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私の占いは確実に当たる占いなんです!
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B・オーガを倒した後、少し早いがその場所で夜営することにした。B・オーガの素材は高値で売れるので剥ぎ取りするためだ。
倒すときに素材をとることも考えて倒したので素材としても一級品だ。これなら相当な金額になるだろう。俺は意気揚々とB・オーガの死体を解体し出した。
「すごいですな、ガリウス様は解体のスキルもお持ちなのですね。滑らかすぎて動きが見えませんぞ」
「さすがですガリウス様!」
「本当にすごいですわね」
ウィルソン親子は俺の鮮やかなナイフさばきに息を吐くのも忘れたように見いる。10分もしないうちに解体は終了して綺麗に素材毎に分けて馬車に積んだ。
素材はすべてウィルソンに売却することにした。
お金は街についてからになるのだが護衛料と素材の代金で金貨20枚を提示されたが明らかに安いので俺は逆にふっかけにふっかけた。
まあ、お人好しのウィルソンが俺を騙そうと言う心持ちで安く買い叩こうとしたのではなく、商人としての詩吟だろうから、あえて値段交渉にノッテやった。
素材は全部で金貨80枚で売ることにした。やりようによっては町で金貨85枚にはなるのでウィルソン的には利益はプラスだろう。いや俺に渡すお礼と護衛代でトントンか。
もう少し値切られてやればよかったかと少し後悔した。
通貨は金貨1枚は銀貨10枚、銀貨1枚で銅貨100枚だ、ここまでのお金はすべて、魔法でコーティングしてあり光にかざすと七色に光ることからレインボーコインと言われており、偽造も出来ないしちょっとやそっとでは傷がつかないので、国内外から評価と信頼が高い通貨である。そして鐚銭、これは銅貨1枚に対して10枚である、この国で作られた通貨なので質は良いがコーティングされてないので鐚銭扱いである買い物で頻繁に使われる通貨で、傷が入っているのが原因だろう。
ちなみに高い宿でも一泊銅貨10枚、定食屋の一食が銅貨1枚が相場なので、当分食うに困らなくなった。
B・オーガの値段交渉を終えた俺たちは夜営に備え敵を暴き追撃するを夜営地の周りに出来るだけ多く配置した。
何があるかわからないので手当たりしだいに真名命名をかけておいた。
一段落つくと少し奥の方で何かの気配がする。
敵を暴き追撃するが反応しないと言うことは、人に危害を加えないものと言うことだが念の為に目視はしておく。
危険の芽は摘まなければいけないからな。
LV1 ハイドラビット
種族:ウサギ目ウサギ科
力:2
瞬:81
知:1
技:3
魔:0
幸:1
特徴:毛はふさふさで高級コートの材料に使われる、肉も大変柔らかく高値で取引されるが捕まえるのは至難の技。
ん? 俺の目の前に個体情報が表示された。どういう事だ?
どうやら、あの茂みにハイドラビットが隠れ潜んでいるようだ。俺は木々を蹴りながら上空高く上がり上から強襲をかけ生け捕りにした。
周りをよく見ると他にも何羽かいるのようだった。俺は何度も上空へと上がりハイドラビットを捕まえた。捕まえたハイドラビットの喉を切り血抜きをすると馬車まで戻った。
馬車に戻ると、すでにウィルソン達は夕食の準備をしているところだった。
旅の途中なので、パンと具の少ない塩スープだけだったのだが。さすがにこれでは腹も減るだろう。俺は四羽のハイドラビットを差し出した。
「みんなでこれ食べましょう」
「そ、それはもしかしてハイドラビットですか!? それも四羽も!」
ウィルソンが驚きの表情で獲物をみる。まあ、かなりの希少種だし味も絶品となればそうなるわな。
「パンとスープの返礼みたいなものだから気にしなくていいですよ」
ウィルソンは驚愕の表情をする。
「そんな、……ハイドラビットは一羽、金貨1枚はしますぞ !」
そんなに高いものなのか。まあ、構わないだろう。
俺は四羽のうち二羽を捌くと串を刺し焚き火の周りに突き刺した。焼く間に残りの二羽も捌き毛皮と一緒にウィルソンに渡した。
焼けた肉はみんなで分けあったのだが、油が適度にのっており、他のウサギ種と違いジューシーで美味しかった。
俺は先程の個体表示が、3人にも効くか食事をしながら試してみた。
名前:ウィルソン
種族:人間
職業:見習い商人
LV12
力:32
瞬:12
知:51
技:8
魔:4
幸:10
交渉:C級
特徴:お人好し
三人ともお人好しだ……。
つまり"汝は全てを暴く者なり"は永続効果ってことなのか。
これで真名命名には三種類の用途ができた。
ひとつは長期間に渡って効果を継続するもが最終的に灰になって消えるもの。
ひつつは単発効果で敵を攻撃後使用後灰になって消えるもの。
ひとつは単発効果で人に永続的付加効果を与えて灰になって消えるもの。
違いはなんだ?
待てよ、ミスティア。ミスティアの救国の女勇者はどうなんだ?
灰になる効果はなぜミスティアに起こらない?
灰になら無かったものは他に何がある?
灰にならなかったものはない?
いや、まて一つだけあった勇者の剣だあれは消えていない投げ捨てたから結局はわからないが消えてないはずだ。
いや、消えていたら?
まずい、ミスティアも灰になって消える?
条件はなんだ?
必中の一投なら標的に当たること、救国の女勇者なら救国、国を救う? つまりミスティアは国を救ったら灰になって消えてしまうのか?
バカな! 馬鹿な! ばかな!!
なんだよそれ、俺はミスティアに時限式の呪いをかけたと言うのか、自ら死に進む呪いを……。
だが時間はある国を救うまではミスティアは死なないそれが真名命名の特性だからだ。
なら救国する前にその真名命名を消せば良いんだ。
今まで消したことはないけど、できるはずだ。大丈夫できる。できるはずだ!
「ガリウス様? 険しい顔をされてどうなさったのですか?」
「すみません、ミスティアが勇者ミスティアが今どこにいるかご存じですか?」
俺のことを心配してくれるマイラにミスティアの情報を訪ねた。この家族を送り届けたらミスティアに会いに行きたい、会って呪いを解かなければいけない。
「それでしたら勇者ミスティアは城塞都市クレセアに向かってると言う情報を前の町で聞きましたけど……」
「本当ですか?」
「はい、勇者の動向を知るのは商人の基本中の基本ですから」
マイラが言うには勇者が現れた町には特需が生まれるらしく町を守ってもらえる安心感からか財布が緩くなるのだとか。
ウィルソンもマイラの言葉にうんうんとうなずきながらウサギ肉を口一杯ほうばる。
俺は一心不乱にうさぎ肉に貪りつくウィルソンに城塞都市クレセアの情報を訪ねた。
ウィルソンは名残惜しそうに肉を見ながら話し始めた。
どんだけ、そのうさぎ肉好きなんだよ……。
まず、城塞都市と言うだけあってその街は高い壁で覆われており、周囲を堀で囲い魔物の侵入を完全に防いでいると言う。
街事態は魔窟がそばに六つあるため、冒険者が多いが衛兵も多いので治安は良いそうだ。つまり、冒険者は治安が悪くなる要因になっているわけか。
魔窟とは魔物が発生する洞窟でそこから大量の魔物が出てくるそうだ、最奥まで入った冒険者が言うには奥には何もないらしい、突然魔窟内で魔物が発生すると言うことらしい。
魔窟には大量の魔物がいて魔石や素材を取りに冒険者がひっきりなしに訪れているにも関わらず魔物はいなくなることがない。
また魔窟以外にも魔物がいるのは未発見の魔窟から魔物が出てくるからだといわれている。
「ガリウス様は冒険者になられるのですか? それでしたら是非、私もパーティにいれてください!」
マイラが決意を込めた表情で言う、そう言う彼女を見て俺は苦笑いをした。だけど冒険者か、そうだなミスティアを救ったら冒険者になるのも悪くないかもしれない。
村を拠点にすればかあさんも文句は言わないだろう。
「これ、わがままを言ってガリウス様を困らすんじゃない、それに冒険者なんて絶対に許さないからな!」
ウィルソンは娘が心配なのか釘を指す、まあゴブリンに追われてるようじゃ冒険者は無理だろうし、そりゃダメ出しするよな。
「そうそうガリウス様その勇者ミスティアなんですけど。今度パーティー仲間で王国騎士のラインスロット様とご婚約するそうですよ」
マイラがそう言うと二人の世に伝わる馴れ初め話を始めた。
まだ、非力なミスティアを偶然助けたのがラインスロットでそれからも色々と力になってるらしい、ちなみにイケメンだそうだ。
そうかミスティアにはいい人ができたのか。その事実を知り俺の心がチクチクと痛む。
「ミスティアは俺の幼馴染みなのですよ、お祝いに行かなきゃいけませんね」
俺は勤めて冷静にそう言った。自分で言った言葉に胸が張り裂けそうになった。
「ガリウス様はもしかして勇者ミスティアのことが好きなのですか?」
「……はい、好きです」
俺はなぜか素直にそういった、今日あったばかりのマイラに。なぜか彼女は話しやすいのだ、それでついつい自分をさらけ出してしまう。
「……そうですか、なら明日は勇者ミスティアに会いに行きましょう。そうですそれが良いです」
「え? いや自分独りで大丈夫だよ」
「実はですね、私は毎朝一回占いができるんですよ、それも確実な占いです。寝る前に明日の行動を考えて寝るとそれに則した占い結果が出るんですよ。だから明日はガリウス様と一緒にミスティアを探します」
「そんな馬鹿なこと……」
俺はマイラの占いを否定しようとしたが俺にも真名命名があるのだ、これこそ馬鹿な能力なのだから確実な占いがあってもおかしくない。
「私を信じてくださいガリウス様」
「そうだね、よろしく頼むよ」
「任されました!」
「でも、なんでそんなによくしてくれるんだい?」
「決まってるじゃないですか、ちゃんとガリウス様がフラレてくれないとガリウス様が次の恋に進めませんから」
そう言うとマイラは舌をペロリと出して笑った。
なんだかそのしぐさがおかしくて俺も一緒になって笑った。
倒すときに素材をとることも考えて倒したので素材としても一級品だ。これなら相当な金額になるだろう。俺は意気揚々とB・オーガの死体を解体し出した。
「すごいですな、ガリウス様は解体のスキルもお持ちなのですね。滑らかすぎて動きが見えませんぞ」
「さすがですガリウス様!」
「本当にすごいですわね」
ウィルソン親子は俺の鮮やかなナイフさばきに息を吐くのも忘れたように見いる。10分もしないうちに解体は終了して綺麗に素材毎に分けて馬車に積んだ。
素材はすべてウィルソンに売却することにした。
お金は街についてからになるのだが護衛料と素材の代金で金貨20枚を提示されたが明らかに安いので俺は逆にふっかけにふっかけた。
まあ、お人好しのウィルソンが俺を騙そうと言う心持ちで安く買い叩こうとしたのではなく、商人としての詩吟だろうから、あえて値段交渉にノッテやった。
素材は全部で金貨80枚で売ることにした。やりようによっては町で金貨85枚にはなるのでウィルソン的には利益はプラスだろう。いや俺に渡すお礼と護衛代でトントンか。
もう少し値切られてやればよかったかと少し後悔した。
通貨は金貨1枚は銀貨10枚、銀貨1枚で銅貨100枚だ、ここまでのお金はすべて、魔法でコーティングしてあり光にかざすと七色に光ることからレインボーコインと言われており、偽造も出来ないしちょっとやそっとでは傷がつかないので、国内外から評価と信頼が高い通貨である。そして鐚銭、これは銅貨1枚に対して10枚である、この国で作られた通貨なので質は良いがコーティングされてないので鐚銭扱いである買い物で頻繁に使われる通貨で、傷が入っているのが原因だろう。
ちなみに高い宿でも一泊銅貨10枚、定食屋の一食が銅貨1枚が相場なので、当分食うに困らなくなった。
B・オーガの値段交渉を終えた俺たちは夜営に備え敵を暴き追撃するを夜営地の周りに出来るだけ多く配置した。
何があるかわからないので手当たりしだいに真名命名をかけておいた。
一段落つくと少し奥の方で何かの気配がする。
敵を暴き追撃するが反応しないと言うことは、人に危害を加えないものと言うことだが念の為に目視はしておく。
危険の芽は摘まなければいけないからな。
LV1 ハイドラビット
種族:ウサギ目ウサギ科
力:2
瞬:81
知:1
技:3
魔:0
幸:1
特徴:毛はふさふさで高級コートの材料に使われる、肉も大変柔らかく高値で取引されるが捕まえるのは至難の技。
ん? 俺の目の前に個体情報が表示された。どういう事だ?
どうやら、あの茂みにハイドラビットが隠れ潜んでいるようだ。俺は木々を蹴りながら上空高く上がり上から強襲をかけ生け捕りにした。
周りをよく見ると他にも何羽かいるのようだった。俺は何度も上空へと上がりハイドラビットを捕まえた。捕まえたハイドラビットの喉を切り血抜きをすると馬車まで戻った。
馬車に戻ると、すでにウィルソン達は夕食の準備をしているところだった。
旅の途中なので、パンと具の少ない塩スープだけだったのだが。さすがにこれでは腹も減るだろう。俺は四羽のハイドラビットを差し出した。
「みんなでこれ食べましょう」
「そ、それはもしかしてハイドラビットですか!? それも四羽も!」
ウィルソンが驚きの表情で獲物をみる。まあ、かなりの希少種だし味も絶品となればそうなるわな。
「パンとスープの返礼みたいなものだから気にしなくていいですよ」
ウィルソンは驚愕の表情をする。
「そんな、……ハイドラビットは一羽、金貨1枚はしますぞ !」
そんなに高いものなのか。まあ、構わないだろう。
俺は四羽のうち二羽を捌くと串を刺し焚き火の周りに突き刺した。焼く間に残りの二羽も捌き毛皮と一緒にウィルソンに渡した。
焼けた肉はみんなで分けあったのだが、油が適度にのっており、他のウサギ種と違いジューシーで美味しかった。
俺は先程の個体表示が、3人にも効くか食事をしながら試してみた。
名前:ウィルソン
種族:人間
職業:見習い商人
LV12
力:32
瞬:12
知:51
技:8
魔:4
幸:10
交渉:C級
特徴:お人好し
三人ともお人好しだ……。
つまり"汝は全てを暴く者なり"は永続効果ってことなのか。
これで真名命名には三種類の用途ができた。
ひとつは長期間に渡って効果を継続するもが最終的に灰になって消えるもの。
ひつつは単発効果で敵を攻撃後使用後灰になって消えるもの。
ひとつは単発効果で人に永続的付加効果を与えて灰になって消えるもの。
違いはなんだ?
待てよ、ミスティア。ミスティアの救国の女勇者はどうなんだ?
灰になる効果はなぜミスティアに起こらない?
灰になら無かったものは他に何がある?
灰にならなかったものはない?
いや、まて一つだけあった勇者の剣だあれは消えていない投げ捨てたから結局はわからないが消えてないはずだ。
いや、消えていたら?
まずい、ミスティアも灰になって消える?
条件はなんだ?
必中の一投なら標的に当たること、救国の女勇者なら救国、国を救う? つまりミスティアは国を救ったら灰になって消えてしまうのか?
バカな! 馬鹿な! ばかな!!
なんだよそれ、俺はミスティアに時限式の呪いをかけたと言うのか、自ら死に進む呪いを……。
だが時間はある国を救うまではミスティアは死なないそれが真名命名の特性だからだ。
なら救国する前にその真名命名を消せば良いんだ。
今まで消したことはないけど、できるはずだ。大丈夫できる。できるはずだ!
「ガリウス様? 険しい顔をされてどうなさったのですか?」
「すみません、ミスティアが勇者ミスティアが今どこにいるかご存じですか?」
俺のことを心配してくれるマイラにミスティアの情報を訪ねた。この家族を送り届けたらミスティアに会いに行きたい、会って呪いを解かなければいけない。
「それでしたら勇者ミスティアは城塞都市クレセアに向かってると言う情報を前の町で聞きましたけど……」
「本当ですか?」
「はい、勇者の動向を知るのは商人の基本中の基本ですから」
マイラが言うには勇者が現れた町には特需が生まれるらしく町を守ってもらえる安心感からか財布が緩くなるのだとか。
ウィルソンもマイラの言葉にうんうんとうなずきながらウサギ肉を口一杯ほうばる。
俺は一心不乱にうさぎ肉に貪りつくウィルソンに城塞都市クレセアの情報を訪ねた。
ウィルソンは名残惜しそうに肉を見ながら話し始めた。
どんだけ、そのうさぎ肉好きなんだよ……。
まず、城塞都市と言うだけあってその街は高い壁で覆われており、周囲を堀で囲い魔物の侵入を完全に防いでいると言う。
街事態は魔窟がそばに六つあるため、冒険者が多いが衛兵も多いので治安は良いそうだ。つまり、冒険者は治安が悪くなる要因になっているわけか。
魔窟とは魔物が発生する洞窟でそこから大量の魔物が出てくるそうだ、最奥まで入った冒険者が言うには奥には何もないらしい、突然魔窟内で魔物が発生すると言うことらしい。
魔窟には大量の魔物がいて魔石や素材を取りに冒険者がひっきりなしに訪れているにも関わらず魔物はいなくなることがない。
また魔窟以外にも魔物がいるのは未発見の魔窟から魔物が出てくるからだといわれている。
「ガリウス様は冒険者になられるのですか? それでしたら是非、私もパーティにいれてください!」
マイラが決意を込めた表情で言う、そう言う彼女を見て俺は苦笑いをした。だけど冒険者か、そうだなミスティアを救ったら冒険者になるのも悪くないかもしれない。
村を拠点にすればかあさんも文句は言わないだろう。
「これ、わがままを言ってガリウス様を困らすんじゃない、それに冒険者なんて絶対に許さないからな!」
ウィルソンは娘が心配なのか釘を指す、まあゴブリンに追われてるようじゃ冒険者は無理だろうし、そりゃダメ出しするよな。
「そうそうガリウス様その勇者ミスティアなんですけど。今度パーティー仲間で王国騎士のラインスロット様とご婚約するそうですよ」
マイラがそう言うと二人の世に伝わる馴れ初め話を始めた。
まだ、非力なミスティアを偶然助けたのがラインスロットでそれからも色々と力になってるらしい、ちなみにイケメンだそうだ。
そうかミスティアにはいい人ができたのか。その事実を知り俺の心がチクチクと痛む。
「ミスティアは俺の幼馴染みなのですよ、お祝いに行かなきゃいけませんね」
俺は勤めて冷静にそう言った。自分で言った言葉に胸が張り裂けそうになった。
「ガリウス様はもしかして勇者ミスティアのことが好きなのですか?」
「……はい、好きです」
俺はなぜか素直にそういった、今日あったばかりのマイラに。なぜか彼女は話しやすいのだ、それでついつい自分をさらけ出してしまう。
「……そうですか、なら明日は勇者ミスティアに会いに行きましょう。そうですそれが良いです」
「え? いや自分独りで大丈夫だよ」
「実はですね、私は毎朝一回占いができるんですよ、それも確実な占いです。寝る前に明日の行動を考えて寝るとそれに則した占い結果が出るんですよ。だから明日はガリウス様と一緒にミスティアを探します」
「そんな馬鹿なこと……」
俺はマイラの占いを否定しようとしたが俺にも真名命名があるのだ、これこそ馬鹿な能力なのだから確実な占いがあってもおかしくない。
「私を信じてくださいガリウス様」
「そうだね、よろしく頼むよ」
「任されました!」
「でも、なんでそんなによくしてくれるんだい?」
「決まってるじゃないですか、ちゃんとガリウス様がフラレてくれないとガリウス様が次の恋に進めませんから」
そう言うとマイラは舌をペロリと出して笑った。
なんだかそのしぐさがおかしくて俺も一緒になって笑った。
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