34 / 86
本編
34 エリオットの告白
しおりを挟む監禁されてから1週間、僕はこの部屋の主である人物を喜ばせるためにいる。
やって欲しいことは全部身体に教えこまれていった。
そうしなくちゃ…従わなくっちゃ…自分の身に危険が及ぶかもしれない。
そう思うと怖くて堪らなくて監禁された時から先生の言うことを聞く。という約束を守ることにした。
ほぼ毎日、仕事に出掛ける先生が居ない時間、この約束が破られた時のことを考えるけど…答えはいつも決まって一緒だった。
監禁するぐらいの思考を持つ人間の考えていることなんて分からない。
いつか自分がなにかの逆鱗に触れた時、僕は殺されてしまうかもしれない。
その結果しか浮かばないのである。
だから、観念したように先生の言うことを聞いて、これをやってと言われたことは全部するようにした。
先生の喜ばせ方は案外簡単だった。
僕のことを相当溺愛しているらしい…。
膝の上に座り、誘うように先生のことが喜びそうなことをするのが一番手っ取り早かった。
「あ…っ、んぅ…ちゅっ…ん…」
先生はキスが好きだった。
キスは一番、僕の顔が近くで見られるとか…なんとか言ってた気がするから…。
「んあっ…んっ!!んっぅ…うっ…」
首に回した腕にギュッと力を込めて、キスをする。
先生は僕からされるキスと深く絡み合うのが大好きだった。
所謂、ディープキスである。
この歳であまり深いキスをすることがなかった僕は舌を吸われ、唾液を絡め合い…口の端から唾液を零す。
「っ…!!はあっ…はあっ…っ…」
やっと解放された唇を先生は僕の零れた唾液を舐めとるようにして微笑みかける。
今日は機嫌が良いようだ。
機嫌の悪い時は、このやり取りが数回繰り広げられる。
僕はその度に窒息死するんじゃないかと言う恐怖でいっぱいになっていた。
「(良かった…今日は早く終わりそう…)」
心で安堵のため息を零しながら、いつも通り膝上から降りようとした時、腰をギュッと引き寄せられる。
「っ…!?せんせ…どうしたの…?」
いつもなら先生の熱くなった股間のモノを手で扱くだけで終わるはずなのに…今日は少し様子がおかしい。
『うーん、そうだなあ…今日は君の自慰を見たい…かな?』
身体が硬直した。
自慰って…なんだっけ…?
思考が纏まらない。
『…っ!自慰って…オナニーするって…こと…?』
こくりと頷く先生に一瞬腰が逃げようとしたのを察してか、またギュッと引き戻される。
「気持ちいいところ僕に見せて?」
機嫌が良いからなのか、はたまたサイコパスの人が見せる笑みのような顔で僕に言った先生は「 早く」と言わんばかりの顔で僕の股間を触ってきた。
『…やっ、ちょっ…待って…せんせい…』
深いキスをされて起たないわけもなく…先生と一緒でちょっと膨らみを帯びていたそこをグリグリと刺激され、身震いしながら体を捩った。
「ん…なに?出来ないの…?」
ちょっと真顔に戻った先生の顔にドキリとした。ダメだ…これもうやらないといけないやつだ…。
躊躇している間にもグリグリと股間に刺激を与えられる。
『や…やるっ、やります…から…グリグリ、しなぃで…』
オナニーするなんていつぶりだろう。
監禁される前からあまりオナニーすることが無かった僕は上手くできるかどうかもちょっと不安になった。
今日の試練をクリアするためには恐る恐るズボンとパンツから自分のモノを取り出し、オナニーするしか無さそうだった。
ちょっと先走りで湿ったパンツから先生よりも断然小さいものを取り出し、ギュッと握った。
強ばっているのか、少し萎えているようにも思えた自分のモノを握り、上下に扱き始める。
『…はぅ、あ…んぅ…っつ…やぁっ…』
久しぶりに触る自分の感覚に軽く身震いをした。これまで触ってなかったからか特に感覚が研ぎ澄まされていて、ちょっと扱くだけでムクムクとそこは大きくなっていく。
『…っ…(どうしよ、気持ちい…)』
両手でクチュクチュと音を鳴らしながら一生懸命扱く姿はとても滑稽だ。
最初は嫌がっていたはずなのに、いつの間にか行為に没頭していく。
ふと、視線を感じ先生を見てみると熱い眼差しでこちらを見ていることに気付く。
その瞬間、恥ずかしさに一瞬手を止めてしまった。
「どうして止めるの?止めていいなんて言ってないよね?イクまで止めないで…」
『…や…だ…恥ずかし…ぃ…』
涙目になりながら嫌だと懇願してみるが、先生は真顔のまま亀頭をグリグリと押すように刺激し始めた。
『んやっ…あっ…あっ…あぅっ!!!』
「こうやって気持ちいいところグリグリして扱いていっぱいイッて…君のを僕のシャツにかけてね?」
そう言いながら手伝うかのように弱いところを責められて、果てる準備を始めた身体はビクビクと震え出した。
『ふぁっ…やだっ…も、あっ…いくっ…んぅーーーー!!!!』
ビュクッと言う音と共に吐き出された精はご所望通り先生の仕事着であるシャツに吐き出された。
久しぶりの射精に肩で息をする僕は身体に力が入らなくて後ろに倒れそうになっているところを先生が引き寄せる。
「んー、もうちょっと足りないかなあ…」
『…ふえっ…?』
そう言うと亀頭に何か押し当てられる。
『ま、や…ちょっと待ってっ…先生っ!!!』
「いっーぱい、気持ちよくなろうね?」
ヴィィィィン…という機械音が部屋中に響き渡った。
亀頭に押し当てられたのは小さいローターだった。
『あっ!っや…だめっだめだめっ…!!!いぐぅっ…!!!!』
敏感になっていたそこに当てられたローターにすぐ果ててしまった。
その後も間髪入れずに何度も何度もローターでイかされた。
どれだけ懇願してもやめてくれない行為に涙を流しヨダレを垂らしながらイクことしか出来ないまま、意識を失うまで責め立てられた。
やっと解放された時には精液は出ておらず、ビクビクと身体を震わせて先生にもたれかかった状態だった。
「あー、たくさん出したね…今度は潮吹き…覚えようね?」
そんな言葉を意識を手放す前に聞こえたような気がして、僕はまたこの人の玩具になるしかないのだと確信して意識を失った。
0
お気に入りに追加
176
あなたにおすすめの小説
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

【完結】あなたに抱きしめられたくてー。
彩華(あやはな)
恋愛
細い指が私の首を絞めた。泣く母の顔に、私は自分が生まれてきたことを後悔したー。
そして、母の言われるままに言われ孤児院にお世話になることになる。
やがて学園にいくことになるが、王子殿下にからまれるようになり・・・。
大きな秘密を抱えた私は、彼から逃げるのだった。
同時に母の事実も知ることになってゆく・・・。
*ヤバめの男あり。ヒーローの出現は遅め。
もやもや(いつもながら・・・)、ポロポロありになると思います。初めから重めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる