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土嚢の使い方
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先遣隊が戻ってきた。実に厄介な状況になっていることが判明する。
「ゴブリンの巣があります」
「なるほど、数は?」
「500ほどと思われます」
ゴンザレスのオッサンも腕組みをして考え込んでいた。
「この先はちょっと厄介な地形でな。湿地帯で足元が悪い。草も生い茂っているんでゴブリンとかの襲撃を迎え撃つにはちょいと不利だ」
「ではどうする? 沼などを埋めるにしてもそこを襲撃されたら厄介だろう?」
「とりあえず魔法でがさっと草を刈る。これで視界は確保できる」
「築塁してそこに物資を保管するか」
簡単に方針を決める。下手に草むらに踏み込んでゴブリンの襲撃を受けて被害を出すのは望むところじゃない。
「っち、思った以上に厄介だな」
思わず舌打ちをしてしまう。湿地帯の外延部でも少し地面を掘ると水が出てくる。
「ギルバートさん、どうします?」
「土嚢を使おう」
「どのう?」
ローレットが首をかしげている。
「これだ」
荷駄から持ってきた麻で編まれた袋を持ってくる。
「ただの袋じゃないの?」
「そうだな。ただこいつはいろいろと便利なんだよ」
俺は中身いっぱいに土を詰め込むと、袋を閉じる。
湿った土は重く、袋をいくつか積み上げるとジワリと水気がにじんできた。
10個ばかり袋を積み上げ壁を作る。
「そうだな。弓兵、矢を射込んでみてくれ」
俺は土嚢で作った壁の裏に回り込む。
「……いいのか?」
「俺がここにいた方が説得力あるだろ?」
「わかった、放て!」
ゴンザレスの号令に従って弓を構えた兵が一斉に放つ。
ドスドスと鈍い音を立てて矢が突き刺さるが貫通した矢は一本もなかった。
「ほう、これは使える」
「だろ?」
荷車を中心に置いて土嚢の壁を作る。高さは俺の胸くらいにとどめる。あまり高くし過ぎても仕方ないし、相手はゴブリンだ。
そして周囲の草を刈り、湿地に投げ込む。こうすることで少しでも足元を固める。
土嚢に入れる土を掘ったところは簡易の堀にする。
あとは中央部を踏み固め、魔法で強制的に乾燥させる。
「とりあえず飯にしよう。外周部警戒の兵を二交代で休息だ」
「なるほど、湿地に座り込んだら体温を奪われる。だから乾燥した地面を用意したのか」
「ああ、風邪ひいたら馬鹿らしいからな」
風向きは西から東に吹いていた。煮炊きする湯気も風向きに合わせて流れる。それは同時に食料のありかをゴブリンどもに知らせることになった。
「ギルさん。来た」
東側の土嚢の上に立って警戒していたローリアが声をあげた。なお、彼女のスカートはどんなに風が吹こうともめくれあがったりはしなかった。
「オッサン!」
「ああ、警戒態勢!」
東側の草むらがざわざわと揺れる。ギィギィと声をあげながらゴブリンの群れが現れた。
「ギイイイイ!」
一回り大きな体のゴブリンが声を上げる。
するとゴブリンたちは石を投げ込んでくる。
「礫よ!」
こっちも魔導士たちが魔法で迎撃するが、数百のゴブリンが投げ込んでくる投石の前には焼け石に水にもなっていない。
当たれば一撃で沈黙させることができるが、数体倒しても敵の戦力を削ぐには至らない。
「うん、おかしいな」
「ああ、気づいたか?」
俺とゴンザレスのオッサンの会話にローレットが首をかしげる。
「何がおかしいの?」
「姫。奴らは食い物のにおいにつられてやってきました。ですが投石しかしてこず、近寄る気配がありません」
「……陽動!?」
「そういうことだな。震えよ!」
西側の土嚢壁のほうに歩いていき、俺は地面に手をついて魔力を解き放った。
地面が細かく振動し、線状に水気がにじむ。
魔力の揺らぎを感じ取ったのか、潜んでいたゴブリンたちがギィィィイイと唸り声をあげながら駆けだして……水たまりの中に水没した。
「ふぇ!?」
「地面を液状化させて落とし穴にしたんだよ」
「どういうこと!?」
「いいから後方のあいつらを薙ぎ払え!」
「ひゃ、ひゃい! 光弾よ!」
ローレットが多重展開したエナジーボルトの魔法は狙いを外さずにゴブリンたちを貫く。
「ギィィィ!?」
算を乱したゴブリンたちに、こちらの兵が襲い掛かり討ち取っていく。もともと近衛兵団より選抜された精鋭だ。
よほどのことがない限りゴブリン相手に後れを取ることはない。
東側からは援護のつもりか投石が飛んでくる。
西側の攻撃はほぼ撃退した状態なので、俺も獲物を持って迎撃に出た。
「こっちだ!」
愛用の獲物をかざして、瞬間的に魔力を膨張させて叩きつける。
これ自体に攻撃力はないが、魔物から狙われやすくする。要するに壁役や囮をするときに使う「スキル」だ。
「ギィィィィイイイイイ!」
ボスと思われるゴブリンが俺を指さして唸り声をあげた。
俺を狙えという指示だったようで、100を超える投石が俺に向けて放たれる。
その中で俺に命中するコースのものを見て取り、回避と防御を行う。
手に持った獲物を振るい、叩き落とす。いくつかは体をかすっていくが、さすがに完全に無傷というわけにはいかないだろう。
「おあああああああああああああああああああああ!」
雄たけびを上げ、手近なところにいたゴブリンの首を刎ねる。
そのまま次々とゴブリンを血祭りにあげていく。
「ふっ!」
土嚢の上でローリアがダガーを投擲する。俺の背後から近寄っていたゴブリンの急所を貫き、断末魔を上げる暇すら与えずに絶命した。
俺の方に意識が向いている間に、兵を出したのだろう。左右からもごゴブリンどもの断末魔が聞こえてくる。
「さあ、来いよ。俺が相手してやる」
ボスと思われるゴブリンは遠目で一回り大きいと思っていたが、背格好は俺と変わらないくらいだった。
「グギギギギィ……」
歯ぎしりのような唸り声をあげ、怒りに染まった眼差しを向けてくる。
「助太刀するぞ」
「おお、助かる」
騎士道とか言ってる場合じゃないし、受け入れてゴブリンと対峙する。
「なあ、一つ聞いていいか?」
「ん?」
「なんでスコップなんだ?」
俺の相棒にケチをつける気か?
「ゴブリンの巣があります」
「なるほど、数は?」
「500ほどと思われます」
ゴンザレスのオッサンも腕組みをして考え込んでいた。
「この先はちょっと厄介な地形でな。湿地帯で足元が悪い。草も生い茂っているんでゴブリンとかの襲撃を迎え撃つにはちょいと不利だ」
「ではどうする? 沼などを埋めるにしてもそこを襲撃されたら厄介だろう?」
「とりあえず魔法でがさっと草を刈る。これで視界は確保できる」
「築塁してそこに物資を保管するか」
簡単に方針を決める。下手に草むらに踏み込んでゴブリンの襲撃を受けて被害を出すのは望むところじゃない。
「っち、思った以上に厄介だな」
思わず舌打ちをしてしまう。湿地帯の外延部でも少し地面を掘ると水が出てくる。
「ギルバートさん、どうします?」
「土嚢を使おう」
「どのう?」
ローレットが首をかしげている。
「これだ」
荷駄から持ってきた麻で編まれた袋を持ってくる。
「ただの袋じゃないの?」
「そうだな。ただこいつはいろいろと便利なんだよ」
俺は中身いっぱいに土を詰め込むと、袋を閉じる。
湿った土は重く、袋をいくつか積み上げるとジワリと水気がにじんできた。
10個ばかり袋を積み上げ壁を作る。
「そうだな。弓兵、矢を射込んでみてくれ」
俺は土嚢で作った壁の裏に回り込む。
「……いいのか?」
「俺がここにいた方が説得力あるだろ?」
「わかった、放て!」
ゴンザレスの号令に従って弓を構えた兵が一斉に放つ。
ドスドスと鈍い音を立てて矢が突き刺さるが貫通した矢は一本もなかった。
「ほう、これは使える」
「だろ?」
荷車を中心に置いて土嚢の壁を作る。高さは俺の胸くらいにとどめる。あまり高くし過ぎても仕方ないし、相手はゴブリンだ。
そして周囲の草を刈り、湿地に投げ込む。こうすることで少しでも足元を固める。
土嚢に入れる土を掘ったところは簡易の堀にする。
あとは中央部を踏み固め、魔法で強制的に乾燥させる。
「とりあえず飯にしよう。外周部警戒の兵を二交代で休息だ」
「なるほど、湿地に座り込んだら体温を奪われる。だから乾燥した地面を用意したのか」
「ああ、風邪ひいたら馬鹿らしいからな」
風向きは西から東に吹いていた。煮炊きする湯気も風向きに合わせて流れる。それは同時に食料のありかをゴブリンどもに知らせることになった。
「ギルさん。来た」
東側の土嚢の上に立って警戒していたローリアが声をあげた。なお、彼女のスカートはどんなに風が吹こうともめくれあがったりはしなかった。
「オッサン!」
「ああ、警戒態勢!」
東側の草むらがざわざわと揺れる。ギィギィと声をあげながらゴブリンの群れが現れた。
「ギイイイイ!」
一回り大きな体のゴブリンが声を上げる。
するとゴブリンたちは石を投げ込んでくる。
「礫よ!」
こっちも魔導士たちが魔法で迎撃するが、数百のゴブリンが投げ込んでくる投石の前には焼け石に水にもなっていない。
当たれば一撃で沈黙させることができるが、数体倒しても敵の戦力を削ぐには至らない。
「うん、おかしいな」
「ああ、気づいたか?」
俺とゴンザレスのオッサンの会話にローレットが首をかしげる。
「何がおかしいの?」
「姫。奴らは食い物のにおいにつられてやってきました。ですが投石しかしてこず、近寄る気配がありません」
「……陽動!?」
「そういうことだな。震えよ!」
西側の土嚢壁のほうに歩いていき、俺は地面に手をついて魔力を解き放った。
地面が細かく振動し、線状に水気がにじむ。
魔力の揺らぎを感じ取ったのか、潜んでいたゴブリンたちがギィィィイイと唸り声をあげながら駆けだして……水たまりの中に水没した。
「ふぇ!?」
「地面を液状化させて落とし穴にしたんだよ」
「どういうこと!?」
「いいから後方のあいつらを薙ぎ払え!」
「ひゃ、ひゃい! 光弾よ!」
ローレットが多重展開したエナジーボルトの魔法は狙いを外さずにゴブリンたちを貫く。
「ギィィィ!?」
算を乱したゴブリンたちに、こちらの兵が襲い掛かり討ち取っていく。もともと近衛兵団より選抜された精鋭だ。
よほどのことがない限りゴブリン相手に後れを取ることはない。
東側からは援護のつもりか投石が飛んでくる。
西側の攻撃はほぼ撃退した状態なので、俺も獲物を持って迎撃に出た。
「こっちだ!」
愛用の獲物をかざして、瞬間的に魔力を膨張させて叩きつける。
これ自体に攻撃力はないが、魔物から狙われやすくする。要するに壁役や囮をするときに使う「スキル」だ。
「ギィィィィイイイイイ!」
ボスと思われるゴブリンが俺を指さして唸り声をあげた。
俺を狙えという指示だったようで、100を超える投石が俺に向けて放たれる。
その中で俺に命中するコースのものを見て取り、回避と防御を行う。
手に持った獲物を振るい、叩き落とす。いくつかは体をかすっていくが、さすがに完全に無傷というわけにはいかないだろう。
「おあああああああああああああああああああああ!」
雄たけびを上げ、手近なところにいたゴブリンの首を刎ねる。
そのまま次々とゴブリンを血祭りにあげていく。
「ふっ!」
土嚢の上でローリアがダガーを投擲する。俺の背後から近寄っていたゴブリンの急所を貫き、断末魔を上げる暇すら与えずに絶命した。
俺の方に意識が向いている間に、兵を出したのだろう。左右からもごゴブリンどもの断末魔が聞こえてくる。
「さあ、来いよ。俺が相手してやる」
ボスと思われるゴブリンは遠目で一回り大きいと思っていたが、背格好は俺と変わらないくらいだった。
「グギギギギィ……」
歯ぎしりのような唸り声をあげ、怒りに染まった眼差しを向けてくる。
「助太刀するぞ」
「おお、助かる」
騎士道とか言ってる場合じゃないし、受け入れてゴブリンと対峙する。
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