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3章 モンキー・ダンス・レボリューション
幼女のフライング・ニー・ドロップはご褒美。
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しかし着る服のがないのは参ったな。そもそも生産者ってなんだよ。
あれ? この棒ってアイテム作成の道具に変化する?
俺の記憶にある女神様との邂逅その記憶が色々教えてくれる。
なるほどスキル熟練度で作れるのと違い、こちらの世界はレベルで生産できるものが変わるのか。
レベル2だと皮製品はつくれないな。
俺はアイテムストレージにある布を取り出すと木の棒を裁縫道具に変化させ俺の服と幼女の服を作った。
「ん~」
幼女が目を覚ますと俺をじっと見る。
「おはよう、ところで君――」
「あるじ! ようやく目覚めたのか!」
そう言うと幼女は俺にフライング・ニー・ドロップを食らわす。俺はその衝撃で吹き飛ばされ地面に突っ伏す。当然のように幼女はマウントを取り俺はボコボコにされた。
なんで俺、幼女にボコボコにされてるの? なにかご褒美もらえるようなことした?
「ちょ、ちょっと待って。あるじってなんなんだよ」
「あるじはあるじだろ。オレを解放してくれたんだからあるじがオレのあるじだ」
口悪い、なにこのオレっ娘。
「とりあえず殴るのやめてもらえる?」
「ちっ、信愛の印だろう素直に受けとれよ」
「そんな信愛の印はいらないです、DV幼女とか怖いわ」
あれか? 少年法に守られてるから好き勝手やちゃう系のパリピか?
そういうのはちゃんとお金をくれる人にやりなさい。
「それで君は誰なのさ」
「あ゛? オレはシンミアだよろしくな。あるじ」
シンミア? イタリア語で猿って意味じゃないか。そういえばどことなく猿に似てるなオデコも広いし。
そう言ったら誰がオデコだとボコボコに殴られた。
猿顔なのは否定しないのか。まあ、かわいいけど。
て言うか解放? 誰から? もしかして知らない間に野盗とかから助けたんだろうか。
なら親御さんたちも心配してるよね?
「シンミア。ご両親が心配してるだろ?帰った方が良いんじゃないか?」
「あ゛?」
全裸で蹴りつけるのやめようね? 一部の人にはご褒美だからね?
俺を蹴る瞬間、全裸のシンミアに光が走るのは仕様だろう。
「ちょ、本当にご両親心配してるでしょ」
「両親なんかいる分けねぇだろ。強いて言うならあるじが父親だ」
は? 俺いつのまに子持ちになったの? 童貞って子供生めるんだっけ? まさか自己増殖? 俺の中にこんな美幼女になる要素があったのか。
さすがにそれはないな俺が自己増殖したら、それは事故増殖だ。
「それで解放ってなんのこと?」
「あ゛?」
幼女は眉毛を片方上げ俺をにらむ。その顔はまるでヤンキーである。
敬語使った方が良いですかね?
「それでですね、解放ってどういう意味なのか教えていただけると助かります」
俺は下手に出てシンミアに聞いた。小学生にも敬語で話せる男だぜ俺は。
「寝ぼけてんのかあるじ? あるじはゴブリングリーディ倒したろ」
え、なにその通常とは違いますよ的なゴブリンの名前。そもそも俺この世界に来たばっかりなんですけど。
「倒してないけど」
「あ゛?」
「倒してないでございます」
シンミアは怖い顔で俺の側によると俺の頭に手をおいた。幼女が頭の上に手を置いてくれるとホッコリするよね。
ロリコン素養はないけどこれはこれでありです。
「あ~、あるじ記憶なくしてるわ」
「は?」
「あ゛?」
「ヒッ、ごめんなさい」
「たぶんあの野郎倒すときに脳みそでも破壊されたんだろ」
まじか、でも確かに記憶喪失なら色々つじつまが合う。
女神様との邂逅。いきなりレベル2ということ。どう考えても、あるていどの時間はこの世界で生活してたはずだ。
「ってあるじレベル2かよ!」
「みたいだね」
「っかえねーな。オレはあるじのレベル依存なんだぞ。あるじ、そんなんで戦えるの?」
「え? 戦う気なんて無いですよ? それに生産者だから戦ってもレベル上がりませんし」
「嘘だろ……」
シンミアは俺が戦ってもレベルが上がらないことに驚く。だって生産者だものしかたないよね。
子作りも生産者の仕事にはいるならハーレムつくるだけでレベルが上がるんだけど。
まあ相手がいないけど。
言ってて悲しくなるな。
「あるじレベルの上限はいくつだよ、見た目村人だから30くらいか?」
「え、普通99じゃないの?」
「あほか人によって違うわ、最低でもLV10は保証されてるけどな」
「ええと女神様との記憶によるとLV1000です」
「LV1000? からかってんのか? ぶっ飛ばすぞ?」
「ほ、本当ですよ」
通常この世界はレベル99がマックスで、それ以上は上がらないらしい。
そして元々神であるシンミアはレベルが100を越えれば神の御業が使えるようになるのだとか。
更に俺がLV1000になれば完全体の神に戻れるらしい。
てかこの幼女って神なの?
「よし、あるじ死に物狂いでレベル上げろ」
「いや無理でしょLV1000とか頭おかしいからね?」
「グダグダ言ってんな、ぶっ飛ばすぞ!」
ふえぇ、この幼女怖いよ。反抗期かな? 反抗期到来かな?
「それと女神ってだれだ?」
「誰って?」
「あ゛? 名前だよ名前ったくよ、一から十まで言わせんな」
あれ女神様の名前そういえば聞いてないぞ。だいたい神様の名前って言っちゃいけないからねキリスト教だってそうだし。
だから俺が聞かなかったのもしかたないよね?
「知りません」
殴られた。幼女にまた殴られた。
「まあいいや。とりあえずあるじのレベル上げが先決だなこのままだとまともに戦えないからな」
レベルは上げるのは良いけど戦いは嫌だな。
「……戦いたくないでござる」
「あるじ舐めてんの? あるじが戦わないと世界滅ぶんだよ」
「え?」
「ゴブリングリーディを倒した瞬間ゲームは始まってるんだよ」
シンミアが言うには元々この世界は異世界とつながっており、定期的に異世界人が侵略して物資を奪われる世界だったのだと言う。
そしてある日すべてを奪うべく異世界の神が乗り込んできた。もちろんこの世界の神である六柱神も戦ったのだと言う。
しかし結果は惨敗。なすすべもなく破れた。
異世界の神はあまりにもこちらの世界の神が弱いのでゲームを考えた。
この世界のモノから5種類を選びその五種に六柱神の内五神の力を与え世界を破壊させることにした。
もちろん、ただ破壊させては面白くない。そこで基本は全員同じ強さにしてその中の誰かを殺すことで残りの4種が徐々に強くなると言う仕組みを作った。
そしてその5種の選ばれたモノ達を倒したとき再び門が開かれ最終決戦を始ましょうと言い異世界に帰っていった。
「それなら余計に倒さない方が良いんじゃない?」
「話聞いてたか? 倒したら強くなるから封印するしかなかったのをあるじが倒しちゃったから魔物たちが強化されまくってんだろ」
え、俺がやっちゃったの? 俺が悪いの?
記憶無いから知りませんじゃ許されないの?
「なんで、そんな遠回しなことを」
シンミアは鼻で笑いとばし理由を教えてくれる。
「異世界の神はゲーム好きなんだよ」
一番最初のボスが弱いのは当然だし、次のボスはさらに強くなるし魔物も強くなる。
それはゲームでは常識だし当然だと。
だから一度始めたゲームはやめることが出来ない。スイッチが入ってしまったこの世界は放っておいても魔物が強くなる。倒しても倒さなくてもこの世界は滅ぶ。
唯一助かる方法は異世界の神を倒すこと、それだけしかないと忌々しいとばかりに呟く。
「でも、俺は生産者だし」
「あるじ、やらなきゃやられるだけだぜ。それにこの事態を招いたのはあるじだ」
「……分かったよ、なんとかやってみる」
俺はそういうとシンミアの頭を撫でた。
「子供扱いすんなよ!」
『子供扱いはやめて欲しいのです』
「ツッ!」
「どうした? わりぃ、そんなに強くはたいたつもりはなかったんだが」
一瞬俺の頭に電気が走りなにかがフラッシュバックした。なんだ? なんの映像だ?
「誰かが俺に笑いかけた?」
「は? なんだそれ。もしかして記憶の残像か?」
「記憶の残像?」
「記憶がなくなったと言っても完全回復でシナプスとかもちゃんと回復してるからな、そこに電気信号が流れると幻覚みたいに見えるんだろうな、無くした記憶が」
この世界で俺に笑いかけてくれた人がいる? 誰が俺に笑いかけるって言うんだ。
でも、もしそんな人がいるなら。
助けたいな。
「分かった。でも戦闘能力なんか無いからな期待すんなよ」
「それなら大丈夫だ。豚野郎の連中を倒すのに武力は必要ない」
「え? じゃあどうやって倒すの?」
「ダンスだ」
拝啓お母さん。どうやらこの世界は滅びそうです。
あれ? この棒ってアイテム作成の道具に変化する?
俺の記憶にある女神様との邂逅その記憶が色々教えてくれる。
なるほどスキル熟練度で作れるのと違い、こちらの世界はレベルで生産できるものが変わるのか。
レベル2だと皮製品はつくれないな。
俺はアイテムストレージにある布を取り出すと木の棒を裁縫道具に変化させ俺の服と幼女の服を作った。
「ん~」
幼女が目を覚ますと俺をじっと見る。
「おはよう、ところで君――」
「あるじ! ようやく目覚めたのか!」
そう言うと幼女は俺にフライング・ニー・ドロップを食らわす。俺はその衝撃で吹き飛ばされ地面に突っ伏す。当然のように幼女はマウントを取り俺はボコボコにされた。
なんで俺、幼女にボコボコにされてるの? なにかご褒美もらえるようなことした?
「ちょ、ちょっと待って。あるじってなんなんだよ」
「あるじはあるじだろ。オレを解放してくれたんだからあるじがオレのあるじだ」
口悪い、なにこのオレっ娘。
「とりあえず殴るのやめてもらえる?」
「ちっ、信愛の印だろう素直に受けとれよ」
「そんな信愛の印はいらないです、DV幼女とか怖いわ」
あれか? 少年法に守られてるから好き勝手やちゃう系のパリピか?
そういうのはちゃんとお金をくれる人にやりなさい。
「それで君は誰なのさ」
「あ゛? オレはシンミアだよろしくな。あるじ」
シンミア? イタリア語で猿って意味じゃないか。そういえばどことなく猿に似てるなオデコも広いし。
そう言ったら誰がオデコだとボコボコに殴られた。
猿顔なのは否定しないのか。まあ、かわいいけど。
て言うか解放? 誰から? もしかして知らない間に野盗とかから助けたんだろうか。
なら親御さんたちも心配してるよね?
「シンミア。ご両親が心配してるだろ?帰った方が良いんじゃないか?」
「あ゛?」
全裸で蹴りつけるのやめようね? 一部の人にはご褒美だからね?
俺を蹴る瞬間、全裸のシンミアに光が走るのは仕様だろう。
「ちょ、本当にご両親心配してるでしょ」
「両親なんかいる分けねぇだろ。強いて言うならあるじが父親だ」
は? 俺いつのまに子持ちになったの? 童貞って子供生めるんだっけ? まさか自己増殖? 俺の中にこんな美幼女になる要素があったのか。
さすがにそれはないな俺が自己増殖したら、それは事故増殖だ。
「それで解放ってなんのこと?」
「あ゛?」
幼女は眉毛を片方上げ俺をにらむ。その顔はまるでヤンキーである。
敬語使った方が良いですかね?
「それでですね、解放ってどういう意味なのか教えていただけると助かります」
俺は下手に出てシンミアに聞いた。小学生にも敬語で話せる男だぜ俺は。
「寝ぼけてんのかあるじ? あるじはゴブリングリーディ倒したろ」
え、なにその通常とは違いますよ的なゴブリンの名前。そもそも俺この世界に来たばっかりなんですけど。
「倒してないけど」
「あ゛?」
「倒してないでございます」
シンミアは怖い顔で俺の側によると俺の頭に手をおいた。幼女が頭の上に手を置いてくれるとホッコリするよね。
ロリコン素養はないけどこれはこれでありです。
「あ~、あるじ記憶なくしてるわ」
「は?」
「あ゛?」
「ヒッ、ごめんなさい」
「たぶんあの野郎倒すときに脳みそでも破壊されたんだろ」
まじか、でも確かに記憶喪失なら色々つじつまが合う。
女神様との邂逅。いきなりレベル2ということ。どう考えても、あるていどの時間はこの世界で生活してたはずだ。
「ってあるじレベル2かよ!」
「みたいだね」
「っかえねーな。オレはあるじのレベル依存なんだぞ。あるじ、そんなんで戦えるの?」
「え? 戦う気なんて無いですよ? それに生産者だから戦ってもレベル上がりませんし」
「嘘だろ……」
シンミアは俺が戦ってもレベルが上がらないことに驚く。だって生産者だものしかたないよね。
子作りも生産者の仕事にはいるならハーレムつくるだけでレベルが上がるんだけど。
まあ相手がいないけど。
言ってて悲しくなるな。
「あるじレベルの上限はいくつだよ、見た目村人だから30くらいか?」
「え、普通99じゃないの?」
「あほか人によって違うわ、最低でもLV10は保証されてるけどな」
「ええと女神様との記憶によるとLV1000です」
「LV1000? からかってんのか? ぶっ飛ばすぞ?」
「ほ、本当ですよ」
通常この世界はレベル99がマックスで、それ以上は上がらないらしい。
そして元々神であるシンミアはレベルが100を越えれば神の御業が使えるようになるのだとか。
更に俺がLV1000になれば完全体の神に戻れるらしい。
てかこの幼女って神なの?
「よし、あるじ死に物狂いでレベル上げろ」
「いや無理でしょLV1000とか頭おかしいからね?」
「グダグダ言ってんな、ぶっ飛ばすぞ!」
ふえぇ、この幼女怖いよ。反抗期かな? 反抗期到来かな?
「それと女神ってだれだ?」
「誰って?」
「あ゛? 名前だよ名前ったくよ、一から十まで言わせんな」
あれ女神様の名前そういえば聞いてないぞ。だいたい神様の名前って言っちゃいけないからねキリスト教だってそうだし。
だから俺が聞かなかったのもしかたないよね?
「知りません」
殴られた。幼女にまた殴られた。
「まあいいや。とりあえずあるじのレベル上げが先決だなこのままだとまともに戦えないからな」
レベルは上げるのは良いけど戦いは嫌だな。
「……戦いたくないでござる」
「あるじ舐めてんの? あるじが戦わないと世界滅ぶんだよ」
「え?」
「ゴブリングリーディを倒した瞬間ゲームは始まってるんだよ」
シンミアが言うには元々この世界は異世界とつながっており、定期的に異世界人が侵略して物資を奪われる世界だったのだと言う。
そしてある日すべてを奪うべく異世界の神が乗り込んできた。もちろんこの世界の神である六柱神も戦ったのだと言う。
しかし結果は惨敗。なすすべもなく破れた。
異世界の神はあまりにもこちらの世界の神が弱いのでゲームを考えた。
この世界のモノから5種類を選びその五種に六柱神の内五神の力を与え世界を破壊させることにした。
もちろん、ただ破壊させては面白くない。そこで基本は全員同じ強さにしてその中の誰かを殺すことで残りの4種が徐々に強くなると言う仕組みを作った。
そしてその5種の選ばれたモノ達を倒したとき再び門が開かれ最終決戦を始ましょうと言い異世界に帰っていった。
「それなら余計に倒さない方が良いんじゃない?」
「話聞いてたか? 倒したら強くなるから封印するしかなかったのをあるじが倒しちゃったから魔物たちが強化されまくってんだろ」
え、俺がやっちゃったの? 俺が悪いの?
記憶無いから知りませんじゃ許されないの?
「なんで、そんな遠回しなことを」
シンミアは鼻で笑いとばし理由を教えてくれる。
「異世界の神はゲーム好きなんだよ」
一番最初のボスが弱いのは当然だし、次のボスはさらに強くなるし魔物も強くなる。
それはゲームでは常識だし当然だと。
だから一度始めたゲームはやめることが出来ない。スイッチが入ってしまったこの世界は放っておいても魔物が強くなる。倒しても倒さなくてもこの世界は滅ぶ。
唯一助かる方法は異世界の神を倒すこと、それだけしかないと忌々しいとばかりに呟く。
「でも、俺は生産者だし」
「あるじ、やらなきゃやられるだけだぜ。それにこの事態を招いたのはあるじだ」
「……分かったよ、なんとかやってみる」
俺はそういうとシンミアの頭を撫でた。
「子供扱いすんなよ!」
『子供扱いはやめて欲しいのです』
「ツッ!」
「どうした? わりぃ、そんなに強くはたいたつもりはなかったんだが」
一瞬俺の頭に電気が走りなにかがフラッシュバックした。なんだ? なんの映像だ?
「誰かが俺に笑いかけた?」
「は? なんだそれ。もしかして記憶の残像か?」
「記憶の残像?」
「記憶がなくなったと言っても完全回復でシナプスとかもちゃんと回復してるからな、そこに電気信号が流れると幻覚みたいに見えるんだろうな、無くした記憶が」
この世界で俺に笑いかけてくれた人がいる? 誰が俺に笑いかけるって言うんだ。
でも、もしそんな人がいるなら。
助けたいな。
「分かった。でも戦闘能力なんか無いからな期待すんなよ」
「それなら大丈夫だ。豚野郎の連中を倒すのに武力は必要ない」
「え? じゃあどうやって倒すの?」
「ダンスだ」
拝啓お母さん。どうやらこの世界は滅びそうです。
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