48 / 113
第一部 ジョセフ
48 彼女との出会い
しおりを挟む
私の五歳の誕生日会で彼女に出会った。
彼女がその容姿でなければ目に留まらなかっただろう。
幼いながら整い過ぎた造作は人間というよりは人形めいて見える。
そして、その容姿は、前世のレオン、藤城玲音に酷似したものだ。
彼女は本当に女の子で、玲音と同じ黒髪でも瞳は黒だった彼と違い暗褐色だったが。
玲音のように虚無的ではなかったが、ひどく大人びた目をしていた。今の私の肉体と同年齢に見えるのに。
彼女も肉体と精神の年齢が大きく隔たった転生者なのか、ジュール王子のように大人びたお子様なのか。
私の誕生日会に参加するため王都からブルノンヴィル辺境伯領に来たレオンも私の隣で驚いた顔をしている。当然だろう。前世の自分に酷似した容姿の幼女を見つけたのだから。
私の誕生日会の会場である大広間の片隅で彼女は一人で佇み、なぜかずっと人に囲まれているお祖母様を目で追っている。老若男女問わず美しいお祖母様は憧憬の対象だが、彼女の目はそういうものとはまるで違う。何とも思い詰めたものなのだ。
私とレオンが、がん見しているのに気づいたのか、彼女はこちらを振り返った。
私と目が合ったのは一瞬だったが、なぜかレオンを見てハッとした顔になった。そして、慌てた様子でレオンに駆け寄って来た。
驚く私とレオンに構わず、彼女はレオンの前に立ち止まると苦渋に満ちた顔で思ってもいなかった事を言いだした。
「今生で貴方に会えたら謝りたかった。わたしのせいで貴方を死なせて、ごめんなさい」
私とレオンは彼女が何を言っているのか、すぐには理解できなかった。
「……君、まさか、あの時の女の子なのか? 僕が父の刃から庇った?」
長い沈黙の後、震える声で尋ねたレオンの科白で私も理解した。
レオンの前世の死因は、父親が振りかざした刃から同い年くらいの女の子を庇ってのものだ。
前世のレオンに酷似したこの幼女こそ、彼が命と引き換えに庇った女の子の生まれ変わりなのだ。
「ええ、そうです。今はリリアーナ・モーパッサンです」
「モーパッサン伯爵が一年前に引き取った娘ね?」
「え、ええ、そうです」
今までレオンにしか注意を向けていなかったのだろう。私が声を発した事でリリアーナはようやく傍にいる私に気づいたようだ。
リリアーナはジョゼフィーヌと同じでメイドを母に持つ庶子だ。彼女の母親のメイドが一年前に亡くなったため伯爵が引き取ったのだ。
ブルノンヴィル辺境伯領の南にあるのがボワデフル子爵領、東がモーパッサン伯爵領だ。
隣の領地なので何かと噂が聞こえてくるのだ。リリアーナの事もそれで知った。
転生者である事までは知られていないのは、私やアンディと違って肉体と精神の年齢にさほど隔たりがないせいで周囲が気づいていないからか、彼女自身も周囲にわざわざ吹聴していないからだろう。
「でも、よく僕が分かったね。前世とはまるで違う姿だのに」
レオンの言う通りだ。アンディと違ってレオンも私も前世とはまるで違う姿だ。普通は分からない。
「分かりますよ。貴方なら」
リリアーナは自信に満ちた笑顔で言い切った。
「前世の事なら気にしなくていいよ。僕が勝手にやった事だから」
常に私がレオンに言い続けている言葉を今度は彼が遣った。
「……でも、貴方の死は無意味だったんです」
「どういう事だ?」
何とも悲しそうに言うリリアーナにレオンは首を傾げた。
「……前世の私は生まれつき心臓が悪かったんです。今も生きているのが奇跡だと医者にずっと言われていました。命と引き換えに貴方は私を庇ってくれたけど、あの後、令和になった日、五歳の誕生日に、わたしは心臓発作で死にました。……貴方がわたしを助けた意味なんかなかったのに」
前世のリリアーナは玲音と同じ令和になった日、五歳の誕生日に亡くなったのだ。
「僕が勝手にやった事だ」
レオンは同じ言葉を繰り返した。
「だから、君が気にする事は何もないんだよ。たとえ、あの後、君が死ぬ運命だとしても」
リリアーナの罪悪感や負い目は、ただ玲音が自分を庇って死んだというだけでなく、その後、自分も死んだからだ。玲音が庇わなくても死が確定していたのなら、彼が命と引き換えにしてまで自分を庇った意味などなかったのだと彼女は思っているのだろう。
「……わたしを責めないんですね」
「君は何も悪くない。むしろ、申し訳なく思う。僕があそこにいたから、あいつはやってきた。そのせいで傷ついた人や君のように怖い思いをした人がでてしまった。責められるのは、僕のほうだよ」
「貴方こそ何も悪くない。全部、あの男のせいでしょう? どうか自分を責めないでください」
「どっちにしろ、異世界に生まれ変わったのだから、前世での事は気にしなくていいんじゃない?」
部外者ではあるが私は思わず口を挟んでしまった。このままでは二人が「貴方は悪くない」「君は悪くない」という言い合いになりそうだったからだ。
「……失礼しました。ジョゼフィーヌ様」
「部外者なんだから口を挟まないでよ!」と言われるかと思ったのだが、意外にもリリアーナは私に向かって頭を下げてきた。
ここで主催しているのは私の五歳の誕生日会で当然主役は私だ。まして、私は国王と寵姫である辺境伯の孫娘。言っては何だが、今生では伯爵令嬢のリリアーナよりは格上だ。傍にいる私を無視してレオンとばかり話していた事が充分不敬になると彼女にも分かったのだ。父親の伯爵に引き取られて一年だが、充分、貴族社会について学び理解しているようだ。
「思いがけず前世の命の恩人に会えたんだもの。周囲に気が回らないのは仕方ないわ。でも、今度から気をつけてね。私みたいに気にしない人ばかりじゃないから」
「……はい。ありがとうございます」
