125 / 132
魔界編(本編)
177.家出姫を探せ
しおりを挟む
キツネの耳に、九本の尻尾……。彼女がこの国を治める存在、獣人の頂点に立つ者か。予想より随分と若いな。
確かエレナの話だと、ガストニアの巫女は四十代の女性だったはずだが……。知らないうちに世代交代でもしたのか。
「どのようなご用件で参られたのでしょうか」
「巫女様、先日あった空からの宣言は、お聞きになられたでしょうか」
「はい、もちろん存じております。あの天命の所為で、我が国でも混乱が続いておりますので」
そうは見えなかったけど……まぁいいか。
「その件について、私から補足することがあります」
「補足?」
「はい。ゼロの真の目的と、私のことを」
俺はゼロの目的が、全世界の生命を根絶することだと伝えた。加えて自分正体についても。シオンは終始無言でその話を聞いていた。
「このまま行けば近い将来、奴らはこの国を攻め落としにきます。その前に手を打ちたい。だからお願いします。私達と一緒に戦ってもらえないでしょうか」
「……わかりました」
シオンはあっさりと肯定した。
そのあっけなさに、アリスは心の中で疑問を感じる。
こんなにあっさり……今の話を信じるなんて。
審判の加護、シオンが持つ加護の一つである。
この加護を持つ者は、相手が発した嘘がわかる。だから俺の話も、全て嘘ではないとわかったのだ。彼女の一族は代々、この加護を受け継いでいて、巫女と呼ばれる所以はそこにあった。
「ですが、それには一つだけ条件がございます」
「条件ですか」
「はい。あなた方に協力するかわりに、私どもにも協力していただきたいのです」
「協力? 一体なにに」
「私には妹がおります。名はスズネ、年は十と三つになりました。そのスズネが先日から行方不明になっています」
シオンの話はこう続けられた。
ゼロの宣言以降、国中では混乱がおきていた。その混乱を収めるため、シオンの部下達は街中を駆け回り対処していたのだ。その隙をつくように、スズネは家出してしまったらしい。
「居場所に心当たりは?」
「街の中はくまなく捜索しましたが、見つかっておりません。おそらく……」
「外、ですか。その妹さん戦う手段を持っていますか?」
「普通の獣人よりは強いです。ですがこの近辺には強力な魔物もいます。もし出くわしていたら……」
シオンの顔が青ざめていくのがわかった。
「なら急ぎましょう。必ず見つけてみせます」
「よろしくお願いします」
シオンの表情を見て、事態が急を要すると察した俺は、すぐに屋敷を後にした。
早足で門へと向かう俺に、アリスも頑張ってついてくる。
「どうされるおつもりですか?」
「どうって、探しに行くんだよ」
「それはわかっています。ですが塀の外は広すぎます」
「安心しろ。宝探しは得意だから」
不安そうなアリスに、俺は微笑みかけてそう言った。
堀の外には薄暗い森が広がっている。そこには強力な魔物達も生息していた。ガストニアを隔てている塀は、それらの魔物から民を守るために造られたものだ。
そんな危険な森を、一人の少女が歩いている。
シオンと同じ黄色いキツネの尻尾と耳をたずさえ、肌を露出した軽い着物を纏っている。アリスと同じくらいの髪に、蒼い瞳をした彼女こそ、シオンの妹スズネである。
「どうしよう……迷ったな~」
スズネは絶賛迷子中だった。
周囲を見回しても、見えるのは怪しく揺れる木々だけである。
「まっ、なんとかなるよね!」
スズネは能天気に歩き出した。
今の発言や行動を見るだけで、彼女の性格が読み取れる。気分屋で自由気まま、ほとんどを屋敷で過ごしていた彼女は、文字通りの箱入り娘だった。
そして、この危機感の薄さは、外の世界では致命的だった。
「えっ……――」
彼女の目の前には、巨大なケルベロスが立っていた。
ケルベロスは、三つの首を持つオオカミの魔物である。賢さと獰猛性を兼ね備え、狩猟を得意としている。そんな魔物の前に、スズネという餌が転がり込んできた。
これは運がいい……。そうケルベロスは感じただろう。
「わ、私なんて食べても……美味しくないよ?」
ケルベロスは涎をたらしながら歩み寄ってくる。
能天気なスズエも、これに恐怖を感じないはずが無い。一歩一歩近寄ってくる足音が、自らの寿命を縮めているように感じる。
恐怖は身体中を麻痺させ、膝から崩れ落ちるように尻餅をつく。
「いや……来ないで……来ないで!!」
スズネは叫んだ。しかし当然のごとく、ケルベロスの足は止まらない。
遂にケルベロスの口が、彼女の眼前まで迫り来る。口からは野生の匂い漂い、たれる涎が彼女の生足にかかる。
「誰か……誰か助けてぇ!!」
彼女は祈るように叫んだ。
直後にケルベロスが顎を大きく開き、そして閉じた。
――食らった感覚が無い。
ケルベロスは口元を見た。
そこにスズネの姿は無く、代わりに空から気配を感じた。
「えっ……私、生きてる?」
スズネはゆっくりと目を開けた。
最初に映ったのは、見知らぬ人間の顔だった。
「見つけたぜ――お姫様」
スズネはレイブにお姫様抱っこをされていた。
確かエレナの話だと、ガストニアの巫女は四十代の女性だったはずだが……。知らないうちに世代交代でもしたのか。
「どのようなご用件で参られたのでしょうか」
「巫女様、先日あった空からの宣言は、お聞きになられたでしょうか」
「はい、もちろん存じております。あの天命の所為で、我が国でも混乱が続いておりますので」
そうは見えなかったけど……まぁいいか。
「その件について、私から補足することがあります」
「補足?」
「はい。ゼロの真の目的と、私のことを」
俺はゼロの目的が、全世界の生命を根絶することだと伝えた。加えて自分正体についても。シオンは終始無言でその話を聞いていた。
「このまま行けば近い将来、奴らはこの国を攻め落としにきます。その前に手を打ちたい。だからお願いします。私達と一緒に戦ってもらえないでしょうか」
「……わかりました」
シオンはあっさりと肯定した。
そのあっけなさに、アリスは心の中で疑問を感じる。
こんなにあっさり……今の話を信じるなんて。
審判の加護、シオンが持つ加護の一つである。
この加護を持つ者は、相手が発した嘘がわかる。だから俺の話も、全て嘘ではないとわかったのだ。彼女の一族は代々、この加護を受け継いでいて、巫女と呼ばれる所以はそこにあった。
「ですが、それには一つだけ条件がございます」
「条件ですか」
「はい。あなた方に協力するかわりに、私どもにも協力していただきたいのです」
「協力? 一体なにに」
「私には妹がおります。名はスズネ、年は十と三つになりました。そのスズネが先日から行方不明になっています」
シオンの話はこう続けられた。
ゼロの宣言以降、国中では混乱がおきていた。その混乱を収めるため、シオンの部下達は街中を駆け回り対処していたのだ。その隙をつくように、スズネは家出してしまったらしい。
「居場所に心当たりは?」
「街の中はくまなく捜索しましたが、見つかっておりません。おそらく……」
「外、ですか。その妹さん戦う手段を持っていますか?」
「普通の獣人よりは強いです。ですがこの近辺には強力な魔物もいます。もし出くわしていたら……」
シオンの顔が青ざめていくのがわかった。
「なら急ぎましょう。必ず見つけてみせます」
「よろしくお願いします」
シオンの表情を見て、事態が急を要すると察した俺は、すぐに屋敷を後にした。
早足で門へと向かう俺に、アリスも頑張ってついてくる。
「どうされるおつもりですか?」
「どうって、探しに行くんだよ」
「それはわかっています。ですが塀の外は広すぎます」
「安心しろ。宝探しは得意だから」
不安そうなアリスに、俺は微笑みかけてそう言った。
堀の外には薄暗い森が広がっている。そこには強力な魔物達も生息していた。ガストニアを隔てている塀は、それらの魔物から民を守るために造られたものだ。
そんな危険な森を、一人の少女が歩いている。
シオンと同じ黄色いキツネの尻尾と耳をたずさえ、肌を露出した軽い着物を纏っている。アリスと同じくらいの髪に、蒼い瞳をした彼女こそ、シオンの妹スズネである。
「どうしよう……迷ったな~」
スズネは絶賛迷子中だった。
周囲を見回しても、見えるのは怪しく揺れる木々だけである。
「まっ、なんとかなるよね!」
スズネは能天気に歩き出した。
今の発言や行動を見るだけで、彼女の性格が読み取れる。気分屋で自由気まま、ほとんどを屋敷で過ごしていた彼女は、文字通りの箱入り娘だった。
そして、この危機感の薄さは、外の世界では致命的だった。
「えっ……――」
彼女の目の前には、巨大なケルベロスが立っていた。
ケルベロスは、三つの首を持つオオカミの魔物である。賢さと獰猛性を兼ね備え、狩猟を得意としている。そんな魔物の前に、スズネという餌が転がり込んできた。
これは運がいい……。そうケルベロスは感じただろう。
「わ、私なんて食べても……美味しくないよ?」
ケルベロスは涎をたらしながら歩み寄ってくる。
能天気なスズエも、これに恐怖を感じないはずが無い。一歩一歩近寄ってくる足音が、自らの寿命を縮めているように感じる。
恐怖は身体中を麻痺させ、膝から崩れ落ちるように尻餅をつく。
「いや……来ないで……来ないで!!」
スズネは叫んだ。しかし当然のごとく、ケルベロスの足は止まらない。
遂にケルベロスの口が、彼女の眼前まで迫り来る。口からは野生の匂い漂い、たれる涎が彼女の生足にかかる。
「誰か……誰か助けてぇ!!」
彼女は祈るように叫んだ。
直後にケルベロスが顎を大きく開き、そして閉じた。
――食らった感覚が無い。
ケルベロスは口元を見た。
そこにスズネの姿は無く、代わりに空から気配を感じた。
「えっ……私、生きてる?」
スズネはゆっくりと目を開けた。
最初に映ったのは、見知らぬ人間の顔だった。
「見つけたぜ――お姫様」
スズネはレイブにお姫様抱っこをされていた。
0
お気に入りに追加
4,708
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売中です!】
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺おとば🌱
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。