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貴女か、貴女でないか ~SかMか2~
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私にとって人間は二種類しかいない。
貴女か、貴女でないか。
「ドッエッム・エッスニーモナッレエルです。よろしくお願いいたします」
きつい顔立ちの絶世の美貌だのに、今はにこやかな笑みを浮かべているせいか驚くほど印象が柔らかなくなっている。
縦ロールにした長い漆黒の髪、白磁の肌、私や父と同じ翡翠の瞳 女性にしては長身だが女性美の極致の肢体。
初めて会う腹違いの姉は、それはそれは美しい少女だった。
どれだけ見目が良かろうと心根の卑しさは表情や雰囲気に現れる。
だから、誰を見ても、同じ顔で美しいと称賛されている父ですら美しいとは思えなかった。
初めてだった。
人間を見て「美しい」と思えたのは。
一目で好きになった腹違いの姉だが、彼女が私と同じように好意を抱いてくれたとは自惚れてはいない。
むしろ、嫌い憎み合うのが当然の関係だ。私と姉上は。
姉上の実母、エッスニーモナッレエル公爵アイサレーナイは外見だけは美しい父に惚れ、相愛の婚約者だった自分の従妹ママーハッハから奪い取って無理矢理婿にした。それで生まれたのが姉上だ。
無理矢理だろうが夫になったのに、父は妻を妊娠させた後、役目は果たしたのだからいいだろうと言わんばかりに元婚約者を愛人にし私イッケンマットモーナシイスコオンと双子の妹ズウルーイモートを生ませた。しかも、私達家族が住んでいるのはエッスニーモナッレエル公爵家の別邸で、その生活費その他まで妻の家の財産で賄われているのだ。
私達家族の幸福は、父の正妻とその娘の存在を踏みつけにした上で成り立っているのだと幼心に気づいてしまった。
何がきっかけだったのか、異母姉が十五歳、中等部の卒業式に、彼女の母は自殺してしまった。
一年の喪に服す事もなく父は母と正式に結婚し、異母姉が暮らす本邸に私達家族を連れてきたのだ。
せめて一年の喪に服した後、結婚し、本邸での暮らしも将来エッスニーモナッレエル公爵家を継ぐ異母姉の許可を得るべきだという私の主張は家族に黙殺された。常識だろうと上位の人間からでない限り自分達と相容れない主張など聞き耳持たない者達なのだ。
これが私の血の繋がった家族だと思うと情けなくて泣けてくる。
血の繋がりはあっても、こんな家族に親愛の情を持った事はなかった。
けれど、半分血の繋がった姉だけは違った。
実母の葬式が済んだ翌日に、今まで自分達母子を放っておいた父親とその家族が突然やってきたのに表面上は嫌悪する事なく迎え、にこやかに自己紹介さえしてきた。
美しく聡明で気高い異母姉。
どれだけ父と継母(私の実母だ)に虐げられようと、異母妹(私の双子の妹ルーイ)に物を奪われ学園内で悪い噂を流されようと毅然としていた。
見かねて庇う私に「わたくしは大丈夫だから」とか「わたくしを構うと、お父様やお継母様が嫌がるだろうから放っておいていいのよ」と逆に私を気にかけてくれた。
庇う時に一瞬だけ迷惑そうな顔をされたり「チッ! 余計な事を」と小声で言われた気がしたが……気のせいだろう。
両親が正式に結婚していなかったため今まで私とルーイは平民向けの学校に通っていたが、一応エッスニーモナッレエル公爵家の一員となった事で主に貴族の子弟が通う王立学園に通える事になった。
そこには異母姉の婚約者である第一王子ヴォンクウラデームも通っていた。
容姿は王子らしく金髪碧眼の美形だが、完璧な容姿の姉と並ぶと見劣りする。外見だけは持って生まれたものだ。釣り合わないのは彼のせいではないが。
王子の不幸は婚約者である姉に外見だけでなく学業や剣術など何もかも劣っている事だった。
努力すればと人はいうが、才能もまた生まれ持ったものだ。どれだけ努力しても天才には勝てない。
