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第2笑
計画はaboutに!!
しおりを挟む前回のあらすじ
新しくオーウェンが仲間に!!
オーウェン 「……よろしく。」
奏夜 「くっ!!クール系イケメンだと!?カイルに続き何故俺の知り合いはイケメンばかりなのだ!!」
奏心 「たしかに向こうの世界の晃(あきら)もモデルやるくらいかっこよかったもんね。」
久々に名前が出た晃(あきら)。
えっ?そんな人出てたっけ?って
人は最初の『始まりは崖から!?』を
見てみて下さい。
チラッと名前が出てきてます。
リリス 「奏夜もかっこいいと思うけど……。」
ルシア 「たしかに。」
そんな嬉しい言葉が聞こえて
いなかった残念な主人公でした。
新しい仲間が2人増えたのを
祝って!!乾杯!!
でした。
次の日の朝食後、
女将さんの宿の奏夜の部屋にて。
奏夜 「ではでは、これから今後について話そうか諸君。」
キリッといい顔をする奏夜。
反応に困る4人。
奏心 「ふつーに喋ってよ。」
奏夜 「……コホン。じゃあ、とりあえず何かしたい事がある人~?」
それぞれうーんと考えている。
奏夜 「それじゃあ、順番に言ってこっか。じゃあ、リリスくん!お答え下さい!!」
急に当てられてびっくりする
リリス。
リリス 「ほぇ!?えーっと…他の国に行ってみたいなぁ~。」
奏夜 「他の国には行くので他を!!例えば、カイルに会いたい!とか。」
リリス 「うぇぇぇぇ!?そ、そんな…。」
ボボボッと真っ赤になり
頭から湯気が出ているリリス。
初っ端からリリスをからかいに
かかった奏夜だった。
奏夜 「じゃあ次はルシア!!」
ルシア 「わ、私か?うーん……カードが欲しいかな?」
奏夜 「ほうほう。……そういえば、無いって言ってたもんな。」
ルシア 「うん。ソフィアには作れる所が無いんだ。あるのはオリアナとシルヴィオ、ヴィルジニアにある。」
奏心 「何でソフィアには無いの?」
オーウェン 「無くても困らないから。ちなみに俺も持ってない。」
ふむふむと頷く奏夜。
奏夜 「なら、カード作っといた方がいいかもな。じゃあ、オーウェンは?」
オーウェン 「……珍しい武器があるシルヴィオに行ってみたい。」
オーウェンは少し目を
輝かせて言った。
奏夜 「シルヴィオ……って事は妖精族の国か。」
オーウェン 「ああ。妖精族は特別な技術を持っていて武器が凄いんだ。」
奏夜 「なーるほど。それは俺も気になるな。ほんじゃあ、奏心は?」
奏心 「う~ん……。私も妖精族の国に行ってみたいかな?」
奏夜 「りょーかい。そっかそっか。じゃあ……。」
奏夜は紙を取り出して何か書き始める。
奏夜 「……よしっと。こんな感じかな?」
奏夜は紙を皆に見せる。
_______________________________________
これからの予定
1.とりあえずカイルに腕輪を返す。
2.オリアナでルシアとオーウェンの
カードを作る。
3.シルヴィオへgo!!
_______________________________________
奏心 「何か適当すぎ……。」
ボソリと奏心が呟いた。
オーウェン 「腕輪って何だ?」
ルシア 「そういえば、カイルって?」
カイルや腕輪の事を知らない
オーウェンとルシアにリリスが
教える。
オーウェン 「へぇ。……腕輪見てもいいか?」
奏夜 「……分解すんなよ?」
オーウェン 「……努力する。」
オーウェンは腕輪を見て
感激している。そんな
オーウェンを見て奏夜は
ふと思った。
奏夜 「オーウェンは何を作るのが専門なんだ?」
すると、オーウェンは
しばらく唸り考えた後……
オーウェン 「……専門はない。全部一応出来るけど極めてはいない。」
と答えた。
奏夜 「へぇー。凄いじゃん。全部できるなんて。」
と奏夜が褒めると照れた。
どうやら褒められなれて
いないようだ。
これはからかいがいがあるな…。
とキラリと怪しく笑う奏夜に
腕輪を熱心に見ている為、
気づかないオーウェンだった。
オーウェン、逃げて!!
猛ダッシュで!!
それから、奏夜達は
転送装置を使ってオリアナに
帰ることに。とりあえず、
しばらくソフィアには
寄る予定は無いので
仲良くなった人達にお別れを
告げる。
女将 「また、ソフィアに来た時はおいでね!!」
奏心 「ありがとう!!絶対寄る~!!」
ベルント 「またぜひソフィアへ!待ってるよ!!」
奏夜 「ウィッス!!お元気で!!」
親っさん 「ううっ!!オーウェン、達者でなぁ!!」
オーウェン 「……師匠泣きすぎ。たまに、手紙送るから…。」
猫耳少年 「ルー姉ちゃんまた遊びに来てね!!」
ルシア 「うん!!行くわ!!」
それぞれ別れを告げて転送装置で
オリアナに到着。
カイル 「あ、リリス!!」
リリス 「カイル!」
奏夜 「……あれで付き合ってないとか逆に凄くね?」
2人の和気あいあいとした感じを
見ていて奏夜はオーウェンに
同意を求めた。
オーウェン 「……確かに?」
どうやらオーウェンも
恋愛事は不得手らしい。
微妙な反応で奏夜に返す。
奏夜 「……俺もそんなキャラだったらモテんのかな。」
奏夜は1人でぶつぶつと呟きだした。
リリス 「あ、これありがとう!とても役にたったよ!!」
カイル 「そうか、良かった!…だけど、危険な目にあった訳じゃないよな?」
リリス 「うん。大丈夫だったよ。」
カイル 「そっか、ならいいんだ。」
カイルは心底安心した顔をする。
カイルは奏夜に話しかける。
カイル 「仲間が増えたようだね。」
奏夜 「うん?ああ。これから2人のカードを作りに行ってから今度はシルヴィオに行く予定。」
カイル 「シルヴィオか……。」
奏夜 「どうした?」
カイルが悩ましげな顔をする。
カイル 「今、あそこは内政が混乱しているんだ。」
奏夜 「内政が?……権力争いか?」
カイル 「ああ、そうだ。第1王子と第2王子で争っているんだ。」
奏夜 「なるほどー。めんどくさいなー。」
カイル 「第2王子は穏健派だから、大丈夫だけど第1王子は過激派だから王子を支持している者には気をつけた方がいい。」
奏夜 「へぇー。……優秀な弟を嫌う兄ってか。」
カイル 「そんな感じかな。」
奏夜 「そっか。ありがと、カイル。」
カイル 「どういたしまして。しばらくはこっちにいるんだろ?」
奏夜 「ああ。だから、リリスとデート出来るぞ。」
カイル 「えっ!!?」
赤くなるカイルに奏夜は
まあ頑張れと肩をポンと
叩いてオーウェンの元に行く。
今度は奏心がカイルに
近づき囁く。
奏心 「リリスは脈アリだから。」
ニヤッと笑ってルシアの元に行く奏心。
その後に?を浮かべてカイルに
話しかけるリリス。
リリス 「何の話をしていたの?」
カイル 「あー……いや、何でもないよ。……ところでリリスは空いてる日ある?」
リリス 「うーん……しばらくこっちにいるから空いてる日があったら連絡いれるよ。」
カイル 「わかった。待ってる。」
奏夜達はカイルに別れを告げて
オリアナの街に出る。
奏夜 「っはぁー!!久しぶりだなぁー!!」
奏心 「そうだねー!!とりあえず、どうする?」
奏夜 「うーん……何か貸切の宿とか家って無いかなぁー?」
リリス 「それなら!!」
リリスに心当たりがあるらしいので
付いて行くと、あるお店の前で
止まった。
リリス 「ここで、レンタルの家を借りられるよ。」
奏夜 「へぇー!そんなのあるんだ。じゃあ、ちょっと話してくる。」
そう言うと奏夜はスタスタ入っていき
数分後、出て来た。手には
鍵らしきものを握っている。
奏夜 「借りられたぜー。さっそく行くか。」
ぞろぞろと借りた家まで
歩いて行く。途中で氷菓子を
食べたりとかした。
街の西側は住宅街みたいに
なっているらしく、マンションや
一軒家が沢山建っていた。
奏夜 「えーっと、青い屋根で……角を曲がってすぐの……あっ、あったあった!!」
奏夜は目的の家を見つけた。
家は普通の二階建ての一軒家で
庭付きだ。小洒落た感じの
綺麗な家だった。
奏心 「わぁ~!素敵~!!」
さっそく、女子3人は中に
走って入っていった。
オーウェン 「オリアナは何か……オシャレな国だな。」
奏夜 「まあ、人間の国だからソフィアみたいに自然と調和…みたいな生活は合わないんだと思う。」
オーウェン 「……へぇー。確かに空気はあっちの方がうまい。」
奏夜 「そうだな。ハハッ。」
外で話してると、
奏心が何してんのー?早く来なよー!と
いう声をかけて来たので中に入って
いった奏夜とオーウェン。
そんな様子を屋根の上から
見下ろす人物がいた。
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