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23話 女の子は意外とムッツリなわけで。
しおりを挟む「すごいよ!太一!」
「ゆ、柚夏奈!胸を押し当てすぎだってば!ほら!後ろの二人も変な顔してるじゃん!」
呼び捨てにされたことは気にも留めず、俺は見た通りに言っただけだったけど、実際にはこの時に市宮美衣香と新野心優がしていた表情の内側は別ものだった。
まず、新野心優はこう思っていた。
『ゆ、勇者を……凄い、御崎くんも新くんもミイちゃんも全然勝てなかったのに……、この人が新垣さんの胸を……』
そう思いつつ自身の胸に両手で触れていた。
そして市宮美衣香はこう思っていた。
『……彼は……何で勝てたの、分からない……でももしかして、彼は私の運命なのかもしれない……カッコイイ、チョー!カッコイイ!』
彼女たちの胸の高鳴りに俺が気付くことはなく、柚夏奈さんも気付くことはない。
だけど、ひとしきり俺とイチャイチャした彼女が振り向いて二人の表情を見た瞬間、彼女らの胸に秘めた想いは一瞬にして覚られてしまう。
「……はぁ……だから言ったのに、太一くんカッコイイから絶対二人とも惚れちゃうよ」
その呼び捨てじゃなくなっている呼び方も、その後の言葉もボソボソと小声だったため聞こえなかった。
「何か言った?柚夏奈」
「ううん、太一くんはカッコイイなって、ね」
おいおい、その“ね”って笑顔で首傾げるの可愛すぎるだろ!審判はイエローカード出します!
「ま、本当は柚夏奈が抱き付かれる前にぶっ飛ばしてやりたかったけどさ、まさか剣を振り降ろす前に掴まれるとは思ってなかった」
俺が右手を振っていると、その手をギュッと握って自身の胸に寄せたのがその胸の大きさからも市宮でないのは分かってしまった。
新野心優はしっかりと俺の手を掴んで放さなかった。
えっと、ハッキリ言って迷惑なんですけど柚夏奈さんが怒ったらどうすんの。
「羽生くん……私、私!む、胸をおおきくしたいの!」
「……ん~?」
なるほど、そういう事ですか。
「お安い御用ですよ、あ~外見の変化は予想が付かないので、どれだけ変化するかは希望通りにかは分からんですけど」
「少しでも大きく!そうしてくれるなら……あなたのものになってもいいから!」
「あ~っと、それは無用ですよ、俺には柚夏奈っていう伴侶がいますからね」
と言いつつも俺は恥ずかしさに頬を染めていることだろう。
「愛人でもなんでもなります!」
「え、いや、だからね」
このままだと埒が明かない……あれだ、何かのアニメで見たやつだ。
「す、スキル……潜伏」
実際にはアビリティを再度つけただけなんだけどね。
と姿を消してみたものの認識されている時に姿を消しても、再度掴まれたらまた認識されるのは必然で。
「羽生くん」
今度は市宮さんに腕をつかまれてしまう。
「……はい」
「何から言ったらいいか……私は、あなたをよく知らないの」
「分かってます」
「でも、今はとても知りたい……あなたが新垣さん、柚夏奈さんを好きだって分かってるけど……私も、私のことも少しだけ傍にいさせてもらえないかな」
「……」
どうしてだい、どうしてキミは彼女を止めない。どうしてキミは俺に答えさせようとするんだろうな、……答えはもう決まっているのに。
「市宮さん、俺は二人の女性に愛情を向けられるほどに器用じゃない。それに、柚夏奈が許したとしても俺が許せないからね、自分を」
「……いいな、柚夏奈さん、私は……勇者に無理矢理結婚させられそうになった。でも、それをあなたが止めてくれると思えるの、しかも元の世界へも帰してくれるとも思える。そんなヒーローがあなたで、私はヒロインじゃないけど……」
彼女の涙はズルい、柚夏奈さんこれまで予想してたのかい?彼女の涙に俺が少しでも揺らぐって分かってたんだね。
俺はこっちに来る前から市宮さんの事が好きだった。
「市宮さん、もう泣かないで――」
そのことを柚夏奈は知っていたんだろうな、だから今もあんな笑顔で見守っていられるんだ。
「助けてくれて……ありがとう」
胸に頭を預けてくる彼女をそっと頭に手を置くと、柚夏奈は俺に笑みを浮かべつつ口を動かす。
“抱き締めてあげて”
その言葉を俺が素直に受け入れられたのは、彼女の笑みに嘘がなかったからだ。
ギュッと抱きしめると市宮美衣香は全身を密着させるように抱き締め返してきた。
「……」
しばらくして彼女は泣き止み、俺たちは四人で王宮に戻ることになった。
「勇者は帰してくれないかもだけど……彼と結婚しなくて済むと思うとそれだけで十分幸せだな」
「ミイちゃん、私、胸が大きくなるんだよね」
「……今それ重要なのミユちゃん」
「!超重要!最重要だから!」
二人の話声が聞こえるくらいの距離で後ろを歩いていると、柚夏奈は俺に聞こえるくらいの声量で話かけてきた。
「市宮さんのこと、いつから好きなのか聞いてもいい?」
「……ん~これすごく恥ずかしい話だけど」
「私は聞きたいな~」
「あれはさ、ある意味不可抗力なきっかけだったんだけどね」
きっかけは中三の夏だった。
俺と市宮美衣香は同じ学校に通っていて、電車で毎日見かける程度の関係性だった。
クラスが一緒になったこともなければ、話したこともないまるで接点なんてない、そんな俺が市宮を好きになる理由は一切なかった。
可愛くて胸が大きい、そんな彼女でも俺は感心がなかった。
毎日ネットゲームに夢中で異性なんて後回し、ネットゲームをするために学校でいい成績をとって勉強しているような俺だった。
でもある日、あの暑い日に一つ遅れて満員電車に乗り込んだ俺は入り口付近で駅員に押し込まれて、目の前のOLお姉さんを気にして背中を向けると、走ってきた同じ中学の女子と向かい合わせになってしまった。
後ろのOLのお姉さんが気にならないくらいに、目の前の誰か分かっているJCに緊張していた。
OLのお姉さんの尻や背中で押されるほどの満員電車で、自分の胸に目の前の女の子の胸が当たっていて、互いの右足が股の間に挟まって大事な部分に密着していた。
目の前はその女子の耳と窓があるだけ、彼女の息づかいすらも俺の耳元にあるような状況で、俺は生理的な現象で思考が停止していた。
大きくなった自分の大切な部分に見知った女の子の足が押し当てられることなんて、まず経験することのない出来事だった。
満員な電車で俺の足の付け根付近が、彼女の大事な部分に押し当てられ、スカートが少し短いのが原因で完全に下着に触れている感覚がハッキリ伝わった。
OLのお姉さんが俺を押して、俺と女の子は互いの鼓動を感じるほどに密着する。
俺は思わず彼女の耳元で、「ごめん」と囁いていた。
すると彼女は、「マジ……今はちょっとダメだから」と言って俺の耳に囁いた。
何がダメだとか、そういうことは俺には分からなかったけど、彼女は何故か腰を俺の方へと突き出してきて必死に何かを我慢しているようだった。
電車を降りてから彼女がトイレに足早に向かったことから、もしかしてっていう可能性は思いついてはいたけど。
とにかく、俺はその日その出来事がきっかけで彼女を市宮美衣香を好きになってしまった。
「どうだ!メッチャ恥ずかしい話だろ!キモイって思うよな……やっぱり」
柚夏奈さんの反応が気になって、でも俺は左を向けない~恥ずかしいから~。
「キモくないよ、むしろやっぱりって思った」
「や、やっぱり?」
「うん、きっと太一くんなら明確な理由があって市宮さんを好きになったって思ってた。あの容姿や胸じゃなくて、きっかけがしっかりあったから好きだったって分かってた。だって……見てたから」
「……ゆ、柚夏奈さんってばそれは……」
反則でしょうに。
「ん?」
柚夏奈が立ち止まったため俺も足を止める。理由を知るため前を見ると、前を歩いていたはずの二人がいつの間にか立ち止まっていて市宮さんが真顔でこっちを見ていた。
「……まさか、聞こえてた?(やば、キモイって思われたかも)」
「……夏……電車で男の子と密着して、私、それからずっとその人のこと思いながら一人でエッチなことしてた」
「……(アハ~ン?)」
「……ミイちゃんそれホント?」
「だって思春期だったんだもん、女の子って男の子よりエッチだし、あんな事あったら思い出して一人でしちゃってもしかたないでしょ?」
「ど、同意を求められても……」
市宮さんの言葉に俺はゆっくり柚夏奈を見ると、彼女は何故か満面の笑みで俺を見ている。
「市宮さんもエッチなんだね」
「……も!って!(それは柚夏奈さんも同じことを経験したことがあるという事になりますがいいんですか!)」
予想外の斜め上への展開に俺はテンパって柚夏奈と市宮さんを交互に見てしまう。
市宮さんは俺の方へと駆け寄ると真顔で興奮した口調で話す。
「あの日は朝エッチなことしてて家を出るのが遅れて、慌てて電車に飛び乗ったら、おな中の男の子と密着するくらい満員で」
そのおな中はもう別の意味にしか聞こえないんですけど!
「内ももにずっと男の子のおっきくなったのが当たってて……恥ずかしくて顔見れなくて、自分の股も朝の余韻が残っててついつい押し当てちゃって」
あの腰を前に出してきたのはそういう事だったのか……読めん!思春期のオナゴの行動は未知すぎるぜよ!
「耳元で男の子に囁かれるのも、男の子の足で大事なところ押されるのも初めてはあの時だったの、もちろんそれが最初で最後だよ。それでね、降りる駅でドアが開いた時はもう恥ずかしくてトイレに駆け込んだんだけど……後から後悔したのよね、顔見ておくんだったって」
気持ちが分からない……でも、女の子って普通はそうなのかな。
そう思いつつ柚夏奈を見ると分かる分かるという風な様子で、その後に新野さんの顔を見ると“は?何言っているのかしらこの子……”という感じの困った表情をしていたため、普通ではないという結論を俺は出した。
「顔見てたら後から探せたのに!って後悔して、それ以来一人でエッチする時は大体その顔も知らない彼を思い出してたな~、分かるよねミユ!」
「……いや、それは分かんないよミイちゃん」
「え~!新垣さんは!?」
柚夏奈はその問いに笑顔で首を上下させた。
「私も太一くんで何度かした覚えあるから」
それはこっちに来てからですか!
「あ、太一くん、これあっちにいた時の話でこっちに来てからそんな事一度もしてないよ、少し太一くんの寝顔覗いたりお風呂覗いたりしただけだから」
「そ、そう(今更の新事実!風呂覗かれてた!)」
俺が動揺していると、柚夏奈はそっと顔を寄せて耳元で囁く。
「ところで、太一くんは市宮さんとのことで何度一人でしたの?」
「……た、沢山?」
「だよね、私では?」
「……数回……ですかね(何この暴露大会)」
「でも、本当の初めては私だからね」
それに頷くのは当然なのだが、頷かされた感があるのは否定できない。
「太一くんも私でしてたんだ……なんか嬉しい……両想いだったんだね」
その言葉にはさすがの柚夏奈さんもお怒りの様子で。
「市宮さん、太一くんは“私の”彼氏なんだからね」
「うん、そうだね、ふふそっか~太一くんだったんだ~ふふ」
あれれ?俺の市宮の印象は、綺麗で内面男前で器用で優しいって女の子だけど……実際彼女はムッツリな女の子だったり?
「ね、太一くんは3Pに興味ある?」
「……(いや、ゲームの3人目のプレイヤーの話が急になぜここで沸いてきたのやら)」
「新垣さんはあるでしょ?」
「ない、でも太一くんがしたいっていうなら……」
俺がしたい……あ~3Pね!って!市宮!あんたまさかやっちゃうのかい!やってしまえるのかいそれを!
「お、俺は男の子なので……柚夏奈さんがいいって言うなら……やりたいけど」
お~この場で一番まともなのは、この会話を訝しげに聞いている新野心優だけかもしれない、何を訝しんでいるかは分からないけど。
「それより王宮に戻ろうよ、勇者の事もあるし立ち話も疲れるから、胸が重くて」
そう言って胸を抱える柚夏奈に新野心優は俺を一瞥して期待の眼差しを向けてくる。
そしてこの時の俺は、女の子=エッチ=見つめてくる=エッチ=新野心優=エロイ事したい、という謎の考察をしてしまっていた。
冷静に考えれば、彼女が俺に求めているのはエッチなことではなく、そのコンプレックスの解消以外ありえなかったんだけどな。
とにかくその時の俺は、よく分からない色々なロジックによってポーカーフェイスを崩されまくっていた。
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