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18話 ロリドワーフは胸を思い、半端エルフは反逆の書を記す。

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 私たちドワーフにはちょっとした習慣がある。

 毎朝胸が大きくなっていないかを確かめなくてはいけない。

 ドワーフの男は髭がぼうぼうで身長が低いのが特徴だけど、女は小さくて幼顔で歳をとると胸が大きくなってしまうのが特徴になる。

 でも、時々若くても胸が大きくなってしまう人がいて、そういう人は基本的に性的な意味で売られることが多く、なんでも、人間はロリコンなるものが多いらしいからだ。

 見た目でドワーフの大人とされ、でも実際には心根も育ち切らない純粋な子ども、そんな存在を買う人間の男が沢山いる。

 私は4姉妹の末っ子で、一番上の姉とは物心つく前には別れてしまった。

 そんな姉は胸が大きくなってすぐに売りに出され、アビリティの付かない父の経営する鍛冶屋の借金返済にあてられた。

 そして、二番目の姉も三番目の姉もすぐに胸が大きくなって売りに出されてしまった。

 物心ついた頃には、私も胸が大きくなったら売りに出されるのだろうと理解してしまった。でもそんなある日、父が死んだ。

 私は店を売り家を売り借金返済の残りを鍛冶屋で働いて返すことにした。でも、私は父譲りのアビリティが付与できない鍛冶士で、日々捨て値のアイテムを作っては露店に出してもらうしかできず、胸が大きくなれば売り飛ばされる、そう思って生きて来た。

 毎朝胸を確認して、大きくなっていないことに安堵する日々。

 そんな時、私のアイテムたちを絶賛して全部買う奇特人が現れて、それがきっかけで鍛冶屋の親方に捨てられてしまったのです。

『なんでそんなゴミみたいなアイテムが俺のアイテムより褒められるんじゃい』

 たしかに、この世界でアビリティの付いていないアイテムなんてゴミも同然だ。でも、それでも私にとっては必死に作った一つ一つ思い入れのあるもので。

「いや~さすがペノーの作る服はどれも一級だな」
「へへ、主にそう言ってもらえてこの子たちも喜んでいますよ」

「柚夏奈の注文通り、カワイイ制服に仕上がってるぞ」
「本当だ~ありがとうペノーちゃん」

「へへ」

 でも、最近胸が大きくなっていないか、それを確認する理由が変わってしまった。

「主……太一さんは大きい方が好みですか?」
「ん?大は小を兼ねるという意味かな?ん~小さいものには小さいものの良さがあって、大きいのには時にその両方の性質を持つ場合があるってだけだから、俺は場合によりけりだけど」

「やはり大きい方が好みですか」

 言葉とは違い、太一さんの視線はずっと柚夏奈さんの胸を追いかけ続けている。

 やっぱり大きい方がいいんですね、そう思って自身の胸を見る。

 お姉ちゃんたちはみんな大きくなった、だから私も大きくなるのだろうと思っていた。

 でも、毎日毎日大きくならない胸に溜息を吐く。

 パーフが全裸になっても太一さんは全然柚夏奈さんから視線を外さない。シロがスカートをひらひらさせても、太一さんは柚夏奈さんしか見ていない。

 きっと胸が原因なんだ。

「昔のお願いが叶ったから……だから大きくならないんだ」

「ペノ~どうしましたですです?お姉さんに話してみなさいですです」
「……」

 いや、パーフは図体だけで生まれてまだ一年ちょっとでしょうが、あれ?今主みたいな言い回ししてました?

「おっぱい大きくなればな~」
「おっぱい?昔からおっぱいは揉むと大きくなると言いますですです!」

 揉む?そんなことして小さくなったらどうするの?

「……そんなことで大きくなるなら苦労しないよ」
「なら今から私は太一に胸を揉んでもらって証明してみせるですです」

「ちょっ主にって、無理でしょ!柚夏奈さんに殺されるよ!」
「大丈夫ですです」

 そう言ってパーフはその日主のもとへ向かうことはなかった。

 仕方がないのでその日は普通に過ごして夜を迎えた。

「ま、最初から嘘だって分かることだよね」

 まさか主に胸を揉んでもらえる裏技があるなんてこと無いよね。

「寝てはダメですです」
「な!驚かさないでよ!それにシロだって寝てるんだよ!」

 シロは私の隣に寝ていて、パーフはその反対側に寝ている。これらのベットは私が手作りしていて、最近コルビット族にも多く注文される。

 それもこれも主がさりげなく私の鍛冶士としての腕を広めて下さるおかげだ。

「揉んでもらいにいくぜよ」
「ぜよって、主の真似ですか?」

 コクコク頷くパーフに流されるまま、主の胸揉みに期待してしまう私は最近思春期なのだろう。

 普段主がよく話してくれることの中に、恋物語があるけど……羨ましいと思う反面、柚夏奈さんがいるからな~と諦めてしまう部分がある。

「……」

 無言で指で合図をするパーフについていくと、難なく主のベットの前まで行けた。

 わー主が寝てる……寝顔もカワイイな~、って!パーフ!

