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本編
22 「必ず手に入れる」
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「帰りましょうか。リズ」
私を抱き寄せたままのアーサーが言った。
他に人が、特にアーサーを愛するロクサーヌもいるのだ。何度も離れようと試みたのだが無駄だったので諦めた。……私に向けられるロクサーヌの視線が、いつも以上に痛い。
「帰るけど、あなたとは帰らないわよ」
また不毛な言い合いを始めそうな私とアーサーだったが声がかかった。
「姉上」
いつの間にか出てきたのか、アルバートがエレノアと一緒に回廊にいた。
「何で、こんなに険悪なんだ?」
私達に近づいてきたアルバートは怪訝そうな顔でエリオットと同じ事を言った。
「てっきり、こちらが恥ずかしくなるほど親密になっているか、別室で二人きりになっているかと思っていたのに」
……何だか、とんでもない科白を聞かされた気がする。
「……そんな事する訳ないでしょう」
「どれだけ言葉を尽くしても妙な誤解をされるのですよ」
げんなりした私に続いて、アーサーが淡々と言った。
「誤解?」
アルバートは首を傾げた。
「誤解などしてないわ。あなたの私に対する気持ちは、よーく分かったから」
私は素っ気なく言った。
「姉上に何を話したんだ?」
心なしかアーサーに向けるアルバートの眼差しは呆れているようだった。
「私が言った通り、正直に自分の気持ちを姉上に打ち明けたんだよな?」
弟は私が仮面舞踏会に「御大層な変装」で参加するとアーサーに言っただけでなく彼に妙なアドバイスもしていたらしい。
「打ち明けましたよ。けれど、信じてはくださらない」
「信じられる訳ないでしょう!」
私は思わず怒鳴りつけていた。
「百歩譲って私を嫌いじゃないという言葉は信じる。嫌いじゃないけど好きでもない。つまり、どうでもいいのよ」
「……何で、そうなるんだ」
「……まあ、そう解釈できなくもないな」
アーサーは頭を押さえ、アルバートは納得している。
「でも、愛しているという言葉は信じない。だって、嫌われる事を散々したわ。それが演技だと見抜かれているとしても、好かれるはずないじゃない」
「あんな言動くらいでは嫌いませんよ。まして、それが演技なら」
「……そうね。あなたは他人の言動を気にする人じゃないわね。だって、他人どころか自分自身すら、どうでもいいのでしょう?」
私のように、婚約者の何気ない言動に一喜一憂したり、妾妃に苛ついたり……王妃の、お母様の愛を失う事を恐れたりなど絶対にしないのだ。
アーサーのようになれたらよかったのかもしれない。そうすれば、私を愛さない彼と結婚しても苦しまない。妾妃を「どうでもいい」と切り捨てられた。
……それでも、何にも心動かない人生に何の意味がある?
アーサーは、それに気づいているのだろうか?
気づかないならそれでもいい。将来の宰相として、また「王」として、この国に人生を捧げてくれればいい。
「でも、私はそうじゃないの。義務だけで結婚などしたくないわ」
自分がものすごく我儘な事を言っているのは分かっている。結婚は王侯貴族の義務。たとえ愛してくれなくても、自分が愛する男性と結婚できるなら幸福なほうだろう。
「……だから、それが間違っている」
アーサーが溜息を吐いた。
「自分自身がどうでもいいという事が? さすがのあなたも自分の事は気にするのかしら?」
私は、こてりと首を傾げた。
「……そうじゃない」
アーサーも、この言い合いに嫌気がさしてきた様子だった。
「私を信じなくても構わない。貴女の心も望まない。それでも――」
アーサーは私の顎を摑むと至近で私の眼を覗き込んできた。私は息を呑んだ。こちらが気圧されるような強い強い眼差しだったのだ。
「貴女を必ず手に入れる」
愛する男性に言われれば嬉しい科白のはずだ。けれど、私がまず真っ先に感じたのは――。
真夏なのに震えがとまらない。そんな私に何を思ったのか、アーサーは私を軽く押した。アルバートのほうへと。私の力の抜けた体は弟に受け止められた。
「……姉上?」
心配そうに顔を覗き込む弟に私は思わず縋りついてしまった。
「貴女を必ず手に入れる」
この科白が私にはこう聞こえたのだ。
「絶対に逃がさない」と。
――恐怖だった。
私が、まず真っ先に感じたのは。
私を抱きしめる彼の腕が、私に向けられた強い眼差しが、私を縛りつける鎖としか思えなかった。
「……王女様。貴女がずっと羨ましかったけれど、それは間違いでした。今までのわたくしの態度を謝ります。申し訳ありませんでした」
ロクサーヌはスカートをつまむと私に向かって誰もが見惚れるような美しい一礼をした。
「……わたくしは、ごく普通に愛されたいですわ」
ロクサーヌは仮面をつけていても分かるほど強張った顔で呟いた。
ロクサーヌばかりでなく、ここにいる全員、仮面越しでも分かるほど顔が強張っていた。全員、アーサーの気迫に当てられたのだ。
そんな周囲に構わずアーサーは私が落とした仮面と鬘を拾うと私に差し出してきたので反射的に受け取った。
「気が変わりました。私は一人で帰ります。貴女は王子殿下とお帰りください」
なぜアーサーの気が変わったのかは分からないが彼と帰らずに済んでよかった。
「一人でいいわ。アルバートはエレノアとお話を」
私のせいでエレノアがアルバートと過ごせなくなるのは申し訳ない。
「いえ。王子様と踊れただけで充分です。王女様は王子様とお帰り下さい」
エレノアは、なぜかアーサーを気にしながら言った。
「手に入るなら、それでいいのか?」
エリオットが冷たい眼差しをアーサーに向けた。
「手に入るならそれでいいと思っているのなら、いずれ破綻がくるぞ」
「……あなたに言われたくないですね」
アーサーとエリオットの間に火花が見える気がした。
「……どうして、そんなに険悪なの?」
アルバートとエリオットが言った科白を今度は私が口にした。
「あなた達、何かあったの?」
「貴女は知らなくていい」
「……いつもは『何も分かってない』とか言うくせに」
アーサーの言葉と素っ気ない言い方に私はいささかむっとした。
「……アーサー。エリオットの言う通りだぞ」
アルバートは何とも複雑な感情のこもった目をしていた。
「……姉上さえ素直になれば全て解決すると思っていた。でも、君は私が思っていた以上に厄介な男だった」
アーサーは、エリオット相手の時は「あなたに言われたくない」と言ったのに、アルバートの話は黙って聞いていた。弟が王子だからか?
「今はまだ姉上の心は君にある。けれど、君が今のままでは、いずれ破綻する」
「私は私にしかなれません。それに――」
アーサーは、ちらっと私を見た。
「リズは私の表面しか見ていない」
「今は違うわよ」
アーサーが冷静で怜悧なだけの人間ではない事は、もう分かっている。……というよりは、理解させられた。
容姿、身分、才能、人が羨む全てを持っているくせに、自分自身さえ「どうでもいい」と思っている虚無を抱えた人間。
だが、それでも、私は彼以外愛せない。
……彼を「怖い」と思っても、それは変わらないのだ。
赤ん坊からの付き合いで、婚約者である彼以外の男性を見なかったせいなのかもしれない。
私にとって彼以上の男性などいないのだ。
「だが、それでも構わない」
言外に「必ず手に入れるから」と聞こえた。
「……私は嫌よ。そんなの」
「必ず手に入れるな」どと言いながら、彼は「信じなくても構わない。心も望まない」などと宣う。
実際、私など、どうでもいいのだ。
ただ義務感だけで結婚するのだ。彼にとっては。
そんなの耐えられない。
私を抱き寄せたままのアーサーが言った。
他に人が、特にアーサーを愛するロクサーヌもいるのだ。何度も離れようと試みたのだが無駄だったので諦めた。……私に向けられるロクサーヌの視線が、いつも以上に痛い。
「帰るけど、あなたとは帰らないわよ」
また不毛な言い合いを始めそうな私とアーサーだったが声がかかった。
「姉上」
いつの間にか出てきたのか、アルバートがエレノアと一緒に回廊にいた。
「何で、こんなに険悪なんだ?」
私達に近づいてきたアルバートは怪訝そうな顔でエリオットと同じ事を言った。
「てっきり、こちらが恥ずかしくなるほど親密になっているか、別室で二人きりになっているかと思っていたのに」
……何だか、とんでもない科白を聞かされた気がする。
「……そんな事する訳ないでしょう」
「どれだけ言葉を尽くしても妙な誤解をされるのですよ」
げんなりした私に続いて、アーサーが淡々と言った。
「誤解?」
アルバートは首を傾げた。
「誤解などしてないわ。あなたの私に対する気持ちは、よーく分かったから」
私は素っ気なく言った。
「姉上に何を話したんだ?」
心なしかアーサーに向けるアルバートの眼差しは呆れているようだった。
「私が言った通り、正直に自分の気持ちを姉上に打ち明けたんだよな?」
弟は私が仮面舞踏会に「御大層な変装」で参加するとアーサーに言っただけでなく彼に妙なアドバイスもしていたらしい。
「打ち明けましたよ。けれど、信じてはくださらない」
「信じられる訳ないでしょう!」
私は思わず怒鳴りつけていた。
「百歩譲って私を嫌いじゃないという言葉は信じる。嫌いじゃないけど好きでもない。つまり、どうでもいいのよ」
「……何で、そうなるんだ」
「……まあ、そう解釈できなくもないな」
アーサーは頭を押さえ、アルバートは納得している。
「でも、愛しているという言葉は信じない。だって、嫌われる事を散々したわ。それが演技だと見抜かれているとしても、好かれるはずないじゃない」
「あんな言動くらいでは嫌いませんよ。まして、それが演技なら」
「……そうね。あなたは他人の言動を気にする人じゃないわね。だって、他人どころか自分自身すら、どうでもいいのでしょう?」
私のように、婚約者の何気ない言動に一喜一憂したり、妾妃に苛ついたり……王妃の、お母様の愛を失う事を恐れたりなど絶対にしないのだ。
アーサーのようになれたらよかったのかもしれない。そうすれば、私を愛さない彼と結婚しても苦しまない。妾妃を「どうでもいい」と切り捨てられた。
……それでも、何にも心動かない人生に何の意味がある?
