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番外変?(笑)
本編じゃないよ?番外編だよ??
しおりを挟む前回のあらすじ……
ではなく?
ノエ 「番外編だからあらすじないよ~☆」
奏夜 「今回の番外編は何やんの?」
蓮月 「ゲホッ!ハアッ……は、初の番外編だからっ……ゼエッ!」
奏心 「…ねぇ、何で蓮月はそんな今にも死にそうなの?」
奏夜 「普段、本編書くだけでも大変なのに誰かさんが番外編書けって言うから。」
ノエ 「テヘッ☆」
蓮月がそっと1枚の紙を奏夜に
手渡し、倒れる。
奏夜 「何何?えーっと……今回の番外編は、"神様達のお茶会"?」
ノエ 「えー!!僕と姉様だけで良かったのに!!」
奏心 「「神様達のある日のひと時です。4人について詳しく知りたいって人は、是非読んでみてください。」……だって。」
奏夜 「キョーミない人は本編へ。」
ノエ 「え?あるよね!?」
蓮月 (どうでも良いけど、誰か蓮月をおふとぅんに運んではくれまいか…?)
----------------------------------------
今回の番外編での
登場人物は?
・ノエ (神様。4人の中では2番目の長男。奏夜達を暇潰しに異世界に連れてきた張本人。)
・アルテミス (神様。4人の中では1番目の長女。のほほんとしている。)
・エネス (神様。4人の中では3番目の次女。自由人。)
・アベル (神様。4人の中では4番目の次男。殆ど寝ているかゲームしている。)
----------------------------------------
"神様達のお茶会"
アルテミス 「4人でお喋りしよっか。」
アルテミスはニコニコしながら
お菓子とお茶を用意している。
ノエ 「……え?」
ノエは時が凍りついたかの様に
固まった。
ノエ 「……姉様、今何と?」
アルテミス 「お喋りしよっか。」
ノエ 「その前です!!」
アルテミス 「んー?今日は紅茶のバウンドケーキ作ったんだー……かな?」
ノエ 「いえ!その後です!!」
アルテミス 「4人にでお喋りしよっか?」
ノエ 「何故4人なのですか……?」
アルテミス 「久しぶりに兄弟とお喋りしたいなぁーって思ったの。」
ノエ 「っ……では、姉様は準備をお願いします。
僕はあの馬鹿達を連れてくるので!」
ノエは走って2人を呼びに……いや、
回収しに行った。
~10分後~
エネス 「お姉ちゃんのバウンドケーキ美味しー!」
アルテミス 「ふふっ。良かった~。」
アベル 「……部屋戻ってm…。」
ー ドカッ
アベル 「~~~っつ!?」
無言でノエがテーブルの下から
足先でアベルの足のすねを
蹴り、1人悶絶するアベル。
ノエ 「それで、姉様。今日は何をお喋りするんですか?」
ニコニコとノエはアルテミスに聞く。
アルテミス 「うーん?う~ん……世間話~?」
エネス 「あ!ハイッハイッ!!私話したい事があるよ~?」
アルテミス 「何何~?」
ノエ 「(何か嫌な予感がする……。)」
エネス 「えっとね……仕事の量をh…。」
ー ドカドカッ
エネス 「~~~っつ!?」
ノエは笑顔のままエネスの
両足のすねを蹴る。
アルテミス 「あら?どうしたの、エネス?」
それに気づかないアルテミス。
そして、無言の圧力をエネスに
かけるノエ。
エネス 「え、えーっと、仕事…じゃなくて、お姉ちゃん、何か今欲しい物ある?」
アルテミス 「そうね~……紅茶が無くなってしまったから紅茶かな~。」
ノエ 「なら、今度僕が世界で探してきますね。」
アルテミス 「ノエは仕事大変なんじゃない?いつも、ゴメンねぇ。駄目なお姉ちゃんで。」
ノエ 「いやいや、最近は楽しいですので、大丈夫ですよ。それに姉様も大変じゃないですか。」
ノエはエネスとアベルを
じろっと見やる。
エネスはそれに対して冷や汗を
流し、アベルは目を逸らし、
持っているカップをカタカタと
鳴らし始めた。
ノエ 「何処かの2人がもう少し周りのことを気にしてくれたら、いいんですけどね。」
ノエはため息を吐いた。
幾つかある世界を管理して
循環させていく事が神の仕事だ。
世界が悪い状態が続けば、
勇者や英雄、革命家などを
作り上げる。
逆に良い状態が長続きすれば、
魔王や悪魔、天災、独裁者などを
作り上げる。
それにより、文明が進む。
そして世界は回り、循環する。
4人はそれぞれ主な仕事を
分けている。
アルテミスは、天啓や奇跡を。
エネスは文化、文明を。
アベルは、試練や天災を。
そして、ノエは
それら全ての"バランス"を
管理している。
最初はそれぞれが作った世界を
それぞれが管理していたが、
すぐに世界は崩壊した。
その為、今度はそれぞれの
性分にあった仕事に分けたら
またまた崩壊。
そこで、1人は"バランス"を
管理した方がいいんじゃない?と
いう話になり、ノエがその任を
担っている。
何故ノエ?……察して下さい。
天然ぽわわ~んなアルテミス。
飽き癖があり、自分勝手なエネス。
無気力、引き篭もりのアベル。
……任せられますか?
ノエ 「(無理だね。)」
静かに紅茶を飲み、
心の中で呟くノエ。
エネス 「じゃー、私も何か買ってー!」
ノエ 「却下。」
エネス 「何でー!?お姉ちゃんだけズルいー!!」
ノエ 「仕事をちゃーーーんとこなせたら、買ったあげるよ?」
笑顔でノエが言うが目は笑ってない。
エネス 「………………。」
エネスは嘘をつけば、後から
どうなるのか分かっているので
嘘でも頷けない。
ノエ 「(何で頷けないのか……。)」
そんな2人を微笑ましく見つめる
アルテミス。
アベル 「(今なら帰ってもバレないかも…。)」
アベルはそ~っと帰ろうとする。
自分の部屋へと。
ノエ 「…………。」
ノエは無言でアベルを
掴んで椅子に縛る。
アベル 「………ノエ、紅茶飲めない。」
ノエ 「…………。」
アベル 「……ごめんなさい。」
ノエは何度目かのため息を吐く。
まったく、兄弟が居なくては
寂しいが、大変だ。
ノエ 「(……気分転換に、久々に奏夜達の所に行こっかな。)」
エネス 「……何で笑ってんの?」
ノエ 「べっつにィー?」
こんなひと時も悪くはないなと
思えた。
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