リリアーナは再び頭を下げた。
彼女がその容姿でなければ目に留まらなかっただろう。
幼いながら整い過ぎた造作は人間というよりは人形めいて見える。
そして、その容姿は、前世のレオン、藤城玲音に酷似したものだ。
彼女は本当に女の子で、玲音と同じ黒髪でも瞳は黒だった彼と違い暗褐色だったが。
玲音のように虚無的ではなかったが、ひどく大人びた目をしていた。今の私の肉体と同年齢に見えるのに。
彼女も肉体と精神の年齢が大きく隔たった転生者なのか、ジュール王子のように大人びたお子様なのか。
私の誕生日会に参加するため王都からブルノンヴィル辺境伯領に来たレオンも私の隣で驚いた顔をしている。当然だろう。前世の自分に酷似した容姿の幼女を見つけたのだから。
私の誕生日会の会場である大広間の片隅で彼女は一人で佇み、なぜかずっと人に囲まれているお祖母様を目で追っている。老若男女問わず美しいお祖母様は憧憬の対象だが、彼女の目はそういうものとはまるで違う。何とも思い詰めたものなのだ。
私とレオンが、がん見しているのに気づいたのか、彼女はこちらを振り返った。
私と目が合ったのは一瞬だったが、なぜかレオンを見てハッとした顔になった。そして、慌てた様子でレオンに駆け寄って来た。
驚く私とレオンに構わず、彼女はレオンの前に立ち止まると苦渋に満ちた顔で思ってもいなかった事を言いだした。
「今生で貴方に会えたら謝りたかった。わたしのせいで貴方を死なせて、ごめんなさい」
私とレオンは彼女が何を言っているのか、すぐには理解できなかった。
「……君、まさか、あの時の女の子なのか? 僕が父の刃から庇った?」
長い沈黙の後、震える声で尋ねたレオンの科白で私も理解した。
レオンの前世の死因は、父親が振りかざした刃から同い年くらいの女の子を庇ってのものだ。
前世のレオンに酷似したこの幼女こそ、彼が命と引き換えに庇った女の子の生まれ変わりなのだ。
「ええ、そうです。今はリリアーナ・モーパッサンです」
「モーパッサン伯爵が一年前に引き取った娘ね?」
「え、ええ、そうです」
今までレオンにしか注意を向けていなかったのだろう。私が声を発した事でリリアーナはようやく傍にいる私に気づいたようだ。
リリアーナはジョゼフィーヌと同じでメイドを母に持つ庶子だ。彼女の母親のメイドが一年前に亡くなったため伯爵が引き取ったのだ。
ブルノンヴィル辺境伯領の南にあるのがボワデフル子爵領、東がモーパッサン伯爵領だ。
隣の領地なので何かと噂が聞こえてくるのだ。リリアーナの事もそれで知った。
転生者である事までは知られていないのは、私やアンディと違って肉体と精神の年齢にさほど隔たりがないせいで周囲が気づいていないからか、彼女自身も周囲にわざわざ吹聴していないからだろう。
「でも、よく僕が分かったね。前世とはまるで違う姿だのに」
レオンの言う通りだ。アンディと違ってレオンも私も前世とはまるで違う姿だ。普通は分からない。
「分かりますよ。貴方なら」
リリアーナは自信に満ちた笑顔で言い切った。
「前世の事なら気にしなくていいよ。僕が勝手にやった事だから」
常に私がレオンに言い続けている言葉を今度は彼が遣った。
「……でも、貴方の死は無意味だったんです」
「どういう事だ?」
何とも悲しそうに言うリリアーナにレオンは首を傾げた。
「……前世の私は生まれつき心臓が悪かったんです。今も生きているのが奇跡だと医者にずっと言われていました。命と引き換えに貴方は私を庇ってくれたけど、あの後、令和になった日、五歳の誕生日に、わたしは心臓発作で死にました。……貴方がわたしを助けた意味なんかなかったのに」
前世のリリアーナは玲音と同じ令和になった日、五歳の誕生日に亡くなったのだ。
「僕が勝手にやった事だ」
レオンは同じ言葉を繰り返した。
「だから、君が気にする事は何もないんだよ。たとえ、あの後、君が死ぬ運命だとしても」
リリアーナの罪悪感や負い目は、ただ玲音が自分を庇って死んだというだけでなく、その後、自分も死んだからだ。玲音が庇わなくても死が確定していたのなら、彼が命と引き換えにしてまで自分を庇った意味などなかったのだと彼女は思っているのだろう。
「……わたしを責めないんですね」
「君は何も悪くない。むしろ、申し訳なく思う。僕があそこにいたから、あいつはやってきた。そのせいで傷ついた人や君のように怖い思いをした人がでてしまった。責められるのは、僕のほうだよ」
「貴方こそ何も悪くない。全部、あの男のせいでしょう? どうか自分を責めないでください」
「どっちにしろ、異世界に生まれ変わったのだから、前世での事は気にしなくていいんじゃない?」
部外者ではあるが私は思わず口を挟んでしまった。このままでは二人が「貴方は悪くない」「君は悪くない」という言い合いになりそうだったからだ。
「……失礼しました。ジョゼフィーヌ様」
「部外者なんだから口を挟まないでよ!」と言われるかと思ったのだが、意外にもリリアーナは私に向かって頭を下げてきた。
ここで主催しているのは私の五歳の誕生日会で当然主役は私だ。まして、私は国王と寵姫である辺境伯の孫娘。言っては何だが、今生では伯爵令嬢のリリアーナよりは格上だ。傍にいる私を無視してレオンとばかり話していた事が充分不敬になると彼女にも分かったのだ。父親の伯爵に引き取られて一年だが、充分、貴族社会について学び理解しているようだ。
「思いがけず前世の命の恩人に会えたんだもの。周囲に気が回らないのは仕方ないわ。でも、今度から気をつけてね。私みたいに気にしない人ばかりじゃないから」
「……はい。ありがとうございます」
リリアーナは再び頭を下げた。
1
お気に入りに追加
136
あなたにおすすめの小説