 徐にベットに入るパーフは既に裸で、背中を主にくっ付けると、驚くことに主が彼女をグッと引き寄せて胸元に手が置かれた。

「……」

 なんだその勝ち誇った顔は!

 パーフはおそらく毎日こうして忍び込んでは、主の抱き枕として扱われていたのだろう。

 許せぬ、許せませぬぞぉぉ!

 と思いつつ、反対側へコソコソと侵入する。

 毒を食らわば皿まで、主の国のことわざなるものにそう言うものがあると聞きました。

 どうせ怒られるのならば、私だって主と添い寝したい。

 ピタッと主にくっ付くと、主は少しだけ私を引き寄せて抱え込むように抱き締めてくれた。

「ゆ……かな……それは……ブラじゃないよ」
 どんな夢を見ているのですか主。

「……だいきょうきん……きょう……せい」
 どんな夢を見ているんですか!主!

 大胸筋ってつまりは胸ですよね?それを矯正って……は!つまり主は大きな胸を小さく矯正したい!つまり!小さい胸が好き!

 まるで雷に撃たれたかのような衝撃とともに、私は主の腕の中で気が付けば寝てしまっていた。

「ね~起きて、起きてよ太一くん」

 私は主を起こす柚夏奈さんの声で目が覚めた。だけど、目が覚めたけど目を開けることができない。

 殺気、それは紛れもなく私の命を奪えるものだった。

「ん……柚夏奈?どうしたのこんな朝早く……って、パーフにペノーまで!あははは、困った子たちだね」
「……パーフ……またなのね」

 そう言う柚夏奈さんは、まだ寝息を掻くパーフをベットから連れ出すと自分のベットへと移動させたようで。

「ドレイ士の件があったからペノーも怖かったんだろうね」
「だと思う、ペノーちゃんがベットに忍び込むことって今までなかったし」

「今日だけは大目に見てあげてよ柚夏奈さん」
「……本当は嫌だけど……いいよ、太一くんに免じて許してあげる」

 許された……いや、この殺気、柚夏奈さんは許してない、怒ってる……私には分かる。

「本当に……ペノーちゃんは」
「この歳で一人で生活しているって考えると尊敬するよな」

「うん、そうだね、私たちだったら無理だもんね」
「ほら、柚夏奈も……今日はもう少し一緒に寝坊しようぜ」

「……太一くん」

 柚夏奈さんの殺気が嘘の様に無くなって、ベットがギシっと軋むと、パーフが寝ていたところに柚夏奈さんが入る。

 こういう気遣いができるところが、柚夏奈さんが主を好きになったところなんだろうな。

 なんて思いつつ、二人がイチャイチャしだすとさすがの私もドキドキしてしまう。

「ね、太一くん……ペノーちゃんの事好き?」
「……それは知り合いとしての好きを聞いているのか、それとも異性としての好きを聞いているのか……どっちなの」

「……だよ」
「……ら、好きだけど」

 え!今のどっち!どっちですか!どっちなんですか?!太一さん!

「やっぱり起きてたんだ~ペノーちゃん」
「……お、おはようございます、柚夏奈さん」

 はめられた、柚夏奈さんに乗せられてしまった~。

 寝たふりしてたら後数十分はこの極楽にいられたかもしれないのに~。

「ったく、もう、本当に油断ならないわ、ペノーちゃんって」
「お、追い出さないんですか?」

「だって、太一くんが困ってるの見るの楽しいもん」
「お、おお、バレてた?」

 確かに、主の表情は柚夏奈さんと私に挟まれていることで困惑気にしていて、つまり、さっきの好きに関しては何となく察することができてしまう。

「……へへ、主、私も好きですよ」
「え?何か言った?」

「独り言です」

 私もそこまで強欲じゃないですから。

 そうして、少し嬉しいことがあったりする私の日常は、太一さんと柚夏奈さんがいてパーフがいてシロがいる日常だったりします。

 ちなみに、この後シロが入って来て大騒ぎになったから、どさくさに紛れて太一さんの頬にキスしたのは柚夏奈さんには秘密です。


 私の名前はパーフ、エルフ族における秀才と謳われたアーガスの血族。

 産まれて数ヶ月で大人へと成長し、上位魔法を使うエルフ族の中でも稀有な存在だ。

 ただ、気が付けば見知らぬ土地で杖だけを持っていた私は、魔法を使うと自身が傷つくという欠陥のあるアーガスだと分かった。

 しかも皮だけ、服だけにほぼ害がある。

 何の因果かその欠陥のせいでアーガスでありながら狩りもできず、日々生きていくのにも苦労していた。

 そんな私の日々の食料はその辺に生えているキノコだ。

 数個食えば腹も満ち、気が付けば私は賢くあることが嫌になっていた。

「は~裸になれば誰か男が攫って養ってくれないかな~」

 などと思い付き、魔法で裸になって見たりする。

 人間はエルフを嫌っているためもちろんそんなことしなくても囚われ処刑されるだろう。だから、別の種族に対してそれをしてみた。

「はい~」

 服がはじけたあと、向けられる嘲笑と視線にコルビット族どもが私を養うことが無いことを理解する。

 しかし、もしかするとこんな私を求める稀有な存在がいるかもしれない。

「はひ~」
 だんだん服がはじけて裸を晒すのが楽しくなってきた。

「はい~ひ~」
 ダメな私を見てくれ~、ほら~痴女だぞ~あはは。

 そんな落ちぶれてしまった私は、友にある噂を聞くことになる。

「なに!冒険者とな!それは本当ですです!ペノー!」
「はい、人間の冒険者のお二人に住む家を提供してもらってます」

 私の服を何度も仕立ててくれるドワーフのペノーの言葉で、私は希望を頼りにその者たちのもとへと向かった。

 練習とばかりに目的の家の近くで魔法を使ってしまい全裸になった私は、やけくそで家の門を叩いた。

 それから色々あって、体が大きくなった理由に嘘を吐いてアーガスであることを隠してアホの子を演じてこの家に住み着くことができた。

 それなのに、今、緊急で至急な問題に直面している。

「パーフ、お尻出して」
「え~っとあれです!スキンシップですです!」

 この女はアラガキ・ユカナ、ドラゴンを滅した強者の一人であり、私の尻を赤く腫らそうとする悪女である。

「太一くんの服の中に無理矢理入るのはスキンシップのうちに入りません!」
「た、タイチ~」

「……ジャッジ……ペノー」
「ギルティー!」

「……ジャッジ……シロ」
「キルテ~」

「両者で揃いました……パーフ……ギルティ!」

 そしてこの男はニワ・タイチ、ドラゴンを滅した強者の一人で、私が思いを寄せる男なのだが、私が賢いことを隠しバカを演じていることに気が付いているようで。

「そんな~タイチ~」
「諦めろ、柚夏奈さんの意思が優先されるのだパーフよ……」

 強い男なのだが……既に妻の尻に敷かれている。

 そして、一歳でしかない私を女として見てくれない!その理由がユカナの胸が大きすぎるからだ!

「……」
「なに?パーフ」

「どうしてユカナの胸はそれほど大きいのでしょうか」
「……人生とは、みたいな言い方やめてよ……これ肩がこるから本当に嫌なの」

「……でもタイチは大きい方が好きですです」
「そ、それは嬉しいけど、それでももう少し小さくてもいいと思うんだよ」

 そうして腕で持ち上げているところを見ると本当に殺意を感じる……、でもその殺意を本当にユカナに向けるとヤラレルから~。

「タイチ~ユカナがおっぱい小さくするってよ~ですです」
「柚夏奈!は、早まるな!あれかい!重いんだね!だったら俺が持ってあげるから!少しでも重荷を持ってあげるから!」

「わ~!違うの~太一くん!小さくなんてしてないから~だから今はだめ~!」

 着替え中の柚夏奈の所へ太一を召喚する魔法など、この秀才である私にとっては造作もないこと。

 ただ、このあとお尻が真っ赤になるほどユカナに叩かれることになるというのは、今は忘れておくとしよう……誠意をもって謝れば許してもらうことはできないかな……まだ一歳なんだよ?

「一歳だからこそ、今のうちから正しい躾が大事だと私は思います」
「……はい」

 その正論には私もお尻を向けて潔く罰を受けるしかない。

「でもね、パーフはいつかは大人になるから、できればいつまでも子ども扱いしたくはないな」
「……それは遠回しにタイチとの交際を許可していると受けと――」

「そんなことはまったく、一切言ってないと思うけど」
「はい」

 私は早々に姉嫁に首根っこを掴まれている状態で、でもある意味それは遠回しにタイチとの仲を――。

「ないからね、パーフは太一くんには響いてないからね」
「……(こ、心を読まれた!)」

 今日もまた私の対アラガキ・ユカナへの反逆の書に新たな文面が追記されてしまった。

「やつは、他人の心を読むことができる……と」

 もう既に攻略など不可能なほどに彼女の強さが綴られたこのパーフの書物は、のちに柚夏奈の知らないところで彼女たちの敵に渡り戦々恐々とさせるのだった。
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