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4章 守りたい者たちは誰なのか
死んでお涙ちょうだいなんか三流の仕事。
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虹色の光が巫女を中心にドームを作り広がる。膨れ上がった瞬間その膨張速度を緩め緩やかな速度となった。
「おや、これは失敗ですな。これでは世界を破壊するまで何ヵ月もかかってしまう」
Dr.バルトスは残念そうに巫女を見ると踵を返し王の元へ行く。
「国王陛下、私はこれでおいとまをさせていただきます」
「は? 何を言うておる。早くあの痴れ者を殺さんか」
王はDr.バルカスを叱責して手に持つ杖を投げつける。しかしその杖はDr.バルカスの前で燃え尽きる。
「フハハハ、まだわかりませんか愚鈍な王よ。私はグランヘイムから派遣されたのですよ天使の軍団の性能評価とこの国にある見たことがない武具を調べるためにね」
「な、なんだと! 貴様、グランヘイムの間者か!」
掴みかかる王をDr.バルトスは虹の光の中に突き飛ばす。光の中へ投げ入れられた王はまるで泡が消え去るように少しずつ弾け光の粒となり消滅した。
「ケンロウ王よ、この光はゆっくりなれど世界を滅ぼす光には変わらない。あなたにこの光が止められますかな」
「止めるに決まってるだろうが。そしてお前たちグランヘイムも倒してやるよ」
「フハハハ勇ましいことで。では、そんなあなたに巫女を止める方法を教えてあげましょう。巫女をコントロールしてるのはパンティーです。パンティーを脱がせて破壊すればとりあえずこの破滅の光は収まるでしょう」
「馬鹿なのかお前は? そんな話誰が信じる」
「フハハハ、信じるも信じないもあなた次第です勇敢なる王よ」
そう言うとDr.バルトスは炎となりその場から消え去った。
火か、つまりあいつも天使の軍団と同じく人ならざる者なか?
しかし、どうする。このまま光の中に突っ込めば王のように粉々になってしまう。あの破壊速度だと回復が追い付くかも分からない。仮に回復できたとしてもすぐにその身は壊されまた回復するの無限ループに陥る。
そんなことになったら、たどり着くことも叶わないばかりか生き地獄を味わうことになる。
「ケンタ!」
声のする方を見るとサラがクニャラとレオなを抱えて俺の方へ向かっていた。
当然スヴィニヤーが伊四百型から飛び出し行く手を阻む。
「ケンタ、ゴメスをサラと呼ぶのはケンタだけです!」
「ケンタさん、お願いだから顔を見せて!」
スヴィニヤーが作り出す風の壁の前に三人は俺に近づくことができない。
『スヴィニヤー、悪い来てくれ』
俺に呼ばれたスヴィニヤーは風の壁を維持したまま光のドームを見てため息をつく。
「この光のドーム、シンミアと力を合わせてどうにかできないか?」
「無理です、光と闇は不滅の存在、対して私たち四属性の神は事象でしかないのです」
言っている意味はわからないが格が違うと言うことだろう。
「だからと言って、これを無視してたら世界は滅んでしまうんだろ」
「そうですね、この光は世界を喰らい尽くす光です放っておけません」
「やるしか無いか」
悪魔族とチェス戦をするはずなのに、思い通りにことが進まないことに憤る。
「すみませんケンロウ様にだけ重責を押し付けてしまって」
スヴィニヤーは慇懃無礼気味に膝をつき謝るが、正直心の底では謝る気がないのは見え見えである。
「……スヴィニヤー」
「はい」
「俺の記憶を戻してくれ」
「それは……」
「今の俺では打開策は浮かばない。だけどゴブリン・グリーディを倒したケンタの記憶を思い出せば打開策が産み出せるはずだ」
俺の提案にスヴィニヤーは渋る。やはり記憶が戻ってこの世界を見捨てる可能性があることが二の足を踏ませているようだ。
「いいじゃんか犬の思う通りにさせてやれよ豚野郎」
「でも……」
「大丈夫、俺は絶対に二人を見捨てない」
俺がそう言うとシンミアが飛び乗り犬のくせに生意気言うなと頭を叩く。
「分かりました」
そう言うとスヴィニヤーは俺を抱き締め顔を胸に埋めさせる。
魂の残響、いや靄がかかっていたものが鮮明に見えだす。記憶が戻っていく。
Uiはこう使うのか盲点だった。解放もこれなら問題なく使える。だが、この光の玉を打破するような生産系技能も武器もない。
「犬記憶戻ったか?」
心配そうに覗きこむシンミアの頭をなでる。
「ああ、戻ったよシンミア」
風の壁で止められているクニャラやレオナとサラを見る。三人とも泣いている。すまないと思うが、死を覚悟して自爆した俺がもう一度三人を見れると泣き顔でも嬉しい。
「犬、あいつらを連れて逃げていいんだぞ」
「シンミア!」
やはりシンミアは俺をこの世界から逃がそうと記憶を甦らせることに賛成したのか。
「シンミア、俺はみんなが、この世界が大事だ、大好きだ。だから逃げないよ」
スヴィニヤーに耳打ちをしてシンミアを預けるとスヴィニヤーは胸にシンミアをしまい込む。
「なにすんだ豚野郎出しやがれ!」
シンミアの叫ぶ声が響き渡りクニャラたちにも緊迫が伝わりざわめき出す。
それを無視するように俺は一歩一歩光のドームへと歩を進める。熱はない、ただ気を失いそうな程の光が点滅しているだけだ。
「いや、ケンタさん行かないで! また私たちを置いていかないで、死ぬときは一緒に死なせてください!」
レオナの悲痛な叫びが響く。
「ケンタ! また同じ思いをするのは嫌です、行ってはダメです!」
クニャラには帰ってくると約束したのに守れず、嘘をついたせいでどれだけ苦しませたのかと考えると謝っても謝りきれない。
「ケンタ! 嫌だよ、死なないでおくれよ!」
一人で乗り込んだサラのことも考えず、俺は自爆なんてしてしまった。だが、あの時は自爆するしかなかった。俺は三人に生きて欲しかった俺の命に代えても。
それは今も変わらない。
光のドームはすでに目の前にある。ヘルムの鼻先を光がかすめ削り取る。
「「「ケンタ!!!」」」
みんなが俺を呼び止める声がする。
俺はみんなを救うために命を懸けるんだ! こんな命惜しくない!
なんて思っていた時期が俺にもありました。
「エロイパンティーエムサイズ・エロイパンティーエムサイズ・我は求め訴えたり。
パンティー召喚!」
上空から貞操帯のようなパンティが落ちてくる。俺はそれを掴むと握りつぶした。
まさかここにきて転移特典のロリパンティーを召喚する能力が役に立つとはな。シンミアをスヴィニヤーの胸に入れたのはこの召喚術がシンミアのパンティーに反応しないようにだ。
まあ、あれはかぼちゃパンツだから反応しないかもしれないが、今度試してみるか。
だが、幼女のパンティを壊すのは変態紳士として不快だ。しかたないとは言え俺は禁忌をおかした友はこんな俺を許してくれるだろうか。
“友よ合法ロリは犯罪じゃありません”
どこからか懐かしい友の声がする。そうか巫女ちゃんは合法ロリちゃんか。後で最高のパンティを進呈して許してもらうことにしよう。
などと考えていると虹色の光が終息していく。
金のヘルムを脱いで後ろを振り向くが恥ずかしさのあまり腕をクルクル回しながら一人でロールダンスをキメた。
もちろん三人に押し倒されたのは言うまでもない。
「おや、これは失敗ですな。これでは世界を破壊するまで何ヵ月もかかってしまう」
Dr.バルトスは残念そうに巫女を見ると踵を返し王の元へ行く。
「国王陛下、私はこれでおいとまをさせていただきます」
「は? 何を言うておる。早くあの痴れ者を殺さんか」
王はDr.バルカスを叱責して手に持つ杖を投げつける。しかしその杖はDr.バルカスの前で燃え尽きる。
「フハハハ、まだわかりませんか愚鈍な王よ。私はグランヘイムから派遣されたのですよ天使の軍団の性能評価とこの国にある見たことがない武具を調べるためにね」
「な、なんだと! 貴様、グランヘイムの間者か!」
掴みかかる王をDr.バルトスは虹の光の中に突き飛ばす。光の中へ投げ入れられた王はまるで泡が消え去るように少しずつ弾け光の粒となり消滅した。
「ケンロウ王よ、この光はゆっくりなれど世界を滅ぼす光には変わらない。あなたにこの光が止められますかな」
「止めるに決まってるだろうが。そしてお前たちグランヘイムも倒してやるよ」
「フハハハ勇ましいことで。では、そんなあなたに巫女を止める方法を教えてあげましょう。巫女をコントロールしてるのはパンティーです。パンティーを脱がせて破壊すればとりあえずこの破滅の光は収まるでしょう」
「馬鹿なのかお前は? そんな話誰が信じる」
「フハハハ、信じるも信じないもあなた次第です勇敢なる王よ」
そう言うとDr.バルトスは炎となりその場から消え去った。
火か、つまりあいつも天使の軍団と同じく人ならざる者なか?
しかし、どうする。このまま光の中に突っ込めば王のように粉々になってしまう。あの破壊速度だと回復が追い付くかも分からない。仮に回復できたとしてもすぐにその身は壊されまた回復するの無限ループに陥る。
そんなことになったら、たどり着くことも叶わないばかりか生き地獄を味わうことになる。
「ケンタ!」
声のする方を見るとサラがクニャラとレオなを抱えて俺の方へ向かっていた。
当然スヴィニヤーが伊四百型から飛び出し行く手を阻む。
「ケンタ、ゴメスをサラと呼ぶのはケンタだけです!」
「ケンタさん、お願いだから顔を見せて!」
スヴィニヤーが作り出す風の壁の前に三人は俺に近づくことができない。
『スヴィニヤー、悪い来てくれ』
俺に呼ばれたスヴィニヤーは風の壁を維持したまま光のドームを見てため息をつく。
「この光のドーム、シンミアと力を合わせてどうにかできないか?」
「無理です、光と闇は不滅の存在、対して私たち四属性の神は事象でしかないのです」
言っている意味はわからないが格が違うと言うことだろう。
「だからと言って、これを無視してたら世界は滅んでしまうんだろ」
「そうですね、この光は世界を喰らい尽くす光です放っておけません」
「やるしか無いか」
悪魔族とチェス戦をするはずなのに、思い通りにことが進まないことに憤る。
「すみませんケンロウ様にだけ重責を押し付けてしまって」
スヴィニヤーは慇懃無礼気味に膝をつき謝るが、正直心の底では謝る気がないのは見え見えである。
「……スヴィニヤー」
「はい」
「俺の記憶を戻してくれ」
「それは……」
「今の俺では打開策は浮かばない。だけどゴブリン・グリーディを倒したケンタの記憶を思い出せば打開策が産み出せるはずだ」
俺の提案にスヴィニヤーは渋る。やはり記憶が戻ってこの世界を見捨てる可能性があることが二の足を踏ませているようだ。
「いいじゃんか犬の思う通りにさせてやれよ豚野郎」
「でも……」
「大丈夫、俺は絶対に二人を見捨てない」
俺がそう言うとシンミアが飛び乗り犬のくせに生意気言うなと頭を叩く。
「分かりました」
そう言うとスヴィニヤーは俺を抱き締め顔を胸に埋めさせる。
魂の残響、いや靄がかかっていたものが鮮明に見えだす。記憶が戻っていく。
Uiはこう使うのか盲点だった。解放もこれなら問題なく使える。だが、この光の玉を打破するような生産系技能も武器もない。
「犬記憶戻ったか?」
心配そうに覗きこむシンミアの頭をなでる。
「ああ、戻ったよシンミア」
風の壁で止められているクニャラやレオナとサラを見る。三人とも泣いている。すまないと思うが、死を覚悟して自爆した俺がもう一度三人を見れると泣き顔でも嬉しい。
「犬、あいつらを連れて逃げていいんだぞ」
「シンミア!」
やはりシンミアは俺をこの世界から逃がそうと記憶を甦らせることに賛成したのか。
「シンミア、俺はみんなが、この世界が大事だ、大好きだ。だから逃げないよ」
スヴィニヤーに耳打ちをしてシンミアを預けるとスヴィニヤーは胸にシンミアをしまい込む。
「なにすんだ豚野郎出しやがれ!」
シンミアの叫ぶ声が響き渡りクニャラたちにも緊迫が伝わりざわめき出す。
それを無視するように俺は一歩一歩光のドームへと歩を進める。熱はない、ただ気を失いそうな程の光が点滅しているだけだ。
「いや、ケンタさん行かないで! また私たちを置いていかないで、死ぬときは一緒に死なせてください!」
レオナの悲痛な叫びが響く。
「ケンタ! また同じ思いをするのは嫌です、行ってはダメです!」
クニャラには帰ってくると約束したのに守れず、嘘をついたせいでどれだけ苦しませたのかと考えると謝っても謝りきれない。
「ケンタ! 嫌だよ、死なないでおくれよ!」
一人で乗り込んだサラのことも考えず、俺は自爆なんてしてしまった。だが、あの時は自爆するしかなかった。俺は三人に生きて欲しかった俺の命に代えても。
それは今も変わらない。
光のドームはすでに目の前にある。ヘルムの鼻先を光がかすめ削り取る。
「「「ケンタ!!!」」」
みんなが俺を呼び止める声がする。
俺はみんなを救うために命を懸けるんだ! こんな命惜しくない!
なんて思っていた時期が俺にもありました。
「エロイパンティーエムサイズ・エロイパンティーエムサイズ・我は求め訴えたり。
パンティー召喚!」
上空から貞操帯のようなパンティが落ちてくる。俺はそれを掴むと握りつぶした。
まさかここにきて転移特典のロリパンティーを召喚する能力が役に立つとはな。シンミアをスヴィニヤーの胸に入れたのはこの召喚術がシンミアのパンティーに反応しないようにだ。
まあ、あれはかぼちゃパンツだから反応しないかもしれないが、今度試してみるか。
だが、幼女のパンティを壊すのは変態紳士として不快だ。しかたないとは言え俺は禁忌をおかした友はこんな俺を許してくれるだろうか。
“友よ合法ロリは犯罪じゃありません”
どこからか懐かしい友の声がする。そうか巫女ちゃんは合法ロリちゃんか。後で最高のパンティを進呈して許してもらうことにしよう。
などと考えていると虹色の光が終息していく。
金のヘルムを脱いで後ろを振り向くが恥ずかしさのあまり腕をクルクル回しながら一人でロールダンスをキメた。
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