アーサーは、それに気づいているのだろうか?
気づかないならそれでもいい。将来の宰相として、また「王」として、この国に人生を捧げてくれればいい。
「でも、私はそうじゃないの。義務だけで結婚などしたくないわ」
自分がものすごく我儘な事を言っているのは分かっている。結婚は王侯貴族の義務。たとえ愛してくれなくても、自分が愛する男性と結婚できるなら幸福なほうだろう。
「……だから、それが間違っている」
アーサーが溜息を吐いた。
「自分自身がどうでもいいという事が? さすがのあなたも自分の事は気にするのかしら?」
私は、こてりと首を傾げた。
「……そうじゃない」
アーサーも、この言い合いに嫌気がさしてきた様子だった。
「私を信じなくても構わない。貴女の心も望まない。それでも――」
アーサーは私の顎を摑むと至近で私の眼を覗き込んできた。私は息を呑んだ。こちらが気圧されるような強い強い眼差しだったのだ。
「貴女を必ず手に入れる」
愛する男性に言われれば嬉しい科白のはずだ。けれど、私がまず真っ先に感じたのは――。
真夏なのに震えがとまらない。そんな私に何を思ったのか、アーサーは私を軽く押した。アルバートのほうへと。私の力の抜けた体は弟に受け止められた。
「……姉上?」
心配そうに顔を覗き込む弟に私は思わず縋りついてしまった。
「貴女を必ず手に入れる」
この科白が私にはこう聞こえたのだ。
「絶対に逃がさない」と。
――恐怖だった。
私が、まず真っ先に感じたのは。
私を抱きしめる彼の腕が、私に向けられた強い眼差しが、私を縛りつける鎖としか思えなかった。
「……王女様。貴女がずっと羨ましかったけれど、それは間違いでした。今までのわたくしの態度を謝ります。申し訳ありませんでした」
ロクサーヌはスカートをつまむと私に向かって誰もが見惚れるような美しい一礼をした。
「……わたくしは、ごく普通に愛されたいですわ」
ロクサーヌは仮面をつけていても分かるほど強張った顔で呟いた。
ロクサーヌばかりでなく、ここにいる全員、仮面越しでも分かるほど顔が強張っていた。全員、アーサーの気迫に当てられたのだ。
そんな周囲に構わずアーサーは私が落とした仮面と鬘を拾うと私に差し出してきたので反射的に受け取った。
「気が変わりました。私は一人で帰ります。貴女は王子殿下とお帰りください」
なぜアーサーの気が変わったのかは分からないが彼と帰らずに済んでよかった。
「一人でいいわ。アルバートはエレノアとお話を」
私のせいでエレノアがアルバートと過ごせなくなるのは申し訳ない。
「いえ。王子様と踊れただけで充分です。王女様は王子様とお帰り下さい」
エレノアは、なぜかアーサーを気にしながら言った。
「手に入るなら、それでいいのか?」
エリオットが冷たい眼差しをアーサーに向けた。
「手に入るならそれでいいと思っているのなら、いずれ破綻がくるぞ」
「……あなたに言われたくないですね」
アーサーとエリオットの間に火花が見える気がした。
「……どうして、そんなに険悪なの?」
アルバートとエリオットが言った科白を今度は私が口にした。
「あなた達、何かあったの?」
「貴女は知らなくていい」
「……いつもは『何も分かってない』とか言うくせに」
アーサーの言葉と素っ気ない言い方に私はいささかむっとした。
「……アーサー。エリオットの言う通りだぞ」
アルバートは何とも複雑な感情のこもった目をしていた。
「……姉上さえ素直になれば全て解決すると思っていた。でも、君は私が思っていた以上に厄介な男だった」
アーサーは、エリオット相手の時は「あなたに言われたくない」と言ったのに、アルバートの話は黙って聞いていた。弟が王子だからか?
「今はまだ姉上の心は君にある。けれど、君が今のままでは、いずれ破綻する」
「私は私にしかなれません。それに――」
アーサーは、ちらっと私を見た。
「リズは私の表面しか見ていない」
「今は違うわよ」
アーサーが冷静で怜悧なだけの人間ではない事は、もう分かっている。……というよりは、理解させられた。
容姿、身分、才能、人が羨む全てを持っているくせに、自分自身さえ「どうでもいい」と思っている虚無を抱えた人間。
だが、それでも、私は彼以外愛せない。
……彼を「怖い」と思っても、それは変わらないのだ。
赤ん坊からの付き合いで、婚約者である彼以外の男性を見なかったせいなのかもしれない。
私にとって彼以上の男性などいないのだ。
「だが、それでも構わない」
言外に「必ず手に入れるから」と聞こえた。
「……私は嫌よ。そんなの」
「必ず手に入れるな」どと言いながら、彼は「信じなくても構わない。心も望まない」などと宣う。
実際、私など、どうでもいいのだ。
ただ義務感だけで結婚するのだ。彼にとっては。
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