それでも腐らず、姉に追いつこうと努力する姿を見せれば人は王子に好感を持ち彼を認めただろうが、王子は努力など何一つせず、自分に耳障りのいい事だけを言う人間ばかりを重宝した。
その人間の中には、私の双子の妹ルーイまでいた。
王子に惚れているのではなく、ただ単に姉から王子を奪いたいのだと分かっている。
本当なら諫めるべきなのだろう。
だが、放っておいた。
妹に誘惑されて姉と婚約破棄か解消すればいいと思ったからだ。
姉が婚約者を疎ましく思っているのは見ているだけで分かったからだ。
王家から押し付けられた婚約、まして、相手は多少外見がいいだけのボンクラだ。姉でなくても表面上だけでも仲良くする気は失せるだろう。
王命である限り、姉から婚約破棄も解消もできない。
だったら、王子から婚約破棄か解消を言わせるしかないのだ。
双子の妹を利用する事に心など痛まない。
私にとって大切なのは、異母姉、ドッエッムだけだからだ。
だから、姉が元婚約者と両親とルーイを他国に奴隷として売った時も何とも思わなかった。
私の事も売るのだと覚悟すらしていた。
確かに、私は両親と妹から姉を庇ったが、それを恩に着せるのは間違っている。
両親と私と妹、私達家族の幸福は、異母姉とその母親を踏みつけにして成り立ってきた。
私と妹は、姉とその母にとって生まれてきた事自体、罪なのだ。
姉が成人しエッスニーモナッレエル公爵に襲爵した時、断罪するのは当然の事なのだ。
だのに、姉は私が成人した時、エッスニーモナッレエル公爵家を譲るのだと言ってきた。
さらには、「公爵になれば王女殿下とも結婚できるわ」と笑顔で言われた時は、何とも言えない感情が胸に溢れた。
姉は誤解している。
けれど、その誤解を解く訳にはいかないので黙るしかない。
王女チョーポジティーヴは私への恋心を隠そうとしなかったし、私も彼女に恋しているふりをした。だから、学園内では私と王女が恋仲だと噂されている。
王女と結婚すれば公爵位を賜れるから彼女を拒まわないのではない。
私に積極的に言い寄って来たのが、たまたま王女だっただけで恋仲だと噂される相手は誰でもよかった。
知られる訳にはいかないからだ。
私が真実誰を想っているのか――。
誰よりも姉に知られたくない。
そのためなら王女だって誰だって利用する。
私にとって大切なのは姉、ドッエッムだけで、それ以外の人間がどうなろうと、どうでもいいのだから。
姉がある夜会で知り合ったデアードエッス帝国のドナティアン・ドーサッド侯爵と恋仲になり、結婚する事になったと報告を受けたのは、王子に婚約破棄を突きつけられた卒業パーティーから一ヶ月後だった。
私が十八になりエッスニーモナッレエル公爵位を襲爵するのを見届けた後、彼の国で暮らすのだと言う。
もう祖国に帰る事もなくなるだろうとも告げられた。
姉の元婚約者のような馬鹿でボンクラな男なら反対できたし、物騒な手段で排除もできた。
けれど、姉の新たな婚約者、ドナティアン・ドーサッド侯爵は、元第一王子とは比べものにならないほどハイスペックな男だった。私が何を仕掛けようと逆にこっちがやられるだけだと分かってしまう。
何より、彼と姉は相愛だ。
私が入る隙間などない。
いや、そもそも私と姉は異母とはいえ姉弟だ。最初から入る隙間などあるはずもないが。
誰と結婚しようと姉には一生私の近くにいてほしかったけれど、遠くにいくのなら、そのほうがいいと思い直した。
私から姉を守れるからだ。
私にとって人間は二種類しかいない。
貴女か、貴女でないか。
私の唯一無二の存在、美しく聡明で気高い異母姉、ドッエッム。
この想いは弟としてではない。
初めて会ったあの日から、私はドッエッムに、父を同じくした姉に恋していたのだ。
この想いは、決して許されない。
私以外の男と寄り添う姿など見たくないけれど、私では姉を幸せにできない。
姉と相愛で、姉を守れるだけハイスペックな男ならば認めるしかない。
願うのは、願うべきは、姉の、ドッエッムの幸せだからだ。
ずっと私達家族は姉とその母親の存在を踏みつけにして生きてきた。
