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崖崩れ
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馬に乗って現場へ急ぐ。ローリアに頼んでマナポーションをありったけ出してもらった。
経費はギルド本部にツケておくことにしよう。
急ぎつつ道路の様子を見る。この前クリフに仕込んだ道路表面の仕上げはうまく機能しているようで、水たまりは多くない。
「ぬかるむと途端に歩きにくくなるからな」
ローリアのアイディアで道の横に一定の間隔で植えた木が雨宿りだったり日よけになっている。
木を植えるというアイディアは森の民であるエルフじゃなければ出てこなかったのではないだろうか?
3時間ほど進んだところで馬に休息を与える。
歩哨小屋で身分証を出して水と飼葉を分けてもらう。
「この先の街道の修復に来たんだ」
「……お一人で、ですか?」
けげんな顔をしている。先行して現場を確認するのだろうと勝手に解釈されているのだろうが、今回の現場には俺しか派遣されていない。
むしろ俺一人の方が都合がいいのだ。
「状況はどうなっている?」
歩哨小屋なら状況が伝わっていると考えて状況を聞いてみた。
「……ひどい状態です。崖が崩れて巨大な岩が道をふさいでいます。脇を迂回すれば人は通れなくはないのですが……」
「いつ崩れてくるかわからないってことか」
「そう、です」
そう言って若い兵士はこぶしを握り締めてうつむいた。
「ただ事じゃないな? 何か事情があるのか?」
「いえ……個人的なことですので」
「いいから言ってみな。何か力になれるかもしれん」
うつむいた兵士は目に涙をためながらこちらに向き直った。
「街道が閉ざされて、母の薬が落石の向こうで荷止めされているのです。今日明日で無くなるわけではありませんが、非常用のものはあと1回分しかなくて……」
これだ。こういうことが起きる。だからこそ道は維持されないといけないんだ。
「わかった。必ず何とかする。だからお前さんは自分の仕事をきっちりやってくれ」
「……わかりました。話を聞いてくれてありがとうございます」
「なに、それも俺の仕事さ」
ニヤリと笑って見せると、若い兵士も気を取り直してぎこちない笑みを浮かべた。それでいい。シケた顔してるやつには明るい未来なんか来ないからな。
ひらりと手を振って馬にまたがる。軽く馬腹を蹴ると、いななきをあげて並み足で歩きだした。
しばらく進んで足元がしっかりしていることを確認できると、足を速める。
「ったく、あんな話を聞かされちまったら本気出すしかねえよなあ……」
ぼやきつつも俺は体内のエーテルを循環させる。
「すまん、ちょっと無理をさせる。あとで野菜をたっぷり食わせてやるからな」
「ブヒッ!?」
首元に触れて身体強化魔法をかける。
「ブヒヒヒヒヒヒヒイイイイイイン!」
馬は俺を乗せて、すさまじい勢いで走り出した。というかいつもの街道だったら普通に人をはね飛ばしてるな。
街道が閉鎖されてて人がいないとわかっているからこそできる手段だ。
しばらく駆けると人だかりが見えてきた。馬に巡らせていた魔力を少しづつ絞り、速度を落とす。
街道を警備している兵が槍を構えて誰何してきた。
「止まれ!」
指示に従って馬を止めて飛び降りる。
「魔法ギルド第三部所属魔導士のギルバートだ」
身分証となっているメダルを見せると兵士は直立して敬礼してくる。
「ご、ご苦労様です」
「ああ、お疲れさん。現場へ案内してくれ」
「はっ!」
兵士の先導に従って進む。地面に力なくへたり込んでいるのは、仲間が土砂に飲まれたのだと聞いた。
馬車から荷物を降ろして半ばやけくそ気味に露店を開いている商人もいた。ダンジョンの手前には拠点があり、そこに持ち込むはずの物資だったが、生鮮食品のため復旧を待っていたらすべて傷んでしまうということだ。
様々な人々の事情に関わりなく、自然は厳然としてそこに在る。そこには一切の遠慮も忖度もない。
