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崩落した壁
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ゴゴゴゴゴゴゴと地鳴りがする。そう思ったらすさまじい勢いで体が揺さぶられた。
「地震だ!」
衛兵の誰かが叫んだ。
その一言に、宿直室から塀が駆けつけ、僕の部屋のドアを叩く。
「マスターはいっそここにいた方が安心かもね」
「なるほど加護の指輪だね」
振動と地鳴りは徐々に収まっていき、しばらくすると静けさを取り戻……せなかった。
「殿! ご無事ですか!」
アルバートが血相を変えて駆けこんできた。若干遅れてアリエルとレギンもやってくる。
「ああ、大丈夫だよ。心配かけたね」
「マスターは大丈夫! あたしが守るもの!」
チコは小さくて可愛いが、事実上で都市のナンバー2になっている。僕も含めて誰も頭が上がらない存在になりつつあるのだ。
「まずは都市の住民の安全確保を頼むよ」
「「はいっ!」」
一通り指示を出すと、僕は執務室で待機した。何かしたいのはやまやまだけど報告すべき相手の所在が分からないことほど困ることはないからね。
アルバートはまず軍の状況を把握に向かった。兵舎の状況と騎獣の安全。特に騎獣が暴走したら目も当てられない。
幸いにして、兵舎は無事で、寝台から転げ落ちた数名の兵が軽傷を負っただけだった。
レギンはドワーフたちを率いて鉱山に走った。今の時間帯も採掘をしている人間がいる可能性がある。一度坑道にもぐってしまえば昼夜はわからない。一応連続して半日以上は潜らない様に通達は出している。
アリエルはエルフたちを率いて住居エリアに向かった。レベルの低い住居の一部が倒壊はしていないが破損しており、住民に負傷者が出ていた。
アルバートが兵をまとめてくるまで応急処置を行う。
こうして被害状況を確認したが、幸いにして人的被害はなかった。軽傷者は出たが備蓄してある薬品や、魔法兵の治癒魔法で事なきを得た。問題は……。
「鉱山の一つがダンジョン化しただって!?」
レギンが連れてきた鉱山労働者の証言である。
これまで鉱山は魔物の襲撃はあったが、小規模だった。魔物が襲ってくるとしても法則性がなかったので、結局兵を巡回させるとかで防衛するしかなかった。
しかし、昨夜の地震で坑道の最深部の壁面が崩落した。その先には通路が続いており、彼とその相棒はランタンを片手にその先を覗いてみたそうだ……。
「通路の先はホールみたいになってまして、その先にいたんでさあ!」
「……何がいたんだい?」
「うじゃうじゃと無数の魔物が、真っ赤に目を光らせて……」
そういうと彼はぶるりと身を震わせた。
「鉱山は閉鎖して、出入り口にバリケードを設置した。アルバートに頼んで兵も配置してあるが……」
「いわゆるダンジョンが「溢れる」状態になったとしたら……正直心もとない」
レギンとアルバートが対策していることを言ってくるが、彼らの顔色は良くない。昔話でよくあった話だ。ダンジョンから無数の魔物が湧き出て都市を滅ぼす。
ただ、これはおとぎ話じゃなくて実際に魔物の群れに滅ぼされた都市というのは存在する。
「レギン、最優先で城壁の点検と補修をして」
「わかった!」
「アルバート。バリケードには信頼できる人をつけて。一番大事なことはそこで防戦するんじゃなくて、こっちに知らせることを最優先に」
「承知!」
「アリエル。領内の調査を進めて。ほかにもダンジョンができているかもしれない」
「なるほど、承知しました」
彼らが出て行ったあと、僕は深くため息をつく。
「いやあ、まいったなあ」
「んー、これまで突発的に出てきた魔物たちって、どっかに小規模なダンジョンがあって、そこからあふれてきてたってことかもね」
「やっぱそう思うよねえ。小規模な襲撃なら詰め所で何とかなるけど、大規模ってなると……」
「砦を主要な街道に作って、そこに在る程度の人数を入れておかないとッてことよねえ」
「そうなんだよ。ただ、それをやると3つ砦が必要で、今いる人数じゃとても足りない」
「うーん、それについてはちょっとあたしも思いつかないわ」
「だよねえ」
ひとまず砦を建設する予定地点は目星をつけて、もともとあった詰め所を増築することで対応した。
食料や武具の備蓄もしないといけない。特に街道沿いの砦は兵だけじゃなくて街道を行き来する人々も収容しないといけない。
ただ、それを自前で賄おうとするとどうしてもコストがかかる。
いまは都市の余剰分を蓄積している。都市内の備蓄庫もスペースが開くのでメリットはあった。
今回は非常時なので。マナを使ってどんどんと設備を整える。瞬きすると施設ができているのはなかなかにシュールな光景だった。
そうして、忙しく都市周辺を走り回っていると……アリエルが報告を上げてきた。
「小規模なダンジョンが10、鉱山のほかに森林がダンジョン化しているって?」
「はい。森林はおそらくですが小規模なダンジョンができていて、そこからあふれた魔物たちによって占領されたものと思われます」
「洞穴とか廃墟がダンジョンになっているのかあ……そうそう、ダンジョン化を解除する方法はあるのかな?」
「冒険者から情報を集めています。ギルド経由で間もなく報告が上がるかと。後、小規模なダンジョンは冒険者が調査に行きたいと要望が上がりましたので、わたしの権限で許可を出しています」
「救援の態勢はある?」
「もちろんです。腕利きの冒険者は貴重ですからね」
事態は若干進行したけど、待ちの状況に変わりはない。じりじりとした焦燥感はあるけど、ここで焦っても仕方ない。
ダンジョンに突入した冒険者から報告が上がってきた。ボスとなっている大型の魔物を討伐すると、ダンジョン領域のエーテルが霧散して解放されたという内容だ。
領域に満たされていたエーテルは単独の魔物よりも密度が濃く、一気にレベルアップしたそうだ。
そして、鉱山のダンジョンに潜入していた冒険者からの報告が上がってきた。どうもダンジョンができた直後は広間に発生した魔物が集結していただけのようで、彼らが入ったときには広間には魔物はほとんどいなかったそうだ。
そして、通路や部屋に魔物が点在し、それを排除しながら進んでいるとのこと。これもしばらくは結果待ちになるようだ。
そうこうしているうちに急報が入ってきた。森のダンジョンから魔物の群れが出てきた。
その数おおよそ2000。僕の足元ですやすやと寝息を立てていたフェンリルが立ち上がった。
「地震だ!」
衛兵の誰かが叫んだ。
その一言に、宿直室から塀が駆けつけ、僕の部屋のドアを叩く。
「マスターはいっそここにいた方が安心かもね」
「なるほど加護の指輪だね」
振動と地鳴りは徐々に収まっていき、しばらくすると静けさを取り戻……せなかった。
「殿! ご無事ですか!」
アルバートが血相を変えて駆けこんできた。若干遅れてアリエルとレギンもやってくる。
「ああ、大丈夫だよ。心配かけたね」
「マスターは大丈夫! あたしが守るもの!」
チコは小さくて可愛いが、事実上で都市のナンバー2になっている。僕も含めて誰も頭が上がらない存在になりつつあるのだ。
「まずは都市の住民の安全確保を頼むよ」
「「はいっ!」」
一通り指示を出すと、僕は執務室で待機した。何かしたいのはやまやまだけど報告すべき相手の所在が分からないことほど困ることはないからね。
アルバートはまず軍の状況を把握に向かった。兵舎の状況と騎獣の安全。特に騎獣が暴走したら目も当てられない。
幸いにして、兵舎は無事で、寝台から転げ落ちた数名の兵が軽傷を負っただけだった。
レギンはドワーフたちを率いて鉱山に走った。今の時間帯も採掘をしている人間がいる可能性がある。一度坑道にもぐってしまえば昼夜はわからない。一応連続して半日以上は潜らない様に通達は出している。
アリエルはエルフたちを率いて住居エリアに向かった。レベルの低い住居の一部が倒壊はしていないが破損しており、住民に負傷者が出ていた。
アルバートが兵をまとめてくるまで応急処置を行う。
こうして被害状況を確認したが、幸いにして人的被害はなかった。軽傷者は出たが備蓄してある薬品や、魔法兵の治癒魔法で事なきを得た。問題は……。
「鉱山の一つがダンジョン化しただって!?」
レギンが連れてきた鉱山労働者の証言である。
これまで鉱山は魔物の襲撃はあったが、小規模だった。魔物が襲ってくるとしても法則性がなかったので、結局兵を巡回させるとかで防衛するしかなかった。
しかし、昨夜の地震で坑道の最深部の壁面が崩落した。その先には通路が続いており、彼とその相棒はランタンを片手にその先を覗いてみたそうだ……。
「通路の先はホールみたいになってまして、その先にいたんでさあ!」
「……何がいたんだい?」
「うじゃうじゃと無数の魔物が、真っ赤に目を光らせて……」
そういうと彼はぶるりと身を震わせた。
「鉱山は閉鎖して、出入り口にバリケードを設置した。アルバートに頼んで兵も配置してあるが……」
「いわゆるダンジョンが「溢れる」状態になったとしたら……正直心もとない」
レギンとアルバートが対策していることを言ってくるが、彼らの顔色は良くない。昔話でよくあった話だ。ダンジョンから無数の魔物が湧き出て都市を滅ぼす。
ただ、これはおとぎ話じゃなくて実際に魔物の群れに滅ぼされた都市というのは存在する。
「レギン、最優先で城壁の点検と補修をして」
「わかった!」
「アルバート。バリケードには信頼できる人をつけて。一番大事なことはそこで防戦するんじゃなくて、こっちに知らせることを最優先に」
「承知!」
「アリエル。領内の調査を進めて。ほかにもダンジョンができているかもしれない」
「なるほど、承知しました」
彼らが出て行ったあと、僕は深くため息をつく。
「いやあ、まいったなあ」
「んー、これまで突発的に出てきた魔物たちって、どっかに小規模なダンジョンがあって、そこからあふれてきてたってことかもね」
「やっぱそう思うよねえ。小規模な襲撃なら詰め所で何とかなるけど、大規模ってなると……」
「砦を主要な街道に作って、そこに在る程度の人数を入れておかないとッてことよねえ」
「そうなんだよ。ただ、それをやると3つ砦が必要で、今いる人数じゃとても足りない」
「うーん、それについてはちょっとあたしも思いつかないわ」
「だよねえ」
ひとまず砦を建設する予定地点は目星をつけて、もともとあった詰め所を増築することで対応した。
食料や武具の備蓄もしないといけない。特に街道沿いの砦は兵だけじゃなくて街道を行き来する人々も収容しないといけない。
ただ、それを自前で賄おうとするとどうしてもコストがかかる。
いまは都市の余剰分を蓄積している。都市内の備蓄庫もスペースが開くのでメリットはあった。
今回は非常時なので。マナを使ってどんどんと設備を整える。瞬きすると施設ができているのはなかなかにシュールな光景だった。
そうして、忙しく都市周辺を走り回っていると……アリエルが報告を上げてきた。
「小規模なダンジョンが10、鉱山のほかに森林がダンジョン化しているって?」
「はい。森林はおそらくですが小規模なダンジョンができていて、そこからあふれた魔物たちによって占領されたものと思われます」
「洞穴とか廃墟がダンジョンになっているのかあ……そうそう、ダンジョン化を解除する方法はあるのかな?」
「冒険者から情報を集めています。ギルド経由で間もなく報告が上がるかと。後、小規模なダンジョンは冒険者が調査に行きたいと要望が上がりましたので、わたしの権限で許可を出しています」
「救援の態勢はある?」
「もちろんです。腕利きの冒険者は貴重ですからね」
事態は若干進行したけど、待ちの状況に変わりはない。じりじりとした焦燥感はあるけど、ここで焦っても仕方ない。
ダンジョンに突入した冒険者から報告が上がってきた。ボスとなっている大型の魔物を討伐すると、ダンジョン領域のエーテルが霧散して解放されたという内容だ。
領域に満たされていたエーテルは単独の魔物よりも密度が濃く、一気にレベルアップしたそうだ。
そして、鉱山のダンジョンに潜入していた冒険者からの報告が上がってきた。どうもダンジョンができた直後は広間に発生した魔物が集結していただけのようで、彼らが入ったときには広間には魔物はほとんどいなかったそうだ。
そして、通路や部屋に魔物が点在し、それを排除しながら進んでいるとのこと。これもしばらくは結果待ちになるようだ。
そうこうしているうちに急報が入ってきた。森のダンジョンから魔物の群れが出てきた。
その数おおよそ2000。僕の足元ですやすやと寝息を立てていたフェンリルが立ち上がった。
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