姉の幸せに邪魔ならば、私自身すら切り捨ててみせる。
どうか幸せに、姉上。
ドッエッム――。
貴女か、貴女でないか。
「ドッエッム・エッスニーモナッレエルです。よろしくお願いいたします」
きつい顔立ちの絶世の美貌だのに、今はにこやかな笑みを浮かべているせいか驚くほど印象が柔らかなくなっている。
縦ロールにした長い漆黒の髪、白磁の肌、私や父と同じ翡翠の瞳 女性にしては長身だが女性美の極致の肢体。
初めて会う腹違いの姉は、それはそれは美しい少女だった。
どれだけ見目が良かろうと心根の卑しさは表情や雰囲気に現れる。
だから、誰を見ても、同じ顔で美しいと称賛されている父ですら美しいとは思えなかった。
初めてだった。
人間を見て「美しい」と思えたのは。
一目で好きになった腹違いの姉だが、彼女が私と同じように好意を抱いてくれたとは自惚れてはいない。
むしろ、嫌い憎み合うのが当然の関係だ。私と姉上は。
姉上の実母、エッスニーモナッレエル公爵アイサレーナイは外見だけは美しい父に惚れ、相愛の婚約者だった自分の従妹ママーハッハから奪い取って無理矢理婿にした。それで生まれたのが姉上だ。
無理矢理だろうが夫になったのに、父は妻を妊娠させた後、役目は果たしたのだからいいだろうと言わんばかりに元婚約者を愛人にし私イッケンマットモーナシイスコオンと双子の妹ズウルーイモートを生ませた。しかも、私達家族が住んでいるのはエッスニーモナッレエル公爵家の別邸で、その生活費その他まで妻の家の財産で賄われているのだ。
私達家族の幸福は、父の正妻とその娘の存在を踏みつけにした上で成り立っているのだと幼心に気づいてしまった。
何がきっかけだったのか、異母姉が十五歳、中等部の卒業式に、彼女の母は自殺してしまった。
一年の喪に服す事もなく父は母と正式に結婚し、異母姉が暮らす本邸に私達家族を連れてきたのだ。
せめて一年の喪に服した後、結婚し、本邸での暮らしも将来エッスニーモナッレエル公爵家を継ぐ異母姉の許可を得るべきだという私の主張は家族に黙殺された。常識だろうと上位の人間からでない限り自分達と相容れない主張など聞き耳持たない者達なのだ。
これが私の血の繋がった家族だと思うと情けなくて泣けてくる。
血の繋がりはあっても、こんな家族に親愛の情を持った事はなかった。
けれど、半分血の繋がった姉だけは違った。
実母の葬式が済んだ翌日に、今まで自分達母子を放っておいた父親とその家族が突然やってきたのに表面上は嫌悪する事なく迎え、にこやかに自己紹介さえしてきた。
美しく聡明で気高い異母姉。
どれだけ父と継母(私の実母だ)に虐げられようと、異母妹(私の双子の妹ルーイ)に物を奪われ学園内で悪い噂を流されようと毅然としていた。
見かねて庇う私に「わたくしは大丈夫だから」とか「わたくしを構うと、お父様やお継母様が嫌がるだろうから放っておいていいのよ」と逆に私を気にかけてくれた。
庇う時に一瞬だけ迷惑そうな顔をされたり「チッ! 余計な事を」と小声で言われた気がしたが……気のせいだろう。
両親が正式に結婚していなかったため今まで私とルーイは平民向けの学校に通っていたが、一応エッスニーモナッレエル公爵家の一員となった事で主に貴族の子弟が通う王立学園に通える事になった。
そこには異母姉の婚約者である第一王子ヴォンクウラデームも通っていた。
容姿は王子らしく金髪碧眼の美形だが、完璧な容姿の姉と並ぶと見劣りする。外見だけは持って生まれたものだ。釣り合わないのは彼のせいではないが。
王子の不幸は婚約者である姉に外見だけでなく学業や剣術など何もかも劣っている事だった。
努力すればと人はいうが、才能もまた生まれ持ったものだ。どれだけ努力しても天才には勝てない。
それでも腐らず、姉に追いつこうと努力する姿を見せれば人は王子に好感を持ち彼を認めただろうが、王子は努力など何一つせず、自分に耳障りのいい事だけを言う人間ばかりを重宝した。
その人間の中には、私の双子の妹ルーイまでいた。
王子に惚れているのではなく、ただ単に姉から王子を奪いたいのだと分かっている。
本当なら諫めるべきなのだろう。
だが、放っておいた。
妹に誘惑されて姉と婚約破棄か解消すればいいと思ったからだ。
姉が婚約者を疎ましく思っているのは見ているだけで分かったからだ。
王家から押し付けられた婚約、まして、相手は多少外見がいいだけのボンクラだ。姉でなくても表面上だけでも仲良くする気は失せるだろう。
王命である限り、姉から婚約破棄も解消もできない。
だったら、王子から婚約破棄か解消を言わせるしかないのだ。
双子の妹を利用する事に心など痛まない。
私にとって大切なのは、異母姉、ドッエッムだけだからだ。
だから、姉が元婚約者と両親とルーイを他国に奴隷として売った時も何とも思わなかった。
私の事も売るのだと覚悟すらしていた。
確かに、私は両親と妹から姉を庇ったが、それを恩に着せるのは間違っている。
両親と私と妹、私達家族の幸福は、異母姉とその母親を踏みつけにして成り立ってきた。
私と妹は、姉とその母にとって生まれてきた事自体、罪なのだ。
姉が成人しエッスニーモナッレエル公爵に襲爵した時、断罪するのは当然の事なのだ。
だのに、姉は私が成人した時、エッスニーモナッレエル公爵家を譲るのだと言ってきた。
さらには、「公爵になれば王女殿下とも結婚できるわ」と笑顔で言われた時は、何とも言えない感情が胸に溢れた。
姉は誤解している。
けれど、その誤解を解く訳にはいかないので黙るしかない。
王女チョーポジティーヴは私への恋心を隠そうとしなかったし、私も彼女に恋しているふりをした。だから、学園内では私と王女が恋仲だと噂されている。
王女と結婚すれば公爵位を賜れるから彼女を拒まわないのではない。
私に積極的に言い寄って来たのが、たまたま王女だっただけで恋仲だと噂される相手は誰でもよかった。
知られる訳にはいかないからだ。
私が真実誰を想っているのか――。
誰よりも姉に知られたくない。
そのためなら王女だって誰だって利用する。
私にとって大切なのは姉、ドッエッムだけで、それ以外の人間がどうなろうと、どうでもいいのだから。
姉がある夜会で知り合ったデアードエッス帝国のドナティアン・ドーサッド侯爵と恋仲になり、結婚する事になったと報告を受けたのは、王子に婚約破棄を突きつけられた卒業パーティーから一ヶ月後だった。
私が十八になりエッスニーモナッレエル公爵位を襲爵するのを見届けた後、彼の国で暮らすのだと言う。
もう祖国に帰る事もなくなるだろうとも告げられた。
姉の元婚約者のような馬鹿でボンクラな男なら反対できたし、物騒な手段で排除もできた。
けれど、姉の新たな婚約者、ドナティアン・ドーサッド侯爵は、元第一王子とは比べものにならないほどハイスペックな男だった。私が何を仕掛けようと逆にこっちがやられるだけだと分かってしまう。
何より、彼と姉は相愛だ。
私が入る隙間などない。
いや、そもそも私と姉は異母とはいえ姉弟だ。最初から入る隙間などあるはずもないが。
誰と結婚しようと姉には一生私の近くにいてほしかったけれど、遠くにいくのなら、そのほうがいいと思い直した。
私から姉を守れるからだ。
私にとって人間は二種類しかいない。
貴女か、貴女でないか。
私の唯一無二の存在、美しく聡明で気高い異母姉、ドッエッム。
この想いは弟としてではない。
初めて会ったあの日から、私はドッエッムに、父を同じくした姉に恋していたのだ。
この想いは、決して許されない。
私以外の男と寄り添う姿など見たくないけれど、私では姉を幸せにできない。
姉と相愛で、姉を守れるだけハイスペックな男ならば認めるしかない。
願うのは、願うべきは、姉の、ドッエッムの幸せだからだ。
ずっと私達家族は姉とその母親の存在を踏みつけにして生きてきた。
姉の幸せに邪魔ならば、私自身すら切り捨ててみせる。
どうか幸せに、姉上。
ドッエッム――。
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