同時に人々も絶望に立ち止まったりしない。ひと時立ち止まっても、それでもまたたくましく生きていく。
俺はそんな人の営みを少しでも助けたい。
「どうなってるのよ!」
崖の上から落ちてきた岩の前で一人の若い女が喚き散らしていた。
「いえ、だからこの有様ですし……」
「そんなの見ればわかるわよ! わたしはこの先のダンジョンに用があるの!」
「危険なので、封鎖しております。ギルドから復旧の人員が来るまでお待ちください」
「だ・か・ら! 待ってられないのよ! こんな岩くらいフッ飛ばせばいいじゃない!」
「やめてください! 二次災害が起きたらどうするんですか!」
うん、そうだよな。落石の原因は大雨による地盤の液状化だ。本来、土壌の水分がある程度抜けて固まるのを待ってから作業を開始すべきだ。
ただ、今回に関しては、この街道は帝都のライフラインだ。だからこそ……俺が出張ってきた。
「あー、すんません。取り込み中失礼します」
もめてるところに口を挟むのは……正直面倒だがそうも言ってられない。
「はっ!」
兵士がこっちを振り向く。あからさまにほっとした顔をしているのは仕方ないだろう。
「なによ! いまわたしが話してるんだから邪魔しないで!」
「ああ、お待ちかねのギルド職員だ。第三部所属魔導士のギルバートだ」
兵士の表情がパッと明るくなる。
「お待ちしていました!」
「やっと来たの? 早くあの岩を何とかして頂戴」
ふんっとふんぞり返る女。……面倒だな、貴族か。
「まずは調査が必要です。無論お急ぎの事情は分かりますが、まずは安全を確保しないといけない。ご理解いただけますか、お嬢様」
「……どれくらいかかるの?」
「そうですね……1~2日は」
女の表情が一変した。キッと眦が吊り上がる。
「そんなに待てないって言ってるでしょう!」
「……事情をお聞きしても?」
「うるさいわね! あんたにそんなこと関係ないでしょう!」
「安全を確保が最優先です。そこは譲れません」
「ああもう、御託は良いから早くしなさい!」
うん、引き留めてたのはあんただよな。
いろいろと釈然としないものを感じながら、俺は現地へと足を踏み入れた。
経費はギルド本部にツケておくことにしよう。
急ぎつつ道路の様子を見る。この前クリフに仕込んだ道路表面の仕上げはうまく機能しているようで、水たまりは多くない。
「ぬかるむと途端に歩きにくくなるからな」
ローリアのアイディアで道の横に一定の間隔で植えた木が雨宿りだったり日よけになっている。
木を植えるというアイディアは森の民であるエルフじゃなければ出てこなかったのではないだろうか?
3時間ほど進んだところで馬に休息を与える。
歩哨小屋で身分証を出して水と飼葉を分けてもらう。
「この先の街道の修復に来たんだ」
「……お一人で、ですか?」
けげんな顔をしている。先行して現場を確認するのだろうと勝手に解釈されているのだろうが、今回の現場には俺しか派遣されていない。
むしろ俺一人の方が都合がいいのだ。
「状況はどうなっている?」
歩哨小屋なら状況が伝わっていると考えて状況を聞いてみた。
「……ひどい状態です。崖が崩れて巨大な岩が道をふさいでいます。脇を迂回すれば人は通れなくはないのですが……」
「いつ崩れてくるかわからないってことか」
「そう、です」
そう言って若い兵士はこぶしを握り締めてうつむいた。
「ただ事じゃないな? 何か事情があるのか?」
「いえ……個人的なことですので」
「いいから言ってみな。何か力になれるかもしれん」
うつむいた兵士は目に涙をためながらこちらに向き直った。
「街道が閉ざされて、母の薬が落石の向こうで荷止めされているのです。今日明日で無くなるわけではありませんが、非常用のものはあと1回分しかなくて……」
これだ。こういうことが起きる。だからこそ道は維持されないといけないんだ。
「わかった。必ず何とかする。だからお前さんは自分の仕事をきっちりやってくれ」
「……わかりました。話を聞いてくれてありがとうございます」
「なに、それも俺の仕事さ」
ニヤリと笑って見せると、若い兵士も気を取り直してぎこちない笑みを浮かべた。それでいい。シケた顔してるやつには明るい未来なんか来ないからな。
ひらりと手を振って馬にまたがる。軽く馬腹を蹴ると、いななきをあげて並み足で歩きだした。
しばらく進んで足元がしっかりしていることを確認できると、足を速める。
「ったく、あんな話を聞かされちまったら本気出すしかねえよなあ……」
ぼやきつつも俺は体内のエーテルを循環させる。
「すまん、ちょっと無理をさせる。あとで野菜をたっぷり食わせてやるからな」
「ブヒッ!?」
首元に触れて身体強化魔法をかける。
「ブヒヒヒヒヒヒヒイイイイイイン!」
馬は俺を乗せて、すさまじい勢いで走り出した。というかいつもの街道だったら普通に人をはね飛ばしてるな。
街道が閉鎖されてて人がいないとわかっているからこそできる手段だ。
しばらく駆けると人だかりが見えてきた。馬に巡らせていた魔力を少しづつ絞り、速度を落とす。
街道を警備している兵が槍を構えて誰何してきた。
「止まれ!」
指示に従って馬を止めて飛び降りる。
「魔法ギルド第三部所属魔導士のギルバートだ」
身分証となっているメダルを見せると兵士は直立して敬礼してくる。
「ご、ご苦労様です」
「ああ、お疲れさん。現場へ案内してくれ」
「はっ!」
兵士の先導に従って進む。地面に力なくへたり込んでいるのは、仲間が土砂に飲まれたのだと聞いた。
馬車から荷物を降ろして半ばやけくそ気味に露店を開いている商人もいた。ダンジョンの手前には拠点があり、そこに持ち込むはずの物資だったが、生鮮食品のため復旧を待っていたらすべて傷んでしまうということだ。
様々な人々の事情に関わりなく、自然は厳然としてそこに在る。そこには一切の遠慮も忖度もない。
同時に人々も絶望に立ち止まったりしない。ひと時立ち止まっても、それでもまたたくましく生きていく。
俺はそんな人の営みを少しでも助けたい。
「どうなってるのよ!」
崖の上から落ちてきた岩の前で一人の若い女が喚き散らしていた。
「いえ、だからこの有様ですし……」
「そんなの見ればわかるわよ! わたしはこの先のダンジョンに用があるの!」
「危険なので、封鎖しております。ギルドから復旧の人員が来るまでお待ちください」
「だ・か・ら! 待ってられないのよ! こんな岩くらいフッ飛ばせばいいじゃない!」
「やめてください! 二次災害が起きたらどうするんですか!」
うん、そうだよな。落石の原因は大雨による地盤の液状化だ。本来、土壌の水分がある程度抜けて固まるのを待ってから作業を開始すべきだ。
ただ、今回に関しては、この街道は帝都のライフラインだ。だからこそ……俺が出張ってきた。
「あー、すんません。取り込み中失礼します」
もめてるところに口を挟むのは……正直面倒だがそうも言ってられない。
「はっ!」
兵士がこっちを振り向く。あからさまにほっとした顔をしているのは仕方ないだろう。
「なによ! いまわたしが話してるんだから邪魔しないで!」
「ああ、お待ちかねのギルド職員だ。第三部所属魔導士のギルバートだ」
兵士の表情がパッと明るくなる。
「お待ちしていました!」
「やっと来たの? 早くあの岩を何とかして頂戴」
ふんっとふんぞり返る女。……面倒だな、貴族か。
「まずは調査が必要です。無論お急ぎの事情は分かりますが、まずは安全を確保しないといけない。ご理解いただけますか、お嬢様」
「……どれくらいかかるの?」
「そうですね……1~2日は」
女の表情が一変した。キッと眦が吊り上がる。
「そんなに待てないって言ってるでしょう!」
「……事情をお聞きしても?」
「うるさいわね! あんたにそんなこと関係ないでしょう!」
「安全を確保が最優先です。そこは譲れません」
「ああもう、御託は良いから早くしなさい!」
うん、引き留めてたのはあんただよな。
いろいろと釈然としないものを感じながら、俺は現地へと足を踏み入れた。
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