妹は謝らない

物心つく頃から、わたくし、ウィスタリア・アーテル公爵令嬢の物を奪ってきた双子の妹エレクトラは、当然のように、わたくしの婚約者である第二王子さえも奪い取った。

手に入れた途端、興味を失くして放り出すのはいつもの事だが、妹の態度に怒った第二王子は口論の末、妹の首を絞めた。

気絶し、目覚めた妹は、今までの妹とは真逆な人間になっていた。

「彼女」曰く、自分は妹の前世の人格だというのだ。

わたくしが恋する義兄シオンにも前世の記憶があり、「彼女」とシオンは前世で因縁があるようで――。

「彼女」と会った時、シオンは、どうなるのだろう?


小説家になろうにも投稿しています。

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