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カタストロフィ編
35話 ハムハムに恐怖し、羽音に恐怖し、そして俺は手紙を出す。
しおりを挟む俺がアシュレイをエンドに呼び出してもらっている丁度その時、柚夏奈たちはボーデミリア国の第二関所で通行止めされていた。
理由は主に一行がサダ―ラン聖法王国の騎士を連れた一団だったからであり、ボーデミリア国としては他国の騎士の武力侵入だと抗議していた。
首都までは目と鼻の先なのにと柚夏奈も不満そうで、「太一くんがいればインビジブルで」というがそもそも俺がいたらボーデミリア国へ行く理由もないということは天然ゆえに気が付かない。
そんな中で美衣香と心優はその魔王討伐の勇者パーティーとしての特権を使おうと前面に出るも、ボーデミリア国としては戦争が終わったきっかけになった二人を特別視することはなかった。
「まったく、この国は私たちが魔王を倒してせいでなんて言って!ムカつく!」
「まぁまぁミユちゃん落ち着いて」
「そうですよ心優ちゃん、あとで太一くんに頼んで……そうだ太一くんいないんだった」
心優の怒りの場面のはずが、柚夏奈の天然的な自滅の落ち込みに美衣香は慌ててそっちのフォローをする。
「あ~柚夏奈ちゃん?あれだよ、太一くんはもう目と鼻の先なんだよ、むしろあとで頼むこともできる距離なんだよ!うん!」
ミイちゃんって基本こんな感じのダメな子だからな~、と心優は思いつつ騎士たちの交渉に視線を向けた。
女騎士二人はユリ女王の側近近衛騎士隊の中から選ばれた者たちで、金髪のショートカットのエスラと金髪のベリーショートのリア二人だ。
その二人の説得も空しく柚夏奈たちは結局首都目前で立往生することになった。
そうして柚夏奈たちを足止めしたボーデミリア国の商人教会の会合では、代表たち六人が集まりサダーラン聖法王国の狙いについて話しあっていた。
「騎士二人がいることが問題であろう」
「いやいや、サダーラン聖法王国はこちらの国に対する世情には疎いはす、故に警戒している方が逆に怪しまれてしまうぞ」
「しかし、これまで聖法王国の騎士が国境を越えてくることはなく、今回の闇市の期日も迫っているだろう、警戒しておいて損はないと見た」
「それに覇群なる組織の構成員がこの国からいなくなったことも妙ではないか?あの組織はかなり黒い部分の奴らだろ、それが何かを警戒するようにこの国から出ていったのは解せぬ」
「確かに」
それぞれの言葉に耳を傾ける最も年老いた男は、その茶色い髭を撫でながら言う。
「闇市が行われるまでは足止め、その後に通せば憂いも無くなるというもの」
その言葉に全員が賛同するとその会合は終わりを迎えた。
ただ、彼らは知らない。この国の首都に最悪の使徒がいて、それを所有する人間がいるなどということは。
そして、覇群と呼ばれる組織もまさか最悪の使徒が人の手によって無力化されているとは思いもするはずなかった。
「計画通り、次の国で再び最悪の使徒を召喚する。今頃はボーデミリアは首都とその周辺に生きた存在は皆無だろう」
「分かった俺も次の国、レランターラへ向かう。お前もその身を捧げろよ二翼」
「当たり前だ、与えられた使命と比較するまでもなく、俺の命など取るに足らない」
「……その翼の赴くままに」
二翼スーザシール・センス、彼はアンバー商会という亜人狩りを裏で生業とし、売春させている本部があるベルチアット国の首都にいる。
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ユーガスト、その男はほっそりとしていて、肉体労働には不向きな体格だったため、貴族の屋敷で清掃の仕事をさせられていた。
そんな彼が貴族の子息の暇つぶしにと異世界の話をしたことがきっかけだった。
左目を負傷した眼帯の男が銃を手に悪人と戦う話、攫われた娘を助けるためにただただ悪との戦いの中に身を置く姿に子息は強い憧れを持ってしまった。
「この国の王族ホスルティはアンバー商会を庇護下において悪事を許容する悪だ……ここへ最悪の使徒を召喚して滅ぼし尽くしてもらう、それが俺がこの国を穿つ一発の弾丸になるだろう……ふふふははははっ!」
かなりの重症の様子で、その場に俺がいたなら笑いを堪えるのが辛い状況だったに違いない。
まさか彼もミアが裏切っているとは知らず、さらに最悪の使徒がもうフィギュアでしかない状況などとは思いもしない。
「クラウス!クラウス・シクノ!」
「はい、姫様」
クラウス・シクノ、それがこの国でのスーザシールの名前だ。
そして、目の前の紺色の髪に淡い青色の瞳の美しい女性はホスルティ家の王女で、今まさに自ら最悪の使徒をそうとは知らず召喚しようとしていた。
「例の勇者召喚の法、準備はできていて?」
「はい姫様、神殿にて召喚可能な状況です」
「……そう、ついに私の旦那様を召喚するのね」
「……(あなたが召喚するのは死そのものですよ)」
彼の思惑も知らずに姫は憧れの自分だけの勇者を召喚して婚姻しようとしていた。
そもそも彼女が勇者を召喚して夫にしたいのは、サダーラン聖法王国で勇者と姫が結婚し女王としてユリアーナメフィが実権を握ったことがきっかけだった。
魔王の多いこの世界では各国の情報は密にやり取りされていて、魔王を討伐した勇者と結婚ともなると羨む姫や女王が多い。それは勇者は基本的に召喚され帰還するか死ぬかの二択だからだ。
この世界はラノベやマンガやアニメのように住みやすい世界ではなく、勇者であっても強者であってもいつ死ぬかもしれないほどに不安定な世界だからだ。
カタストロフィと呼ばれる存在や次々現れる魔王を名乗る存在がこの世界においてのバランスを狂わせている。
そんなバランスブレイカーであるカタストロフィを無力化して所有してしまう俺のような人間が現れたりするわけだから、本当の意味でこの世界にはバグが多いんだろう。
そして、そんなバグを悪用する俺という存在は今まさに悪魔の所業に走っていた。
「止めてくれ!我……もう、ガマンがぁぁあ」
「え~まだ五分も経っていないよ~がんば」
エンドの首輪(元指輪)のアビリティスロットに【尿意】と記入しただけで、尿意を我慢しているという状態異常にすることができた。
結果彼女は初めての生理現象を体験している最中なのである。
「げ、ゲスイことするのねタイチって」
「なに?ミアも体験する?ミアは排泄器官があるから漏らしちゃうだろうけど」
「ごめんなさい、申し訳ございませんでした(ますます逆らえないわね)」
エンドと遊んでいたら彼女は内蔵などが無く、神経などもないと知って排泄もしないのかと聞くと食事すらしないことが分かった。
だから最初は空腹を教えてみたけどあまり反応が無かったため、尿意を付与してみたらいい反応が返ってきたから現在観察中である。
「なぜこのような~うぅはぁ~」
「……ねえ見ていられないんだけど」
「じゃあもうそろそろ放尿感でも体験してもらうとしようか」
「ゲ、ゲスの極みね(間違いなく女の敵よ)」
そうして目の前に表示させたアビリティ【尿意】を【放尿感】へと書き換えた。
「う……」
それからエンドは、我慢していて出した瞬間の感覚をしばらく堪能することになった。
「……なんか喜んでる?」
「みたいだな……これが人だったら最悪の行為だけど、人じゃないから大丈夫ってのがいいよな」
「人じゃないけど女性の体をしているのよ?少しは加減しなさいよ」
もちろん柚夏奈がいれば絶対にしない。いや、美衣香や心優やペノーやシロやパーフの誰かがいたらしなかっただろう。
「……思っていたより寂しいんだな俺」
「ん?何か言った?」
「いんや何でもないよ、さてさて、エンドで遊ぶのもこれぐらいにして、ミア例のアイテム買って来て」
「え?前買ってたでしょ」
「いや、買ってないよ、いいな~って言ってただけだよ」
「……まったく、人使い荒いんだから」
実はこの時、既にミアの腕輪の“羽生太一に従え”というアビリティは元の不浄に戻していた。だけど彼女は俺の言葉に従っていて、つまりは俺を少なからず認めていたのだ。
そして、彼女がそれに気が付かないように、俺も彼女の気持ちの変化に気が付かない。
宿を出たミアは鼻歌まじりに雑貨屋へと向かう。
「いらっしゃいませ」
「手紙って置いてある?あ、エルフのやつね」
「魔法の手紙ですね、運がよろしいですねお嬢さん、最後の一枚だよ」
「どうも」
そうして手紙を購入したミアは、雑貨を出て街中を宿へと帰って行く。
歩いていると街から以前とは違う雰囲気にさらには妙な話が聞こえてくる。
「聞いたか?商会の偉いさん方がこぞってこの街の変化を試みているらしい」
「ああ、ドレイ制の排除、ドレイ市の閉鎖、ドレイの解放……いったいどうなっているのやら」
「加えて減税に始まり各商品の価格の見直し、各商会系列店舗の売上五割上納制撤廃……今や二割になったらしい」
たった二日でこの変化……タイチって一体何者なの。
それは二日前、俺がこの街の特徴に目を付けたのが始まりだった。
「これは……井戸だな、しかもこの街唯一の」
「らしいの、なんだ主殿毒でも盛るきなのか?」
「エンド……ハムハムされたいのかい?」
「……そう言いつつ主どのは一度とて――」
「ハ~ムッ」
俺はエンドの性質を知っている。彼女の体は清潔で銜えても何ら害はないし、少しだけ甘いのだ。
「ハムハム……ま、これぐらいで許してやる」
ベトベトになったエンドはしばらく沈黙したままだった。
「……」
「あの最悪の使徒がうな垂れてるわ(なんだろう可哀想)」
「言っておくけど、俺はエンドを人扱いしないし、もう自分の所有物だって思ってる。例えるなら自分の右手って感じかな、自分の右手なら余裕で舐められる(むしろ右手よりも興奮度合いは高い!)」
「……キミよく奥さんなんてもらえたわね」
「ま~カッコ仮だけどね」
「カッコ仮?何それ意味わからない」
「将来的に結婚するだろう人は一人で、あと二人、正確には三人嫁になりたいって人がいるだけなんだよ。俺童貞だし、まだ将来やりたいこともあるし元いた世界にも帰りたいしね」
「ふ~んそうなんだ」
この時、俺は井戸の滑車が桶とセットでアイテムであること利用してその空のアビリティスロットに付与した。
もちろんミアはそれに気が付いてそのアビリティを読もうとする。
「……このアビリティ、異世界の言葉なのね、読めやしないわ」
「内容はこうだ、このアイテムで汲んだ水を呑むとたちまち良い事をしたくなる」
「……そんなバカな」
だが二日経つと目に見えるほどの変化がボーデミリア首都で始まっていた。
間接的悪人を善人に変え、虐げられる者も一般人も後々生まれる命も街も国も全てを救ってしまった。
「……タイチ、あなたがこの世界に呼ばれたのは間違いなく私たちの過ちを止め、この国を、いいえこの世界に良い変化をもたらすためよ」
そう言って宿屋に帰り部屋へと入ると、さっき尊敬の念を抱いた男が、女の姿をした小さな存在を口に銜えているところを目撃してしまう。
「ハムハム……ん?お帰り」
「……たく、私の尊敬を返してよ」
「あ~これはエンドが柚夏奈……俺の嫁を殺すって言うから少しね……懲らしめておこうかと」
