27 / 37
渾身の一撃
しおりを挟む
「工兵隊、急げ!」
「わーっとるわい!」
アルバートとドワーフたちが怒号を交わしあう。
アルバートの率いてきた兵は、強行軍にへたり込み、水を飲む余力もないほど疲弊していたのだが、同じように進軍してきたドワーフのタフさは半端ない。
砦は街道のそばの小高い丘に築かれていた。背面は崖で正面のみが進軍経路だ。
そしてその正面に陣地を築き、少しでも防御を固めようとしているわけである。
「茨よ、その棘をもって我らが祝福する地を守り賜らん」
アリエルが土塁に建てられた柵に、茨をまとわせた。
「うふふふふ、このとげが刺さったら敵にまとわりついてね、血を吸うのよ。うふふふふふふふふ」
楽し気にドワーフの工兵にいて聞かせるアリエルに、ドワーフたちはドン引きしていた。
「柵の裏側に、弓兵と槍兵は交互に並べ!」
砦に逃げ込んできた行商人なども矢を運ぶとかけが人の後送などの仕事を割り振られている。
そうこうしているうちに、ついに群れは丘を取り囲む形で到着した。
「GRAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
ボスのオーガ上位種が雄たけびを上げると、率いられる群れも同じく雄たけびを上げる。それは、景気づけに鬨を上げているようだった。
「負けるな! 気合を入れろ!」
「「「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」
「必ず殿が助けに来る! 一の家臣たるアルバートが約束する!」
「ちょっと! アルバート! 一の家臣はわたしなんだけど!」
「は!? 貴様はまだ新参だろうが!」
「なにいってんの! そもそも1~2か月の話でしょ?」
「わずかな期間といえど、俺が先に殿に仕えたのだ。そこは譲らん!」
「ふん、剣を振り回すしか能のない脳筋のくせに!」
「「ああん!?」」
それこそ顔が触れ合いそうなほどの距離でに睨みあう二人。
「いいだろう。この戦いでどっちが手柄を立てたかで判断しようではないか」
「ふん、ドンパチは自分の専門だもんね。いいでしょう。相手の土俵で勝ってこそわたしの優秀さが際立つと言うものよね」
「くっくっく、お主が有能なのは知っておる。だがな、殿が認めるのは俺の方だからな!」
お互い示し合わせたように顔を背けると、互いの手勢に合流する。
「来ます! ゴブリンの群れ。数は500!」
砦の物見台からの報告があがる。土煙を蹴立ててトロールに率いられたゴブリンが気勢をあげながら突撃してきた。
「引き付けるのよ! エルフの誇りにかけて、空矢は出さぬように!」
アリエルは最前列で兵に交じって弓を構える。
「……今! 放て!」
エルフの精鋭が矢継ぎ早の妙技を見せる。まるで示し合わせたかのように別々の的を狙い射抜いて行く。
50の弓兵が5回矢を放つと、250のゴブリンがその身に矢を受けていた。
もちろん、当たり所によっては致命傷になるが、そうならない数の方が多い。
だが傷を負ってひるんだり、へたり込む者も出る。トロールはその巨大な腕を振るい、へたり込んでいるゴブリンを薙ぎ払った。
後方ではオーガの叫びに合わせてさらにゴブリンたちが進撃し始めた。
止まっていても死ぬと理解したゴブリンたちはその目を狂気にぎらつかせて再び前進してくる。
「撃て、撃て!」
アリエルも必死に兵を鼓舞し、矢を放つ。
だがその矢嵐のなかを突っ切って柵に取り付くゴブリンも出始めた。
また後方からの投石が始まり、矢を打ち返すにもどうしても手数が減る。
「突け! 突け!」
槍兵の指揮を任されているエルフが命を下す。
茨の棘を身に受け、動きが止まっているところを槍玉にあげられる。
茨を握り締め、思わず手を離したところ、そのまま転がり落ちて杭にくし刺しにされる。
戦場にはゴブリンの断末魔が溢れた。
その時、ひときわ大きな怒声が上がる。トロールがいら立ちに任せて突進してきた。
「出るぞ!」
アルバートが自らの配下を率いて土塁の間から出撃する。
「弓兵、曲射三連! ……撃て!」
アリエルはアルバートの進軍経路を想定して、その先にいる敵に向けて3連射を浴びせた。
「突撃!」
アルバートは剣を横薙ぎに薙ぎ払うと、アリエルがこじ開けた道に向け突き進む。
そして、トロールと向き合うと気合一閃、振り下ろした剣はトロールを唐竹割に両断した。
先陣が敗れたことを知ったオーガは、自ら前に出て全軍に突撃を命じた。叫び声にしか聞こえないけど、たぶんそんなニュアンスのはずだ。
オーガはその巨体を感じさせない速度で突進し、アルバートと激しく打ち合っている。
