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夢の話
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私は、奥寺琴音。シンガーソングライター。……だけれども、きっと誰も私のことを知らないだろう。
今までの路上ライブを見れば、分かる。誰一人、立ち止まってさえくれなかった。
私の歌い方も悪いのだろうけど、おそらく、歌詞も悪いのだろう。
私は、ラブソングのような、浮わついた甘い歌詞が嫌いだ。それよりも、暗い歌詞のほうが好き。だから、私の書いた歌詞のほとんどが、暗い。
きっと、この歌詞を変えてしまえば、少しはましになるはずだけど、変えるつもりはない。
誰でもいい。誰か、立ち止まって。耳を傾けて───そう祈りながら、その日もあの場所で歌っていた。
……確かあの人が立ち止まってくれたのは、用意していた歌のなかで、いちばん暗くて重い歌詞の曲を歌っていたときだった気がする。
通りを歩いていた男性が、足を止めて私を見た。
その人は、真っ黒だった。
帽子から靴まで、黒色で統一されていた。
まるで、小学校の防犯教室に不審者役で出てきそうな格好でもあるが、そうには見えなかった。
なんとなく、黒縁メガネの奧の瞳が、寂しそうに見えたからかもしれない。
その人は、しばらく私の方を見て立っていたが、一曲終わったあと、思い出したかのように帽子を深くかぶり直して離れていった。
その人はその日から、毎日やって来た。服装は少しずつ違っていったが、黒ずくめなのは変わらなかった。
ある日、私は、その人に話しかけてみようと思った。
ギターをケースに仕舞って、それを肩にかけてから、その人の背中を追う。
「あのっ! すみませんっ」
「はい?」
その人は、立ち止まってこちらを見た。予想以上の整った顔立ちに、ドキッとした。
その人の瞳は、じっと私を見つめ、そしてすっと細められた。
「……あぁ、君は……」
……綺麗な声だ。低くて重く、それでいて柔らかい声。
ドクドク音をたてる胸を押さえ、軽く息を吸ってから、大きく頭を下げた。
「その、いつも、ありがとうございますっ」
頭を上げると、その人の戸惑っているような顔が、目に入った。
もしかして、人を間違えたんじゃ……っと、頭の中が真っ白になっていくのを感じた。
しかし、しばらくしてからその人は、ふわりと微笑みかけた。
「……俺は別に、大したことはしてないよ。ただ……いい歌だなって思っただけで」
「本当ですか?!」
歌を褒められたのは、そのときが初めてで、私はとにかく、嬉しかった。この人ともっと話したいという感情が、心を満たしていくのがわかった。
だから、普段では出来ないような、あんな行動に出れたのだろう。
「あの、もし時間があればなんですけど、悩みを聴いてくれませんか?」
◇◆ ◇◆
私とその人は、コンクリートの壁にもたれて立っていた。せかせか歩いていく人たちが見えていた。
「……私は、歌を歌うべきじゃないのでしょうか……」
「や、それよりも、君の悩みを俺なんかが聴いて、本当にいいのかい?」
「はい、……私には、相談に乗ってくれるような人が、あまりいないんで……」
その人は、頬をぽりぽり掻いて言った。
「……俺は、歌っていても、いいと思う。君のその歌は、誰かに間違いなく届いている。───少なくとも、俺には───」
「でも、それでもあなた以外に、私を見てくれる人はいません。───私は、どうすればいいのですか?」
「……」
その人は、小さくため息をついた。
「……俺が、君の歌に惹かれたのは、俺が落ち込んでいたからだ」
帽子を深くかぶり直すその姿は、人に見られたくないものを隠しているかのようだった。
「ひどく落ちこんでいるとき、俺は無性に暗い曲を聴きたくなる。そうしていれば、少しはましになるような気がした。だから、君の歌は、ちょうどよかった。……きっと、そう感じるのは俺だけではないはずだ。……君の歌は、誰かに求められている」
「……一体、何があったのですか?」
その人は、ギロリと私を睨んだ。さっきまでの穏やかな雰囲気が、一瞬にして刃物のように鋭く変わったような気がした。
「……っすみません。こんなこと、きいてしまって……私なんかが、聴いていいような話じゃないですよね……」
「……いや……そんなことは……」
頭を左右に振って、帽子のつばの部分を少しだけ上に上げると、暗く沈んだ光を閉じ込めた瞳が現れた。
「……六年前……誰よりも、大切な人を亡くした。……二週間ぐらい前、命に代えてでも守りたい人を、失った……」
メガネの奧の瞳が、揺れた。
この人が、いつも黒い服を着ている理由が、この時わかったような気がした。
「……あの子には、会えるんだけど、ね……俺には、もうその資格はない」
「……そう……なのですか……」
「……うん」
その人は、無理に明るい笑顔を作ったが、その目は笑っていなくて、寂しそうなままだった。
「君の歌は、暗いだけじゃなくって、その……なんて言えばいいんだろう……暗い歌詞の中に、希望が見えるような、そんな感じがするんだ。そこが、とてもいいと思う。だから、歌い続けて欲しい」
その人は、体を起こして、微笑んだ。
「俺は、相田康介。……また、会って話そう」
「はいっ、私は、奥寺琴音───」
◇◆ ◇◆
私は、久し振りにあの場所に来ていた。随分と来ていない間に、店の数が減ったように感じる。
どこかで、昼食にしようと思いながら歩いていると、向こうの方から、歌声が聞こえてきた。
「この声……もしかして……」
その声に誘き寄せられているかのように、ふらふらと声のする方へ行ってみると、十年前、私が路上ライブを行っていたのとほとんど変わらない場所で、背の高い男性が歌を歌っていた。
黒で統一されている服装。整った、綺麗な顔立ち───。メガネはかけていないが、やっぱり、相田さんだ。
私は、そっと目を閉じた。耳に、彼の歌声が入ってくる。どこかで、聞いたことのある歌だ。もう会えない、恋人を思う歌。それが、相田さんの悲痛な歌声と重なって、まぶたの裏に、その情景が描かれていく。
なんて、綺麗な歌なのだろう。
私は、我を忘れて、聞き入っていた。少しずつ変わっていく声色が、私の心を揺さぶっていくのを感じた。
「───ありがとうございました」
私は、はっと目を開けた。相田さんが、丁寧にお辞儀をしているのが、目に入った。
ギターケースを背負った彼の隣に、箱を持った女性が立った。
「すみません、募金をお願いします。集められたお金は、慈善事業などに利用します」
よく見ると、箱に「異能力正義社」と書かれている。
相田さんもそこの社員だったようで、募金箱を持っていた。
募金をする人が途絶えてから、私は相田さんに近づいた。
募金箱にお金を入れてから、その人を見る。
「あの……相田さん、ですよね?」
「君は……あの時の……」
「あ!」
そのとき、女性が小走りに駆け寄ってきた。
「奥寺さんですよね⁉ シンガーソングライターの」
うなずいて見せると、彼女はきらきらと目を輝せた。
「私、すっごくファンなんですよ! あの、握手してください!」
すっと差し出された手を、そっと握る。……凄く綺麗な手……。
彼女は頬を上気させ、興奮ぎみに、彼女の隣に立っている相田さんにまくし立てるように喋り出した。
「相田君どうしよっ、手が幸せだよ! もう手、洗わないよ二度と! そうだ相田君、色紙ない⁉ あとマジック!」
「さすがに持ってないよ……あと、手は洗おう」
相田さんは苦笑いを浮かべ、それから、私の方を見た。
「夢、叶ったんだね……おめでとう」
「ふふ、ありがとうございます」
あの頃の夢は叶った。ちゃんとした会場で、ライブを行えるようになった。でも、まだまだだ。まだ、上を目指せられる。そう思うと、次の目標が目の前に浮かんでくる。
今は、夢の延長なのかもしれない。
「……相田さんは、叶いましたか?」
相田さんは、一瞬だけきょとんとすると、その女性の方をチラッと見て、曖昧な表情を浮かべた。
……ああ、そういうこと、か……。
彼女が、相田さんの言っていた「あの子」か……。
「相田さん」
「何?」
「また、歌を聴かせてください」
次会うときは、さらに……。
◇◆ 相田康介 ◇◆
「さて、そろそろ撤収しようか、相田君」
そう言って、頼ちゃん───赤川頼朝は、募金箱を首からぶら下げたまま、てくてく歩き出した。さっき奥寺さんに会ったためか、ものすごく機嫌がよさそうだ。
この感じだと、そのまま見逃してくれそうな……。
「ところで、相田君の夢って何? あと、いつ奥寺さんと知り合いになったの? それと、……一体、君は十年前、どこで、何をしていたんだい?」
現実は、そう甘くなかった。
全部、答えにくい。
特に、最後の質問……これは、あの人の話までしないといけなくなってしまう。それだけは避けないと……頼ちゃんに嫌われる。
どう返事をすればいいのか考え込んでいると、頼ちゃんが、
「まー、いっか」
と、大きく伸びをした。
「相田君、さっきの歌、とてもよかったよ。心がビンビンなった」
そりゃそうだ。だってあの歌は……。
ふと、どこからか、音楽が聞こえてきた。振り向くと、僕がさっきまで立っていた場所に、ギターを持った少年が、不安そうな表情を浮かべていた。
思わず、笑みがこぼれる。また今日も、誰かが夢を叶えようと、必死になっている。
なんて、平和なんだろう。
「───相田君、おいてくよー?」
気付けば、あの子はずっと向こうに立っていた。歩くの、本当に速い……。
僕は、あの子のもとへ、歩いていく。
これからも、ずっと……。
〈Fin〉
今までの路上ライブを見れば、分かる。誰一人、立ち止まってさえくれなかった。
私の歌い方も悪いのだろうけど、おそらく、歌詞も悪いのだろう。
私は、ラブソングのような、浮わついた甘い歌詞が嫌いだ。それよりも、暗い歌詞のほうが好き。だから、私の書いた歌詞のほとんどが、暗い。
きっと、この歌詞を変えてしまえば、少しはましになるはずだけど、変えるつもりはない。
誰でもいい。誰か、立ち止まって。耳を傾けて───そう祈りながら、その日もあの場所で歌っていた。
……確かあの人が立ち止まってくれたのは、用意していた歌のなかで、いちばん暗くて重い歌詞の曲を歌っていたときだった気がする。
通りを歩いていた男性が、足を止めて私を見た。
その人は、真っ黒だった。
帽子から靴まで、黒色で統一されていた。
まるで、小学校の防犯教室に不審者役で出てきそうな格好でもあるが、そうには見えなかった。
なんとなく、黒縁メガネの奧の瞳が、寂しそうに見えたからかもしれない。
その人は、しばらく私の方を見て立っていたが、一曲終わったあと、思い出したかのように帽子を深くかぶり直して離れていった。
その人はその日から、毎日やって来た。服装は少しずつ違っていったが、黒ずくめなのは変わらなかった。
ある日、私は、その人に話しかけてみようと思った。
ギターをケースに仕舞って、それを肩にかけてから、その人の背中を追う。
「あのっ! すみませんっ」
「はい?」
その人は、立ち止まってこちらを見た。予想以上の整った顔立ちに、ドキッとした。
その人の瞳は、じっと私を見つめ、そしてすっと細められた。
「……あぁ、君は……」
……綺麗な声だ。低くて重く、それでいて柔らかい声。
ドクドク音をたてる胸を押さえ、軽く息を吸ってから、大きく頭を下げた。
「その、いつも、ありがとうございますっ」
頭を上げると、その人の戸惑っているような顔が、目に入った。
もしかして、人を間違えたんじゃ……っと、頭の中が真っ白になっていくのを感じた。
しかし、しばらくしてからその人は、ふわりと微笑みかけた。
「……俺は別に、大したことはしてないよ。ただ……いい歌だなって思っただけで」
「本当ですか?!」
歌を褒められたのは、そのときが初めてで、私はとにかく、嬉しかった。この人ともっと話したいという感情が、心を満たしていくのがわかった。
だから、普段では出来ないような、あんな行動に出れたのだろう。
「あの、もし時間があればなんですけど、悩みを聴いてくれませんか?」
◇◆ ◇◆
私とその人は、コンクリートの壁にもたれて立っていた。せかせか歩いていく人たちが見えていた。
「……私は、歌を歌うべきじゃないのでしょうか……」
「や、それよりも、君の悩みを俺なんかが聴いて、本当にいいのかい?」
「はい、……私には、相談に乗ってくれるような人が、あまりいないんで……」
その人は、頬をぽりぽり掻いて言った。
「……俺は、歌っていても、いいと思う。君のその歌は、誰かに間違いなく届いている。───少なくとも、俺には───」
「でも、それでもあなた以外に、私を見てくれる人はいません。───私は、どうすればいいのですか?」
「……」
その人は、小さくため息をついた。
「……俺が、君の歌に惹かれたのは、俺が落ち込んでいたからだ」
帽子を深くかぶり直すその姿は、人に見られたくないものを隠しているかのようだった。
「ひどく落ちこんでいるとき、俺は無性に暗い曲を聴きたくなる。そうしていれば、少しはましになるような気がした。だから、君の歌は、ちょうどよかった。……きっと、そう感じるのは俺だけではないはずだ。……君の歌は、誰かに求められている」
「……一体、何があったのですか?」
その人は、ギロリと私を睨んだ。さっきまでの穏やかな雰囲気が、一瞬にして刃物のように鋭く変わったような気がした。
「……っすみません。こんなこと、きいてしまって……私なんかが、聴いていいような話じゃないですよね……」
「……いや……そんなことは……」
頭を左右に振って、帽子のつばの部分を少しだけ上に上げると、暗く沈んだ光を閉じ込めた瞳が現れた。
「……六年前……誰よりも、大切な人を亡くした。……二週間ぐらい前、命に代えてでも守りたい人を、失った……」
メガネの奧の瞳が、揺れた。
この人が、いつも黒い服を着ている理由が、この時わかったような気がした。
「……あの子には、会えるんだけど、ね……俺には、もうその資格はない」
「……そう……なのですか……」
「……うん」
その人は、無理に明るい笑顔を作ったが、その目は笑っていなくて、寂しそうなままだった。
「君の歌は、暗いだけじゃなくって、その……なんて言えばいいんだろう……暗い歌詞の中に、希望が見えるような、そんな感じがするんだ。そこが、とてもいいと思う。だから、歌い続けて欲しい」
その人は、体を起こして、微笑んだ。
「俺は、相田康介。……また、会って話そう」
「はいっ、私は、奥寺琴音───」
◇◆ ◇◆
私は、久し振りにあの場所に来ていた。随分と来ていない間に、店の数が減ったように感じる。
どこかで、昼食にしようと思いながら歩いていると、向こうの方から、歌声が聞こえてきた。
「この声……もしかして……」
その声に誘き寄せられているかのように、ふらふらと声のする方へ行ってみると、十年前、私が路上ライブを行っていたのとほとんど変わらない場所で、背の高い男性が歌を歌っていた。
黒で統一されている服装。整った、綺麗な顔立ち───。メガネはかけていないが、やっぱり、相田さんだ。
私は、そっと目を閉じた。耳に、彼の歌声が入ってくる。どこかで、聞いたことのある歌だ。もう会えない、恋人を思う歌。それが、相田さんの悲痛な歌声と重なって、まぶたの裏に、その情景が描かれていく。
なんて、綺麗な歌なのだろう。
私は、我を忘れて、聞き入っていた。少しずつ変わっていく声色が、私の心を揺さぶっていくのを感じた。
「───ありがとうございました」
私は、はっと目を開けた。相田さんが、丁寧にお辞儀をしているのが、目に入った。
ギターケースを背負った彼の隣に、箱を持った女性が立った。
「すみません、募金をお願いします。集められたお金は、慈善事業などに利用します」
よく見ると、箱に「異能力正義社」と書かれている。
相田さんもそこの社員だったようで、募金箱を持っていた。
募金をする人が途絶えてから、私は相田さんに近づいた。
募金箱にお金を入れてから、その人を見る。
「あの……相田さん、ですよね?」
「君は……あの時の……」
「あ!」
そのとき、女性が小走りに駆け寄ってきた。
「奥寺さんですよね⁉ シンガーソングライターの」
うなずいて見せると、彼女はきらきらと目を輝せた。
「私、すっごくファンなんですよ! あの、握手してください!」
すっと差し出された手を、そっと握る。……凄く綺麗な手……。
彼女は頬を上気させ、興奮ぎみに、彼女の隣に立っている相田さんにまくし立てるように喋り出した。
「相田君どうしよっ、手が幸せだよ! もう手、洗わないよ二度と! そうだ相田君、色紙ない⁉ あとマジック!」
「さすがに持ってないよ……あと、手は洗おう」
相田さんは苦笑いを浮かべ、それから、私の方を見た。
「夢、叶ったんだね……おめでとう」
「ふふ、ありがとうございます」
あの頃の夢は叶った。ちゃんとした会場で、ライブを行えるようになった。でも、まだまだだ。まだ、上を目指せられる。そう思うと、次の目標が目の前に浮かんでくる。
今は、夢の延長なのかもしれない。
「……相田さんは、叶いましたか?」
相田さんは、一瞬だけきょとんとすると、その女性の方をチラッと見て、曖昧な表情を浮かべた。
……ああ、そういうこと、か……。
彼女が、相田さんの言っていた「あの子」か……。
「相田さん」
「何?」
「また、歌を聴かせてください」
次会うときは、さらに……。
◇◆ 相田康介 ◇◆
「さて、そろそろ撤収しようか、相田君」
そう言って、頼ちゃん───赤川頼朝は、募金箱を首からぶら下げたまま、てくてく歩き出した。さっき奥寺さんに会ったためか、ものすごく機嫌がよさそうだ。
この感じだと、そのまま見逃してくれそうな……。
「ところで、相田君の夢って何? あと、いつ奥寺さんと知り合いになったの? それと、……一体、君は十年前、どこで、何をしていたんだい?」
現実は、そう甘くなかった。
全部、答えにくい。
特に、最後の質問……これは、あの人の話までしないといけなくなってしまう。それだけは避けないと……頼ちゃんに嫌われる。
どう返事をすればいいのか考え込んでいると、頼ちゃんが、
「まー、いっか」
と、大きく伸びをした。
「相田君、さっきの歌、とてもよかったよ。心がビンビンなった」
そりゃそうだ。だってあの歌は……。
ふと、どこからか、音楽が聞こえてきた。振り向くと、僕がさっきまで立っていた場所に、ギターを持った少年が、不安そうな表情を浮かべていた。
思わず、笑みがこぼれる。また今日も、誰かが夢を叶えようと、必死になっている。
なんて、平和なんだろう。
「───相田君、おいてくよー?」
気付けば、あの子はずっと向こうに立っていた。歩くの、本当に速い……。
僕は、あの子のもとへ、歩いていく。
これからも、ずっと……。
〈Fin〉
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