今日、僕は旅人になります。

第5話 「容疑者ガル」

とある旅人が言った
「お前は、あちらに何を求めている？」
平和にしたかった、ただそれだけだ。

国はパニックになっていた。
国王が殺されたと言う話が国全体に知られてしまった為である。
城の中でも大変な騒ぎの中、大臣は犯人を考えていた。

「何故、国王が殺される自体になった！見張りの者を呼んで来なさい！」
とドレハスは顔を真っ赤にし見張りの兵士を呼んだ。
いつも城内は厳重な警備が引かれている。誰かが異変に気付いているはずとドレハスは思っていた。
なぜそんな事を思っていたのかと言うと王が殺されていた寝室に見覚えのある物が落ちていたからである。

見張りの兵士達が集まってきた。
ドレハスが問いただすと最後に城に入ってきた人物はドレハスが予想していた人物であった。
この者なら王に会うことが可能で落ちていた物も持っていてもおかしくない人物であった。

「な、何故なんだ、あやつはそんな事をする者では…」

ドレハスは悔しい表情をしつつ、城の兵士に命令した。

「旅人ガルを容疑者とし探すぞ！」

国王の部屋に落ちていた物、それはネックレスだった。
それだけならわからなかったが中には息子クレタスの幼少期の写真が入っていた。

次回 「そんな事するはずがない」