というあたりで、僕は戦場の真上に到着した。
「うら、うら、うらららららあああああ!」
オーガの拳を剣で受け、流し、斬りつけるが上位種のオーガの上皮を貫けない。オーガは力任せの攻撃でアルバートの防御を貫けない。そんな状況がしばらく続いた。
「GUAAAAAAAAAAAAA!!」
アルバートが体勢を崩した。その隙を逃さずオーガは拳を繰り出しアルバートが吹き飛ばされる。
その姿を見た瞬間僕の中で何かが弾けた。アルバートは僕に親切にしてくれた。何も持たない、ただのクロノだったころから。そうして今、僕を支えていてくれる大事な仲間だ。
「……なにしやがる」
僕は自分の口から出たとは思えない冷たい声で呟いた。
魔力を集約し、矢に変えて打ち出す。
4本の矢はオーガの両手両足を貫通し、そのまま地面に縫い付けた。
風を操ってふわりと戦場に降り立つ。身にまとった魔力はジワリとにじみ出るように戦場を覆った。
「僕の大事な仲間を……傷つけたね?」
周囲の空気が僕の体から漏れ出したエーテルで急速に冷却されていく。
「くたばれ」
頭上に向けて手のひらをかざす。手から放出されたエーテルが急速に圧縮され一本の矢になった。
矢はそのまま群れの上で爆散し、数千の針となって群れに降り注ぐ。
オーガには無数の矢が突き刺さり、苦痛に悲鳴を上げる。
そしてついに群れの魔物は断末魔すら上げるいとまも与えられず、砕けて魔石と化した。
「「……殿。やりすぎです!」」
いつの間にか僕のそばに来ていたアリエルとアルバートが異口同音に僕にツッコミを入れた。
砦に立てこもっていた兵や冒険者たちは僕に向かってざーーーっと跪いている。
「……てへ?」
軽くボケた僕の頭上に、アルバートとアリエルの振るったハリセンが炸裂した。
「わーっとるわい!」
アルバートとドワーフたちが怒号を交わしあう。
アルバートの率いてきた兵は、強行軍にへたり込み、水を飲む余力もないほど疲弊していたのだが、同じように進軍してきたドワーフのタフさは半端ない。
砦は街道のそばの小高い丘に築かれていた。背面は崖で正面のみが進軍経路だ。
そしてその正面に陣地を築き、少しでも防御を固めようとしているわけである。
「茨よ、その棘をもって我らが祝福する地を守り賜らん」
アリエルが土塁に建てられた柵に、茨をまとわせた。
「うふふふふ、このとげが刺さったら敵にまとわりついてね、血を吸うのよ。うふふふふふふふふ」
楽し気にドワーフの工兵にいて聞かせるアリエルに、ドワーフたちはドン引きしていた。
「柵の裏側に、弓兵と槍兵は交互に並べ!」
砦に逃げ込んできた行商人なども矢を運ぶとかけが人の後送などの仕事を割り振られている。
そうこうしているうちに、ついに群れは丘を取り囲む形で到着した。
「GRAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
ボスのオーガ上位種が雄たけびを上げると、率いられる群れも同じく雄たけびを上げる。それは、景気づけに鬨を上げているようだった。
「負けるな! 気合を入れろ!」
「「「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」
「必ず殿が助けに来る! 一の家臣たるアルバートが約束する!」
「ちょっと! アルバート! 一の家臣はわたしなんだけど!」
「は!? 貴様はまだ新参だろうが!」
「なにいってんの! そもそも1~2か月の話でしょ?」
「わずかな期間といえど、俺が先に殿に仕えたのだ。そこは譲らん!」
「ふん、剣を振り回すしか能のない脳筋のくせに!」
「「ああん!?」」
それこそ顔が触れ合いそうなほどの距離でに睨みあう二人。
「いいだろう。この戦いでどっちが手柄を立てたかで判断しようではないか」
「ふん、ドンパチは自分の専門だもんね。いいでしょう。相手の土俵で勝ってこそわたしの優秀さが際立つと言うものよね」
「くっくっく、お主が有能なのは知っておる。だがな、殿が認めるのは俺の方だからな!」
お互い示し合わせたように顔を背けると、互いの手勢に合流する。
「来ます! ゴブリンの群れ。数は500!」
砦の物見台からの報告があがる。土煙を蹴立ててトロールに率いられたゴブリンが気勢をあげながら突撃してきた。
「引き付けるのよ! エルフの誇りにかけて、空矢は出さぬように!」
アリエルは最前列で兵に交じって弓を構える。
「……今! 放て!」
エルフの精鋭が矢継ぎ早の妙技を見せる。まるで示し合わせたかのように別々の的を狙い射抜いて行く。
50の弓兵が5回矢を放つと、250のゴブリンがその身に矢を受けていた。
