」
「……妖精族じゃなくて精霊族さんですか?」
おそらく小さい姿の種族は複数いて、嘘を吐く方が妖精族なのだろう。
それから俺が事の成り行きを話すと、ペノーはエンドをそっと放して俺の後ろに隠れてしまう。
「カカカカカタストロフィの最悪の使徒がなんでここここここんなところに?!」
「落ち着いてペノー、こいつはもう俺の人形みたいなもんだから、手乗りフィギュアだからさ、ほら」
そう言われてもという表情のペノーに俺は笑顔で、「銜えると甘いんだぞエンドは」と言う。
もちろん、「?」と返してくるペノーに実戦で見せてみた。
「ん?なんだご主人様我に――」
「ハム、ハムハム」
甘い、髪の毛も顔も胸の辺りも甘い。
「……太一……くん」
ハッとしてしまう俺がいた。ついつい今まで通りの行動をとってしまう俺に、疑問の表情で見てくる柚夏奈と美衣香とペノー。そして、唯一の常識者である心優は今までで一番訝しげにこちらを窺っていた。
フィギュアの大きさの女を口の中でハムハムするなど、どう考えてもド畜生の鬼畜野郎でしかない。
「ゆ、柚夏奈も舐めてみる?」
「え……それは」
さすがの柚夏奈さんも引く行動。しかし、彼女ではなくもう一人この中には俺と同じくそういうことを気にしない人がいた。
「私舐めてみたい」
「ミイちゃんマジ!」
「どうぞ……(まさか本当に舐める人がでるとは)」
エンドが絶望の表情のまま、俺の唾液まみれの体を今度は美衣香に銜えられてしまう。
美衣香が銜えて初めて柚夏奈はそれに気が付いてハッとする。
「待って!それ!間接!」
そう、間接キス。
「ん~ん~……ん!甘い!本当にフルーツの飴舐めてるみたい」
呆れた溜息を吐く心優は、「だからって舐めるとかないわ」と言う。ペノーもさすがに俺に不快の目を向けて、柚夏奈は少し下向きに「どうして躊躇ったんだろう……せっかくの太一くんとの間接キスだったのに」と本気で後悔している様子だった。
いや、躊躇してよかったんだよ柚夏奈、俺も少しどうかしてたんだ、あと美衣香さん、いや様!おかげで俺のド畜生な行動に対する視線が緩和された気がするよ、気のせいかもしれないけどね。
ちなみに、その後も心優の視線はしばらく肥溜めに溜まる羽虫を見るかの如き感情が込められていた。
一呼吸置くと、話題はエンドの体の甘さからようやくミアの話へと変わる。
「全ては私たち覇群が起こそうとしている革命が関係しているの」
「覇群に革命ですか……」
「この国や今覇群の翼たちがいる国は大きな罪を背負いながら発展してきたの、この国でも人身売買やドレイ制度ドレイ市、他の国なら亜人狩りや人狩りが行われているわ」
ミアの言葉に柚夏奈が反応する。
「だからって何の罪もない人たちを巻き込むことその悪人たちと同じことでしょ!間違っているって分かってるの?」
「私は今でもそれが一つの方法だと思っている……でも、今はタイチがこの国にもたらした変化のように、悪い人間を使って国を良くしていく方法があるって分かったわ」
「そうだよ、太一くんがやったようにすればみんなが助かるの」
「それなんだけど、私あんまり分かってないのよね」
美衣香が腕を組んで言葉を挟むと全員が注目した。
「どうして良い人になるって思えるのかな、水を飲んで悪い事していた人がいい人になって幸せですねって言われてもその人の罪は消えないでしょ?なんかズルくない」
それに関しての仕組みは俺が前にミアに懇切丁寧に話て上げたことだ。
「タイチに教えてもらったんだけど、悪い人が良い人になって良い事をする時の理由は罪悪感があるからなんだって。だから悪い事していたほど、良い事をして罪悪感を無くそうとするようになってる、そうだよねタイチ」
「そう、悪い人が良い人になるってことは、それまでの罪の重さを理解してどうにか償おうとするんだ、それは前に柚夏奈があのドレイ士に命令したことで分かっていただろ?何も良い人になれって言ったわけじゃないのに、良い事をしなさいって言われた悪徳領主は悪いって思っていたことをことごとく止めただろ?アレも罪悪感を感じていたって証拠だよ」
「……でもそれってあんまり悪い事しているつもりはないってなると何もしないんじゃない?良い人になっても悪い事する人がいる可能性もあるよね」
「ないかな、基本的に“してはいけません”って言われていることをする人たちは“しちゃいけないけどする”って人たちなんだ。だから、悪い事してたって自覚は絶対にあるよ」
例外としては、その行動が当然で必然な場合だ。当たり前のように悪い事をしている人は、悪い事をしてはいけないって言われて具体的な行動には移せない。むしろ、いつものように当たり前のことをするだろうから意味もない。
「だから良い人になるってことを水に付与したんだけどね、当たり前が悪い事をする人でも、良い事ってこうだ、これが良い事だって分かってるだろうからね」
と色々言ってみたけど、結局は良い事して罪滅ぼししないとって悪人は生きている間思い続けながら死ぬ時も後悔しながら死んでいく、そうなるはず。
「人ってあんがいそういう存在だと思うよ」
「主?」
「いや、俺もそれに当てはまってるけどね」
木下や伏見や尚斗のことを想うと俺の考えは間違いない。
「そういえば木下くんと会ったって本当なの?」
宿に着く前に柚夏奈にはミアに抱き付いて泣いていた理由を簡略化して説明していた。
「ま、俺が冒険に出るように仕向けた責任があるからな……恨まれてもしかたない」
「私は自業自得だと思うけど、そもそも彼らが勝手に太一くんを置いて行ったんだから。だいたい、木下くんの逆恨みは酷い言いがかりだよ!私がその場にいたら絶対言い返したのに!」
「お、落ち着いてくれ柚夏奈、異世界でチートアイテムを渡した俺にも悪いところがあって」
「ない!太一くんは悪くない!だいたいあの三人は太一くんが調べた知識をただただ当たり前のように使って女の人に言い寄っていたんだもん、木下くんはあんまり興味ないみたいだったけど同罪よ」
柚夏奈さん俺を見ていたから三人のことも詳しいな。
その後も柚夏奈さんのボヤキが止まらず、ミアも口を閉ざしたまま状況を窺っている様子だった。
木下に関しては少しだけみんなに隠していることがある。木下のステータス、スキルにクラスにタイトルとあって、タイトルとは称号のことだろうけど、その項目にやたらと数が多かった。
気になったのは【グリード】おそらくは強欲と、【ラーストゥ】たぶん色欲というものだ。
ステータスの犯した女の回数が数百回というのと色欲に因果関係があるとして、あの亜人の少女も女も木下が抱いて……いや、犯しているのだろうと推測できる。
うらやまけしからん、そう思いつつあの亜人二人の様子から木下は良い主のようだったし、柚夏奈さんに話せば
「やっぱりクズだわ!」となるかもしれない。
「主よ、どうしてあの男が多くの罪を犯していることを言わないのだ?」
「エンド!こら!」
「エンドちゃん……それどういう意味?」
「あのキノシタと言う奴、あのコルビットとヒューインの雌たちと何回も交わっている。それに人も数十人いや、数百人殺している、確実に悪人だろう」
「……木下くん……女の子を襲っている?」
「あ~柚夏奈さん、木下にも事情が――」
「今度会ったら……ス」
その微かに聞こえた“殺ス”という言葉にはさすがの俺も口を挿めなかった。
なんだろう、柚夏奈は木下に対してなんか恨みでもあるのだろうか?
「しかし、ご主人様のツガイがこうして現れたのならもう我は解放してもよいのでは?この大きさでは性欲は吐き捨てる玩具にもなれんし」
「いや、キミは人の世に害をなさないためにそのサイズの人形にしたのだよ、あえて言おう!キミには舐めると甘い!ただそれだけのフィギュアとして一生が待っていると!」
なんて言ってはみたものの、いつでもエンドは元の姿に戻せるけど今はこれまでの罰としてこのままにしておくだけのつもりだ。そうだな……期限はとりあえず俺が帰る時までかな。
「そう言えば、ご主人様のステータスに不明な点があるのだが、聞いても構わないか?」
「……俺のステータスか、エンドはさっき木下のステータスを見たって言ってたな、俺のステータスも見えているのか?」
「見えている、と言いたいがどうなのだろうな、我の目ではご主人様はレベル1のアイテム鑑定士、クラス以外タイトルもスキルも特に無し」
「ま、当然だね、俺はモンスター退治したこと無いし、アイテム鑑定士にスキルは無いしレベルも上がってないから新しく覚えないし」
自分で言ってておかしいとは思うけど、柚夏奈もペノーたちもこの異常には気付かなかった。
「どうしてレベル1のままなのか、この世界では常にレベルアップに必要な行動をしているはずなのに」
エンドの疑問に疑問を持った柚夏奈が、「どういう意味?」と聞くとその小さな小さなフィギュアのような存在はベットの上の俺の胡坐の内側で足を組んで俺を見上げた。
「食べる、寝る、それだけでもレベル上昇に必要な条件は満たせるのだ。数年暮らせばレベルは10には届くだろう世界で、ご主人様は今もレベル1……不自然な話だ」
「そ、そうなんだ」
ペノーたちもようやくその異常に関心を持った様子で言う。
「そう言えば、主は前にモンスターを狩ろうとして止めたことがありました。森でナイフをワーラビットに突き刺そうとして、そうしたらナイフが消えちゃったんです」
「……」
そのことはペノーと俺の秘密なはずだったけど、さすがにここで話してしまうのは当然だろう、俺を心配してなのは見れば分かる。
「なるほど、攻撃という行動に対して、ご主人様の持っていた武器が消えた、つまり……」
「つまり……」
緊張感のある空気に俺も一緒になって緊張している風の雰囲気を出す。
「“謎”だな」
「“謎”だよな」
ま、予想していたけどさすがのエンドも俺の謎に関しては謎だろうな。
「ただ、武器がどこに消えたかは分かるだろ?ご主人様ならアビリティで武器の位置が分かるようにすることも簡単なはず」
……あっ。
「今太一くん“あっ”って顔してた!」
「う~(さすがは柚夏奈さん、俺の顔だけで何を思ったか分かるようになってしまったか!)」
と話の流れが俺の武器の喪失について変わったから、その場で試しにエンドを攻撃してみることになり、ペノーソードを久しぶりに手に取ってその小さな小さな体へゆっくり攻撃してみせた。
もちろんアビリティを付与したペノーソードには、どこへ行ってしまったのかが分かるように工夫はしていた。
「てえい」
「ふむ、消えたな、我も観測したが間違いなく消えている。これは確実に“喪失”しているな」
「で、主……消えた剣はどこへ?」
「……まってて、少し左目を瞑って剣の周囲を視覚的に見てみるから」
アビリティ【サウ〇ンの目】によって俺の視覚を剣に付与することは成功しているようで、剣の移動した場所を俺は視界内に捉えていた。
「……あ……アフリカ?アフリカのどっかかな、象が見える」
「え?アフリカ?象?私たちの世界にあの剣があるってこと!」
「ん~間違いない、スマホ持った黒人がこっちに近づいてくる……あ~これ剣があるのって象の糞の中だ、っておっさん象が剣を排泄するはずないだろ!血迷ったのか!痔どころの話じゃないぞ!」
おっと、アフリカのおっさんの実況してみたってタイトルが付けれそうな映像だった。
「つまり、喪失した武器はご主人様のいた世界に転移しているわけだな……なるほど、だいたい分かったぞ」
「俺にはさっぱりだよ、この現象がどうして起こるのか、どうして俺が攻撃できないのか、そもそも制限されているのかもしれないけど」
「その通りだぞご主人様」
エンドは俺の指を持つとその額を当てて言う。
「御身に起きていることは呪いや誓約ではなく、次元的な制限だ」
「次元的……」
「制限?」
心優と美衣香の二人から視線をエンドに戻すと彼女は額を離して見上げた。
「“攻撃”という事象そのものの概念をご主人様は置き忘れてこちらの世界へ転移してきたのだろう。あるいは、ラベリングに似たその力を得たがために攻撃の事象がこちらへ来れなかったのかもしれない」
「このスキルのせいで攻撃ができないと?」
「いいや、それはスキルではない。ステータスに関連する能力ではなく、ご主人様の特異な能力……【タイチ力】ともいえる力だ」
た、太一力(りょく)……かっこ悪い名前付けてくれるじゃーないか、もしかしなくてもそれはキミにジ・エンドって雑なネーミングをした俺への当てつけかな?
「太一力!カッコイイ!」
美衣香さん、あなたのセンス少し疑います。
「カッコイイですね太一力!」
柚夏奈さん、それでもカワイイ。
「さすが最悪の使徒ね」
ミア、キミは少しだけ自分を見直した方がいいよ。
「主力!カッコイイです主!」
ペノー、それはもう原型が崩れてしまっているよ!どうしたんだい!ペノーソードといい!前から少しおかしいと思っていたんだ!
俺のアイテム操作の能力に名前が付いた……その名も【太一力】。カッコ悪過ぎてもう何て言ったらいいのか分からない!
「本当にいいの太一くん?太一力って……かっこ悪すぎるけど」
「激しく同意しているよ心優」
「……心優って呼んでくれるの初めてじゃない?」
「そうだっけ?心優のことを名前で呼んだことなかったっけ」
「ないかな、だからうれしい……って!やば!なにこれ恥ずかしい!もう!太一くんのせいだよ!」
「お、俺の所為なの?」
「そう!だから太一力は却下!あなたの力は“ルールブレイカー”よ!」
ルールブレイカー!カッコイイ!カッコイイよ!心優!キミはちゃんと中二だよ!
「え~太一力がカワイイのに~」
「柚夏奈さん!っく……カワイイけど、今回は心優の意見を採用する!」
「え~主力……」
ペノーの言葉を最後に俺の力についての話合いは終わった。俺は久しぶりに柚夏奈と二人きりにしてもらい、心優とペノー、美衣香とミアというグループに分かれて宿屋の部屋に籠った。
ユリ女王の付けてくれた騎士、金髪のショートカットのエスラさんと金髪のベリーショートのリアさんは女王に俺のことを報告すべく挨拶も早々に帰って行った。
そして、柚夏奈と俺のいない場所で、エンドは俺に聞かせたくない話をペノーたちにすることになる。
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