「もう言わん、言わんからやめてくれにゅ!頼む!」
最悪の使徒と呼ばれていた頃の印象はもう一切ないわね……というよりむしろイジメられている子を見ている気分だわ、あ……昔のトラウマが。
ミアも幼い頃にクラスを持たずして生まれたことでイジメられた過去があり、それを思い出して思わず俺に声をかけた。
「あ~タイチ、もうそろそろ可哀想だから許してあげない」
「ゆ、許せだと?俺の嫁を殺すと言ったんだぞ?こうなったら口にできない厭らしいことをして思い知らせてやる!」
それはまさに外道だった。
「な、なんなのだこれは……耳元で蟲が飛ぶ音が聞こえる!うるさい!気持ち悪い!や、止めてくれ!主様!お願いだ!」
「意外だった、まさかエンドが虫嫌いだったなんて」
そう言う俺にミアは呆れた溜息とともに呟く。
「ていうか、口にできない厭らしいことだって言うから何かと思えば……くだらないわね」
「主様!あんなこと言ってます!あの小娘にこの音を!この音を聞かせてやってくれ!」
俺はその言葉に頷いて、ミアの腕輪にアビリティを付与した。そして数分後には彼女の態度が一変する。
「すみませんでした!ごめんなさい!止めて!耳、耳の中に虫が!虫が!」
「うふ、どうだ!主様の罰は!我の気持ちが少しは分かったか!たわけめ!」
虎の威を借りる狐……まぁ~実際に吠えているのは狐ではなく虎で吠えられているのが狐だろうから権力者であるところの俺の力はいらないんだろうけど。
ミアも随分と印象が変わったもんだな、やっぱり胸が大きくなったことがその要因なんだろうか。
「そうだ、手紙買ってきたけど」
「おお、ありがとう」
「誰に送る手紙なの?」
「柚夏奈……俺の一番大切な人だよ」
「……そう」
ああ、その人がタイチの一番……その人がいなかったら。
ミアの気持ちなど知る由もない俺は、柚夏奈宛の手紙を早速書いてエルフの手紙の効果を確かめようとする。
エルフの作る手紙には宛名を書き記すとその人物に直接手紙が転移する魔法が付与されていて、宛名と送り先の物か想いがあれば届く。つまり、送り側のことを受け側が想っていたら必ず届く手紙なのだ。
「よしと……これで柚夏奈は明日にでも会えるかもな」
「明日?どうしてそんなことが分かるの?」
「予想だけど、もう柚夏奈はこの国にいると思うんだ、もしかしたらもうこの街にいるかも、でも互いが探してもこの街は広いし行き違いになるかもだから探しには出られない」
「ならアビリティを付与したら?そういうの得意でしょ」
「いやいや、人の探索なんてアビリティを付与したところで柚夏奈を探せるわけがないよ、探知阻害くらい付けさせて当然だろ」
そう、柚夏奈を探知はできるわけがない、けど、この時どうして美衣香や心優がついてきていると思わなかったのか、それは単純に二人は帰っているだろうと思い込んでいたからだ。
勇者さえいれば帰還できる二人は、俺がいなくても帰る選択をするだろうと思い込んできたのがそもそもの間違いで。
美衣香は勇者に救われた瞬間から、心優は胸を大きくしてもらった瞬間から、俺に対して帰還よりも優先度が高くなってしまっていたのだ。
そうとも知らず、俺は柚夏奈だけが来ているだろうと思い込み、彼女宛ての手紙に不要な文章を記入してしまった。
“キミを抱き締めて愛し合いたい”……柚夏奈だけに見られるならまだしも、その文を美衣香と心優が見てしまうとか、ましてやペノーも見てしまうとか……恥ずかし過ぎる。
そうして俺は自身の知らぬ間に黒歴史に刻まれるであろう、他人に知られると恥ずかしいセリフを手紙に綴って送る、なんてイベントを発生させてしまっていた。
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