もちろん、当たり所によっては致命傷になるが、そうならない数の方が多い。
だが傷を負ってひるんだり、へたり込む者も出る。トロールはその巨大な腕を振るい、へたり込んでいるゴブリンを薙ぎ払った。
後方ではオーガの叫びに合わせてさらにゴブリンたちが進撃し始めた。
止まっていても死ぬと理解したゴブリンたちはその目を狂気にぎらつかせて再び前進してくる。
「撃て、撃て!」
アリエルも必死に兵を鼓舞し、矢を放つ。
だがその矢嵐のなかを突っ切って柵に取り付くゴブリンも出始めた。
また後方からの投石が始まり、矢を打ち返すにもどうしても手数が減る。
「突け! 突け!」
槍兵の指揮を任されているエルフが命を下す。
茨の棘を身に受け、動きが止まっているところを槍玉にあげられる。
茨を握り締め、思わず手を離したところ、そのまま転がり落ちて杭にくし刺しにされる。
戦場にはゴブリンの断末魔が溢れた。
その時、ひときわ大きな怒声が上がる。トロールがいら立ちに任せて突進してきた。
「出るぞ!」
アルバートが自らの配下を率いて土塁の間から出撃する。
「弓兵、曲射三連! ……撃て!」
アリエルはアルバートの進軍経路を想定して、その先にいる敵に向けて3連射を浴びせた。
「突撃!」
アルバートは剣を横薙ぎに薙ぎ払うと、アリエルがこじ開けた道に向け突き進む。
そして、トロールと向き合うと気合一閃、振り下ろした剣はトロールを唐竹割に両断した。
先陣が敗れたことを知ったオーガは、自ら前に出て全軍に突撃を命じた。叫び声にしか聞こえないけど、たぶんそんなニュアンスのはずだ。
オーガはその巨体を感じさせない速度で突進し、アルバートと激しく打ち合っている。
というあたりで、僕は戦場の真上に到着した。
「うら、うら、うらららららあああああ!」
オーガの拳を剣で受け、流し、斬りつけるが上位種のオーガの上皮を貫けない。オーガは力任せの攻撃でアルバートの防御を貫けない。そんな状況がしばらく続いた。
「GUAAAAAAAAAAAAA!!」
アルバートが体勢を崩した。その隙を逃さずオーガは拳を繰り出しアルバートが吹き飛ばされる。
その姿を見た瞬間僕の中で何かが弾けた。アルバートは僕に親切にしてくれた。何も持たない、ただのクロノだったころから。そうして今、僕を支えていてくれる大事な仲間だ。
「……なにしやがる」
僕は自分の口から出たとは思えない冷たい声で呟いた。
魔力を集約し、矢に変えて打ち出す。
4本の矢はオーガの両手両足を貫通し、そのまま地面に縫い付けた。
風を操ってふわりと戦場に降り立つ。身にまとった魔力はジワリとにじみ出るように戦場を覆った。
「僕の大事な仲間を……傷つけたね?」
周囲の空気が僕の体から漏れ出したエーテルで急速に冷却されていく。
「くたばれ」
頭上に向けて手のひらをかざす。手から放出されたエーテルが急速に圧縮され一本の矢になった。
矢はそのまま群れの上で爆散し、数千の針となって群れに降り注ぐ。
オーガには無数の矢が突き刺さり、苦痛に悲鳴を上げる。
そしてついに群れの魔物は断末魔すら上げるいとまも与えられず、砕けて魔石と化した。
「「……殿。やりすぎです!」」
いつの間にか僕のそばに来ていたアリエルとアルバートが異口同音に僕にツッコミを入れた。
砦に立てこもっていた兵や冒険者たちは僕に向かってざーーーっと跪いている。
「……てへ?」
軽くボケた僕の頭上に、アルバートとアリエルの振るったハリセンが炸裂した。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

神々の娯楽に巻き込まれて強制異世界転生ー1番長生きした人にご褒美有ります
ぐるぐる
ファンタジー
□お休みします□
すみません…風邪ひきました…
無理です…
お休みさせてください…
異世界大好きおばあちゃん。
死んだらテンプレ神様の部屋で、神々の娯楽に付き合えと巻き込まれて、強制的に異世界転生させられちゃったお話です。
すぐに死ぬのはつまらないから、転生後の能力について希望を叶えてやろう、よく考えろ、と言われて願い事3つ考えたよ。
転生者は全部で10人。
異世界はまた作れるから好きにして良い、滅ぼしても良い、1番長生きした人にご褒美を考えてる、とにかく退屈している神々を楽しませてくれ。
神々の楽しいことってなんぞやと思いながら不本意にも異世界転生ゴー!
※採取品についての情報は好き勝手にアレンジしてます。
実在するものをちょっと変えてるだけです。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる