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第一章 勇者と魔王
もう一つの力
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城塞都市クレセアに向かってすぐに、ゴブリンやワイルドウルフなどの魔物に襲われた。
しかし闇を知り魔を知るものがちゃんと仕事をしてくれたので対処も楽だ。
しかし、この方法は効率が悪い。
一匹倒すのに石が二ついる。
石なんかそこら辺に転がっているのだが、石が拾うために一々馬車を止めていたらその瞬間、魔物や盗賊に襲われる可能性が高まる。
動かない馬車などただの的だ。だから出来るだけ馬車を止めたくないのだ。
「ちょっと、改変して見るか」
「真名命名 隠魔を暴き追撃する」
こんな感じでどうだろう?
たぶん俺の考えでは発見と追撃を一度にしてくれるはずだ。
「ガリウス様は、凄い魔法使いの方なのですね」
助けた少女マイラが興味津々に見ている。
「魔法を石に込めて置くと、いざというときに魔力枯渇で苦しむことが無くなるからね」
嘘である、魔力など1ミリも使っていない、真名命名は名前を付けるだけで良く、コストパフォーマンスは最高なのだ。
マイラは人懐っこくボディタッチが激しい。胸もかなり大きくさっきからバインバインと当たる。
楽しく談笑してると、先ほどの真名を付けた真名命名 隠魔を暴き追撃するが発動した。
隠魔を暴き追撃するは石が分裂して10体のゴブリンの頭を撃ち抜いた。
分裂するなんて初めてだな。
「凄いです! さすがガリウス様です!」
一瞬でゴブリンを倒すのを見たマイラは抱きついて喜びを体で表現する。
思いがけず多数と戦うための真名命名を手に入れた。
「そう言えば、ガリウス様はレベルはおいくつなのですかな?」
「レベルは調べたことがないんですよ」
レベルを知るためには教会に行き高いお布施を払って鑑定するか、鑑定持ちの人に見てもらうしかない。
どこの村でも教会は小さく鑑定する者もいない。
なので大抵は自分のレベルを知らないのである。
鑑定か……。
「真名命名 汝は全てを見通す神眼」
その石を俺の胸元の持ってくると、俺のステータスが映し出された。
名前:ガリウス
LV128
HP1560
MP4520
投擲:S級
剣術:A級
……問題なく調べられた。
「ええと、魔法で調べることができたのですが、LV128ですね」
「28ですか?」
ウィルソンは聞き間違えたような振りで聞き直す。
「128ですね、どの位の強さになるんでしょうかね?」
「LV100超えですか! すばらしいですな」
100超えはそれなりにいるそうだが、そういう連中は大体が重要なポストに付いているそうで護衛を受けるような冒険者に100越えはいないのだという。
だが冒険者にも100越え自体はいるのだが、大体がS級で護衛などというチンケな仕事は受けないのだという。
ウィルソンと話をしていると、すべての隠魔を暴き追撃するが作動し一点を貫いた。
しかし、その一撃は敵を倒すことなくすべて打ち砕かれた。
ゴブリンの進化種であるオーガの最終形態、B・オーガが石剣を持ち仁王立ちしていた。
B・オーガの強さは土竜(最弱ドラゴン種)に匹敵しうる力を持つ。
「はわわわ」
ウィルソン達親子は恐怖で動けない。
「やるしかないか」
俺はそう言うと馬車を降り、間髪いれずにポケットから石を取り出しB・オーガにむかって投げた 。
石で頭部を狙い撃つが、石剣にすべて叩き落とされた。
まあ、まっすぐ飛んでるから少し知能と力があれば、ああ言う芸当もできるか。
俺は死んだ護衛から回収した剣に真名を付ける。
「真名命名 一撃に全てを懸ける剣」
B・オーガに真名のついた剣を振るう。
しかし、俺の一撃は避けられた。
動きが早いな。
石はすべて叩き落とされ斬撃は避けられる。
このままでは勝てないか。
俺はあるときから真名命名の第2形態と思われる能力を手に入れた。
それは自己暗示である。
この神の祝福は肉体を強化できる能力だ。
「疾 風 迅 雷」
これは俺の素早さを上げてくれる。
「剛 強 無 双」
これは俺の力を上げる。
「これでっ!!」
俺は渾身の力を込めて、B・オーガに剣を叩きつけた。
その一撃はB・オーガの体半分を霧散させた。
B・オーガを霧散させた剣は灰になって崩れ落ちる。
……これなら木の棒で良かったな。
しかし闇を知り魔を知るものがちゃんと仕事をしてくれたので対処も楽だ。
しかし、この方法は効率が悪い。
一匹倒すのに石が二ついる。
石なんかそこら辺に転がっているのだが、石が拾うために一々馬車を止めていたらその瞬間、魔物や盗賊に襲われる可能性が高まる。
動かない馬車などただの的だ。だから出来るだけ馬車を止めたくないのだ。
「ちょっと、改変して見るか」
「真名命名 隠魔を暴き追撃する」
こんな感じでどうだろう?
たぶん俺の考えでは発見と追撃を一度にしてくれるはずだ。
「ガリウス様は、凄い魔法使いの方なのですね」
助けた少女マイラが興味津々に見ている。
「魔法を石に込めて置くと、いざというときに魔力枯渇で苦しむことが無くなるからね」
嘘である、魔力など1ミリも使っていない、真名命名は名前を付けるだけで良く、コストパフォーマンスは最高なのだ。
マイラは人懐っこくボディタッチが激しい。胸もかなり大きくさっきからバインバインと当たる。
楽しく談笑してると、先ほどの真名を付けた真名命名 隠魔を暴き追撃するが発動した。
隠魔を暴き追撃するは石が分裂して10体のゴブリンの頭を撃ち抜いた。
分裂するなんて初めてだな。
「凄いです! さすがガリウス様です!」
一瞬でゴブリンを倒すのを見たマイラは抱きついて喜びを体で表現する。
思いがけず多数と戦うための真名命名を手に入れた。
「そう言えば、ガリウス様はレベルはおいくつなのですかな?」
「レベルは調べたことがないんですよ」
レベルを知るためには教会に行き高いお布施を払って鑑定するか、鑑定持ちの人に見てもらうしかない。
どこの村でも教会は小さく鑑定する者もいない。
なので大抵は自分のレベルを知らないのである。
鑑定か……。
「真名命名 汝は全てを見通す神眼」
その石を俺の胸元の持ってくると、俺のステータスが映し出された。
名前:ガリウス
LV128
HP1560
MP4520
投擲:S級
剣術:A級
……問題なく調べられた。
「ええと、魔法で調べることができたのですが、LV128ですね」
「28ですか?」
ウィルソンは聞き間違えたような振りで聞き直す。
「128ですね、どの位の強さになるんでしょうかね?」
「LV100超えですか! すばらしいですな」
100超えはそれなりにいるそうだが、そういう連中は大体が重要なポストに付いているそうで護衛を受けるような冒険者に100越えはいないのだという。
だが冒険者にも100越え自体はいるのだが、大体がS級で護衛などというチンケな仕事は受けないのだという。
ウィルソンと話をしていると、すべての隠魔を暴き追撃するが作動し一点を貫いた。
しかし、その一撃は敵を倒すことなくすべて打ち砕かれた。
ゴブリンの進化種であるオーガの最終形態、B・オーガが石剣を持ち仁王立ちしていた。
B・オーガの強さは土竜(最弱ドラゴン種)に匹敵しうる力を持つ。
「はわわわ」
ウィルソン達親子は恐怖で動けない。
「やるしかないか」
俺はそう言うと馬車を降り、間髪いれずにポケットから石を取り出しB・オーガにむかって投げた 。
石で頭部を狙い撃つが、石剣にすべて叩き落とされた。
まあ、まっすぐ飛んでるから少し知能と力があれば、ああ言う芸当もできるか。
俺は死んだ護衛から回収した剣に真名を付ける。
「真名命名 一撃に全てを懸ける剣」
B・オーガに真名のついた剣を振るう。
しかし、俺の一撃は避けられた。
動きが早いな。
石はすべて叩き落とされ斬撃は避けられる。
このままでは勝てないか。
俺はあるときから真名命名の第2形態と思われる能力を手に入れた。
それは自己暗示である。
この神の祝福は肉体を強化できる能力だ。
「疾 風 迅 雷」
これは俺の素早さを上げてくれる。
「剛 強 無 双」
これは俺の力を上げる。
「これでっ!!」
俺は渾身の力を込めて、B・オーガに剣を叩きつけた。
その一撃はB・オーガの体半分を霧散させた。
B・オーガを霧散させた剣は灰になって崩れ落ちる。
……これなら木の棒で良かったな。
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