もてあそんでくれたお礼に、貴方に最高の餞別を。婚約者さまと、どうかお幸せに。まぁ、幸せになれるものなら......ね?
当麻月菜
恋愛
次期当主になるべく、領地にて父親から仕事を学んでいた伯爵令息フレデリックは、ちょっとした出来心で領民の娘イルアに手を出した。
ただそれは、結婚するまでの繋ぎという、身体目的の軽い気持ちで。
対して領民の娘イルアは、本気だった。
もちろんイルアは、フレデリックとの間に身分差という越えられない壁があるのはわかっていた。そして、その時が来たら綺麗に幕を下ろそうと決めていた。
けれど、二人の関係の幕引きはあまりに酷いものだった。
誠意の欠片もないフレデリックの態度に、立ち直れないほど心に傷を受けたイルアは、彼に復讐することを誓った。
弄ばれた女が、捨てた男にとって最後で最高の女性でいられるための、本気の復讐劇。

あなたを忘れる魔法があれば
美緒
恋愛
乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。
ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。
私は、ゲームの強制力により、好きになった方を奪われるしかないのでしょうか――?
これは、「あなたを忘れる魔法があれば」をテーマに書いてみたものです――が、何か違うような??
R15、残酷描写ありは保険。乙女ゲーム要素も空気に近いです。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載してます

