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1章 変態紳士二度目の異世界転移
のぼり棒は女子のオナニー道具らしいけど、まさかロープもなのか?~俺の中心点がキャンプ場~
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ロープの前にまできた俺は上に登る方法を考えてなかったことに気が付いた。
片手じゃ100mも登ることもできない。
無限ロープが如意棒みたいに縮まることができればロープに体を巻き付ければ良いだけだが。現実はそんなに甘くない。
いやこれゲームのアイテムだけどさ。
伸びる専門なんだよね。
……まあ、仕方ないか。
「レオナ、一人で登るんだ」
俺は覚悟を決めレオナに一人で登るように指示した。
「え? どういうことですか?」
「俺を置いて一人で行け俺はこの体じゃ登れない」
「い、いやよ。一緒に帰るんだから!」
そう言うとレオナは俺をギュッと抱き締める。
そこからは絶対に俺を離さないと言う強い意思を感じるほどである。
「わがままを言うな、俺が助けにきたのが無駄になるだろ」
「いや! ケンタさんを置いていくなんて絶対にできない」
そう言うとレオナは俺を逆向きに背負い、ロープでぐるぐる巻きにすると。ロープをつたい垂直の壁を登り始めた。
「やめるんだ! 上まで100m以上あるんだぞ!」
「自分だけ生き残るなんて絶対に嫌! ケンタさんを残すくらいならここで一緒に死んだほうがましよ」
そう言うとレオナは一歩一歩壁を登り出す。無理だ彼女の力では途中で体力がつきる。彼女一人では。
彼女一人?
いや、俺が手伝えば体力的に劣るレオナでもこの壁を上れるんじゃないか?
「レオナ待つんだ」
「いや、絶対に登る!」
「違うんだ、登る方法を考えたんだ」
やり方はこうだ、まず俺にロープを結ぶ、まるでリュックサックのように。
股間からロープを通せば外れて落ちることは無い。
その俺を背負いそのロープを前で縛れば俺たち運命共同体だ。
そして俺が片腕で懸垂するようにロープを引く、レオナはバランス取りと俺が手を離すときだけロープを固定させると言う方法を提示した。
これならレオナのかかる負担は登るよりも遥かに少ない。
「わかった、ケンタさんを信じる」
「よし、絶対二人で脱出しような!」
「はい!」
ロープを巻き直すと俺たちは一歩一歩壁を登った。
だが数歩登って気がついた。
これあかんやつや。
レオナの髪の毛はツインテールだ。つまり分け目が見えるのだ。
分け目はまるでモーゼの海割りの奇跡のごとく幻想的で美しい。
さらにレオナは巨乳だ分け目と乳は割れていると言う点で姉妹だ。
つまり分け目は乳であり、乳は分け目なのである。
ふむ、ならばこれは仕方の無いことなのだ。俺の股間が膨らんでしまうのは自然の作用なのだ。
しかし、今は不味い。生死をかけた崖登りの最中に精子をかけてしまったら笑えない。
沈まれ静まるのだ。猛り狂う大蛇よ、世界を支える亀アクーパーラよ今はその力を封印し冬眠したまえ!
「ケンタさんおしりに……」
バレました、すべては終わりました。かっこいおとうちゃんには、なれなかったよ。
「ごめん、生理現象だと思ってくれるとうれしい」
「私魅力無いですか?」
生理現象と言ったのが気にさわったのかな?
「いや、魅力があるからこんなことになってるんだよ?」
「せ、責任とってくださいね」
「わかった」
責任はちゃんととるよ? お父ちゃんはちゃんとレオナがお嫁にいくまで面倒見ちゃうよ?
もちろん結婚するやつは俺のところに挨拶にこさせる。
そして2回帰れって言うんだ、3回目に挨拶に来たら認めてやる。それが九州の常識だから!
いや、俺は千葉県人だけど。
落花生と梨の国千葉県。知ってるか?
千葉県はモノレールだってあるしゴルフ場だってあるし、野生のキョンがいる唯一の県なんだぜ?
そしてなにより千葉県は東京なんだぜ?
千葉県にある有名施設は大体頭に東京を冠している。それに東京湾、一番東京湾に接している海岸線は千葉県だ。
つまり千葉が東京だから東京湾なのだ。
それが証拠だ。千葉帝国万歳! 千葉帝国万歳!
見よ! 千葉帝国国民のたけり狂うばかりの勇ましさを!
――あぶない、痛みで意識を失うところだった。
なにか白昼夢を見ていた気がする。
俺が意識を失えばレオナも死んでしまう。まだ意識を手放すには早すぎる。
一歩、一歩、慎重に。けれど焦らず急がず確実に登るんだ。
中腹まで登った頃レオナの息が荒くなっているのに俺は気が付いた。それに体が熱い。
「大丈夫かレオナ?」
「ひゃい、だ、だいじょうぶです」
どう考えても大丈夫じゃない。俺はレオナの股から左足をだし壁面で彼女を支えた。
「にゃにお!」
「休憩だレオナ、君は疲れている」
「ふぁぁ、こんなの生殺しですよ」
生殺し? いや、縄ごろしか? 確かに縄がきつく巻いてあって苦しい、だが緩めるわけにはいかないのだ。
まてよ、昔ネットで見たことがあるぞ、のぼり棒は女子のオナニー道具って。もしかしてそれが縄ごろしか!?
いや、それより俺の方がいろいろやばいんでやんすよ。
女の子の背中に張り付くとかご褒美か?ご褒美なのか?
ああそうか、俺はあのとき死んで実は天国にいるんだな?
きっとそうに違いない。そうじゃなければこんな幸福味わえるわけがない。
そんな妄想をしている俺をレオナは涙目で見ている。体力が相当きついのだろうくだらないボケをしている場合じゃない。
座り心地が悪いのは何ともしようがない、今は体力回復が優先だからな。
「我慢してくれ」
「ふぁい」
こんなことなら体力回復ポーションを作っておくんだった。この状態で休憩してもさほど体力は回復できないだろう。
「レオナ無理はするなよ、少しでも疲れたら言うんだぞ」
「わたしの体を気遣ってくれているんですね……」
「当たり前だろ」
レオナは自分の顔をパシッと叩き、もう大丈夫だと言うと力こぶを作って見せた。
こぶになってないけど。
俺は無理だけはしないよう再度伝え、また片手で綱をたぐった。
途中、掛け声を出したほうが良いことに気がつき、手を離すタイミングは俺が”ヨシ”でレオナが”ハイ”と言うことにした。
これはかなり効率が良くスイスイと壁を登れるようになった。
そのうえ声も出しているせいか気力も衰えなかった。
体育会系って馬鹿にできないんだな。
上で何者かの気配がする。数人、いや数匹か。待ち伏せされているようだ。
「レオナ登り切ったらすぐにロープを切って出口に走れ」
「え、どう言うことですか?」
「たぶん上で待ち伏せされてる」
「……それで、ロープを切ってケンタさんはどうするんですか」
「そいつらを倒す」
「わたしも戦います」
「だめだ、レオナは武器を持っていないし。持っていたとしても足手まといだ」
俺は少し語気を強く言った。何度も同じ過ちをおかさせるわけにはいかない。
レオナは強くないのだから、俺が渡した武器の性能で二人は調子に乗ってしまった。
最初に強くいっておかなかった俺のミスだ。今度は同じ過ちはおかさせない。
「……分かりました」
そう言うレオナに俺はアイテムストレージからナイフを取りだしレオナの腰に刺した。
「これで切るんだぞ」
俺の言葉にレオナは無言でうなずく。
俺たちは一気にロープをかけ上がった。
登り切るとすぐさまストレージからツルハシを取り出し迎撃に備える。レオナはロープを切りナイフをもって同じように迎撃しようとしている。
「バカ! レオナ逃げろ!」
「いや!」
影がこちらに来る。まずい俺を無視してレオナを襲われたら、動けない俺ではツルハシが届かない。
くそ! それなら片足ジャンプで魔物の側にまで行くまでだ。
俺は片足に力をいれ飛ぼうとした瞬間、周辺が明るくなった。
どうやら魔法で明かりをつけたようで。その魔法を使った主は俺が見知った女性だった。
エロフのシャーロンさんが今にも泣きそうな顔で俺を抱きしめた。
俺は安心感からその場で意識を失った。
片手じゃ100mも登ることもできない。
無限ロープが如意棒みたいに縮まることができればロープに体を巻き付ければ良いだけだが。現実はそんなに甘くない。
いやこれゲームのアイテムだけどさ。
伸びる専門なんだよね。
……まあ、仕方ないか。
「レオナ、一人で登るんだ」
俺は覚悟を決めレオナに一人で登るように指示した。
「え? どういうことですか?」
「俺を置いて一人で行け俺はこの体じゃ登れない」
「い、いやよ。一緒に帰るんだから!」
そう言うとレオナは俺をギュッと抱き締める。
そこからは絶対に俺を離さないと言う強い意思を感じるほどである。
「わがままを言うな、俺が助けにきたのが無駄になるだろ」
「いや! ケンタさんを置いていくなんて絶対にできない」
そう言うとレオナは俺を逆向きに背負い、ロープでぐるぐる巻きにすると。ロープをつたい垂直の壁を登り始めた。
「やめるんだ! 上まで100m以上あるんだぞ!」
「自分だけ生き残るなんて絶対に嫌! ケンタさんを残すくらいならここで一緒に死んだほうがましよ」
そう言うとレオナは一歩一歩壁を登り出す。無理だ彼女の力では途中で体力がつきる。彼女一人では。
彼女一人?
いや、俺が手伝えば体力的に劣るレオナでもこの壁を上れるんじゃないか?
「レオナ待つんだ」
「いや、絶対に登る!」
「違うんだ、登る方法を考えたんだ」
やり方はこうだ、まず俺にロープを結ぶ、まるでリュックサックのように。
股間からロープを通せば外れて落ちることは無い。
その俺を背負いそのロープを前で縛れば俺たち運命共同体だ。
そして俺が片腕で懸垂するようにロープを引く、レオナはバランス取りと俺が手を離すときだけロープを固定させると言う方法を提示した。
これならレオナのかかる負担は登るよりも遥かに少ない。
「わかった、ケンタさんを信じる」
「よし、絶対二人で脱出しような!」
「はい!」
ロープを巻き直すと俺たちは一歩一歩壁を登った。
だが数歩登って気がついた。
これあかんやつや。
レオナの髪の毛はツインテールだ。つまり分け目が見えるのだ。
分け目はまるでモーゼの海割りの奇跡のごとく幻想的で美しい。
さらにレオナは巨乳だ分け目と乳は割れていると言う点で姉妹だ。
つまり分け目は乳であり、乳は分け目なのである。
ふむ、ならばこれは仕方の無いことなのだ。俺の股間が膨らんでしまうのは自然の作用なのだ。
しかし、今は不味い。生死をかけた崖登りの最中に精子をかけてしまったら笑えない。
沈まれ静まるのだ。猛り狂う大蛇よ、世界を支える亀アクーパーラよ今はその力を封印し冬眠したまえ!
「ケンタさんおしりに……」
バレました、すべては終わりました。かっこいおとうちゃんには、なれなかったよ。
「ごめん、生理現象だと思ってくれるとうれしい」
「私魅力無いですか?」
生理現象と言ったのが気にさわったのかな?
「いや、魅力があるからこんなことになってるんだよ?」
「せ、責任とってくださいね」
「わかった」
責任はちゃんととるよ? お父ちゃんはちゃんとレオナがお嫁にいくまで面倒見ちゃうよ?
もちろん結婚するやつは俺のところに挨拶にこさせる。
そして2回帰れって言うんだ、3回目に挨拶に来たら認めてやる。それが九州の常識だから!
いや、俺は千葉県人だけど。
落花生と梨の国千葉県。知ってるか?
千葉県はモノレールだってあるしゴルフ場だってあるし、野生のキョンがいる唯一の県なんだぜ?
そしてなにより千葉県は東京なんだぜ?
千葉県にある有名施設は大体頭に東京を冠している。それに東京湾、一番東京湾に接している海岸線は千葉県だ。
つまり千葉が東京だから東京湾なのだ。
それが証拠だ。千葉帝国万歳! 千葉帝国万歳!
見よ! 千葉帝国国民のたけり狂うばかりの勇ましさを!
――あぶない、痛みで意識を失うところだった。
なにか白昼夢を見ていた気がする。
俺が意識を失えばレオナも死んでしまう。まだ意識を手放すには早すぎる。
一歩、一歩、慎重に。けれど焦らず急がず確実に登るんだ。
中腹まで登った頃レオナの息が荒くなっているのに俺は気が付いた。それに体が熱い。
「大丈夫かレオナ?」
「ひゃい、だ、だいじょうぶです」
どう考えても大丈夫じゃない。俺はレオナの股から左足をだし壁面で彼女を支えた。
「にゃにお!」
「休憩だレオナ、君は疲れている」
「ふぁぁ、こんなの生殺しですよ」
生殺し? いや、縄ごろしか? 確かに縄がきつく巻いてあって苦しい、だが緩めるわけにはいかないのだ。
まてよ、昔ネットで見たことがあるぞ、のぼり棒は女子のオナニー道具って。もしかしてそれが縄ごろしか!?
いや、それより俺の方がいろいろやばいんでやんすよ。
女の子の背中に張り付くとかご褒美か?ご褒美なのか?
ああそうか、俺はあのとき死んで実は天国にいるんだな?
きっとそうに違いない。そうじゃなければこんな幸福味わえるわけがない。
そんな妄想をしている俺をレオナは涙目で見ている。体力が相当きついのだろうくだらないボケをしている場合じゃない。
座り心地が悪いのは何ともしようがない、今は体力回復が優先だからな。
「我慢してくれ」
「ふぁい」
こんなことなら体力回復ポーションを作っておくんだった。この状態で休憩してもさほど体力は回復できないだろう。
「レオナ無理はするなよ、少しでも疲れたら言うんだぞ」
「わたしの体を気遣ってくれているんですね……」
「当たり前だろ」
レオナは自分の顔をパシッと叩き、もう大丈夫だと言うと力こぶを作って見せた。
こぶになってないけど。
俺は無理だけはしないよう再度伝え、また片手で綱をたぐった。
途中、掛け声を出したほうが良いことに気がつき、手を離すタイミングは俺が”ヨシ”でレオナが”ハイ”と言うことにした。
これはかなり効率が良くスイスイと壁を登れるようになった。
そのうえ声も出しているせいか気力も衰えなかった。
体育会系って馬鹿にできないんだな。
上で何者かの気配がする。数人、いや数匹か。待ち伏せされているようだ。
「レオナ登り切ったらすぐにロープを切って出口に走れ」
「え、どう言うことですか?」
「たぶん上で待ち伏せされてる」
「……それで、ロープを切ってケンタさんはどうするんですか」
「そいつらを倒す」
「わたしも戦います」
「だめだ、レオナは武器を持っていないし。持っていたとしても足手まといだ」
俺は少し語気を強く言った。何度も同じ過ちをおかさせるわけにはいかない。
レオナは強くないのだから、俺が渡した武器の性能で二人は調子に乗ってしまった。
最初に強くいっておかなかった俺のミスだ。今度は同じ過ちはおかさせない。
「……分かりました」
そう言うレオナに俺はアイテムストレージからナイフを取りだしレオナの腰に刺した。
「これで切るんだぞ」
俺の言葉にレオナは無言でうなずく。
俺たちは一気にロープをかけ上がった。
登り切るとすぐさまストレージからツルハシを取り出し迎撃に備える。レオナはロープを切りナイフをもって同じように迎撃しようとしている。
「バカ! レオナ逃げろ!」
「いや!」
影がこちらに来る。まずい俺を無視してレオナを襲われたら、動けない俺ではツルハシが届かない。
くそ! それなら片足ジャンプで魔物の側にまで行くまでだ。
俺は片足に力をいれ飛ぼうとした瞬間、周辺が明るくなった。
どうやら魔法で明かりをつけたようで。その魔法を使った主は俺が見知った女性だった。
エロフのシャーロンさんが今にも泣きそうな顔で俺を抱きしめた。
俺は安心感からその場で意識を失った。
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