わたしは婚約を破棄され、捨てられたのだけれど、隣国の王太子殿下に救われる。わたしをいじめていた人たちは……。わたしは素敵な殿下に溺愛されたい
のんびりとゆっくり
恋愛
わたしはリンデフィーヌ。ブルトソルボン公爵家の令嬢として生きてきた。
マイセディナン王太子殿下の婚約者だった。
しかし、その婚約を破棄されてしまった。
新しい婚約者は異母姉。
喜ぶ継母と異母姉。
わたしは幼い頃から継母や異母姉にいじめられていた。
この二人により、わたしは公爵家からも追放された。
わたしは隣国の王都を目指して、一人孤独に旅をし始める。
苦しみながらも、後、もう少しで王都にたどりつくというところで……。
生命の危機が訪れた。
その時、わたしを救けてくれたのが、隣国のオディリアンルンド王太子殿下。
殿下に救われたわたしは、殿下の馬車に乗せてもらい、王都へ一緒に行く。
一方、婚約破棄をしたマイセディナン殿下は、その後、少しの間は異母姉と仲良くしていた。
わたしが犠牲になったことにより、マイセディナン殿下、異母姉、継母は、幸せになったと思われたのだけれど……。
王都に着いたわたしは、オディリアンルンド殿下と仲良くなっていく。
そして、わたしは殿下に溺愛されたいと思っていた。
この作品は、「小説家になろう」様と「カクヨム」様にも投稿しています。
「小説家になろう」様と「カクヨム」様では、「わたしは婚約を破棄され、捨てられてしまった。しかし、隣国の王太子殿下に救われる。婚約を破棄した人物とわたしをいじめていた継母や異母姉は間違っていたと思っても間に合わない。わたしは殿下に溺愛されていく。」
という題名で投稿しています。

【完結】お父様。私、悪役令嬢なんですって。何ですかそれって。
紅月
恋愛
小説家になろうで書いていたものを加筆、訂正したリメイク版です。
「何故、私の娘が処刑されなければならないんだ」
最愛の娘が冤罪で処刑された。
時を巻き戻し、復讐を誓う家族。
娘は前と違う人生を歩み、家族は元凶へ復讐の手を伸ばすが、巻き戻す前と違う展開のため様々な事が見えてきた。

兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!
ユウ
恋愛
幼い頃から兄を溺愛する母。
自由奔放で独身貴族を貫いていた兄がようやく結婚を決めた。
しかし、兄の結婚で全てが崩壊する事になった。
「今すぐこの邸から出て行ってくれる?遺産相続も放棄して」
「は?」
母の我儘に振り回され同居し世話をして来たのに理不尽な理由で邸から追い出されることになったマリーは自分勝手な母に愛想が尽きた。
「もう縁を切ろう」
「マリー」
家族は夫だけだと思い領地を離れることにしたそんな中。
義母から同居を願い出られることになり、マリー達は義母の元に身を寄せることになった。
対するマリーの母は念願の新生活と思いきや、思ったように進まず新たな嫁はびっくり箱のような人物で生活にも支障が起きた事でマリーを呼び戻そうとするも。
「無理ですわ。王都から領地まで遠すぎます」
都合の良い時だけ利用する母に愛情はない。
「お兄様にお任せします」
実母よりも大事にしてくれる義母と夫を優先しすることにしたのだった。

いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。

アホ王子が王宮の中心で婚約破棄を叫ぶ! ~もう取り消しできませんよ?断罪させて頂きます!!
アキヨシ
ファンタジー
貴族学院の卒業パーティが開かれた王宮の大広間に、今、第二王子の大声が響いた。
「マリアージェ・レネ=リズボーン! 性悪なおまえとの婚約をこの場で破棄する!」
王子の傍らには小動物系の可愛らしい男爵令嬢が纏わりついていた。……なんてテンプレ。
背後に控える愚か者どもと合わせて『四馬鹿次男ズwithビッチ』が、意気揚々と筆頭公爵家令嬢たるわたしを断罪するという。
受け立ってやろうじゃない。すべては予定調和の茶番劇。断罪返しだ!
そしてこの舞台裏では、王位簒奪を企てた派閥の粛清の嵐が吹き荒れていた!
すべての真相を知ったと思ったら……えっ、お兄様、なんでそんなに近いかな!?
※設定はゆるいです。暖かい目でお読みください。
※主人公の心の声は罵詈雑言、口が悪いです。気分を害した方は申し訳ありませんがブラウザバックで。
※小説家になろう・カクヨム様にも投稿しています。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる